今週の【監察医 朝顔】第9話は先週終わりに運ばれてきた、結衣の遺体についての話となります。結衣は事故ではなく殺害されたのではないか？という疑念が出て来て、警察も三郎を捜査し始めます。朝顔は三郎が殺すはずがないと言いますが…
ドラマ【監察医 朝顔】9話のあらすじ
興雲大学の法医学教室に解剖の依頼が入った。指示を受け、準備をする朝顔（上野樹里）や光子（志田未来）たち。だが、運び込まれた遺体を見た朝顔は目を疑った。遺体は、朝顔の幼なじみでもある三郎（きづき）の妻、結衣（松長ゆり子）だった。
公式HPより引用
朝顔は、気を落ち着かせて解剖を始めようとするが、手が震えてしまい、メスを落としてしまう。その姿を見た茶子（山口智子）は、邪魔だから解剖室から出ていくよう朝顔に命じた。
結衣は、自宅の階段前で頭を打って死亡していた。背中から落ちたようで、仰向けの状態だったという。第一発見者は三郎だった。解剖の結果、重篤な損傷は、頭蓋骨と頸椎の骨折。２階から落ちたにも関わらず背中の傷が少なく、上腕にはまったく傷がなかったのは、１歳の次男・陽斗（遠藤千空）を抱いたまま転落したからではないかと考えられた。
検視官の丸屋（杉本哲太）は、誰かに突き落とされた可能性はないか、と茶子に尋ねた。事件性があれば現場を調べる必要があるからだ。すると朝顔は、他殺なんてあり得ない、三郎が結衣を殺すはずがない、と訴え……。
同じころ、平（時任三郎）と森本（森本慎太郎）は、三郎から事情を聞いていた。三郎は、前夜、団体客が入って忙しかったため、帰宅後すぐに寝てしまったが、朝６時くらいに大きな物音がして目を覚ましたら階段の下で結衣が倒れており、横で陽斗が泣いていた、と証言するが……。
前回のドラマ【監察医 朝顔】
ドラマ【監察医 朝顔】9話の感想
表向きは仲の良い家族に見える三郎と結衣の家族ですが、調べてみると色々出てきます。児童相談所に通報があったり、結衣が怪我をしていた時があったりと、調べれば調べるほど怪しくなってきます。本当に三郎はやったのか？話は次回に続くので今回はわかりません。
朝顔を思う平、つぐみを思う朝顔、人の親になることでわかったと、朝顔は平と2人で話して言います。つぐみができたことで、朝顔は平が朝顔を思う気持ちの意味をようやく悟ったということです。そんな2人の会話を遠くから聞いている桑原も優しいです。
今回では事件が解決しないので、ドラマ内容のネタバレ前提で事件内容と、謎の部分を説明していきます。
今回の遺体について
朝顔の幼馴染であるさぶちゃんこと三郎の妻、結衣が自宅の階段から落ちて死亡し、朝顔のところへ運ばれてきました。しかし、朝顔は手が震えて解剖ができません。代わりに茶子が解剖した結果はこんな感じでした。
- 解剖の所見
- 浅井結衣（28歳）
- 身長158cm 体重47kg 血液型A型
- 状況：自宅の1階階段前で死亡。頭部の打撲と頚椎の骨折を認める。背中の傷は少ない。上腕に傷なし。
- 警察の見立て
- 三浜町家屋内階段転落死事案
- 発生場所：神奈川県横浜市上塚三浜町
- 発生日時：2024年9月4日午前6時頃
- 死亡者：浅井結衣
- 状況：自宅の1階階段前で死亡していた。背中から落ち、仰向けの状態
- 第1発見者：浅井三郎 浅井結衣の夫 もんじゃ焼き「さぶちゃん」店主
背中に傷が少なく、仰向けで死んでいると殺人の可能性が高いということです。警察は夫三郎に事情を任意で聞きます。朝顔は絶対三郎はやっていないといいますが、何の証拠もありません。
感情的になっているため、茶子は朝顔をしばらく解剖から外します。平も関係者ということで捜査から外されてしまいます。
関係者の証言
三郎の周囲を聞き込みしていくと、様々な情報が入ってきました。三郎と結衣は仲良し夫婦で子供をかわいがっていると思っていましたが、どうやらここに来て怪しい雰囲気が漂ってきます。どれが真実なのか？
