【相棒23】14話のネタバレと感想|中園参事官が誘拐される!?

2025冬ドラマ
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【相棒シーズン23】14話「中園照生の受難」のネタバレと感想をまとめています。

中園参事官が誘拐され、私人逮捕系動画配信者の仕業と警察は考えていた。右京は参事官が最近通い始めた盆栽教室に目をつける。参事官の誘拐と盆栽教室、右京は何らかの関係があると思い……。

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【相棒23】14話のあらすじ

中園照生(小野了)参事官が何者かに誘拐される事件が発生し、内村完爾(片桐竜次)刑事部長のところへ監禁された参事官が声明を読み上げる動画が送られてきた。

内容は私人逮捕系動画配信者「ジャスティーズ」のリーダーである、永瀬優斗(山口大地)を釈放しろという声明だった。

送られてきた端末が、同じジャスティーズのメンバーである蛯原圭太(中山雄斗)からのものだったため、警察は彼らの仕業と判断し捜査を開始する。

しかし杉下右京(水谷豊)は参事官が新たに始めた趣味である盆栽の教室へ行き、盆栽家の結城江梨子(西山繭子)に話を聞いてみることにして……。

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【相棒23】14話のネタバレ要約

ジャスティーズに痴漢を疑われて逮捕され、交番に突き出された小宮山は無実だと分かるまで3日間拘留された。無実だと分かった後も会社では白い目で見られ、結局退職せざるを得なくなった。

小宮山はジャスティーズを記者会見で非難した参事官を誘拐することで、彼らに濡れ衣を着せるのが目的だった。

しかしそれも全て、DV夫を殺害し庭に埋めた江梨子に動かされていた。

江梨子は小宮山が好意を寄せているのを知って、わざと参事官と不倫関係があるように匂わせた。小宮山は案の定、参事官に対して恨みを抱いて誘拐した。

それもこれも、庭に埋めた死体を発見されないように、警察関係者である参事官を教室から追い出したかったからだった。

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【相棒23】14話の詳細なネタバレ

中園参事官が誘拐!?

捜査一課の面々が特命係で話し合う中、中園照生(小野了)参事官が無断欠勤していることが話題に上がる。しかし、捜査一課の3人は多忙のため、杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)たちが中園参事官を捜しに行くことになる。

右京たちは聞き込みを行い、中園家の隣人の藤野一郎(世志男)から参事官の妻と娘が海外旅行中であることを聞く。さらに、藤野は参事官から退職後の生き方について相談を受けたとも話す。右京は参事官の家の庭に置かれた棚に注目し、そこに棕櫚のホウキが掛かっているのを見て、参事官が盆栽を始めるつもりだったのではないかと推測する。

その頃、内村完爾(片桐竜次)刑事部長のスマホに「正義執行」と書かれた動画が届き、参事官が監禁されている映像が映し出される。一方、右京は通りで「T.N」と記されたバッグチャームを発見する。奇しくも、それは参事官のイニシャルと一致していた。亀山が伊丹憲一(川原和久)に電話で確認すると、参事官が誘拐されていたことが判明した。

私人逮捕系配信者

監禁されている参事官は、「正義の執行者」による声明を読み上げる。午後6時までに「正義の執行者」のリーダーを解放しなければ自分の命はないという内容だった。

かつて「ジャスティーズ」という、私人逮捕系の動画配信グループが存在しており、今回の監禁映像はそのメンバーである蛯原圭太(中山雄斗)のスマホから送られていた。グループのリーダーである永瀬優斗(山口大地)は現在、名誉毀損罪で未決勾留中である。

また、現場で見つかった「T.N」のチャームは参事官の娘からのプレゼントであり、参事官がカバンにつけていたものだと刑事部長が証言する。

以前、「ジャスティーズ」の動画が問題視された際、参事官はマスコミの前で記者会見を開き、「世直しストリーマーなどと名乗っているが、勘違いも甚だしい。あのような輩に、正義を口にする資格はございません」と批判していた。その影響で、今回の事件に繋がった可能性がある。

