『ALIUS―特定事象捜査ファイル―』第4話では、これまで謎に包まれていた「アリウス」の正体がついに明らかになりました。
佐野の相棒として行動してきた羽住杏奈の本当の所属、そして元妻・辰巳薫が隠していた過去も判明。さらに、薫が佐野だけに残したメッセージをたどった先では、物語を大きく揺るがす新たな事実まで浮かび上がります。
この記事では、アリウスとは何者なのか、公安がなぜその存在を追っているのかを整理しながら、薫と羽住の秘密、そして第4話ラストで明かされた衝撃の謎について分かりやすく解説します。
3行まとめ
- 羽住は公安部特定事象対策課の潜入捜査員で、佐野を監視するため捜査一課に配置されていた
- アリウスは特殊な「声」で人間を操る能力を持つ別の人類で、薫もその存在を追う公安の潜入捜査員だった
- 薫が残したメッセージの先でUSBを発見するが奪われ、その直後、神崎にもアリウスの能力があることが判明した
第4話のあらすじ
佐野は羽住を問い詰める。羽住の本当の所属は、警視庁公安部特定事象対策課。捜査一課には、佐野を監視するため潜入していた。
羽住によれば「特定事象」とはアリウスのことで、アリウスは遺伝子の突然変異によって特殊な能力を得た別の人類だという。そして声帯から発する特殊な音波によって人間を催眠状態にし、命令どおりに操る能力を持っていた。
さらに、佐野の元妻・薫も公安の潜入捜査員だったことが判明する。
いったん捜査から手を引こうとする佐野だが、神崎の言葉に背中を押され、再び真相を追うことを決意。やがて薫が留守電に残したメッセージから、13年前に佐野が婚約指輪を入れておいたコインロッカーへ向かう。
佐野と神崎がロッカーを開けると、中にはUSBが残されていた。しかし直後に何者かに襲われ、USBを奪われてしまう。
そこで神崎が人には聞こえない声を発すると、襲撃者たちは突然動きを止めた。その瞬間、佐野は神崎自身がアリウスではないかと気づいた。
羽住はなぜ捜査一課に潜入していたのか
羽住の正体は公安部特定事象対策課の捜査員だった
第3話のラストで佐野は、羽住に向かって「お前、公安だろう?」と問い詰めます。
羽住は観念して認め、本当の所属は警視庁公安部特定事象対策課だと明かしました。
「特定事象」とはアリウスのこと。公安は、人を操る特殊な能力を持つアリウスを国家の安全に関わる存在として扱っており、その所在を調査して捕縛・保護する任務を担っていたのです。
羽住は調査班に所属し、捜査一課の刑事として行動しながら、裏ではアリウスに関する情報を公安へ報告していました。
佐野が羽住を疑った決め手は、日髙を連行した一団について、羽住が「公安が阻止するに決まっている」と断言したことでした。
佐野はこの事件に公安が関与していることを、羽住や神崎には伝えていませんでした。それにもかかわらず、羽住は彼らが公安だと知っていたため、自ら正体を明かしたようなものでした。
佐野を監視するため捜査一課に配置された
では、なぜ羽住は佐野の相棒として捜査一課に潜入していたのか。その理由は、佐野の元妻・薫です。
薫もまた、かつて公安の潜入捜査員として警察内部に入り込み、アリウスを探していました。
公安は人間と見分けのつかないアリウスを発見するため、警察のさまざまな部署に潜入捜査員を配置していたのです。
ところが薫は、佐野と離婚した直後に公安の監視を振り切り、その後の動向は不明に。
アリウスに関わった捜査員は、その後も本人だけでなく家族まで公安の監視対象になるといいます。
そのため羽住は、薫の元夫である佐野を最初から監視する目的で捜査一課に配置され、相棒として行動していたのです。
公安はなぜ佐野を泳がせていたのか
公安はすぐに佐野たちを止めようとはしませんでした。なぜなら公安上層部が、あえて佐野を泳がせていたためです。
薫について事情聴取を受けた佐野は、本当に何も知らないと答えます。しかし公安側は薫の夫だった佐野なら、何か手がかりを持っていると考えていました。
そこで公安は捜査一課でも屈指の刑事である佐野に調べさせ、その動向を羽住から報告させる方法を選びました。
つまり羽住は、佐野を止めるためだけに配置されていたのではありません。
佐野がどこまで真相へ近づくのかを見張り、その成果を公安が利用するための監視役でもあったのです。
羽住の正体が明らかになったことで、これまで捜査の裏側で起きていた不自然な動きにも、ようやく説明がつきました。
アリウスとは何者なのか
遺伝子の突然変異によって生まれた別の人類
第2話で神崎は、「アリウス」とはホモサピエンスとは異なる別の人類「ホモアリウス」ではないかという仮説を立てていました。
そして第4話では羽住の口から、アリウスが実在することが明かされます。アリウスは、遺伝子の突然変異によって特殊な能力を獲得した別の人類だと。
彼らは先天的に人を操る、特殊な「声」を持って生まれてきます。ただし、特殊な能力を除けば普通の人間と変わりません。
