今クールの月9は医療ものです。「放射線技師」という結構マニアックな視点から描く医療ものというので、どんな感じなのでしょうか?そして、キャストで一番気になるのは本田翼さんの女医です。彼女のキャスティングは吉か凶か?
ラジエーションハウス概要
月曜21時からフジテレビ系で放送している「ラジエーションハウス」は、放射線技師という立場から「視えない病」を見つける医療ドラマとなっています。
キャスト
- 五十嵐唯織(窪田正孝)
- 甘春 杏(本田 翼)
- 広瀬裕乃(広瀬アリス)
- 軒下吾郎(浜野謙太)
- 威能 圭(丸山智己)
- 悠木 倫(矢野聖人)
- 黒羽たまき(山口紗弥加)
- 小野寺俊(遠藤憲一)
- 辻村駿太郎(鈴木伸之)
- 鏑木安富(浅野和之)
- 大森 渚(和久井映見)
スタッフ
- 原作:「ラジエーションハウス」(原作:横幕智裕・漫画:モリタイシ)
- 脚本:大北はるか
- 音楽:服部隆之
- 主題歌:MAN WITH A MISSION 「Remember Me」(ソニー・ミュージックレコーズ)
- プロデュース:中野利幸
- 演出:鈴木雅之・金井紘・野田悠介・関野宗紀
1話ゲスト
イッセー尾形・森矢カンナ・春海四方・岩崎う太(かもめんたる)
あらすじ
五十嵐唯織(窪田正孝)は、「写真には必ず真実が映る」と信じている放射線技師。アメリカで最も権威ある放射線科医からその才能を認められた唯織は、帰国後、ずっと思いを寄せている幼なじみの甘春杏(本田翼)が放射線科医として勤務する甘春総合病院に採用される。
22年前、杏は、父親の跡を継いで医者になる夢を唯織に話していた。そのとき杏は、病気を見つけるにはカメラマンが必要だから、世界一のカメラマンになってお手伝いをして、と唯織に告げていた。
初出勤の日、唯織はバスで甘春総合病院へと向かう。同じバスには、唯織とともに採用された新人放射線技師の広瀬裕乃(広瀬アリス)の姿もあった。その途中、バス運転手・天野(春海四方)のわずかな異変に気づいた唯織は、救急車を呼ぶよう乗客に呼びかける。唯織は、駆けつけた救急隊員に、血管造影ができる病院へ搬送するよう指示する。
天野は甘春総合病院に搬送された。受け入れたのは救急担当の整形外科医・辻村駿太郎(鈴木伸之)だ。だが、天野は自力で立てるほど元気で……。
甘春総合病院の放射線科は、科長兼診療部長の鏑木安富(浅野和之)のもと、ギャンブル好きの技師長・小野寺俊夫(遠藤憲一)、男勝りな独身女子・黒羽たまき(山口紗弥加)、軒下吾郎(浜野謙太)、威能圭(丸山智己)、悠木倫(矢野聖人)が放射線技師として働いている。彼らの間では、唯織が病院長・大森渚(和久井映見)の隠し子ではないか、という噂も広まっていた。
唯織は、バスの一件で遅刻しながらも、遂に杏と再会を果たす。ところが杏は、唯織のことなどまったく覚えていなかった。大きなショックを受ける唯織。公式HPより引用
そんな折、前夜、唯織が河川敷で出会い、親しくなった菊島亨(イッセー尾形)が甘春総合病院に搬送されてくる。実は菊島は世界的な写真家だった。小野寺たちは、頭痛を訴える菊島の頭部MRI検査を行った。しかし、画像の左上が黒く抜けて欠損していて……。
感想
医療ドラマものは数ありますが、「放射線技師」にスポットライトを当てた作品は珍しいと思います。どんな感じで問題を解決していくのか、見てみようと思って視聴しました。
記憶にない幼馴染
小学生ぐらいの時の幼馴染らしいですが、一度会っただけの子ではなく、ある程度仲良くしていた関係には感じました。
五十嵐が町を離れることになったみたいで、それを名残惜しそうに見送っているシーンもあります。
確かに昔は太っていたから見ただけではわからない、というのはありえると思います。ですが、杏は名前も覚えていません。 唯織は改名でもしたのでしょうか?
