【地震のあとで】1話のネタバレと感想|妻の失踪はUFOのせい?夫が本当に失ったものとは

2025春ドラマ
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2025年4月6日にNHK総合で放送された【地震のあとで】1話「UFOが釧路に降りる」のネタバレと感想をまとめています。

阪神・淡路大震災のあと、突然いなくなった妻。行方がわからないまま、夫は同僚に頼まれた荷物を届けに釧路へ行く。そこで出会った2人の女性との、奇妙なドライブが始まる。

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【地震のあとで】1話のあらすじ

阪神・淡路大震災が発生した後、小村徹(岡田将生)の妻・未名(橋本愛)は置き手紙を残して姿を消した。その後、未名の叔父を名乗る神栖(吹越満)がやってきて、小村に離婚届にサインをするよう迫る。直接未名に会って話したいという小村だが、それはかなうことはなかった。

喪失感を抱えた小村は長期休暇を取得し、遠いどこかへ旅に出ようと考えていた。すると同僚の佐々木(泉澤祐希)が、北海道の釧路にいる妹に荷物を届けて欲しいという。小村は承諾して、釧路へ旅立つ。

小村を待っていたのは佐々木の妹のケイコ(北香那)と、その女友達であるシマオ(唐田えりか)の2人だった。妙に未名のことをきいてくる2人に戸惑う小村だが、きかれたことには嫌な顔せずに答えていた。

その後、夜になってくると車が向かった宿泊先は、なぜかラブホテルで……。

2話→

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【地震のあとで】1話のネタバレ

妻の未名が出て行った理由も、分からないまま離婚届にサインをした小村は、長期休暇を取得して旅に出ようとする。すると、小村の同僚の佐々木に妹へ荷物を届けて欲しいと頼まれ釧路へ旅立つ。

待っていた妹のケイコと友人のシマオと一緒にドライブをする小村は、途中で未名が光を追ってどこかへ行く光景を目にする。

ラブホテルに宿泊することになるが、ケイコはシマオを残して先に帰ってしまう。戸惑う小村をシマオは誘惑し、2人はベッドで肌を重ねようとするが、小村は未名の叔父が言っていた言葉を思い出して萎えてしまう。

あの荷物は何だったのか、妙に気になり始めた小村に、シマオはあれは小村の中身だったと言い、二度と戻らないと話す。シマオが窓を開け、そこにある光を見た小村は、遠くに来た気がするという。

シマオはそんな小村を見て、まだ始まったばかりだと教えた。

妻の失踪

1995年1月18日。昨日発生した阪神・淡路大震災を報じるニュースを、ずっと小村未名(橋本愛)は見ていた。その朝、未名の夫・小村徹(岡田将生)は悪い夢を見て目を覚ます。その話を妻にするが、彼女はニュースに釘付けで聞いていなかった。

仕事から帰ってきた小村が「ただいま」と声をかけても、未名は無言だった。ひたすら地震のニュースを流す、テレビを見続けていた。小村は先に寝ることにしたが、ベッドに入っても眠れない。そこでリビングに行くと、未名はまだテレビを見ていた。小村は気になったが再びベッドに戻った。朝になっても未名はテレビを見続けていた。ふと窓の外を見た未名の顔を、何かが照らした。

その後、仕事に行った小村が自宅に戻ると、部屋は真っ暗だった。明かりをつけて未名を探すがいない。机の上にには一枚の書き置きがあった。

二度とここへ戻るつもりはありません。

はっきりと言えば、あなたの中に私に与えるべきものが、何一つないのです。あなたは優しくて親切だけれど、私にとってはまるで空気のかたまりと一緒に暮らしてるみたいでした。

でもそれはあなた一人の責任ではありません。もっとあなたを好きになる女性は、たくさんいると思います。もし私の荷物が残っていれば、全部処分してください』

部屋中から未名の持ち物は消えていた。

やがてチャイムが鳴り、やってきたのは未明の叔父を名乗る神栖(吹越満)という男だった。手紙を読んだかときかれ小村が答えるなり、離婚届にサインをするよう神栖は迫る。納得いかない小村に神栖は言う。

