10月21日に放送された【相棒19】2話「プレゼンス・後篇」のネタバレと感想をまとめました。
前回の話の完結編になります。今回から捜査一課に新加入した出雲麗音がレギュラーに決定しました。
今後どんな風に話に関わってくるのか?物語の結末はどうなる?
【相棒19】2話のあらすじ
右京(水谷豊)と冠城(反町隆史)は万津幸矢(櫻井圭佑)が転落死したビルに向かい、なぜ幸矢がこのビルを登ったのかが気になっていた。そこで、ゲームをやっている楓子(芦名星)にこのビルと同じ風景がゲーム内にないか調べてもらう。
さらに右京はなぜ幸矢は国外追放になったのか、母親に聞くが自分は2回しかログインしていないという。3回目のログインをしたのは朱音静(日南響子)に違いないと右京は推理すると同時に、静は恐らく加西周明(石丸幹二)と何らかの接点があると考える。
楓子の調べで判明したゲーム内のビルへ右京たちが行くと、大道芸人が現れビルを登る余興をしていた。幸矢はこれを真似たのか?だが、なぜ登ったのかはまだ分からなかった。
幸矢が警官を銃で撃ったという話を聞いた虎太郎(田中俊介)に再び話を聞く右京、その時一緒に女性は静だったという証言を得る。
静は釈放されることが決まり、右京は直接彼女に幸矢のアカウントを国外退去にした人物であると指摘する。しかし、静は詳しいことは何も語らない。
やがて週刊フォトスに静が麗音(篠原ゆき子)銃撃犯だという記事が掲載され彼女は動き出す。ゲーム内の場所で加西と密会しているところを、右京たちは発見するが逃げられてしまう。
そこで麗音に静の家を訪問させ、「犯人目撃してたのよ」と彼女に伝える。一方右京たちは加西の所へ向かい、事件の真相について話を始めるが……。
【相棒19】2話のネタバレ
完結編のネタバレは以下の3つです。
- 加西の本性
- 事件の真相
- ドラマの結末
物語は完結しますが、結論からいうと黒幕の加西は逮捕されません。
なぜ逮捕されないのか?相棒お馴染みの“陰謀”がうごめいているからです。
1.加西の本性
加西は以前「1億円をあげちゃうキャンペーン」なるものを、SNSを使ってやったことがあります。
どこかで聞いた事のあるような話ですが、その時3人の当選者へ本当に1億円を渡しました。
当選者の1人である鯨岡聡子は、過去に全裸で公園を走り逮捕されていたのです。
なぜそんなことをしたのか?
本人に話を聞くと、加西にもう1億円あげるからと言われてやったといいます。
加西は金に物を言わせて人を操り、犯罪行為をやらせていたのです。
加西の物の考え方はこうです。
- 勝負に出る勇気のない奴は、決まって正義だの道徳だの倫理観だの持ち出す
- そういう奴には大金はつかめない。負け犬のままの人生を送る
- 本当はみんな俺の事がうらやましくて仕方ない
- 金に見放された奴の批判など痛くもかゆくもない
拝金主義のなれの果てのような人物だったのです。
加西は金で人を操っていた
2.事件の真相
右京さんは麗音に頼み、静の家を訪ねてもらいます。
そこで「犯人を目撃した」といい、それは幸矢ではなく麗音だと告げました。
すると静は警察に出頭し、右京さんたちは加西に真相を話しに向かいます。
- 静とはゲーム内で連絡を取り合っていた
- 静に不正ログインが2回行われていることを教え、幸矢を国外退去させた
- ネオ・ジパングでの幸矢の足取りを消したかったから
と、右京さんが指摘すると、加西は「6億円あげるよ」と言い始めます。
なぜそんな大金を自分たちがもらえるのか?静にもこうやって話を持ち掛けたのか?と逆に指摘です。
警察での静の証言はこうです。
- 6億やるから白バイ隊員を撃ち殺せと言われた
- 拳銃の受け渡しはコインロッカーを使った
- でも死んでいないから失敗判定で6億もらえなかった
完全にゲームのような感覚で話をしていますが、6億円という大金を目の前にちらつかされれば、残念ながら殺人をする人も出てくるでしょう。
実際、それ以下の金額でも平気で殺人が行われているのですから。
そもそも静が加西と接触したきっかけは、君主の販売する物件で都心の億ションの購入権が当たったことから始まります。
買おうとしたとき、加西から「マンションもいいけど、現ナマで6億のほうがもっと良くない?」と言われたといいます。
そこで静はマンションよりも人殺しを選んだというわけです。
では、なぜこんな話を幸矢は吹聴したのか?
