前回終わりに殺害された2人の人物、その犯人は簡単に捕まります。しかし、殺害の目的が怪しく酒井たちは疑念を抱きます。なぜ2人は殺害されなければならなかったのか?金庫の金の存在はやはりクラスター事件のものなのか?謎に迫っていきます。
ドラマ【トップリーグ】2話のあらすじ
「金庫の謎」の口封じのために取材相手が殺されたのではと疑念を深める酒井。後輩の大畑(佐久間由衣)と捜査一課刑事・柴田(光石研)とともに調査を進める中、ある人物の名前が浮かび上がる。一方、松岡は近藤官房長官から子育て支援の政策記者に指名される。子どもを持つ身として人ごとではない重役に気合いが入る反面、近藤の本心が分からず困惑していた。その裏で政治部長・阿久津(陣内孝則)と近藤はつながっていて……。
公式HPより
ドラマ【トップリーグ】2話のネタバレ
- 近藤官房長官と一対一で会った松岡は、その真意を聞いてみる。よその記者を刺激するために松岡を利用したと言われ、そのお礼として特ダネを教えてもらう。今後、直接連絡をしてくれとも言われた
- 阿久津にそのことを話すと、それが“トップリーグ”とだけ答えた
- 元日不銀の久保と政治家の私設秘書の幸田が殺害された件について、酒井はあの金のことが関係あるに違いないと刑事の柴田に伝える
- もらった特ダネを記事にした松岡に近藤官房長官から電話が入り、今度は病児保育について政策記者をやって欲しいと言われる
- 久保と幸田の司法解剖の結果、何度も頚動脈を刺されていることが分かり、柴田は金目的の殺しでないと考える。だが、上に言っても動かすには根拠が足りず、柴田は独自に動くことにする
- 大畑は殺害犯の周辺を調べに中華料理屋など、中国語を使いながら探りを入れる。すると、犯人が弟の病気の治療費が必要なため怪しい仕事を探していたことが分かる
- 酒井にそれを伝えると2人の殺害を金で請け負ったに違いないと推測する
- 酒井は「内外特報通信社」へ行き一連の話をし、この本を読めといって相楽から渡される
- 松岡は病児保育の取材に行って話を聞くが、政府の了承を得ていない資料を渡されそうになる。松岡はきっぱりと受け取るのを断る
- 阿久津にそのことを伝えた松岡にテストだったと打ち明けられる。資料を持って帰って来たら、政策記者から外すつもりだったと言われた
- 酒井は事件の調べをさらに進め、筒美が国会に証人喚問に呼ばれていたのに病気を理由に出なかった真実を知る。それは、主治医に金を握らせ、病気の確認に国から派遣される医者の目を騙すため、強力な睡眠薬を注射したということだった。その結果、筒美は意識障害を起こし、証人喚問は無理と診断された。
- その主治医に金を握らせたのが、当時の民政党の幹事長だと本に書いてあったという
- そのため、筒美ルートの金は誰にいくら渡ったのか、うやむやになってしまった
- 仮に金庫の金が筒美ルートの金だとしても、裏金なため証拠がないと柴田は言う。酒井は裏金は私設秘書が管理する、当時の私設秘書をしらみつぶしに聞くという
- 金庫の金を暴けば日本の政治は倒れる、だから2人は殺された。ということは、筒美ルートを暴かれて困る人間はこの国の政治の中枢にいると酒井は言う
- 大畑にこれ以上は危険だから降りろと酒井は言うが、大畑は酒井が殺されたら逃げると言って協力を続ける
- 酒井が信号待ちをしていると、何者かに押され道路に飛び出てしまうが無事だった
- 松岡の抜擢に嫉妬する深見は行動をつける。そのことを阿久津に咎められ、今度は松岡が深見の狙いを探るため尾行する
- 筒美商会という建物から民政党秘書の大牟田がダンボールに金を詰めて運ぶ。たまたま居合わせた白バイが速度違反で止め、トランク内にある金のことを問うと党務に関する金だと言う