「分からないのは、君だけじゃないかな。あの手紙に書かれていることが全てですよ」

ショックを受け混乱する小村とは対称的に、神栖は淡々と話す。

「間違った想像で話すのはやめましょう、これはもう決まったことなんです。あの子の意思は変わりません」

神栖が帰った後、部屋の隅で膝を抱える小村。暗い部屋のテーブルの上には、未名の置き手紙と、小村の名前が書かれた離婚届があった。

謎の荷物

しかし、小村は結婚指輪を外さなかった。そして長めの有給をとって、どこかへ行こうかと考えていた。会社の後輩の佐々木(泉澤祐希)はもしどこか行くなら、釧路にこの荷物を持っていってくれないかと頼む。それは小さな箱だった。

奇妙なことに佐々木は往復の旅費も出すので、妹にこの荷物を渡して欲しいという。最初は乗り気でなかった小村だが、自宅に戻っても1人だという現実に耐えかね、佐々木の依頼を受けることにした。

釧路の空港で荷物を目印に妹が見つける。渡したらその後は、旅の世話を彼女がする。そうきいていた小村が、空港に降り立ってしばらくすると、目印の荷物を持ってもいないのに女性が声をかけてくる。佐々木ケイコ(北香那)と名乗る女性は、シマオ(唐田えりか)という女友達とやって来た。

佐々木の妹だというケイコは、小村の妻が亡くなったと兄からきいたと話す。小村は離婚しただけだと否定すると、ケイコはそんな大事な話を聞き間違えるかなと懐疑的だった。

謝罪するケイコに気にしないでと話す小村。鞄から荷物を取り出して渡そうとするが、ケイコはしばらく持っていて欲しいといい、電話を1本かけに行った。

奇妙な旅

ケイコが戻って来て車を走らせる。景色を見ていた小村は、遠くに来た気がしなかった。東京では時間で距離を測る。つまり、飛行機ですぐ来てしまったので、遠くに来た感覚が小村にはなかった。遠くへ行きたかったという小村、それを聞いてシマオはつぶやく。

「でも…どこまで行っても自分からは逃げられないんじゃないかな。影とおんなじ」

小村は思わずハッとした。

レストランにやってきた3人は、そこでラーメンを食べる。釧路では酔っ払ってそのまま寝て、死んじゃう人がいるから気をつけたほうがいい。それが珍しいことではない様子で、彼女たちは話す。

すると妻の名前を聞きたがる2人に、小村は未名の名前の由来を話す。彼女の父が少し変わっていて、未だ名前がないから「未名」と名づけたと教える。いつか本当の名前が分かったら、その時にちゃんとつけると義父は言っていた。2人は未名という名前が、すごくいい名前だと話した。

食事を終えて再び車は走る。2人はまた未名のことを聞きたがった。いついなくなったのかと聞かれ、地震の5日後だと教えた。地震とは何も関係ないはずだと、小村は思っていた。しかし、彼女たちは違った。どこかで繋がっているのかもしれない、そういうこともあるという。

そして、サエキという美容師の妻が失踪した話を始めた。彼女は去年の夏にUFOを見た。その1週間後に家出をした。家庭にまったく問題もなく、書き置きもなく、2人の子どもを置いて消えた。UFOを見た1週間後は、誰の顔を見てもUFOの話だけしかしなかったという。

食事も睡眠もとらずにしゃべりまくった彼女は、家を出て二度と戻ってこなかった。小村はその話を黙って聞きながら、家出前の妻の様子に似ていると考えていた。

走っていく車の先に大きな光が見え始める。窓の外を見ると草原に立つ未名がいた。彼女は空を見上げ、そして何かを追いかけて走り出す。夢か現実か分からないまま、小村は驚いて見ていた。

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【地震のあとで】1話の結末

3人が今夜の宿泊先としてやってきたのはラブホテルだった。ケイコは知り合いに頼んで部屋をあけてもらったという。戸惑う小村に対して、彼女たちはまるで気にした様子はなかった。それどころか、風呂にでも入るよう促す。小村は言われるままに風呂に浸かった。

