【科捜研の女19】9話ネタバレ感想|池の水ぜんぶ抜くのか抜かないのか?

科捜研の女 2019夏ドラマ
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今週から夏シーズンが始まった【科捜研の女】の9話は、ARというものをヒントに爆弾を仕掛けられた場所を探す回となっていました。行方不明になってしまった人物が爆弾を仕掛けたのか?それとも別の人物か?

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【科捜研の女19】9話のあらすじ

 榊マリコ(沢口靖子)と土門薫(内藤剛志)のもとに、“京都観光促進センター”の園崎乙弥(松田悟志)から相談が舞い込んだ。園崎らは、京都の名所を訪れた観光客たちに、京都らしさを感じさせる“音”を専用アプリで体験してもらう“京都サウンドAR”というプロジェクトを進めていたのだが、共同で開発に当たっていた音響の研究家・尾藤奏吾(村上新悟)が失踪。さらに、センターのサイトに「プロジェクトを中止しないと恐ろしいことが起きる」という謎の脅迫メールが届いたという。

 その矢先、爆弾が爆発する衝撃の瞬間を収めた動画が、何者かによって科捜研に送り付けられた。動画にはなんと、「市内の観光名所に爆弾を隠した」というメッセージが入っており、爆弾の場所は園崎たちが名所に設置した“ARサウンドスポット”で確認しろ、とも記されていた。犯人は殺傷力の高い爆発物を、大勢の人出でにぎわう有名スポットのどこかに仕掛けたらしい…。

 マリコたちは犯人から次々と送り付けられてくるメールに従って、あちこちの観光名所をめぐり、ARサウンドを分析。その分析結果を頼りに懸命に爆弾を捜索するが、どんどんタイムリミットが迫ってきて…!? そんな中、土門は尾藤に経費の不正流用疑惑があることを知り…!?

公式HPから引用
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【科捜研の女19】9話ネタバレ


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尾藤奏吾殺害犯

園崎乙弥(松田悟志)

動機

プロジェクトの経費を違法カジノで使い込んでしまった園崎は、研究バカな尾藤と京都サウンド・ラボラトリーが不正流用したように偽装した。しかし、尾藤に気付かれてしまい、嵐山の竹林で話し合うことになる。

尾藤は自分がハメられたことを許せず、上司とかけあって濡れ衣を着せられた慰謝料代わりにプロジェクトを自分のやり方でやるという。金は返すとすがる園崎だったが、尾藤は自分でまいた種だろうと相手にしなかった。バレたら困ると思った園崎はそこにあった石で尾藤を殴って殺害し、竹林に埋めて死体を隠した。

逮捕の道筋

巽橋のサウンドスポットで流れたノイズが、嵐山の竹林を示しているとわかる。その竹林の画像はプロジェクトに関わっている人間ならすぐわかる写真だが、園崎は知らないふりをした。さらに遺体と一緒に埋められていた録音機材に、尾藤が殺される直前の音声が入っており、それは園崎のスマホの着信音だった。園崎がそこにいた証拠とだと突きつけられ、殺害についても園崎は自供を始めた。

爆弾脅迫犯

木内鳴実(柊子)

動機

鳴実は尾藤と付き合っていた。しかし、尾藤の行方が不明になり心配になった鳴実は、警察に行方不明届を出すが動いてもらえない。尾藤が音を探しに行っていたのは、人がほとんど訪れない場所が多かったため、もし尾藤に何かが起こったならそのまま放置されたり隠されている可能性が大きいと思った。

そこで爆弾騒ぎを起こすことで警察を動かし、尾藤の遺体を探させる計画を思いついた。科捜研ならARに仕掛けた音声データの謎を解いてくれるはずと思い、書き換えたARデータを分析させて、尾藤が行っていそうな場所に導く。そしてその場所で爆弾を探す流れで遺体を見つけてもらおうと思った。しかし、遺体が見つからないのでまた脅迫メールを観光促進センターに送り、次の場所を探してもらうことを繰り返していたのだった。


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【科捜研の女19】9話の感想

番組の予告では「池の水を全部抜く」みたいな煽りがありましたが、結論からいうと池の水は抜きません。池の中を探すだけでした。抜かないならなぜこんな煽りをしたのか?よくわからないテレ朝です。

