3話目は「罪深き女」というタイトルの話でした。アパートに引っ越してきた少年正幸と母親、どうやら虐待の疑いがあるようで、正幸を可哀想だと思い面倒をみていた幸奈。無口な正幸と偶然会って話をしますが…
WOWOWドラマ【ポイズンドーター・ホーリーマザー】3話のあらすじ
ショッピングモールで正幸（高橋優斗）という青年による無差別大量殺人事件が起きた。取り調べが続くが、正幸は決して動機を語らない。そこへ幸奈（清原果耶）という女性が出頭し「すべて私の責任です」と証言を始める。彼女によれば、正幸とは幼いころ同じアパートで暮らしており、2人は今も心がつながっているという。当初は、彼女の告白を重要と考えていた弁護士たちだったが……。
公式HPより
WOWOWドラマ【ポイズンドーター・ホーリーマザー】3話のネタバレ
- 以前住んでいたアパートにいた正幸と偶然家電量販店で幸奈は出会う。話をするが無口な正幸はあまり話さない。別れ際に幸奈は自分の連絡先を渡した。
- ショッピングモールで7人が殺傷される事件が起き、正幸が逮捕される。幸奈はなんとか正幸に会おうと警察に行くが、追い返されたため弁護士のところへ行く。そして昔の話をし始める。
- 正幸の家も自分の家も母子家庭で、幸奈は親近感を持っていた。しかし、自分の母は男をアパートに連れ込む正幸の母を嫌がる。
- 正幸が外にいるときに幸奈は度々声をかけ、自分が正幸を助けてあげないとと使命感に燃える。正幸の家に行って一緒に勉強したり、菓子パンを渡したりして次第に親しくなっていく。
- 正幸が外で転んだり母親に怒られているのを見て、次第に虐待を受けているのではないかと幸奈は思う。
- ある日、正幸が母親の忘れ物を工場まで持っていくというので、幸奈は一緒についていくことにする。その帰り、幸奈はショッピングモールに立ち寄り正幸と一緒に買い食いをする。
- 日も暮れて帰って来ない幸奈を心配し、母は警察を呼びパニックになっていた。戻って来た幸奈を怒鳴り、一緒にいた正幸を突き飛ばす。そして正幸の部屋のドアを叩きまくって文句を言いに行く。
- 厳格な母に虐待をする母、このままでは駄目になってしまうと思った幸奈は、正幸に「なんとかして」と泣きつく
- その後、アパートが出火し幸奈の母も正幸の母も死亡する。二人は別々となり親戚に預けられる。
- 幸奈は正幸が自分のために火をつけたと信じていた。しかし、実際は志保のタバコが原因だった。
- 弁護士は幸奈の話の裏を取るため、拘留されている正幸と話をする。すると幸奈の言っていることが違うことがわかり始め、最後に正幸は「その女に会ったら言っておいて。死ねって」と言う。
- 幸奈の思い込みなのではと思い始める弁護士たち。幸奈に正幸の移送先を教えるのを拒むと、幸奈は走って表に飛び出し車にひかれる。その後立ち上がりフラフラと歩き出してどこかへ行く。
WOWOWドラマ【ポイズンドーター・ホーリーマザー】3話の感想
正幸が人を殺したのは自分のせいと、幸奈は思って自分を「罪深き女」だと言いますが、実際は関係ありません。話のオチとして何かあるわけでもなく、投げっぱなしで終わります。幸奈が自殺するでもなく、正幸が殺しに来るわけでもなく、幸奈はフラフラとどっかに行きます。
そしてまた車にひかれるのですが、とりあえずひいておくかという感じでひかれます。このドラマは“毒”よりも“交通事故”がメインの話なんじゃないかというぐらい今回も車にひかれます。
話としてはストーカーの妄想みたいな話です。お節介やありがた迷惑を通り越し、本人に使命感のようなものがあるためタチが悪いです。正幸がもう少し喋ればいいのですが、仕返しされたら怖いと思って言えなかったのかもしれません。そして厳格な母が登場し、二階に住む正幸の母親である志保に八つ当たりします。
良かった部分としては、正幸役の髙橋優斗さんが結構いい雰囲気出してました。
恐怖の妄想娘幸奈
