今回の【監察医 朝顔】第5話で第一部が完結となります。発見された白骨遺体と遺族の関係、それを朝顔も自分に重ねて考えます。今後の暮らし方や父のことなど、考えた末に出した朝顔の答えは?
ドラマ【監察医 朝顔】5話のあらすじ
心霊スポットとして知られる場所で、白骨化した遺体が発見される。死後1年半から2年ほど経過していると思われたが、動物に荒らされたためか、いくつもの部位がなかった。また、骨には着衣の一部と思われるボロボロになった白い布がひっかかっていた。
遺体は、朝顔(上野樹里)たちの興雲大学法医学教室に運ばれる。骨だけでは死因の特定は難しい、と平(時任三郎)たちに告げる藤堂(板尾創路)。身元を特定するためには、法歯学者の絵美(平岩紙)の力が必要だった。
解剖台に乗せられた遺体を観察した朝顔は、現場から持ち込まれた骨がひとり分ではなく、小さな骨が混ざっていることに気づく。そこで朝顔は、絵美が歯を調べている間に、光子(志田未来)や高橋(中尾明慶)、検視官の伊東(三宅弘城)らとともに、骨の汚れを落とし、どの部位がなくなっているのかを調べ始める。
一方、遺体の第一発見者となった若者たちから事情を聞いていた桑原(風間俊介)は、彼らが1年半ほど前に動画サイトに投稿された映像を見て現場を訪れていたことを知る。その動画には、白い服を着た男が映っていた。山倉(戸次重幸)は、行方不明者の照合と現場周辺の捜索を命じる。
そんな中、朝顔は、左腓骨と左脛骨がはく離骨折していることに気づくが……。
公式HPより引用
前回のドラマ【監察医 朝顔】
ドラマ【監察医 朝顔】5話のネタバレ
- 白骨遺体が発見されて朝顔たちが調べることになる。身元を特定する手がかりになるものがないか、法歯学者の絵美が詳しく調べていく。骨の量が多いことと、小さな骨まであることから一人分のものではないとわかった。
- 発見者がなぜあの場所へ行ったのか桑原たちが話を聞き、心霊動画の投稿サイトにあったから行ってみたことがわかった。
- 歯を調べた結果、年齢性別は判明したが、歯の治療を受けたのが古く、記録に残っていなかった。しかし、自分の父親ではないかと名乗り出てくる人物がいた。DNA鑑定をすることになり、親子鑑定をしてみることになる。
- やがて鑑定結果が出て、骨は中島修三という人物の骨であることがわかった。しかし、息子の雄平はこっちで骨を処分してもらえないかという。
- 他に混ざっていた骨は犬の骨だったことがわかり、調べていくと右の前足が骨折していた。修三は左腓骨と脛骨の剥離骨折をしており、そこから朝顔は死ぬときの状況を推理する。
- 朝顔は息子の雄平を呼び、死ぬ経緯について説明する。認知症だった修三は徘徊をしている最中に、たまたま動画に撮られて幽霊と間違えられた。
- その後、また徘徊していた修三が転倒し、その時に左の腓骨と脛骨を骨折して立ち上がれなくなった。そこに犬が来て連れて帰ろうと引っ張ったが、その際に前足を骨折してしまった。修三も犬も動けなくなり、そのまま衰弱して亡くなったのではないかと説明する。
- 朝顔は遺骨を連れて帰ってあげられないかと息子に言う。しかし、息子は「綺麗事言わないでください。俺と親父のこと何も知らないのに」といって拒む。
- 食い下がる朝顔を平は止め、茶子も彼には彼の事情があると諭す。行政に動物の骨は持っていってもらえないため、一本だけ取るとそれを修三の骨のそばにそっと忍ばせた。
- 新居をどうしようか考えていた朝顔と桑原が二人で話していた時、桑原は「朝顔んちにみんなで一緒に暮らさない?」と提案する。朝顔は桑原に気を遣わせることを心配するが、桑原は「大丈夫。だって俺朝顔のこと大好きだもん」と告げた。
- 父にその話をすると「俺に気遣わなくていい。とにかく出て行きなさい」と反対する。朝顔は「気遣っているのはお父さんの方でしょ」と言い、みんなで一緒に暮らしたいという思いを告げる。そして母の写真と父に向かい「30年間大切に育ててくれてありがとうございました」と改めて挨拶をした上で、みんなでここに住んでいいか再確認する。平は涙を流しながらうなずき「もう…好きにしていいから」と承諾した。
- それから時は流れ、朝顔は子供を出産し子供は育ち、保育園に行かせるまでに成長する。平とみんなで同じ家で生活していた。
ドラマ【監察医 朝顔】5話の感想
第一部完結ということで、朝顔が平の家から出て行くか出て行かないか、そんな話が物語全体を通してありました。朝顔が出て行かないと決めるきっかけになったのは、恐らく今回の事件だと思います。
