【相棒19】15話のネタバレと感想|ヒロコママとマロロの恋

2021冬ドラマ
記事内に広告が含まれています。

2021年2月4日に放送された【相棒シーズン19】15話「薔薇と髭の不運」のネタバレと感想をまとめています。

ヒロコママが何者かに狙われ、たまたま救出した麗音が警護につくことに!?誰が何の目的で襲ったのか?右京さんの推理が今回も冴え渡ります。

スポンサーリンク

【相棒19】15話のあらすじ

ひったくり被害にあいそうになって階段から落ちてしまったヒロコママ(深沢敦)を助けたのは、たまたま別件で周辺に聞き込みに来ていた麗音(篠原ゆき子)だった。右京(水谷豊)冠城(反町隆史)が2人の話を聞いていると、伊丹(川原和久)芹沢(山中崇史)が現れて麗音に捜査へ戻るよう告げた。

昨晩、貿易会社の社長である速水丈二(綱島郷太郎)という人物が、何者かによって殺害される強盗殺人事件が起きていた。名前を聞いたヒロコママは彼は店にたまに来ていたという。そして昨日も店に来て自宅に帰ると言っていたと。ただ、誰かから電話を受けて慌てた様子だった。

右京と冠城も事件現場へ向かう。第一発見者は相馬和義(佐伯新)という被害者の友人だった。彼は速水から連絡を受けて部屋に行ったところ、遺体を発見したという。速水が最後に電話をかけた相手は、自分の会社の社員である長沼郁美(吉井怜)という女性だった。もっぱら愛人と噂され妻も証言していた。

金庫はピッキングやこじ開けられたあともなく、ますます愛人の長沼が怪しいと捜査一課は睨んでいた。だが、右京は違和感を覚え最初に速水へ電話をかけた人物は誰かと問う。相手は飛ばしの携帯だったため分からなかった。さらに現場のクローゼットの戸が開いているのが右京は気になった。

ヒロコがマロロと呼んでいるお気に入りの配達員・池澤麻尋(瀬川亮)に注文が入った時の様子を、右京は興味深く見ていた。昨日の夜、マロロの自転車が置いてあるのを見て、会えるか楽しみにしていたヒロコママだったが、姿が見当たらず残念だったと零す。その時、月の写真を撮ってヒロコママはマロロに送っていた。

右京が写真を見せてもらうと、撮影したのは事件犯行時刻近くの8時だという。犯人が写真を撮られたと思い込んだため、ヒロコのバッグを奪おうとしたのではないか?右京はそう推理していた。

そこで捜一にヒロコママが再び襲われる可能性があると報告する。すると麗音が自ら志願して警護にあたることになった。

一方、右京たちは第一発見者の相馬に話を聞きに行った。だが、相馬は発見から通報までの空白の時間があり……。

←14話|16話→

スポンサーリンク
スポンサーリンク

【相棒19】15話のネタバレ

15話のネタバレは以下の5つです。

  1. 事件の時系列
  2. 被害者の秘密
  3. 容疑者逮捕
  4. 事件の真相
  5. ドラマの結末

結論から言いますと、犯人はマロロこと池澤麻尋です。

なぜ彼がそんな凶行に走ったのか?格差社会の悲しみと、ヒロコママの助言を聞き流してしまった後悔がありました。

1.事件の時系列

事件の時系列
  • 19:28
    飛ばし携帯から着信
  • 19:32
    長沼郁美へ発信
  • 19:34
    相馬和義へ発信
  • 19:52
    相馬和義タクシーで被害者宅に到着
  • 20:03
    相馬和義から通報

この時点で右京は飛ばし携帯から電話した人物が犯人だろうと推理した。問題はどうやって金庫を開けさせたのかだった。

飛ばし携帯から電話した人物が犯人だと推理

2.被害者の秘密

右京たちはヒロコママの店に行き、速水と長沼が店でどんな感じだったかを聞く。速水は婿養子だったため、離婚をしたら会社の社長をクビになってしまうので、妻とは絶対離婚はしないと言っていたという。

そこにマロロが配達に現れ、彼とヒロコママが出会った時の話が語られた。店に来たマロロは会社が倒産し、デリバリーの仕事を始めたものの不安だったところを、ヒロコママが励ましてあげていた。それ以来、ヒロコママに恩を感じたマロロは特別に直接配達していた。