風呂から出るとケイコの姿がなかった。シマオの話では翌朝迎えにくるという。邪魔なら自分も帰ろうかというシマオに、小村は大丈夫だからと話した。そこで、缶ビールを飲みながら2人で話を始める。

未名のどこが良かったのかときかれ、小村は一緒にいると落ち着く、2人でいることが自然だったと答えた。

「自然だったものが、突然なくなったんだね」

シマオはそう言うと、浴室に行った。

ベッドに横になりながら、今までのことを考える小村。風呂から出てきたシマオに、あの箱をシマオに渡せばいいのかと、ケイコに渡すはずだった荷物のことをきく。シマオはケイコが持って帰ったと思っていた。小村が鞄の中を探してみるが箱はなかった。

ふと小村は空港でなぜ荷物を持っていなかった自分を、2人は見つけることができたのか気になり始める

「わかるよそれぐらい。今のあなたに必要なのって、素直に人生を楽しむことじゃないかな」

シマオは電気を消し、小村の手を握ってベッドへ誘う。

「明日地震が起こるかもしれない。酔っ払って道端で凍死するかもしれない。宇宙人に連れ去られることだってあるかもしれない。何が起こるかなんて…分からないんだからさ」

小村の頬に手を伸ばして、シマオは告げる。小村はシマオの誘いに乗り、2人は肌を重ねた。しかし、未名の叔父の言葉を思い出して萎えてしまう。

シマオは彼を責めずに再び未名の話をきく。書き置きには何が書かれていたのかと。小村は内容を話した。

「中身がないってことなんだと思う。でも、中身が一体何なのか、僕にはわからない」

ベッドの端に腰掛け、シマオに背を向けたまま話す。シマオは小村の背中に寄り添い、軽く背を指で叩いた。中が空っぽのような音がした。

すると、小村はあの箱の中身は何だったのか、妙に気になり始める。シマオは立ち上がってハンギングチェアに腰掛け、優雅に揺られながら話す。

「あの箱にはね、小村さんの中身が入っていたんだよ。それを知らずに自分の手で運んできて、ケイコさんに渡してしまった。だからもう、小村さんの中身は戻ってこない」

シマオはくるりと背中を向けた。

小村は思わず立ち上がって椅子に近づく。シマオがゆっくりと立ち上がると、小村は慄いて後ずさりし、ベッドに倒れこんだ。シマオが冗談だと言いながら、窓を開けると見えてくる光。小村はそれを目にしてつぶやく。

「随分遠くに来た気がしてきたよ」

「実感が少しは湧いてきた?でもまだ始まったばかりだから」

小村がふらふらと長い廊下を歩いて行く。様々な未来の光景がフラッシュバックする。やがて2011号室の扉で止まった。

2話→

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【地震のあとで】1話のまとめと感想

後輩の妹に荷物を届けに行ったら、妹の女友達に誘われて、どこかへ連れて行かれたという話でした。

何を言っているのかよく分からないと思いますが、実際に見てもよく分からない話です。メタファーが多いので、それが何を指しているのか、自分で考える必要があるドラマだと思いました。もしくは、全話見ると話が繋がるタイプのドラマかもしれません。

箱は小村の中身で、だから軽かった。ケイコはもらってしまうと、返せないから最初は持っていてと頼んだ。そして妻との話を聞きだしつつ、ラブホテルに連れて行く。あれだけ妻のことを話していたにもかかわらず、断らない小村を見て箱を持ち去った。もしそうだとしたら、まるで『世にも奇妙な物語』みたいな話です。

小村が最後、廊下を歩いていくと、今後放送される内容と思わしきシーンが、差し込まれます。そして最後の扉に書かれているのは2011であり、2話目の話が2011年の話なので繋がっていくようです。

【地震のあとで】1話のいいセリフ

でも…どこまで行っても自分からは逃げられないんじゃないかな。影とおんなじ。

2話→

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