【ミス・ジコチョー】3話ネタバレ感想|野津田の過去と劇中の歌について

2019秋ドラマ
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【ミスジコチョー】3話は建物火災についての話でした。野津田が真奈子の所へ来る前に勤めていた会社が、今回の事故の原因なのでは?という展開となります。野津田は過去に何をやらかしたのか?そして今回もやらかしてしまうのか?

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【ミス・ジコチョー】3話のあらすじ

とあるライブハウスで火災事故が発生、バンドメンバーの女性が死亡した。ステージでの花火が発火の原因と思われたが、真奈子(松雪泰子)は業務用空調機械から発火した可能性を指摘。だがそのメーカーは、真奈子の助手の野津田(堀井新太)がかつて勤めていた会社だった。野津田はそこで大きな失敗を犯し、立ち直れずに退社したのだった。古巣相手に萎縮する野津田を、真奈子は立ち直らせることができるか・・・。

公式HPより引用
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【ミス・ジコチョー】3話のネタバレ

事故内容

  • ライブハウスで火災事故が発生
  • ルーズマリーのメンバーのルナが死亡

事故の流れ

  • ライブの演出で花火が上がる
  • どこからともなく火災が発生
  • 楽屋でルナが死んでいるのが発見される

  • 出火原因は本当に花火なのか?
  • なぜルナは楽屋で死亡したのか?

火災の原因その1:エアコンの構造

出火原因を調べたところ花火ではなく、エアコンからの火災の可能性が出てきた。当初野津田の立てた仮説で検証をするが火災は発生しなかった。だが、真奈子が野津田の検証からヒントを得て、エアコンをクリーニングしてから検証を始める。するとエアコンから出火し火災が発生した。

剥き出しのエアコンの基板に傷がついたことで、クリーニングをするたびに水分が入り込んでしまい火災の原因となった。

火災の原因その2:コスト削減

特殊なコーティングが加工されている基板なため、熱を持つことがない。だから、本来火災が発生しないように取り付けておくべきはずの鉄板がなかった。失敗を前提にコストはかけられない、メーカーの判断で鉄板をつけなかった。

一番の問題

ユニゾンエアーの開発部では失敗が起きた時、当人を責めるばかりで回復するチャンスを与えなかった。萎縮した社員はますます何も言えず、起こさなくてもいい失敗まで起こしてしまう、失敗の連鎖が続く環境だった

謎の解明

  1. 火災の原因はエアコン
  2. ルナは楽屋にスマホを取りに戻ったせいで死亡した
結論

元をたどれば失敗を認めず頭ごなしに非難し、失敗から回復できる環境を与えなかった部長の問題。

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【ミス・ジコチョー】3話の感想

今回登場した野津田の元上司というのが、まったくもって無責任な感じの悪い人物です。本来、上の立場の人物であれば、野津田が失敗した時に彼を責めて怒るだけじゃなく、自分も責任をとるべきです。それを、全て野津田のせいにし、他の社員がいる前で辱めるかのように怒るだけの存在でした。

野津田はこんな上司の元を離れて真奈子の所に来て正解です。萎縮してしまった野津田が何か言いたくても言えない、そんなシーンを見ているとこっちまで苦しくなってきます。他人の失敗をただ責める、そんな人物にはならないよう気をつけたいものです。

今回は野津田の過去や劇中でかかった曲について掘り下げます。

ネタバレの詳細となります。未見の方はご注意ください。

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野津田の過去

真奈子の所に来る前に野津田が勤めていた会社が、今回登場したユニゾンエアーという会社です。前回、10億の損害を与えたなんてシーンが出てきましたが、なぜそんなことになったのか?今回詳細が分かったのでまとめます。

  • 3年前、エアコンの開発に携わっていた
  • 製品にミスのある可能性を発見する
  • 上司の黒島へ報告
  • 検証が終わるまで3週間かかった
  • その隙にライバル会社がエアコンを発売
  • 10億の損害だと怒られる

野津田の失敗は確かに会社に損害を与えたかもしれません。しかし、事故で誰かを殺してしまったとかではなくて良かったです。

検証の結果、製品に何も問題はありませんでした。発売直前だったため問題がなかったということを喜ぶ余裕は一切なく、ただただ黒島から他の社員の前で見せ付けるように怒鳴られます。もちろん野津田は何も言えませんでした。萎縮した野津田の失敗はこれで終わりません

  • 開発部を外される
  • 単純なデータ整理の仕事を押し付けられる
  • 夜遅くまで一人でその仕事をしている
  • メールの送信を誤って社外秘の情報を流出

失敗の罰としてか閑職に追いやられた野津田は、来る日も来る日もデータ整理です。夜遅くに一人で暗い部屋で作業をしていました。精神的にも追い込まれていた様子がうかがえます。

そんな野津田に起こるべくして失敗が起きます。社外秘の情報をメールに添付して流出させてしまったのです。この失敗が決定打となったのかは分かりませんが、野津田はこの会社をクビになったのか自主退職かして真奈子の所に来たようです。

今回1人で事故調に出席する野津田が、最初は何も言えずもじもじします。本当はエアコンが原因なのではないのか、でも言って何も問題がなかったらどうしよう…そんな感じです。萎縮している人は暴力の被害者のように怯えているので、見ているこっちもとても苦しくなります。

ですが、真奈子が失敗から立ち直る姿を見て、野津田は勇気づけられます。そして今回、事故調で仮説の検証に踏み切りました。

野津田の仮説

  • ライブハウスではスモークという粘着性の気体を使う
  • エアコン内にもそれが付着する
  • 積み重なった油性の付着物と熱応力でコーティングが痛む
  • それが原因で火災が発生した