話としてはARという拡張現実を使って、スタンプラリー的に話が進んでいく回でした。主にマリコが外をうろうろして、他のメンバーはラボで待機して調べるといった感じです。

不正の疑いがかかっている人が行方不明になっているのに、警察が「事件性がはっきりしないから」と取り合ってもらえないのも凄いです。不正をしたことで自殺やら逃亡やら考えてもよさそうなのに放置、しかし不正を疑っている側も特に告訴もしない。なくなっていいお金なのかなんなのか、そんなぼんやりした京都観光促進センターです。

尾藤奏吾とは?

今回失踪してしまった京都観光サウンドARプロジェクトの共同開発者です。なぜ失踪をしてしまったのでしょう?

京都サウンドラボラトリー

  • 代表 尾藤奏吾
  • 略歴
    • 1972年生まれ、京都出身、京都電気大学を卒業
  • おもな活動
    • 最新鋭の音響技術やサウンドスペクトログラムからの音響生成の研究。
    • 京都を中心に様々な環境音の録音を行っている。
  • 著作
    • 「環境がもたらすリラックス効果」
    • 「視覚情報がもたらす音響心理学」
    • 「心理的不安を軽減させる音声」
    • 「環境音に隠されているリズムたち」

とにかく音についてのスペシャリストといった感じの人です。環境音にこだわりがあるようで、古都京都ならではのいにしえの音の収集のためにラボを作ったそうです。

元々は音が人の心理に与える影響や、サウンドスペクトグラムの研究をしていたそうですが、最近はいにしえの音がライフワークになっているようです。

いにしえの音は突き詰めると“静寂の音”だそうで、現代の無用な人工音を可能な限り排除し、自然な静寂の音だけを集めるのを目的としています。ただ、そういう場所を探して歩くサウンドハンティングは根気がいり、昼夜や季節の違いでも音が変わるため何度も通う必要があるようです。

尾藤とセンターのトラブル

最初は何も言わずにいましたが、いよいよこんなことをできるのは尾藤なのでは?という推理をマリコがして、何か問題でもあったのでは?と園崎にききます。すると実は揉めていたことがわかりました。

  • 尾藤は音への執着があまりに強い
  • センター側としてはわかりやすい日本の音をメインに提供したい
  • 尾藤はいにしえの静寂の音を増やしたい
  • 静寂の音は正直観光PRの目玉にできない
  • 石橋は尾藤が提案する音をことごとく退けた
  • それが原因で亀裂が決定的になった
  • さらに尾藤はプロジェクトの経費を、使途不明な使い込みをしているらしい

そんなわけで尾藤は観光促進センターを逆恨みしたか、経費の不正流用がバレるのを恐れて脅迫事件を起こしたのでは?という推理をします。しかし、科捜研を巻き込んでこんなことをするか?という疑問も同時に湧きます。

マリコたちが巡った場所

科捜研に爆弾の脅迫が届いたことでマリコたちは、回収するためにあちこちに行かされます。その場所と行った先で見つけたメッセージの謎などを紹介します。

市内の観光名所に爆弾を隠した。
リミットは本日17時。
それまでに見つけ出し解除しないと
自動的に爆発する。
爆弾の場所は、ARサウンドスポットに聞け。
まずは一条戻橋からだ。

番組内より

スーツケースが爆発する動画に添えられて、このメッセージが科捜研に届きます。そこでさっそく一条戻橋へ向かいます。

一条戻橋

  • 聞こえてきた音:祭りのおはやし
  • 本来流れる音:一条戻橋で渡辺綱が鬼を退治する物語の音声
  • 分析の結果:電車の走行音が入っていて、走行箇所を絞り込む。その付近で祭りを行う神社仏閣が、三宅八幡神社だとわかる

三宅八幡神社

  • ARの設置・爆弾共になし。センターに新たなメールが入る。
  • メッセージ:「次は南禅寺の水路閣のARサウンドスポットに聞け。急がないと時間がないぞ」

南禅寺の水路閣

  • 聞こえてきた音:歌舞伎の『楼門五三桐』の石川五右衛門のセリフ
  • 本来流れる音:同上
  • 分析の結果:サウンドスポットから流れてきた音にはノイズがあった。それをサウンドスペクトログラム化すると、“HIROSAWA NO IKE”という文字が浮かび上がってくる