- 隣に住む中学生が午前6時頃に浅井家から、かなり大きな金属音が聞こえたと証言
- 半年前児童相談所に虐待の疑いの連絡あり
- 妻が授乳時に居眠りをして顔を圧迫したため、陽斗は一度救急車で運ばれていた
- 病院が虐待を疑い、児童相談所に連絡
- その時三郎が結衣をかなり厳しく叱責した
- 結衣は相当心が傷付いた
- 結衣は保育所に怪我をした姿で迎えに行っていた
三郎は結衣にDVをし、結衣は子供に虐待をしていた。そんな疑惑が出てきます。朝顔の知る三郎と結衣には違う顔があるのか？それとも何かの勘違いなのか？
さらに結衣の両親が来て子供たちを連れていってしまいます。義父は三郎に向かい「お前が結衣を殺したんだ！」と怒鳴ります。そこに居合わせた朝顔が私にできることを言って欲しいというと「だったら結衣を生き返らせてくれよ。健と陽斗取り返してくれよ！できないだろ、そんなこと」と逆ギレです。感じの悪い三郎です。
階段落下の検証
光子も納得ができず、体育館から移動式の階段を持ち込んで検証をします。結衣のような死に方になる場合、どうなったらなるのか？みんなで議論します。
Q:仰向けで死んでいると、なぜ階段の上から突き落としたことになるのか？
A:自分で階段を踏み外したなら、階段の壁や段差にぶつかって、背中に表皮剥離や内出血ができるはず。結衣の背中にはそれがない。
つまり、階段の上から思いっきり突き飛ばされて、浮いた状態で頭から一気に落ちた可能性が高い。だから、背中に傷がついていなかった。
Q：三郎の供述では結衣は2階から1階にミルクを取りに行った時に足を踏み外したらしいけど？
A:そもそも階段を下りながら足を踏み外したら、仰向けには落ちない。
Q:頭蓋骨骨折している箇所は1ヶ所なのは？突き落とされたならもっと傷が残っていないか？
A:人は転落した場合、本能的に脳を守ろうとして防御姿勢を取ることが多い。仰向けに落ちた場合は、頭を上げて丸まって守ろうとする。
その結果、腰から落ちることになる。そして腰が地面についた瞬間、反動で地面に頭を激しく打ち付けてしまい、防御姿勢を取っても頭へのダメージが避けられない時がある。
よって、頭部打撲が1ヶ所だとしても、突き飛ばされたとして矛盾はない。
検証の結果、遺体についた傷や発見状況から、突き飛ばされた可能性が高いということになります。ですが、結衣は腕に1歳の子供を抱いていたと言います。子供を守るためにそうしたのか？まだまだ謎です。
ドラマ【監察医 朝顔】9話のその他気になったこと
- リスだらけなお遊戯会
- 髙橋から台車の抜き差しで文句言われる雅史
- お腹の中で食べたカレーの味を覚えているつぐみ
- 階段でずいぶん長い間話を聞いていた桑原
- 桑原の残したシュークリームは食べられてしまう
- 茶子の返事はなぜか急に英語で「アンダースタンド」
ドラマ【監察医 朝顔】9話のまとめ
朝顔と平の親子関係は本当に毎回見ていて羨ましいです。2人でお互いの弱さをさらけ出し、そして責めることなく励まし、最終的には前を向いて明日を見据える。こんな父と娘の関係なんて、なかなかないと思います。またそれを見守る夫、子供も大人しく2人が話し終わるまで待っているという、よくできた家族です。
弱さをさらけ出すことは何も恥ずかしいことばかりでなく、朝顔は最後、みんなにお願いをします。「もし私の手が震えたら、茶子先生代わってください。藤堂先生代わってください。光子先生代わってください。みなさん助けてください、お願いします」と、仲間にお願いをします。自分がダメだったとしても、仲間たちがいると朝顔は頼ります。
次回はこの事件が解決して新たな事件となりそうです。“最後にして最大の悲劇”と煽り文句が入り、桑原の身に何か起きそうなシーンの予告でした。次回も楽しみに視聴したいと思います。
お父さん、朝顔が生きてさえいてくれれば、それでいい。