12月13日放送の【ミスジコチョー】9話「真奈子、ホストに貢ぐ」のネタバレと感想をまとめました。
高齢者ドライバーが子連れの母親をひき殺してしまうという事故が起き、さっそく事故調査委員会が発足します。ドライバーに問題があったのか?それとも車に問題があったのか?前後編の2話に分かれた前編となります。
【ミス・ジコチョー】9話のあらすじ
車メーカー編の、前編。高齢男性の運転する車が、歩行者を死亡させてしまう事故が発生。運転者は「ブレーキが効かなかった」と主張したが、メーカーは、「創設以来100年リコール無し」の絶対安全神話を誇るSHIMIZU自動車。大勢は「運転者の責任」という流れ。真奈子(松雪泰子)は実験を繰り返すうちに、車両側の欠陥の可能性を見いだしていく。だがその頃、「真奈子がホストに大金を貢いでいて、研究費を使い込んでいるのではないか」という疑惑が報道され、大騒ぎに・・・。
公式HPより
【ミス・ジコチョー】9話の感想
今回は2話連続の前編です。事故調査の結果は後編に持ち越しとなります。一時期話題になっていた高齢者ドライバーが起こした事故問題を今回は取り上げています。
高齢者ドライバー=悪のような図式が、ドラマ内でも繰り広げられます。真奈子以外の委員会メンバーは、ドライバーの過失でさっさと片付けようとします。しかし、真奈子は先入観に囚われず、事故を起こした車についてちゃんと調査しようとします。
調べていくうちに車のメーカーの裏側にある問題や、真奈子が実はホストに貢いでいる?なんて話が出てきます。また、以前出てきた弁護士の守康も登場しました。
今回は事故の概要と謎の部分について掘り下げます。
ネタバレの詳細となります。未見の方はご注意ください。
【ミス・ジコチョー】9話の事件概要
高齢者ドライバーが親子連れの母親をひき殺してしまった事故が起きます。どういう状況でどういう事故だったのか?被害者と加害者、当事者の話をまとめました。
加害者
- 牧野勇作82歳
- 運送会社の元社長
- 家族は車に乗るなと言っていた
- ブレーキは踏んだが異様に重かった
- サイドブレーキを引いたが間に合わなかった
被害者
- 小泉恵代
- 息子に車が突っ込んできたので、恵代がかばって事故にあう
- デスカイザーが来てママをひき殺したと息子が証言
加害者側の牧野は“ブレーキを踏んだがきかなかった”と証言しています。高齢者の言い訳ではないか?そんな疑惑も持ち上がります。そこで、事故車をメーカーが検証しますが、問題なしという結果でした。
真奈子は自分の目で確認したいと思い、事故現場に見に行ったり検証を始めたりします。それは、真奈子の過去に理由がありました。
真奈子の父が起こした事故とは?
真奈子がなぜ車の事故についてこだわるのか?それは過去に理由がありました。父親が車の事故で亡くっていたのです。
- 2009年アメリカ・マサチューセッツ州で起きた
- 空港に向かう国道で運転するレンタカーが追突事故
- 車十数台を巻き込む大惨事
- 息を引き取る前に急にブレーキがきかなくなったと証言
- 大手自動車メーカーだったため正しい検証は行われない
- 運転手の過失として事故は処理された
- 数年後、同じ状況の事故が立て続けに起きる
- 車の構造に欠陥があると判明した
真奈子の父が事故を起こした時、車に欠陥があったとしても大手自動車メーカーだったため、正しい検証をせず隠ぺいに走ります。そして父の過失ということで事故は処理されてしまいます。父は亡くなる直前にブレーキがきかなかったと言ってました。
今回の事故に非常によく似ている状況です。
- ブレーキがきかなかった
- 車は世界3位のSHIMIZU自動車の車
- 検証をしたが問題ないと言っている
リコール隠しの匂いがぷんぷんします。真奈子は感情的になっている部分も多少はあるかもしれませんが、大手自動車メーカーのやり口を知っているので、自分の目で確かめたいと思ったのでしょう。
事故の謎を検証
事故車両の鑑定をしようとしますが、SHIMIZU自動車の息がかかった自動車研究所は受け入れを拒否します。そこで真奈子は運搬を手伝ってくれた久坂の整備工場で急遽鑑定を始めます。すると、おかしな部分が発見されました。