理由は後ほど出てくるのかもしれませんが、さすがにあの年頃である程度仲良くしていた人の名前、全く覚えていないというのはすごいです。
ラジエーションハウスのメンバー
登場人数が結構多いです。あまり登場人物が多いと、俳優さんの無駄遣いになってしまう可能性もあります。
そうならないように話を作りつつ、それぞれの個性を生かせる話を期待します。
山口紗弥加さんの無駄遣いだけは避けて欲しいです。
なぜならこのドラマに出ることで、今クール別のドラマに出る彼女の機会が減るはずなので。個人的には「緊急取調室」に犯人役で出て欲しかったです。
施設の作り的にそういうものなのかわかりませんが、横一列でメンバー全員入るように、引きの画で撮ってくれたりします。
机は横一列に並んでいますし、写真撮影するための施設も左右に分かれて一列に並んでいます。そうしてくれることで、登場人物がわかりやすくなっています。
登場人物の第一印象はこんな感じです。
- 唯織→典型的な天才くん
- 杏→多分ツンデレ
- 小野寺技師長→ 寛大そう
- 裕乃→初心者で熱そう
- 軒下→お笑い担当
- たまき→クールで毒舌
- 威能 → チャラい
- 悠木 → ボンボン
- 渚院長→ 唯織の良き理解者
- その他医師→基本的に主人公チームを妨害する人たち
威能と悠木に関しては、そんなに印象が残りませんでした。セリフから推測するに、こういうキャラなんだろうなといった感じです。今後もう少し各キャラ個性出してくるかとは思います。
天才とは努力
写っていない箇所を造影剤使わないで、写し出すためにやる作業が結構細かいです。それを根気よく時間をかけてやっていく唯織、今まさに造影剤を別室で投与されそうな患者がいるそばで、慌てるどころか全く動じません。
最近のドラマで天才キャラの場合、大体マイペースなキャラが多いです。人の話は聞かず、自分の知りたいことをひたすら求めます。
その周りにいわゆる凡人っぽい女の子を置き、それとの対比でより天才性を際立たせる的にキャラ作りされます。
冬ドラマですと、イノセンスとかトレースの主人公が同じ方向性です。熱血漢で超空気も読める天才主人公とかがいてもいいのですが、天才キャラはなぜかマイペースです。
ドラマチックな演出
唯織が画像を鮮明にしていくシーンが、恐らく今回一番の見どころだと思います。そのため、PCのモニターに羅列されている数字を、唯織の瞳に映し出します。それどころか、最終的にはマトリックスのような演出なります。
そしてラストシーンの辺りの、不仲な親子が分かり合うシーンは、唯織がマスコミをかき分けて出て来た後、マスコミがなぜか道を開けたままになります。その開いた人垣の向こう側には、娘が笑顔で立っています。
感動してください!と、言わんばかりのシーンでした。
女医本田翼
これは完全に好き嫌い分かれると思います。まだ初回で今後どうなるかわからないので、あくまで初見の感想を。
今後の展開次第では、印象も変わってくると思います。彼女が唯織のことを思い出すのか?それともそもそも別人なのか?そこら辺を注目していきたいです。
その他気になったこと
- 今クールのドラマでもさっそく森矢カンナさんが見れて嬉しい
- 菊島の娘が名乗っているそばで、「菊島さんの娘さんですよね?」と聞く裕乃
- 病室で患者の容態が悪化すると、ナースコールよりも誰か呼びに行く裕乃
- 要するにポンコツっぽい役柄な裕乃
- しかし裕乃がヒロインでもいい気がする
- 院長の湿布の剥がし方が下手すぎる
まとめ
初回を見た感じでは、よくある感じといえばよくある感じでした。
一人の天才とその周りにいる個性豊かなメンバー、無理だと思われたことを天才の閃きで解決していく。そして最後は全て丸く収まる。何度となく見た展開のドラマです。
しかしそれを「放射線技師」という新たなジャンルで、よくあるものから「そういうこともあるのか」と、よく知らない職業ゆえの納得が生まれます。
今回見ていても放射線技師の仕事というものに興味が湧きました。来週からテレ東で「スパイラル」が始まるので、つい比較してしまいそうですが、次回がどんな話か見てみようと思います。