拉致された現場に鑑識が入り、手すりにオレンジ色の塗料のようなものが付着しているのを発見する。亀山が酸っぱい匂いを感じ、それを聞いた右京は癒合剤かもしれないと推測する。癒合剤とは樹木を剪定した際の切り口に塗布する薬剤である。

また右京は、癒合剤のついた手袋で手すりに触れた可能性を指摘し、参事官が最近始めた趣味である盆栽との関連性に疑問を抱いた。そこで亀山は捜査本部の動きを探るために行動し、右京は参事官の盆栽関係を調べることにした。

不倫疑惑

一課の面々は東京拘置所で、勾留されている永瀬に監禁動画を見せる。永瀬はジャスティーズを生み出したのは警察だと主張し、「警察がちゃんと逮捕しないから、自分たちがやった」と語る。さらに、自分たちは犯罪の抑止力になっており、感謝されることもあると自負する。

一課が犯行の指示をしたのか問うと、永瀬はかつての参事官の会見を見て「懲らしめてやらないと」と考え、参事官を調べ始めたと話す。そして「あいつら、やってくれたか」と不敵に笑った。

その頃、右京は盆栽教室を訪れる。講師の結城江梨子(西山繭子)に話を聞くと、参事官は確かに先月から通い始めたという。右京は盆栽の切り口に癒合剤が塗られているのも確認し、さらに生徒の名簿を見せてほしいと頼む。

同じ頃、亀山から連絡が入る。参事官の家の近くの防犯カメラに、ジャスティーズのメンバー・野田翔(村上カイリ)が映っていたという。右京も盆栽教室の名簿には、ジャスティーズの3人の名前がなかったことを報告する。その後、野田の潜伏先が判明したらしいという話が聞こえ、亀山は「また後で」と言って電話を切る。

偶然右京は庭を覗いている女性に声をかける。近所に住む斉藤ゆかり(丸山優子)は右京を探偵と勘違いする。「結城さんは妻子持ちの男性と不倫している」と話し、その男性は警察の幹部だという。さらに、「この目で見た」と言い、庭で抱き合っていたところを偶然目撃したと証言する。

犯人は被害者?

捜査一課は野田の自宅へ向かうが、呼び鈴を押しても反応がない。ちょうどその時、隣人と思われる小宮山冬樹(イワゴウサトシ)が帰宅し、芹沢慶二(山中崇史)が話を聞く。小宮山によると、野田とはついさっきすれ違ったばかりだという。

この情報をもとに捜査一課が周囲を捜索すると、亀山も現場に合流し、ついに野田を捕える。参事官の監禁場所を問いただすと、野田は逆に驚き「あいつマジでやったんだ」とつぶやく。

その後、野田の取り調べが始まる。野田は確かに蛯原と2人で犯罪計画を立てたが、それを実行はしていなかった。彼の計画は、参事官の家の前で待ち伏せし、一発殴って逃げるという単純で幼稚なものだった。

しかし、参事官が監禁されている動画を見せると、野田は本当に驚き、何も知らないと否定する。そこへ右京たちが入ってきて、「私たちは間違った方向へ誘導されていたのかもしれません」と指摘する。つまり、真犯人はジャスティーズとは無関係な第三者である可能性が浮上する。

ジャスティーズは動画の再生数を稼ぐために、罪のない人々を無理やり交番に連れて行くなどの行為を繰り返していた。そして、今回警察に疑われたことで、彼ら自身がその行いの報いを受けているのではないか?それこそが犯人の本当の目的ではないかと右京は推測する。

つまり、誘拐犯はかつてジャスティーズの動画によって冤罪を着せられた被害者であり、その復讐として彼らを罠にはめたのではないか。そして、参事官をターゲットにしたのは、ジャスティーズの仕業に見せかけるのに都合がよかったからだ。ジャスティーズの計画を犯人が利用した形になる。

しかし、その説に伊丹は反論する。監禁映像の発信元は蛯原のスマホであり、偽装された形跡はなかったからだ。

偽装不倫

右京たちは再び盆栽教室を訪れ、江梨子に話を聞く。そこで、彼女が2年前に離婚していたことが判明する。右京は壁の補修跡を見て、離婚の原因が夫のDVだったのではないかと尋ね、経緯について話してくれないかと頼む。