主役の幸奈が自分の世界に浸ってしまい、実際に起きていたこと自分が思っていたことが違うというのがこのドラマのメインの話となります。その違いを比較してみました。
| 幸奈の妄想 | 実際 |
|---|---|
| 正幸は虐待されている | 正幸は一度も虐待されたことがない |
| 正幸は自分を姉だと思っている | 思っていない |
| 火事は自分のために正幸がやった | 志保のタバコが原因 |
| 志保は男に暴力振られてる | スーパーで誰かに切りつけられた |
| 男を連れ込むだらしない母親 | 男性とも仲良く死別した夫の三回忌にも行ってる |
| 正幸は母親に愛されていない | ちゃんと愛されていた |
| 正幸は私に会いたがってる | 誰それ？ |
| 「助けて欲しい」 | 特に何もせず |
幸奈は正幸に“恋”をしますが、正幸は何とも思っていません。むしろ迷惑かもしれません。辛いことがあったら何でも言ってとか、どんなことも分け合っていこうとか、そんなことを正幸に言います。そして空にかかる虹を見て、「私たちは誓った」などと勝手に言います。
こっぴどく母親に怒られて「助けて欲しい、いつも助けてあげてるでしょ」とか正幸に対して言い出します。結局、恩返ししろと親切の押し売りをしただけなのに言い出します。
幸奈は勝手に妄想し、恋に恋しているような状態で、共依存状態だと思っています。しかし正幸は別に幸奈に依存はしませんし、母親のことを普通に好きですし、母親と仲のいい男性にも可愛がってもらってます。
この話は幸奈だけがおかしいという話では収まりません。幸奈の母親はもっとヤバいです。
一番罪深き女は誰だ？
主人公の幸奈が妄想で話をするので、タイトルの「罪深き女」であるように思えますが、実は一番ヤバいのは母親ではないのか？そのヤバさはこんな感じです。
- 上の階がうるさいと下から天井を叩く
- 上の階がうるさいとドアを叩いて怒鳴り込む
- 幸奈が正幸と一緒に帰って来たとき、上の階のドアを叩いて怒鳴り込む
- 内職をしているフリして、実は志保に脅迫状を送る
脅迫状を志保が勤めている工場に送るのですが、その数が非常に多いことと、書いてある内容がヤバいです。基本的には呪うとかそんなことがビッチリ書いてあるのですが、謎の呪文のような言葉とかも書いてあって結構イっちゃってます。さらに手紙を送るときにカエルやゴキブリの死骸を入れて送ります。
これには工場でもさすがに何かあったのかと問題になります。家の電話が鳴って取ると妙なノイズが聞こえるイタズラ電話がかかってきます。部屋に出入りしていた男もこれにビビり、最終的に出て行ってしまいます。
志保が頭に怪我をし警察が工場に聞き取りに来るのですが、いつも行っているスーパーで切りつけられたということです。具体的に誰とは言ってませんが、この流れでいくと幸奈の母ではないか？という気にさせられます。憔悴し切った志保は正幸に「なんでこんなことになっちゃったんだろう。お母さんもう疲れちゃった」と言います。
弁護士と面会した正幸は幸奈の母親のことを「気のふれたババァ」と言います。幸奈の母親が一番罪深い気がします。親もヤバければ子もヤバい、この親子はある意味“毒”です。
WOWOWドラマ【ポイズンドーター・ホーリーマザー】3話のまとめ
ちょっとしたホラー映画のような内容でした。
虐待をしていると思われていた親が普通で、ちゃんとしていると思われていた親が裏では嫌がらせをしている。愛されていないと思われていた少年は普通で、面倒見のいい少女が実は妄想しているだけ。世間的にはまともと思われている人がとんでもなくヤバく、世間的には白い目で見られている人が普通だった。
偏見があるとこういったことが見抜けず、トラブルに巻き込まれそうです。近隣住民と揉めた場合は賃貸だったらさっさと引っ越してしまうのが良さそうです。そうじゃないと、この母娘のような人たちが襲ってくるかもしれないので…。