- その話を柴田から聞いた酒井は、建物を探しに行く。その会社は筒美ルートの金を今も管理し、民政党はその金を今も使っているに違いないと考える
- 大畑が慌てて部屋に入って来て、殺された幸田が秘書をしていた政治家の秘書を調べていたら、近藤官房長官の名前があったと知らせる
- 松岡は深見が民政党の公認で衆議院選に出ることを掴む。そのことを直接近藤官房長官にぶつけ、癒着だと思われても仕方ないと指摘する
- すると近藤官房長官は松岡がそのことを知った時、どういう反応をするかを試したと言い、好きに書いて欲しいと言う
- 二人で話していたそこへ新たにやって来たのは酒井だった
ドラマ【トップリーグ】2話の感想
久保と幸田という人物が殺害されたことで、余計に酒井は怪しいと感じて調べます。口封じのつもりが逆に腹を探られるという状況です。ですが、放っておけばいずれ酒井が口を割らせて、記事にする可能性もありました。
どっちにしても酒井に嗅ぎ付けられた時点で、何かしらの手を打つしかなかったとは思います。そうなると、なぜ金庫を埋めたのか?金を焼いてしまえば良かったのではないのか?そうできない理由があったのか、謎です。
なぜ、松岡をそばに置きたいのかについても、まだ本心を言っているように思えません。どうにも政治家というのは、上の空で話をしているような、本心だけは言わないところがあって厄介です。
松岡はどうか分かりませんが、酒井が殺されそうなフラグが立ちまくっています。酒井自身もそれでも構わないという覚悟があるっぽいので、見ていて不安な気持ちにはなります。
今回はドラマに登場する相楽優一郎のモデルとなった人物と、前回終わりに殺害された2人の詳細、筒美ルートの新情報などについてまとめました。
ネタバレの詳細になります。未視聴の方はご注意ください。
2人が殺された事件詳細
前回終わりに殺害された2人の人物の1人は、酒井が取材していた日本不動産銀行の久保ですが、もう一人の人物は誰なのか?そして早々に犯人は捕まりますが、裏に隠された事情が分かります。
被害者
- 久保民男(81)
- 元日本不動産信用銀行勤務
- 幸田元紀(80)
- 元政治家の私設秘書
- 当日居酒屋で飲食後、店を出て10m先の路地で刃物を持った何者かに襲われ、搬送先の病院で死亡
- 財布が無くなっていることから、金目当ての犯行と推察
酒井は早速怪しみます。2人は20年以上会っていなかったが、取材した直後殺されたからです。金庫の金は筒美ルートに関わっていて、その事実を消すため殺害されたに違いないと言います。
司法解剖の結果、2人とも頚動脈を何度も切りつけられていることが分かります。金目当てでここまでやるのか?柴田も酒井も怪しみます。
そこで酒井は大畑に犯人の周辺を調べさせます。その結果、分かったことがあります。
- 蒲田の中華料理屋に出入りしていた
- 中国人の集まる店で仕事の情報を交換していた
- 国いる弟が病気になった
- ヤバめでもいいから仕事をくれとあちこちに声かけていた
- 犯人は事件前日、国に500万送っている
結論:犯人は暴力団の組員に依頼されて、500万で久保と幸田を殺した
ということが分かります。暴力団が依頼なんて自分のシノギも大変なのにありえないと酒井は言います。裏で誰かが暴力団に金を渡して依頼したに違いないと。
しかし、今回は誰が依頼したのかまでは分かりません。
筒美ルートは今も生きている?
酒井は「内外特報通信社」という雑居ビルにある会社へ向かいます。ここにいる相楽優一郎という人物は、裏表関係なく情報を持っている人物と言います。
話を聞きにきた酒井に相楽は詳しく何かを話すのではなく、一冊の本を取り出して渡します。その本はこういうものでした。
「闇に消えたクラスター事件 筒美忠生~日本の黒幕~」
田巻元首相を葬った真犯人を告発!クラスター事件の深層を知る元議員が衝撃告発!