江梨子の元夫である村井利昌(椎原克知)も盆栽家であり、盆栽を輸出する会社を経営していた。しかし、仕事に行き詰まり、ギャンブルにのめり込んでしまった。江梨子は手切れ金を渡し、関係を断った。彼は金にも女性にもだらしない人だったという。その後、江梨子は一人で暮らしており、現在の家は親から引き継いだものだと語る。

また、庭で参事官と抱き合っていたという目撃情報については、彼女の芝居だったことが判明する。参事官は「今だけ恋人のふりをしてほしい」と江梨子に頼まれていたのだった。

江梨子は、当時嫌な視線を感じたと話す。しかし、元夫はすでに別の女性と家庭を持っているため、彼ではないはずだと考えていた。ただ、嫌な記憶のせいか、離婚後も「ある日突然、元夫が現れるのではないか」という恐怖を抱えていた。

参事官に相談した際、彼はカウンセリング窓口を紹介すると言ってくれた。江梨子は元夫を遠ざけるために、参事官に恋人のふりをしてもらっていた

犯人の手がかり

右京は、盆栽教室の名簿が入会順に並んでいることに気づく。そして、参事官の後に「かとうふゆき」という男性が一人入会していたことを確認する。右京は、彼が情報を得るために盆栽教室に入った可能性を考える。

右京たちはかとうの写真を借り、さらに調査を進める。一方、ジャスティーズの動画はすべて削除されており、ネット上では確認できなくなっていた。しかし、撮影担当だった蛯原の手元には元の動画が残っているはずだと推測する。

伊丹たちは蛯原が勤めるバーへ向かい、直接話を聞く。蛯原は「誘拐なんてしていない」と否定し、自分のスマホは一昨日、駅前のカフェで盗まれたと証言する。

その後、亀山が伊丹にかとうの画像を送り、蛯原に確認させる。写真を見た瞬間、伊丹たちは驚いた。そして、蛯原もその男が映っている動画を探し始める。

右京は、蛯原から提供された動画を江梨子に見せ、かとうであるかを確認する。江梨子は「間違いない」と断言し、かとうが事件に関与している可能性が高まった

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事件の真相

参事官が監禁されている場所に、右京たちが到着した。監禁場所は改装中の東洋フードサプライの店舗。右京は、かとうふゆきの正体が、野田の家に現れた隣人・小宮山冬樹であることを突き止める。

小宮山はかつてジャスティーズに私人逮捕され、無実の罪で交番に突き出された過去を持つ。その後、3日間も拘束され、釈放された後も職場で白い目で見られ続け、結局、会社を辞めざるを得なかった。彼は「ジャスティーズも警察も同じだ」と憎しみを募らせていた。

彼の狙いは警察幹部である参事官を標的にし、犯行をジャスティーズになすりつけることだった。盆栽用の手袋をはめ、参事官を捕らえた後、ジャスティーズの犯行を匂わせる動画を撮影し、警察関係者に送りつけた。そして、野田のアパートでは隣人として振る舞い、捜査の混乱を誘導する役割を果たしていた。

「警察はなんのフォローもしてくれない。疑うだけ疑ってあとは知らんぷりだ。ジャスティーズと何も違わない」と怒りをぶつける小宮山。

すると、亀山が一歩前に出て静かに諭す。「今のお前も、ジャスティーズと同じだろ。お前は自分がされて苦しんだことを、やっちまったんだよ」その言葉に動揺する小宮山。

右京も穏やかな声で語りかける。「これ以上、罪を重くしてはいけません」しばらくの沈黙の後、小宮山は凶器をゆっくりと下ろした。すかさず亀山が彼の腕を取り、身柄を拘束する。その後、参事官は無事に保護された

小宮山が連行される直前、右京は彼に最後の問いを投げかける。「なぜ、江梨子さんと参事官の仲を疑ったのですか?誰かから噂を聞いたのですか?」

小宮山は静かに答える。「……自分の目で見たんです。パンフレット作りを手伝ってほしいと言われ、盆栽教室を訪れた時、二人が抱き合っているのを見ました」

「ということはつまり……」右京はしばらく考え込む。そして、小宮山が犯罪を犯すために盆栽教室に入ったにもかかわらず、江梨子の個人的な頼みを聞いてあげたことに着目する。「好きになっちゃったんじゃないですかね?」と亀山は言った。

