ドラマ【盤上の向日葵】2話ネタバレ感想|真剣師との出会い

2019夏ドラマ
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【盤上の向日葵】第2話「鬼殺しの弟子」は真剣師東明との出会いから、旅打ちをしに行く話でした。大金を賭けた勝負に上条は何を思うのか?勝負以上に人との関わりによって、厳しい現実を思い知らされます。

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ドラマ【盤上の向日葵】2話のあらすじ

異端の棋士・上条桂介(千葉雄大)は昭和55年、大学生だったが、将棋道場で「鬼殺しのジュウケイ」として知られる賭け将棋の真剣師・東明重慶(竹中直人)と運命的に出会い、東北の真剣師と真剣勝負する旅打ちに同行した。平成6年、上条はかつて訪れた遠野で竜昇戦第三局に挑む。一方、遺体とともに埋められた名駒の所有者を探す石破(大友康平)と佐野は、大阪の不動産屋が諏訪の元教師に初代菊水月作の駒を売った情報を得る。

公式HPより
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ドラマ【盤上の向日葵】2話のネタバレ

  • 初代菊水月の駒を追っていた石破と佐野は、仙台から水戸へ持ち主が移ったことを突き止める。だが、水戸の大洞という人物は6年前に死去していた。その人物の息子に話を聞いたところ、大阪の不動産屋であるキクタという人物に駒と美人画を交換したという情報を掴む
  • 昭和55年。上条は東大の将棋部に入部しようと顔を出す。一局手合わせしたところ、将棋を勝負というよりゲームとして考えていることを知り、入部するのをやめる。
  • 街で見かけた横森将棋道場という店に上条は入ってみる。そこで店から宛がわれたアマチュア三段の幹本と手合わせをする。上条は難なく勝ち、もう一局やろうと言われたところ、ふらりと現れた東明に何度やっても勝てないからやめといたほうがいいと言われる。
  • 上条は以前読んだ雑誌で見た東明を目の前にして、過去にやった棋譜を暗記していて次々と指した手を言う。驚いた東明は上条を連れ出し、行きつけの将棋酒場へと連れて行く。
  • 借金でクビが回らない東明は賭け将棋で金を稼ぎたくとも、既に顔と実力が知れ渡ってしまい誰も打ってくれない。そこで上条を使い金を稼ごうと考えていた。その稼いだ金で東北一の真剣師である鉈割り元冶と一局100万円の七番勝負をしようと考えていた。
  • そこにアマチュア名人戦を東明と争った仲である須藤がやってくる。本物の将棋を打ってみたい上条は、須藤とその場で対戦が始まる。東明は上条の勝ちに店のツケ10万を賭けるといい、上条はそのプレッシャーに緩い手を打ってしまう。結果、上条は須藤に負けた。
  • 電車もなくなったため自宅に東明が泊まっていくことになる。なぜあの時無難な手を打って逃げた?と東明に指摘される上条、10万にビビったのかと言われ、将棋道場で見た厳しい手を打つお前だから誘ったのにと呆れられる。
  • 平成6年大阪。駒の行方を追って大阪の不動産業を営む菊田のところへ来た、石破と佐野は話を聞く。菊田は諏訪に住む名前に“沢”がつく、校長先生をやっていたという人物に400万で売ったという。
  • 昭和55年。遠野に行くことになった上条と東明はそこで金を稼ぎ、いよいよ青森の浅虫温泉で鉈割り元冶と勝負しに乗り込む。上条はみそ蔵の坊ちゃんということで、東明のパトロンと紹介される。そしてあの初代菊水月の駒を、今回の勝負で使用するため提供することになっていた。
  • 100万円しか元々持って来ていない東明に、負けたらどうするんだ?と上条は問う。東明は負けるかもと思って将棋打ってる奴の所に勝ちは転がってこないといい、上条に勝負をするにあたっての心得を教える。
  • 一戦目、東明の二つ名になっている“鬼殺し”を繰り出す。だが、勝負は負けてしまう。上条はワザと負けたのか?金がないのにどうするんだと問い詰める。なんとかすると言って東明は眠る。
  • 翌日、勝負の後見人である角舘が、上条の初代菊水月の駒を担保に400万貸してくれる。誓約書にサインしろと東明に言われる上条は、嫌だと反発するが結局東明の口に丸め込まれてサインをする。
  • その金を手にして再び東明は試合に挑んだ結果、残りの試合を全て勝ち、全7戦を6勝1敗で終えた。
  • 試合後、上条が部屋に戻ると東明は既に宿を出た後だった。将棋の駒を返してもらおうと、電車に乗る東明を追いかけ走る上条、全ては最初から東明が仕組んだ勝負だったことがわかる。
  • 上条は角舘に将棋の駒を返してくれないかと頼むが、自分は金を払って買ったのだからと断られる。東明に騙されたにしろ、自分が損をかぶるわけにはいかない、上条の責任だと言われ諦めるしかなかった。
  • 平成6年。上条は壬生との竜昇戦第三戦に挑んでいた。結果は三戦目も上条の勝利だった。試合後、現れた東明と話す上条はこれが最後のチャンスだといい、父親を殺したことを警察が気づく前に竜昇になると語った。
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ドラマ【盤上の向日葵】2話の感想