速水は電話で何を話していたのか、改めて右京が聞く。すると「Bカン」と言っていたが、それが何のことかは分からなかった。右京たちはすぐにピンと来た。BカンとはB勘のことで、裏帳簿を指すものだと。恐らく速水は長沼に裏帳簿の処分を命じていたのではないかと。

速水が電話を受けて慌てて帰った理由、それは飛ばし携帯から電話をかけた犯人が税務調査官の名をかたったからに違いないと右京は考えた。

捜査一課では長沼が怪しいと睨み、脱税関係の資料を右京たちへ渡してくれた。部屋にあった美術品が、マネーロンダリングのためのものだとしたら納得がいった。

リストを片手に被害者宅で照らし合わせていくと、コインのコレクションだけがなくなっていた

速水は脱税をしていたため、税務調査官を名乗る電話にまんまとおびき出された

3.容疑者逮捕

ヒロコママの警護をしている麗音は、買い物の荷物を持つなどいいように使われていた。階段に差し掛かったところ、ヒロコの後ろに人影が見えた麗音は、危ないと声をかけた。背後にいたのはマロロだった。麗音は確かにマロロが突き落とそうとしていたのを見たが、彼を慕うヒロコママは頑として麗音の言葉を信じなかった。

そこで麗音が殺人時刻の頃のアリバイを確認すると、19時14分にリクエストを受けて料理をピックアップし、世田谷へ料理を届け終えたのは19時58分だと画面を見せて証明する。ヒロコママは怒り、麗音のことをその場でクビにしてしまった。

その後、ヒロコママがまた何者かにひったくりにあいそうになった。そこに麗音から連絡を受けていた右京と冠城が駆けつけ、男を取り押さえると第一発見者の相馬だった

相馬はあの日、速水の家に行った時に遺体を発見した。そこにかつて自分が持っていたが、借金の返済で手放したコインがあった。コインコレクターだった相馬は、どうしてもそれが取り返したくて持ち去ってしまった。右京は相馬の家に行った時、超音波洗浄機とコインクリーナーがあったことに気づいていた。

相馬は速水から税務調査が入るといって呼ばれ、預かって欲しいものがあると言われた。だが、速水は既に亡くなっていた。そこでコインを持ち出すが、ケースだけ置いてあると不自然なので、ケースをゴミ捨て場い捨てに行った。そこをヒロコママが撮影していたと勘違いした相馬は、なんとかスマホを奪おうと躍起になっていたのだ。

相馬は帳簿上のごまかしを条件に、速水から職を斡旋してもらっていた。しかし、脱税の手伝いはしても殺人はしていないと相馬は訴えた。そこで右京はクローゼットが開いていたかどうかをたずねる。相馬は開いていなかったと答えた。

ひったくり犯は相馬だった

4.事件の真相

右京の中ではもう犯人は分かっていた。あの日、税務調査官を装い速水に電話をかけた犯人は、速水が部屋に駆け込んでくるのを近くで待ち伏せしてた。金を持ち出すため金庫を開けたところを見計らい、スタンガンで速水を気絶させた。だが、速水が意識を取り戻してしまい、もみ合いになって殺したに違いないと。

その後、相馬がやってきたため、クローゼットに隠れて身を潜め、ケースを捨てに行っている間に出て行ったのだろうと。

  • 誰にも怪しまれずに部屋に侵入できる
  • 1億円近い現金を怪しまれずに持ち出せる
  • 税務に詳しい人間

これらに当てはまる人物、一人心当たりがあると右京は言った。そこで犯人のアリバイを崩すと同時にトリックを証明するため、青木と協力して右京と冠城は罠を仕掛けた

右京と冠城は公園で待った。するとデリバリーのマロロが配達にやってきた。偶然会えたことに驚くマロロ、だが青木の手にかかれば配達員を仕向けるのは簡単なことだった。

  • GPSで配達員の居場所が分かる
  • 近所の店から注文が入れば、近くの配達員に通知が行く
  • 今現在、その配達員しか近所にいなければ、持ってくる可能性が高い

という手口で青木は直接マロロに配達させるよう仕向けていた。マロロはこのトリックを使い、アリバイ工作をしたと右京は目の前で見破って見せた。事件当夜、彼が配達したという世田谷の注文主の携帯を調べたら、犯人が使用した飛ばし携帯と一致していた。

