【科捜研の女19】の20話目は前妻と後妻が出てきて、納豆菌に乳酸菌という菌がヒントになる回でした。誰が犯人なのか?マリコが真犯人を見つけます。しかし、話を聞いてみると被害者もどうなんだろう?と思えた回です。
【科捜研の女19】20話のあらすじ
パン工房で男の遺体が見つかり、榊マリコ(沢口靖子)ら科捜研の面々が臨場する。被害者はこのベーカリーの店主・長内保男(小川剛生)。後頭部に裂傷と陥没があり、作業台の角に本人の血痕が付着していたことから、そこに頭をぶつけたものとみられた。
公式HPから引用
第一発見者は保男の妻・長内花野(大路恵美)。ヨーグルト研究家で、パン発酵に使うヨーグルト酵母を届けに来て遺体を見つけたという。夫とその連れ子である翔(折原海晴)の3人で円満な家庭を築いていた花野は悲しみに暮れる。
犯人が証拠隠滅を図ったらしく証拠は極めて少なかったが、被害者が死亡する直前に焼いていたパンからは納豆菌が検出された。繁殖力が高く熱にも強い納豆菌は、酵母菌で生地を発酵させるパン作りの天敵。にもかかわらず、なぜベーカリーに持ち込まれたのか不審に思うマリコたち。
そんな折、被害者の前妻であり、納豆研究家として有名な登矢奈津(西尾まり)が京都に滞在中だと判明。しかし奈津は、仕事上、保男のベーカリー2号店に関する電話はしたが、私的なつながりは一切断ち、離婚以降は全く会っていないと主張する。
一方、保男の店に務めるパン職人と販売員から、翔を実の子のように可愛がっていた花野が、前妻・奈津のことで保男ともめていたという証言が…。
ベーカリーにあってはならない納豆を何者かが持ち込んだ。それがどうしても気になるマリコは、科捜研のメンバーたちとともに、納豆菌がパンに入った理由を徹底的に検証! さらにヨーグルトの酵母菌からも意外な事実が見えてきて…!?
菌たちが語る事件の真相とはいったい…?
【科捜研の女19】20話のネタバレ
長内保男殺害犯
照屋淳平
動機
保男から2号店を任せるとずっと言われていたのに、自分ではなく花野に店を任せることにしてしまう。自分はどうすればいいのか?と聞くと、保男はもう少しここで修行しろという。自分は店で18年もやってきたのに、6年の付き合いのほうの花野に店を任せることに決めた保男に腹が立った。揉み合っている内に保男は作業台の角に頭をぶつけて死亡してしまった。
置いてあった納豆を見て、パンに納豆菌を入れて焼けば、仮に奈津が持ち去ったとしても容疑が奈津に向くと思い偽装した。
逮捕までの道筋
納豆菌が入ったパンが現場から見つかり、納豆を持って店に怒鳴り込んだ花野の話を聞いて実験をする。だが、納豆はどうあってもパンの中に入らなかった。
奈津のアリバイを確かめるため、防犯カメラで車の映像を追っていたところ、プロデューサーの車に乗っていたのは別の女性だった。奈津のことはドラッグストアで下ろしたという証言から、ドラックストアの防犯カメラを確認すると奈津の姿があった。
奈津は店に実は行っていたのだったが、その時もう保男は死んでいた。その時、作業台に納豆があったため、自分が疑われると思い納豆を持って帰った。その納豆をマリコたちが調べると菌活の巨人こと、ヒヨリタケの菌が見つかった。
照屋はアリバイの証言をした時、竹富山に食材を探しに行っていたと答えていた。そこでマリコが詳しく話を聞くと、照屋は犯行を自供した。
【科捜研の女19】20話の感想
何気に被害者である夫の保男が酷い男です。前妻にも後妻にも店員にも酷い人物でした。今回、明確な殺意があって殺されたわけではありませんが、いつ殺されたとしても不思議には思えない人物です。
納豆にヨーグルトと出て来て、飯テロ回か?と思ったら、それほど飯テロでもなかったです。しかし、納豆トーストは美味しそうでした。以前、“ぬか漬けの女神”という異名がある女性が出ましたが、今回は“マダム・ヨーグルト”に“菌活の帝王 納豆菌に惚れた女”という異名を持った女性が出てきました。発酵食品が好きな科捜研の女です。
現場となった店周辺の防犯カメラを探れば、誰が何時に出入りしたのか分かりそうなものですが、マリコたちはなぜか調べません。そこを突っ込んでも仕方がないので、気にせず見て行くことにしました。
今回はそれぞれの登場人物の詳細と、保男がどれだけとんでもない男かについて掘り下げます。
ネタバレの詳細となります、未見の方はご注意ください。
【科捜研の女19】20話の登場人物詳細