真剣師、東明重慶との出会いが今回の話となります。いくら将棋が強いといっても、田舎から出て来た兄ちゃんでしかない上条です。百戦錬磨の東明に翻弄されます。それは、将棋の部分ではなく、“金”という部分での駆けに引きです。

謎だけが残る回で将棋の駒の行方は結局どこなのか?ということが、今回の話を見ると分からなくなります。さらに、上条が番組終わりにある告白をすることで、首を傾げたくなります。

今回は普通に千葉さんもセリフがあり、前回ほど無口ではありませんでした。大学生の時とプロ棋士になってからと、随分違う風に感じるのはさすが役者さんだなと思います。弱々しく自信もない兄ちゃんが、堂々とした青年へと変わった理由は何かあったのか?そんな気にさせます。

今回は駒の行方と出て来た将棋用語、謎についての考察などを書いていきます。

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駒の行方

遺体と一緒に埋まっていた、初代菊水月作の水無瀬島黄楊根杢盛り上げ駒の行方を追い、石破と佐野が全国あちこちに確認しに行きます。最終的な持ち主はまだわかりませんが、現在ドラマを見てわかっているところまでをまとめました。

  • 昭和35年(仙台)佐々木喜平商店
  • 昭和36年(水戸)大洞進
  • 昭和40年(大阪)菊田栄二郎
  • 昭和?年(長野)唐沢光一郎
  • 昭和55年(東京)上条桂介
  • 昭和55年(青森)角舘銀次郎

仙台にあったのを買いに来た大洞に売り、大洞は菊田と伊藤深水の美人画と交換します。菊田は唐沢が欲しいというので、400万で駒を売ります。その後、唐沢が上条に大学へ入学祝いで駒をあげます。しかし今回、借金のカタに駒をして400万借りることになりました。

東明が金を持ってさっさと帰ってしまったので、上条は駒を取り戻すことができません。なので一旦は角舘の手元にあるのだと思います。この駒を後で買い戻しに行くかどうかは、現在のところまだ分かりません。唐沢との思い出の品だけに、上条は絶対買い戻したいと思います。

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将棋用語

ドラマ内で説明が全然入らないので、出て来た専門用語っぽいものを調べてみました。

  • 伊藤流=将棋の駒の並べ方の一種
  • 真剣=金を賭けて将棋を指すこと
  • 真剣師=真剣で生計を立てている人物
  • 鬼殺し=角筋に桂馬を跳ねさせる戦法
  • イビアナ=居飛車穴熊
  • 居飛車穴熊=飛車を定位置のまま、堅牢な囲いをする戦術
  • 詰めろ=次の手で王手を回避しないと負ける状態
  • 入玉=一方の王(玉)が敵陣(相手側の三段以内)に入ること
  • 早石田=石田流から速攻を仕掛けていく戦法
  • 石田流=三間飛車の一種の戦法

鬼殺しは序盤に桂馬が跳ねることで、動揺した相手をハメる奇襲戦法です。鬼殺しを知らない相手や初心者に使うと勝てるそうですが、元冶のような百戦錬磨の相手に出しても通用しないとのことです。

将棋用語ではありませんが、劇中で東明が「ガミ食らった」と言います。話の前後関係で何となく分かりますが、調べたところ「損をした」という意味でした。

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殺人についての考察

埼玉の山中に埋まって遺体が誰のものか、現時点ではまだわかりません。ただ、今回番組終わりで上条が父親を殺害したようなことを言います。山中の遺体は父なのか?それには少々引っかかる点があります。

  • 一緒に埋められていた駒は、高価な品であり唐沢との思い出の品
  • もし埋葬品だとするなら、将棋の腕は名人レベル

仮に現時点で駒と一緒に埋まる可能性があるのは、唐沢と東明だと思います。しかし唐沢は存命ですし、東明は生きてるのか?幽霊なのか?上条の前に妙な現れ方をします。東明が死んでるなら東明だと思います。

そうなると上条は何人か殺しているのか?それとも、東京に出て来たことで父が自殺かなんかし、自分が父親を殺したようなもんだ的な殺したなのか?まだ謎です。

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ドラマ【盤上の向日葵】2話のその他気になったこと

  • 上条の家にかかってる絵も“向日葵”
  • 将棋道場の連勝サービスが面白い
  • 連勝するとスタンプを押してもらえるシステム
  • いつの間にか弟子扱いの上条
  • 駒が盗まれていないかチェックする上条
  • いつの間にかパトロン扱いの上条
  • 相変わらず駅弁と名物をチェックしとくよう命じる石破
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ドラマ【盤上の向日葵】2話のまとめ

結局上条は東明にいいように使われただけに見えます。上条の持っていた駒の存在を知り、これで一儲けしようと考えていたのか?元々100万しか持たずに青森に行き、ワザと負けて400万生み出させて残りの勝負を勝つことで、東明は100万投資して900万得たようなものでした。

何気に竜昇戦も3連勝していて、次勝てば上条は竜昇になれます。警察が上条にたどり着くまでが先か、竜昇になるのが先か?時間との勝負になってきました。もっとも、上条が殺人をしているのかどうか、証明できるのかもわかりません。次週も楽しみに視聴したいと思います。

今回のいいセリフ

どんなに強え相手が来ようと、絶対に自分は勝つんだと信じろ。周りの連中がどう思おうと、自分だけは自分を信じるんだ。

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