- 日本財政界とアメリカ最大の航空機メーカー、クラスター社による戦後最大の疑獄事件衝撃レポート
- 筒美忠生が仲介し、日本財政界に埋もれた裏金30億円。政治団体「魂進会」。闇に消し去られた犯罪を告発する。
- 野本二三夫(のもとふみお)
- 政治評論家。民政党事務所に勤務した後、参院議員を経てフリーライターとなる。現在は主に週刊誌を舞台に政治・経済ものを手がけている。
この本の作者は本が出てすぐ、ひき逃げにあって死んでしまいます。さらに、この本は発禁となり殆ど回収されてしまいます。
筒美ルートは過去じゃない、まだ生きていると相楽は言います。それを証明するようなことが起きていました。
相楽優一郎のモデルとなった人物
古代から現代に至るまで日本の歴史の中で、個人的に“昭和”は結構面白い時代だなと思います。今ではありえない人物が裏表の世界でいて、清濁合わせ飲むのが面白いです。今回もそんな人物の1人、ドラマ内では相楽優一郎として出てくる人物がいます。この元になった人もまた、興味深い人物です。
その人は『現代情報産業』という情報誌を出していた「兜町の石原」こと、石原俊介という人です。
別のドラマですと同じWOWOWで放送されていた『不発弾』に出演しています。同じ役名で役者さんも同じ津嘉山正種さんが演じています。作者も同じ相場英雄さんで、この人物に対して思い入れがあるのかもしれません。
確かに興味深い人物でメディアには出て来ることはないのですが、そのメディアと裏の世界を繋いだりする水先案内人をしていた人となります。
なので今回、週刊誌記者の酒井が相楽の元を訪ね、情報をもらいに行きます。
この人物について詳しく書かれているのが下記の本となります。こんな人物が実在していたのかと、初めて読んだ時は衝撃でした。情報の溢れる現代でも“本当の情報”は人から得るものなのかもしれません。
筒美商会とは?
お台場にある倉庫街のような場所で、金庫から金を取り出しダンボールに詰めていきます。現金でそんなところに保管してあるのも妙で、さらに名前に“筒美”がつきます。これ以上ないぐらい怪しい会社です。
そもそもなぜこの会社が酒井たちに気付かれたのかと言いますと、白バイ警官がスピード違反の切符を切ったことで発覚します。取締りをする際、トランクを開けてもらいダンボールの中の金について聞かれます。その時、党務に関する金ということで、取りあえずはそのまま行かせました。
その話が柴田から酒井に流れ、酒井がその場所を調べに行って分かりました。
- 筒美商会は街金業者
- オーナーは筒美が作った元魂進会の残党
- 筒美の死後、魂進会は解散した
- 筒美ルートの金の管理をしている会社か?
筒美は死んでも金は残っていたわけで、それを管理するための会社として設立されたのではないか?と酒井は疑います。この時、金を運んでいた人物がどういう人物かについてはこうです。
- 西牟田昌三
- 民政党幹事長が所属する派閥の私設秘書
- 裏仕事を専門にやっている
運んでいた金は5000万にものぼり、党務の金なら現金で運ぶか?まともな金なら運ばない、裏金に違いないとなります。
筒美ルートの金は今も民政党の政治家の間で使われているということが、これで結論づけられました。
ドラマ【トップリーグ】2話のまとめ
久保と幸田の2人の死により、酒井や柴田は金庫の金についての疑念が確信に変わっていきます。あの金は間違いなくクラスター事件のものだと。
そこからさらに調べられ、今まで気付かなかった“筒美商会”なる会社の存在も明るみに出ます。そこがどんな会社なのか、調べていくうちに筒美ルートの金を管理する会社となります。
さらにはクラスター事件に関わる私設秘書を調べていくうちに、近藤官房長官の名前まで出て来ることになりました。
そんな危険な取材を続ける酒井が、官房長官のトップリーグである松岡と近藤官房長官が話している場に登場します。突然押しかけて来て会えるような関係ではないので、恐らく官房長官がセッティングしたのではないかと思われます。
松岡と酒井、この2人を使って何をしようと考えているのか?現時点でその思惑は全く分かりません。謎が深まる一方で、明らかになっていく部分もあり、興味を引くのがうまい展開です。
次週は10月19日22時から放送予定です。