7月11日からテレビ朝日系列で始まった【サイン―法医学者 柚木貴志の事件―】の第1話目は、国民的歌手の人が死んでしまうという事件から始まります。最初から普通に解剖が始まるのかと思いきや、まず遺体の取り合いから始まるというドラマでした。
【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】のキャストはこちら
【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】1話のあらすじ
国民的人気歌手・北見永士(横山涼)がライブ会場の控室で死んでいるのが発見された! だが、事件現場からは指紋もろくに採れず、北見の遺体が唯一の証拠と言っても過言ではない状況…。そこで、警視庁捜査一課の管理官・和泉千聖(松雪泰子)は遺体をすぐさま、死因究明に特化した国家機関「日本法医学研究院」へ搬送するよう指示を出す。
一方、地道な捜査を続ける警視庁捜査一課の刑事・高橋紀理人(高杉真宙)は、北見がただの病死ではないとにらむ。所属事務所の社長・会田幹彦(猪野学)、そして第一発見者であるスタイリスト・宮島清花(柳美稀)がそれぞれ、北見と揉めていたとの情報を入手したからだ。しかし、紀理人から報告を受けた千聖は、解剖結果が出るまで捜査は一旦保留だと一蹴し…。
そんな中、「日本法医学研究院」の院長・兵藤邦昭(西田敏行)はもっとも信頼する解剖医・柚木貴志(大森南朋)に、北見の司法解剖を一任する。ところが、どんな力が働いたのか…解剖直前になって、想定外の横槍が入ってしまう。なんと、警察庁の依頼を受けたという国立大学の法医学教授・伊達明義(仲村トオル)が突然現れ、自分が北見を解剖することになったと告げたのだ!
不可解な解剖医変更に納得のいかない柚木。彼は何を思ったか、北見の遺体を保管庫から盗み出すという暴挙に出てしまう。しかも、偶発的に解剖室へ引きずり込んだ新人解剖医・中園景(飯豊まりえ)も巻き込み、無許可で解剖を開始! 死因は「100%他殺」と断言し…!?
公式HPより
【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】1話のネタバレ
- 国民的人気歌手の北見永士がライブ会場の控え室で遺体で発見される
- 日本法医学研究院で解剖をすることになるが、警察の意向で伊達が執刀することになる
- 納得いかない柚木は永士の遺体を持ち出して、勝手に解剖を始める
- それに巻き込まれた中園が立ち会って助手をすることになる
- 解剖していくと喉に繊維片が見つかり、死因は鼻と口を塞がれたことによる窒息死
- 柚木は「100%他殺だ」と断言する
- その頃、第一発見者のスタイリストの宮島が自首をしてくる
- 殺害方法は青酸カリによる毒殺だという
- 青酸カリが死因ではないという柚木だったが、証人が新人の中園しかいないため認められない
- 伊達の法医学教室で再度解剖を行うことになってしまう
- 伊達が解剖した結果は、肺結核を患っていたため微量の青酸カリでも死に至ったという
- 諦めきれない柚木は死亡当日の防犯カメラを夜通し確認する
- 中園も同じく納得できなかったため、柚木に嫌がられながらも手伝う
- するとぬいぐるみを抱いた謎の女性がカメラに映っていて、それを千聖に持っていく
- 翌日懲罰会議に柚木は出席し、永士の解剖を改めて今から兵藤がすることにする
- 柚木の持ってきたものを見て、再捜査をさせて欲しいと千聖は上に直談判する
- 伊達は解剖前に兵藤のところへ来て「柚木先生の見立ては正しい」と言うが「全てはこの研究院のためです」と言う
- そして解剖を始めた兵藤は「肺結核の病巣があった」といい、柚木の解剖を認めた責任を負って院長の職を辞任する
- 柚木は兵藤に詰め寄り納得ができないというが、「日本の法医学界の未来は、柚木先生の双肩にかかっているんだからね」といい「負けるなよ」としか言わず去っていく
- 伊達が日本法医学研究院の院長に就任し、柚木は埼玉中央医科大学 奥玉分室という所へ飛ばされる
- 中園が柚木の部屋を訪ね「弟子にして欲しい」と願い、永士の件を諦めていないと証拠から持ち出した“青い繊維片”を柚木に見せる
- 一方、伊達たちは永士の証拠を完全に処分するはずだったのに、繊維片が紛失したことに慌てていた
【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】1話の感想
いきなり遺体を奪ってストレッチャーに乗せたまま失踪する柚木です。そのことで懲罰会議にかけられ、恩師である兵藤を失い自らも左遷というハードな始まり方をします。一応一話完結のドラマなのだとは思いますが、この初回の話がある程度引っ張られていくのだと思います。韓国版のドラマ未見のため、予想がつかない分、面白かったです。
そして放送枠が同じなせいか、西田敏行さん演じる兵藤が「ドクターX」の蛭間のように感じます。柚木に責任を押し付けてクビにしやしないか、そんなことを勝手に考えながら見ていました。もちろん、蛭間と違って兵藤はよい人です。
日本法医学研究院とは?
このドラマ独自の架空の団体です。法医学の総合施設みたいなところだと思いますが、どんな場所か今回わかったことを紹介します。
- 厚生省・警察庁の共管機関
- 複数の解剖室がある
- 薬毒物・血液検査センターが併設
- 遺伝子解析室が併設
- 科学捜査センターが併設
- 解剖医は約20名
- 死因究明に特化した国家機関
法医学のドラマを見ると毎回言われる『先進国の中でも極めて日本は解剖率が少ない』を打破するために作られた機関だそうです。国が管理しているものらしく、ちょっとした大学病院のような大きな建物です。
厚生省と警察庁が共に管理している関係上、今回解剖医を勝手に警察側で伊達にしてしまいます。圧力をかければかけるほど、裏に何か問題があると思ってしまいます。
柚木貴志とは?