- 失敗したけどやる事はやったから、半額の3億円を幸矢が加西に請求した
- 加西にまったく相手にされなかった
- 仕事も雇い止めになりムシャクシャし、酒を飲んでつい言ってしまった
それでぶつかって反社の人が聞いたわけです。
加西もこのまま幸矢を放っておけなくなり、ゲーム内の大道芸人を真似してビルよじ登ったら3億やると言います。
幸矢はボルダリングの経験もないため、うまくいくはずもなく落ちて死んでしまいました。
転落死を望んでいたのでは?と右京さんたちに言われ、そんなことはないと加西は言います。
なら、そのまま3億あげればいいじゃないか。という右京さんに加西はこう言います。
「大金欲しけりゃリスクを取らなきゃ。物乞いじゃないんだ」と。
ではなぜ、銃撃目標を白バイ隊員に限定したのか?
ただの白バイ隊員ではない、北上馬の交差点でいつも張っている白バイ隊員に限定したと言います。
その理由はしょっちゅうあそこで張っていて“目障り”だったからです。
そんな理由で麗音は殺されそうになったのです。酷すぎます。
- 静は加西に指示されて麗音を撃った
- 幸矢は加西に指示されてビルを登った
3.ドラマの結末
逮捕されるの?と聞く加西に、しかるべき者が迎えに来ると思うと答える右京さん。
加西は金を部屋中にばらまいて、最後の余韻に浸っているようでした。
社はこでまりへ行き、女将さんと2人で話しています。
女将は何を思ったのかKGBの会合で店を使ってくれと言い出し、社も検討しますと言います。
加西も逮捕されて丸く収まるのか?と思ったところ、やはり相棒は一筋縄ではいきません。
副総監が逮捕に待ったをかけたのです。
甲斐がいうには彼もまた上から圧力がかかったのだろうと。
加西の金は貧しき者たちを動かすだけでなく、中枢にも食い込んでいたと気づきます。
そして右京さんは必ず逮捕してみせると誓いました。
加西は逮捕されなかった
【相棒19】2話のその他気になったこと
- 女子会に入りたがる副総監
- また和服でうろうろする右京さんと冠城
- 唐突に初体験を静に聞く麗音
- 「杉下右京は偏屈おやじ」というパスワード
- フォトスより反社の証言のほうが100倍マシという角田課長
- 加西は“変態”と証言する鯨岡
- 警察官立寄所の札は誘蛾灯
- 不思議ちゃん扱いの女将
- 副総監が映ると鶴の声が聞こえる
【相棒19】2話のまとめと感想
黒幕はやはり加西で、金に物を言わせて人々を操っていました。
バーチャル部分と現実のシンクロがもっとあるかと思ったら、割と普通の話でした。
今回逮捕されなかったので、また別の回に何らかの形で登場すると思われます。
そして元白バイ警官の出雲麗音が、今回からレギュラーになることが公式の発表で決定しました。
静を取り調べしている時のシーンで、シャツを開き銃弾の痛々しい痕を見せる麗音は非常に迫力がありました。
いいキャラクターだなと思って見ていたので、このまま定着してくれたのは嬉しいです。
今シーズンは社の“KGB”なるものがチラチラ出てくるのか?
他にも女性警察官が登場し、勢力を拡大していく話がちらほら入るのかもしれません。
初回で色々布石するのはいつも通りなので、それらがどううまく話に絡んでくるかが楽しみです。
次回は10月28日21時から放送予定です。