事前に飛ばし携帯でユーザー登録を偽名でし、その携帯を使って注文をする。近くに他の配達員がいない店を選べば、確実にマロロに配達リクエストが届くというトリックだった。当然、料理は自分が注文したのだから届ける必要もなく、そのままマンションに向かえば19時30分にはマンションに到着できる。

ヒロコママがB勘の話をしていた時、マロロの様子が右京は気になっていた。恐らく税務関係に詳しいのではないかと。だから速水本人に金庫を開けさせる計画を思いつき、税務調査官を名乗り飛ばし携帯から速水に連絡をした。

デリバリーの配達員のふりをしていれば、マンションへの出入りも怪しまれずに済んだ。さらに、盗んだ金もデリバリーバッグに入れて持ち出せば誰にも怪しまれなかった。

マロロが速水殺害の犯人だった

5.ドラマの結末

なぜマロロはこんな計画を実行しようと思ったのか。それは三ヶ月前に速水の会社へ配達へ行った時がきっかけだった。速水は自分で落とした弁当をマロロのせいにし、後始末までやらせた。そこに現れた長沼にB勘につけとくよう指示を出した。この会社は脱税しているとその時マロロは気づいた

脱税しているくせに人を見下す速水が許せないと思ったマロロは、それから彼のことを調べてヒロコママの店に出入りするようになった。脱税している金をため込んでいると分かり、表に出せない金なのだから盗んでやろうと考えた

元々マロロは会社の経理担当だった。しかし、会社に税務調査が入り、多額の追徴課税を受けた責任を取らされ会社をクビになってしまった。上の指示でしていたのにクビを切られる理不尽さに憤り、人のことも考えずに金のことばかり考える奴らに復讐をしようと決意した。

だからといって、金を奪って理由にもならない。ましてや人の命を奪うなんて。あの時、ヒロコママの言葉をちゃんと受け取るべきだったと、罪を犯したマロロに対して右京は説教をした。

その後、ヒロコママは一晩中泣き明かし、右京たちもどうしているかと「こてまり」で飲みながら気にかけていた。そこにやってきたヒロコママは黄色いバラの花束を抱えていた。麗音にお詫びで渡して欲しいと言って帰ろうとした矢先、黄色いバラの花言葉が“友情”であると小手鞠が指摘する。

気が変わったと告げてヒロコママは小手鞠にその花を渡して帰って行った。黄色いバラの花言葉には、“嫉妬”という花言葉もあると右京は教えた。

脱税をしているような速水に見下され、悔しかったマロロは計画を実行に移した

←14話|16話→

スポンサーリンク
スポンサーリンク

【相棒19】15話のまとめと感想

お気に入りの配達員にヒロコママの言葉は届かず、罪を犯してしまうという話でした

ヒロコママの恋が破れた悲しみのようにも見えますが、信じていた人に裏切られたという悲しみを強く感じる話です。

上の言いなりになって脱税の手伝いをしていたマロロは、会社に守ってもらえずクビになってしまいます。あまりに理不尽な仕打ちに打ちひしがれていたところ、新たに始めたデリバリーの仕事で、脱税しているような奴にすら見下されてしまいます。

真面目に働いてやり直そうと思っても、世間は自分を馬鹿にするという、またもや理不尽な扱いを受けます。復讐も兼ねた現金強奪を計画し、ターゲットを探りに行ったのがヒロコママの店でした。親身に助言をしてあげたり、注文した料理をそのまま彼に食べさせてあげたりと、ママは献身的に尽くしてあげます。

しかし、単なる情報収集に来ただけの店なので、ママの言葉よりもターゲットの会話に耳を立てていました。よって、ママの親身な助言は耳に入らず、右から左へ聞き流されてしまいました。

復讐に囚われたマロロの耳には、ママの言葉は何も届かなかったという、物悲しい話でした。

次回は1週お休みで2月17日21時から放送予定です。

【相棒19】15話のいいセリフ

大丈夫よ。世の中にはね、変えられる事と変えられない事があるんだけど、自分の生き方なら、この先いくらだって変えられるんだから。

←14話|16話→

タイトルとURLをコピーしました