スモークが付着して熱応力でコーティングが破損し、その結果火災が発生したと野津田は仮説を立てました。しかし、検証してみたところ火災は発生しません。野津田の仮説は間違っていたのです。真奈子はそんな野津田に「あなた、失敗しちゃったわね」と言います。

真奈子の仮説

  • 熱応力の負担で基板のコーティングにヒビが入る
  • 野津田の指摘した油性の付着物が逆に基板を守っていた
  • クリーニングをよく行っていたので付着物が取れる
  • また水分も少しずつ基板に浸入してしまう
  • それを1年2年と繰り返したことで火災が発生した

このエアコンは簡単にお手入れができるというのも売りでした。基板が取り付けられたまま、本来ガードする鉄板もなくむき出しの状態でクリーニングをしていました。皮肉にもそれが仇となり火災が発生となります。

災い転じて福となす、野津田のお陰で本当の原因が分かります。その野津田に真奈子は「あなたの失敗は、価値のある失敗だった」と責めません。黒島とは大違いです。

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真奈子流失敗からの回復

真奈子もロボットアームを今回一からまた作り直しという失敗をします。それを指摘したのが犬猿の仲の母というのもあり、真奈子は非常に凹みました。そんな真奈子が教える失敗からの回復とは?

  1. まず、逃げること
  2. 誰かに愚痴を言うこと
  3. ぐっすり眠ること
  4. 美味しいものを食べること

とにかく“逃げること”が大事だと言います。失敗したら誰だって落ち込むし冷静ではいられない、そんな時に何かしてもまた失敗する。失敗の連鎖を断ち切るためにもまず逃げる。そして回復に努めます。

中でも4番目の美味しいものとは、真奈子の場合激辛料理です。なぜそれを食べるのか?理由はこうです。

感情に流されそうになった時には、辛いものを食べるの。
神経が味覚に持ってかれて、そのあと冷静さを取り戻せるから。

“辛い”ということに気を取られ、余計なことを考えずに済むのでしょう。参考にしてみたいですが、あまりに辛いものは怖くもあります。真奈子は気づいていないかもしれませんが、野津田と一緒にご飯を食べることが一番の回復薬だったと思います。

逃げて信頼できる相手と美味しい食事をしながら愚痴を言い、家に帰ったら満足感でぐっすり眠るが最高の回復かもしれません。

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劇中歌について

今回出てきた架空のバンド「ルーズマリー」のメンバーで亡くなってしまったルナが残した曲という設定です。彼女は決して自殺をしたわけではない、このかけがえのない思い出が詰まったスマホを取りに行って亡くなってしまったと野津田は言います。そんな彼女の残した歌は【ミス・ジコチョー】にピッタリな曲でした。

歌詞を引用します。

ありがとうって言いたいはずが なんで分かってくれないの
一緒にいてよと思っているのに もうそろそろ(??)から

いくつも失敗乗り越えて 僕らは大人になっていく
人に優しくあるために 正しい失敗繰り返す
僕は決して潰れない どんなことが起こっても
僕らの愛は潰れない レジリエンスを信じてる

動画はこちら

“もうそろそろ”~“から”の間がセリフが被ってしまい、聞き取れませんでした。動画のほうでは“いくつも失敗”からになります。恐らくドラマの音楽担当の方が作ったのではないかと思います。詳細がサギデカの時のように出ることもありますので、後に公式で発表されたこちらも更新します。

レジリエンスというのは“回復”という意味になります。失敗からの回復、それが今回のドラマのテーマとなるのでピッタリな曲でした。

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【ミス・ジコチョー】3話の過去の事例

今回の火災の過去の事例としていくつか挙げていました。死者1人は奇跡だと真奈子が言っていた通り、本当に奇跡だったことが分かります。

発生年場所死者
2000年中国・洛陽死者309人
2003年アメリカ・ロードアイランド死者194人
2004年アルゼンチン・ブエノスアイレス死者194人
2013年ブラジル・サンタマリア死者239人

火災は有毒ガスの発生や一酸化炭素中毒などにより亡くなることが多いです。いずれの火災も三桁の死者が出ています。よって、1人の死者だったのは奇跡だと真奈子は言ったわけです。屋内での火災は速やかに脱出できるかどうかが、生死を分けるといっても過言ではありません。

参考HP

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【ミス・ジコチョー】3話のその他気になったこと

  • 思い出したように無理矢理トイレにいく野津田
  • ガチの女子トークをする真奈子
  • 辛さ20倍の“青天の霹靂”という名のラーメン
  • バンジーをやらされる野津田
  • 他人が落ちているのを見てスッキリする真奈子
  • 足のツボを押されて痛がる真奈子と野津田
  • 温度が上昇するとはしゃぐイクミン
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【ミス・ジコチョー】3話のまとめ

野津田が以前いた会社の上司なる人物が今回登場しました。今だったらパワハラとかに認定されそうな気がする圧力のかけ方です。野津田がライブハウスでの検証が間違っていた時、小さくなって怯えている姿が見ていて心苦しかったです。

人間も機械も失敗をゼロにすることはできないと真奈子は言います。ミスが起きるのは当たり前のことなのです。だとしたら、またやり直せる機会も与えるのが当然です。人を責めたところで失敗した事実は変わりません。次は失敗しないように、なぜ失敗したかを検証するのが前向きな解決方法だと思いました。

次回は11月8日放送予定です。医療ミスの話を前後編に分けての放送となります。

今回のいいセリフ

あなたの最大の失敗は、彼を手放したことよ。

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