久坂は元々SHIMIZU自動車の社員でした。その久坂からSHIMIZU自動車は最近コスト重視で、部品会社を切り替えていっていると教えてもらいます。そこで真奈子が車の細かい部分、バキュームポンプのボルトを見るとなぜか綺麗でした。
なぜここだけ綺麗なのか?誰かが事故の後、緩んでいたボルトを締め直したのでは?と疑惑が持ち上がります。そこで直接話をSHIMIZU自動車にしに行きますが、当然知らぬ存ぜぬであげくの果てに南雲博士のお墨付きをもらっていると言います。
証拠がないことには因果関係も証明できないため、真奈子は自ら同じ車種で走行距離も同じぐらいの車に乗って当時の状況を再現します。その結果、ブレーキはききますし事故は起きませんでした。しかし、整備工場で詳しくみてみるとおかしな点が見つかりました。
タイミングチェーンが緩んでいたことが分かります。このチェーンの緩みが発する音が、子どもが言っていた「デスガイザー」の音と似ていたのです。
チェーンの緩みはすぐに危険には直結しないが、エンジンが不調になって振動が増え、燃費が悪くなるといいます。そして販売2年目の車でタイミングチェーンが緩むなんてことはないと久坂は言います。
- ブレーキがきかない理由を知っていて先に事故車両を検証した
- チェーンの緩みとボルトの緩みを隠した
- SHIMIZU自動車はリコール隠しをしている
と、真奈子は結論付けます。もちろん現時点では何の証拠も確証もありません。次回、真奈子が実証できるのか?
ホスト通いの謎
番組冒頭で真奈子はホストクラブに行っています。そこでそばにいるホストに何やら封筒に入った金を渡していました。なぜホスト通いをしているのか?出てきた会話をまとめます。
真奈子
- 最高級シャンパンを入れる
- ホストに金を渡す
- 今から行ってもいい?
- 彼が必要なの
- 私大失敗しちゃった?
志保
- こんなこと続けてたら後悔する
- 世間に知られたら大変なことになる
- 今度ばかりあ守れない気がする
志保はホスト通いについて知っています。真奈子はホストと親しく、「彼が必要」とまで言います。これだけ見ていると単なるホスト狂いに見えますが、実際は恐らく違うでしょう。しかし、番組終わりにすっぱ抜かれます。記事を引用します。
東京第一大学工学部・天ノ真奈子教授、研究費数百万円を使い込み?
東京第一大学工学部の教授で、工学者としても有名な天ノ真奈子教授がホストクラブで大学の研究費を数百万も使い込んでいるという疑惑が発覚した。左の写真は、彼女が都内の有名ホストクラブNでナンバーワンホストにシャンパンを注がれている様子である。
今回問題となったのは、このホストクラブで遊ぶのに使った金が大学の研究費なのではないかということである。何度もこのホストクラブを訪れているという情報もある。その度に研究費で支払っていたとすると、実に数百万円にも及ぶ額を不正流用していたことになる。
天才工学者天ノ真奈子教授に一体何が起こっているのだろうか?
ホストクラブでの支払いは研究費なのでは?という疑惑ですが、それをどう証明するのかは分かりません。もっとも、SHIMIZU自動車側の嫌がらせなのでしょうから、火のないところに煙を立たせればいいのでしょう。疑惑となり事故調解任へ持っていこうとしているのが分かります。
【ミス・ジコチョー】9話のその他気になったこと
- VRで遊ぶ真奈子たち
- ゲームでも志保が頼もしい
- この上なく声がかけづらい状況だとボヤく野津田
- 中華まんを差し入れてくれる野津田
- 社長の悪口を野津田のせいにする真奈子
- 道路を見て自社の車の数をカウントする清原社長
- 実は国際A級ライセンスを持っている真奈子
【ミス・ジコチョー】9話のまとめ
前後編の2話に分かれた前編の回なので、謎だけで解決はしません。話の流れからいって自動車メーカーがリコール隠しをしているのは確定でしょう。問題はそれをどう実証するのかということです。大手自動車メーカー相手に勝てるのか?父親の時のようにならずに済むのかが、次回の見どころでしょう。
また、最後に出てきたホストとの関係性はいったい何なのか?それについても説明があると思われます。真奈子が事故調を解任されてしまうのかどうか、その前に不正を暴く事ができることを期待します。
次回は最終回となります。どのようにして終わるのかが楽しみです。