このドラマの主役である柚木貴志とはどういう人物なのか?今回わかったことを紹介します。
- 日本法医学研究院の解剖医
- 伊達とは犬猿の仲
- 院長の一番弟子で解剖数は4500件
- 院長には“たーかーし”となれなれしく呼ばれる仲
- 遺体に手は合わせない
- なぜなら真実を突き止めない限り、永遠に成仏しないから
- わがままで自分勝手で強引な男
- 腕は一流だがセクハラ&パワハラ大魔王
- 千聖は元カノで婚約までしていた
- 25年前に父親を亡くしている
- その時兵藤が自殺ではなく事故死と突き止めてくれた
- 兵藤は恩人で解剖医を目指すきっかけ
- 焼肉は内臓系が苦手
- 自分以外は信用しない
- 中園が弟子になる
今のご時勢すぐにクビになってしまいそうな強引さがあります。しかし、それを上回る強引で押しかけ女房的な中園には勝てません。兵藤院長が自ら日本法医学研究院を守るために退いたっぽいので、今となっては柚木が法医学界の良心です
まだ千聖と恋人同士で結婚まで考えていたという過去についての詳細はわかりません。何かがきっかけで婚約破棄してしまうのだとは思いますが、それがなにかの事件なのか?柚木が浮気したとかなのか?いつか語られるとは思います。
伊達明義とは?
このドラマでいうところのライバル兼、悪役ポジションのような役柄でした。
- 権力に媚び平気で死体検案書を書き換える
- 賄賂は受け取る
- 法医学研究院の兵藤院長と院長の座を巡って争い、負けた過去がある
- 大きな正義を手に入れるためなら捏造もする
- 今回の件で兵藤が辞職したので院長になる
わかりやすい悪い役です。金と権力のためなら真実よりも捏造に走ります。恐らく兵藤と院長の座を争うぐらいなので、それなりのポジションにはいる人なのだとは思います。今後伊達が柚木の邪魔をするために証拠を握りつぶしたり、罠にハメに来たりするのか?楽しみです。
永士殺害犯は誰だ?
永士を殺した人物についてはまだわからず、一応世間的にはスタイリストが毒殺ということになっています。柚木の見立てでは毒殺ではなく、窒息死ということなので犯人は別にいることになります。初回で出てきた怪しい女性こと島崎楓が犯人なのか?まだわかりませんが、楓についていくつかわかりました。
- ライブの日、控え室のほうへ行っている
- 青いぬいぐるみを抱いていた
- どうやら金持ちの娘
- 熱狂的な永士ファン
- もしかしたら精神を病んでいるかも?
この青いぬいぐるみの繊維片ではないかと、柚木は防犯カメラの映像から推理します。このぬいぐるみは楓の部屋にも置いてあり、当日同じぬいぐるみを持って控え室のほうへ行っています。
青酸カリ自体は確かに解剖で検出されているのですが、致死量には至らない量だったことは伊達も証明しています。柚木と中園の推理ではこの青酸カリで体を麻痺させ、ぬいぐるみを押し付けて殺したのでは?といった感じです。
楓の部屋には永士の写真が壁に沢山貼ってあり、遠くから見ると大きな永士の顔になるという貼り方です。ぬいぐるみや人形をいくつか持っていて、それを抱き締めたり髪の毛をといてあげたりしながら「なんで死んじゃったの…」と呟くシーンがあります。ちょっと病み気味な雰囲気を出しています。
ここで思うのがなぜ警察はこれを“特例事案指定”にしたのか?ということです。犯人の目星がついているからこそなのか?そしてその犯人が捕まると色々問題があるからなのか?それも含めて伊達に解剖をお願いしたと思われます。
また、金持ちの娘というのが何やらお偉いさんの娘なのでは?と想像させます。兵藤が解剖前に「全てはこの研究院のため」と伊達から言われます。このセリフから想像できることをいくつかあげてみます。
- 日本法医学研究院の予算を決めれる厚生省の娘
- 日本法医学研究院に多大な寄付をしている人の娘
- 共管である警視庁の上層部の娘
- 果ては総理大臣の娘
いずれにしてもお偉いさんの娘ではないか?と想像してしまいます。とはいえ、楓が事件に関与しているかはわかりません。あくまで今回視聴した上での推測となります。
その他気になったこと
- どの辺りが国民的歌手なのかわからない永士
- というか永士一人で活動しているのか、グループで活動なのかわかりにくい
- 柚木の真似が似ている四方田
- 解剖シーンはちゃんと見せる
- 兵藤が蛭間に見えるのは放送枠のせいなのか?
- 幸運のカードは“アルティメット・ハッセー・ドラゴン”という星13のカードゲームっぽいカード
【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】1話のロケ地
いくつかわかった場所を記載します。
日本法医学研究院
高崎市総合保健センター
永士のコンサート会場
桐生市市民文化会館
柚木が焼肉を食べていた店
いくどん 赤羽店
【サイン ―法医学者 柚木貴志の事件―】1話のまとめ
朝顔と同じ監察医ものでも、こちらは陰謀が渦巻く解剖とは別のところの話が入ってきました。取り扱っている題材は同じでも方向性が全く違います。サインは事件をメインに扱い、今回の話では逆に遺族の人は誰も出てきませんでした。
これだけ話が違うと“好き好き”だと思います。人情ものが好きな人は朝顔、事件や陰謀ものが好きな人はサイン。最終的な視聴率はどちらがいいのか?初回の放送を見た感じだと、個人的にはサインのほうが馴染みやすかったです。