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【相棒23】14話の結末

右京は再び盆栽教室を訪れ、シャクナゲの生育がよくないように見えると江梨子に話す。そして、原因はあれではないかと指さした先には、庭に撒かれた石灰があった。右京は「シャクナゲは酸性の土を好みます。石灰は土壌をアルカリ性にするため、庭の肥料としては不向きではありませんか?」と問いかける。

続けて亀山は「なぜ小宮山に芝居を見せたのか?」と問いただす。江梨子は個人的な頼み事をし、日時を指定して小宮山をここに呼んでいた。そして、そのタイミングで参事官との親密な芝居を見せ、彼との仲を誤解させた。右京は「小宮山の好意を利用し、参事官を糾弾するよう仕向けたのではありませんか?」と指摘する。

不倫疑惑が事実無根であったとしても、警察幹部としての立場を考えれば、トラブルを回避するために参事官は教室を辞めようとするはずだと亀山は言う。それこそが江梨子の狙いだった。つまり小宮山を利用して、参事官を盆栽教室から追い出そうとしたのだ

「なぜ彼を追い出そうとするんですか?」と尋ねる江梨子に、右京は「彼が警察の人間だからですよ」と答える。そして、元夫の村井が1年半前から失踪していることを指摘する。「忌み枝を始末しないと木が駄目になる。あなたにとって元夫は忌み枝のような存在だったのでは?」と訊く右京。「始末して、庭に埋めたのでは?」と囁いた。石灰には遺体の匂いを消す効果があったからだ。亀山が庭へ向かおうとすると、江梨子は「やめて!」と叫んで観念した。

江梨子は夫と離婚しようと手切れ金を渡したが、夫は応じず「家を売って金を作れ」と言い出した。そこで彼女は剪定ばさみを使って夫を殺害し、遺体を庭に埋めた

警察官がこの家に出入りすることは、江梨子にとって大きな脅威だった。いつか庭の死体が発見されるかもしれない。だからこそ、参事官を盆栽教室から追い出す方法を考えた。そして思いついたのが、小宮山の好意を利用することだった。

「私が恐れたのは、中園さんではなく、自分自身」と江梨子は呟く。参事官は、彼女が相談を持ちかけたとき、明るく励ましてくれた。「明るいあの人に、ふと心を許してしまいそうで…全てを話してしまいそうで…怖かった」と江梨子は吐露した。

後日、庭を調査した結果、村井の遺体が発見されたと、参事官と刑事部長が右京たちに報告する。部屋を出る際、右京は「参事官」と声をかけるが、「いえ、なんでもありません」と微笑んで去っていった。

その夜、右京たちは「こてまり」で酒を酌み交わす。シャクナゲには「危険」「警戒」という花言葉があるという。その葉には毒が含まれているからだ。右京は「参事官は、その毒にやられてしまったとも言えるかもしれませんね」と静かに語るのだった。

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【相棒23】14話のまとめと感想

殺害した元夫の遺体が発見されると恐れ、自分に好意を寄せる男を利用して、参事官を教室から追い出そうとしたという話でした。

表から見えている部分と心情の部分が、乖離しているところがある話です。表面だけなぞると江梨子が悪女のように見えますが、実際はそうではありません。江梨子は多分、参事官に惹かれていたし、参事官も満更でもなかったのではないかと思います。

ただ、あくまでプラトニックであり、一時的な気の迷いです。参事官は何事もなかったかのように家庭に戻りますし、江梨子は裁判の結果、牢に入るでしょう。この微妙な心情の動きが読み取れないと、江梨子が悪女だと勘違いしてしまいます。

オチから話を作ったような気がするこんな感じの話が相棒だったか、他のドラマか映画でもあったような気がします。ちょっと既視感のある話でした。

【相棒23】14話のいいセリフ

お前は自分がされて苦しんだことを、やっちまったんだよ。

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