朝顔が平と同居したいと願ったのを見透かしたように、桑原から同居の話を持ちかけます。朝顔は照れ隠しか強がりか、二人で家具選んだりしたかったなど言いますが、懐の深い男である桑原は突っ込みません。朝顔は周りに本当に恵まれているとつくづく思います。
遺骨を引き取らない息子に対し、朝顔は自分の思う家族のあり方を主張します。これはちょっとどうなんだろうと思いました。例えば息子に対して幼少期に虐待をするような父だったとしたら?母親に対して暴力を振るうような父だったとしたら?引き取りたくないと思うかもしれません。平や茶子はそんな朝顔のことを諭します。大人です。
今回の遺体について
心霊スポットを訪れた人たちによって発見された白骨遺体ですが、白骨化しているために身元特定が困難でした。ですが、歯は履歴書とも言われるらしく歯のほうが細かく年齢がわかるそうです。
- 性別:男性
- 年齢:70代前半
- 身長:およそ160cm
- 血液型:O型
70代かつ前半だと具体的に絞り込んでいます。ただ、歯の治療をしたのがかなり古かったため、診療記録は残っていなかったようです。身元特定までは残念ながら至りません。
そこで、発見者たちが見ていたという動画サイトを確認します。
最恐心霊動画掲示板
※閲覧注意 日本各地の心霊動画情報サイトです。心臓の弱い方はご遠慮ください。
【心霊】神奈川県某所 廃バス停前
神奈川県某所に存在するバス停前で幽霊の目撃情報が上がっている。昔、この道の先にあった集落の住民の霊が彷徨っているのではないかと噂されている。
と、書いてある動画を再生すると、確かに白っぽい幽霊なのか何かが映っています。どうやらネットの書き込みだと、他にもあの場所で幽霊を見たという書き込みや動画が見つかります。ただ、どれも1年半前から目撃情報が止まっていました。
本当に幽霊なのか?そんなことを考える間も無く、この人物の息子と名乗る人物が警察にやってきます。父親と思われる人物は、下記の通りの人物です。
- 氏名:中島修三
- 年齢:72歳
- 血液型:O型
白骨遺体の特徴と合致しています。そしてこの動画を鮮明にしていったところ、名乗り出てきた息子の父親と同じだとなります。幽霊だと思われていた人物は、実は存在している人間だったのです。
朝顔の名前の由来
桑原はふと、朝顔の名前の由来を平に聞いてみました。花の朝顔が好きだったからか、字画か花言葉でつけたのかと聞きますがそうではないと平は言います。
- 名前は里子がつけた
- 生まれた瞬間顔を見て決めた
- 平はもっと普通の名前にしようと反対した
- 里子は子供を見てそう思ったからお願いと頼む
事前に名前を考えていたわけではないようです。里子が生まれた子供を見て、直感で決めたそうです。しかし、平は他にも理由があったかもしれないなと言い、ちゃんと聞いておけばよかったと言います。
朝顔の花言葉について調べてみますと“愛情”“固い絆”などでした。花の色別にも色々あるようで、朝に咲いて昼にはしぼむからか“儚い恋”なんていうもありました。
最後にちょっろ出てくる朝顔と桑原の二人の子供は、女の子で名前は“つぐみ”でした。鳥の名前のツグミからつけたのか?母親と同じで顔を見た瞬間、朝顔が閃いたのか?今回は特に語られてませんでした。
ドラマ【監察医 朝顔】5話のその他気になったこと
- 朝顔のウエディングドレス姿を見たがる桑原
- 入籍する8月8日はパパの日と喜ぶ桑原
- 指示を出す前にみんな出て行ってしまって取り残される係長
- ドラを鳴らして猫を探す茶子
- 猫の名前マリンの由来はホルマリンから
- 平と名前が並んで自分たちが結婚したみたいと笑う茶子
- もう保育園に行く子供が出てくるエンディング
ドラマ【監察医 朝顔】5話のまとめ
家族とは何か?ということを考えさせられる回でした。朝顔は母を亡くしてはいますが、桑原を始め周りに恵まれている環境だと思います。今回の家のように子供も寄り付かず、認知症で徘徊して野垂れ死ぬ家もあれば、平のように子供や孫と一緒に住む家もあります。
その差は何なのか?やはり親子がお互いちゃんと話せて、お互いを尊重できるというのも理由の一つにあるのではと思いました。朝顔と平はちゃんと話し合い、時にはぶつかってお互いを尊重します。娘は母を捜す父を好きにさせたいと思いますし、父は娘が同居したいと言えば最終的に好きにさせます。
今回で鑑識の伊東が結婚して実家の家業を継ぐため退職し、次回からは杉本哲太さん演じる鑑識の人が新たに参加するようです。第2部がどういった話になるのか?新たな朝顔をまた見てみたいと思います。