広沢池

  • ARの設置・爆弾共になし。センターに新たなメールが入る。
  • メッセージ:「次は祇園の巽橋のARサウンドスポットに聞け。急がないと時間がないぞ」

巽橋

  • 聞こえてきた音:ノイズのみ
  • 本来流れる音:雅おどりの楽曲
  • メッセージ:全体的に縦の線が見え、音量の強弱で色補正をしてみるがわからない。尾藤の失踪当日、嵯峨嵐山駅を使用したのがわかり、静寂の音を探しにいったリストと照らし合わせる。すると嵐山の竹林であることがわかった。

嵐山の竹林にマリコたちは向かい、科捜研の出動を所長にお願いします。そしてNRN検査機を持ってきてもらい、尾藤の遺体が発見されます。

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【科捜研の女19】9話のその他気になったこと

  • 園崎の着信音が変
  • ノイズを聞いたマリコが「あ…」と一言
  • 池の水は抜かない
  • 「爆弾探しはいいの?」と、事件解決していないのにとぼけたことを言う呂太
  • 科捜研のメンバーのスペクトログラムは変な音
  • 科捜研では当分静寂の音は聞けそうにもない
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【科捜研の女19】9話の補足

サウンドスペクトログラムとは?

ドラマ内でも説明していましたが、音を可視化するものです。声紋の鑑定などに使われています。

スペクトログラム(英: Spectrogram)とは、複合信号を窓関数に通して、周波数スペクトルを計算した結果を指す。3次元のグラフ(時間、周波数、信号成分の強さ)で表される。

スペクトログラムは声紋の鑑定、動物の鳴き声の分析、音楽、ソナー/レーダー、音声処理などに使われている。スペクトログラムを声紋と呼ぶこともある。

最も一般的な形式では、横軸が時間を表し、縦軸が周波数を表す。そして、各点の明るさや色である時点のある周波数での強さ(振幅)を表す。

形式には様々なバリエーションがある。横軸と縦軸を入れ替えて、時間が上下に流れる形式にすることもある。また、強さをZ軸とした3次元のグラフで描画することもある。周波数と強さは線型目盛でも対数目盛でもよく、用途によって使い分ける。例えば音声信号の場合、強さを対数目盛(通常、dB)で表し、倍音の関係を示す場合は周波数を線型目盛で表し、音楽的または音色的関係を表す場合は周波数を対数目盛で表す。

wikipediaより

ドラマにもあったようにデジタル画像から、音を作るということもできます。

ARとは?

ARはAugmented Reality オーグメンテッド・リアリティの略で、ドラマで言っていたように拡張現実です。今回は音のみのARでしたが、ポケモンGOのように画像と一緒になったのもARです。

拡張現実は仮想現実(バーチャル・リアリティ = VR)の変種であり、その時周囲を取り巻く現実環境に情報を付加・削除・強調・減衰させ、文字通り人間から見た現実世界を拡張するものを指す[1]。 バーチャル・リアリティが人工的に構築された現実感と現実を差し替えるのに対し、拡張現実は現実の一部を改変する技術である。

wikipediaより

現実の一部を改変しているか、全て人工的に構築されているかでVRとの差別化があるようです。

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【科捜研の女19】9話のまとめ

夏シーズンということで今回から始まった「科捜研の女」は、特に変わったところがあるわけでもなく、いつも通りの放送となっていました。尾藤に対して音にこだわりがあることを文句言ってましたが、結局のところ自分の身が危ういから文句言っていただけなんじゃないか?と、思えるようなオチでした。

なんだかんだいってもやっぱり安定のシリーズものなので、突っ込んだりしながらのんびり見れるという意味ではよいドラマです。2時間ドラマとかのノリに近いです。来週はマリコが寿司を握るという寿司殺人事件か何かが起きるようなので、視聴してみたいと思います。

今回のいいセリフ

逃げ延びようと思った瞬間あんたは、人が踏み越えてはいけない一線を踏み越えたんだ。

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