被害者、前妻、後妻、息子と出てきます。それぞれがどういう人物で、どういう経緯で現在に至るのかをまとめました。
長内保男
- 今回の事件の被害者
- オサナイベーカリーの店主でパン職人
- 前妻は登矢奈津
- 息子の翔は前妻の子
- 現在の妻は長内花野
長内花野
- 保男と結婚して6年目
- マダム・ヨーグルトの異名を持つ
- ヨーグルトを通販などで売っている
- 前妻の子である翔を赤ん坊の時から育てている
登矢奈津
- 保男と7年前に離婚
- 赤ん坊だった翔をその時置いていった
- 菌活の帝王 納豆菌に惚れた女という異名を持つ
- 納豆研究家として活動中
長内翔
- 産みの母は奈津
- 母親は花野だと思っている
- 学校でイジメにあっている
- 奈津のことは「ワラワネバーのおばちゃん」と呼んでいる
保男のゲスさ
今回の被害者の保男ですが、この人物とんでもない人物だと分かります。どれだけゲスな男か、ドラマ内でわかったことをまとめます。
問題その1:離婚の原因
翔が産まれて奈津が子育てで困っているのに、保男は自分の店のことを優先した。奈津が電話をすると「忙しいんだよ!それぐらい一人でなんとかしろ!お前は母親なんだから!」と怒鳴る。
奈津は料理研究家になりたい夢があったが、そんな夢捨てろと言って心を傷つける。
そんな、保男に愛想を尽かした奈津は、自分のやりたいことをやると決めて離婚。幼い翔も残して出て行ってしまった。
育児に協力せずに自分のことしか考えず、奈津に暴言を吐く
問題その2:花野との口論
自宅に納豆が届いたのを見て、翔が奈津のやっている納豆教室に行ったことを知る。なぜ翔と会わせているのかと保男に詰め寄ると、奈津への贖罪の意味で会わせていたということが分かる。
翔を捨てて東京に行った奈津に、会わせることを反対していた花野は「じゃあ私は?あなたと翔の事だけを思って生きてきたこの6年は、なんだったのよ!?」と怒る。
前妻にいい顔をしようとして、現在の妻を傷つける
問題その3:突然の変更
ベーカリーオサナイの2号店を開くことになり、照屋にその店を任せると言っていた。しかし、花野に任せることにしたと突然の変更をする。理由は花野が翔と自分に6年間尽くしてくれたからという。18年店で働いていた照屋は納得がいかず、じゃあ自分はどうすれば?と聞くと、もう少し店で修行しろという。
さらに、自分は納豆菌を持ち込んでいるのに、照屋が持って来たキノコに土がついていることを注意する。
妻にいい顔をしようとして、約束を平気で反故にする
なんていうか…見て分かると思いますが、誰かに文句を言われて初めて反省します。そしてその反省で今度は他の人を傷付けます。その連鎖です。
基本的に人の気持ちが分かりません。それなのに人にいい顔をしたがります。こんな男に振り回された前妻と後妻、そして職人の照屋。みんな気の毒です。むしろ被害者です。なので、今回の事件は被害者に全く同情できませんでした。
【科捜研の女19】20話のロケ地
cote a cote
ベーカリーオサナイの店舗
【科捜研の女19】20話のその他気になったこと
- パンの匂いを科学的に説明するマリコ
- ヨーグルトの種菌セットを購入している宇佐美
- 京都にも納豆ブームが来るとかテキトーなコメント
- 納豆にもプロがいる
- 納豆菌の妖精“ワラワネバー”というキャラ
- 翔をイジメる子供たちの歌がヤバい
- 子供に科学的に説明して嫌がられるマリコ
- 納豆を叩きつけてどこまで菌が飛ぶかの実験
- 実験で使った納豆とパンが沢山あるので納豆トーストを作る
- 大人には話したくないことがあるというフードプロデューサー
- “菌活の巨人”というパワーワード
- 強くなる呪文は“ネバネバネバー ワラワネバー”
- ナットウキンみたいに強くなりたい翔
【科捜研の女19】20話のまとめ
今回の話はドラマの最後で言う“日和見菌”の話が、テーマになっているのかなと思いました。善でも悪でもなく、人の体の中に一番多いのは“日和見菌”だと言います。その時の状況で善にも悪にもなる日和見菌、それを人間と同じだなと土門さんは言います。
今回の登場人物たちも、時と場合によって悪になったり善になったりしました。菌も人も一緒、なぜなら人間も菌でできているとマリコは言ってました。確かに人間も同じでした。菌尽くしな回で色々面白いワードも出てきたりする回でした。
次回は11月21日放送予定です。おもちゃが事件に関係ある話のようです。