アリウスだから犯罪を犯すわけでもなく、一般的な規範意識も持っています。見た目からアリウスとホモサピエンスを判別することもできません。
つまり、これまで神崎が唱えていた仮説は、ほぼ正しかったことになります。
特殊な「声」でホモサピエンスを操る
アリウス最大の特徴が、人間を操る能力です。その方法は、声帯から発する特殊な音波でした。
人間の耳には聞こえない超音波のようなものを発し、それを聞いたホモサピエンスを催眠状態に陥らせることで、自分の命令どおりに動かすことができます。
第3話で発見された実験映像では、被験者たちが突然ナイフを手に取り、マネキンを刺したり、自ら首を吊ろうとしたりしていました。
北条たちが行っていた「マリオネット計画」という名称も、人間を操り人形のように動かすアリウスの能力を研究していたことに由来すると考えられます。
そして北条・大迫・渡部の事件でも、犯行に関わった人物たちは「記憶がない」「体が勝手に動いた」と証言していました。
これまで超常現象のように見えていた出来事に、ようやく仕組みが示されたのです。
操られている間は意識と記憶を失う
アリウスに操られている間、対象となった人間は自分の意思で行動しているわけではありません。
羽住によれば、催眠状態に陥っている間は本人の意識や記憶が消失します。
第3の殺人事件で逮捕された男が、渡部を殺害したことも、その後に首を吊ろうとしたことも覚えていなかった理由もこれで説明できます。
そして同じことが、薫にも起きていた可能性が。
薫は北条の遺体を運ぶ姿が防犯カメラに映り、殺人事件の被疑者とされました。しかし彼女自身がアリウスによって操られていたのであれば、その行動が薫本人の意思ではなかった可能性が高まります。
佐野が第3話で語ったように、人を操るということは「人間としての尊厳を奪う」のと同じです。
アリウスの能力の恐ろしさは、単に人を動かせることではなく、本人の意思とは無関係に犯罪や自殺まで実行させられる点にあるといえるでしょう。
アリウスの能力は親から子へ受け継がれる
アリウスの特徴は、遺伝によって次の世代へ受け継がれます。
羽住によれば、アリウスの能力は「顕性遺伝」です。
つまり片方の親からでも、その特徴が子どもへ受け継がれる可能性があります。
一方で、アリウスとホモサピエンスの間では、妊娠しづらいことも分かっているといいます。
さらに、アリウスの中には自分自身がアリウスであることに気づいていない者も存在するため、公安でも正確な人数は把握できていません。
公安はアリウスを国家のリスクとして監視していた
公安がアリウスを追っている最大の理由は、その能力が悪用された場合の危険性にあります。
アリウス自身に犯罪性があるわけではありません。しかし人間を本人の意思とは無関係に操れる以上、その能力を使えば殺人だけでなく、大規模なテロを引き起こすことも可能です。
そのため公安はアリウスを国家の安全に関わる「特定事象」として扱い、その所在を探し、捕縛したうえで『保護』していました。
ただし、第4話の時点では、保護されたアリウスがその後どう扱われているのかまでは明らかになっていません。
表向きは「保護」とされていますが、それが本当にアリウスを守るためなのか、それとも危険な能力を持つ存在として管理するためなのか。
公安とアリウスの関係については、まだすべてが明かされたわけではなさそうです。
薫が残した「婚約指輪の箱」の意味
13年前のプロポーズで使ったコインロッカー
第1話の冒頭、佐野の留守番電話には薫から、
「婚約指輪を入れた箱、どこか覚えてる?」
というメッセージが残されていました。
当時は突然かかってきた元妻からの電話というだけで、その意味は分かりませんでした。
しかし第4話で、13年前のプロポーズの場面が描かれます。
佐野は薫を驚かせるため、婚約指輪の入った箱をコインロッカーに隠し、その場所へ薫を誘導していました。
つまり「婚約指輪を入れた箱」という言葉は、単に昔の思い出を尋ねていたのではありません。佐野にあのとき使ったコインロッカーを、思い出させるための言葉だったのです。
公安の監視を振り切っていた薫が、あえてこのような方法を選んだことを考えると、周囲に知られず佐野へ何かを託そうとしていた可能性が高そうです。
コインロッカーに残されていたUSB
佐野は神崎とともに、13年前にプロポーズで使ったコインロッカーへ向かいます。
そしてロッカーを開けると、中にはUSBが残されていました。
薫がわざわざ佐野にだけ分かるメッセージを残してまで、このUSBへ導こうとしたことを考えれば、事件やアリウスに関する重要な情報が入っている可能性が高いです。
しかし佐野たちはUSBを手にした直後、何者かに襲われ、奪われてしまいます。
彼らは公安なのか、事件の犯人側なのか、それともこれまで登場していない別の組織なのか。
USBの中身とそれを奪った人物の正体は、第4話で新たに残された大きな謎です。
神崎はアリウスだったのか
襲撃者を止めた神崎の「声」
佐野と神崎を襲った者たちが立ち去ろうとしたそのとき、神崎が立ち上がります。
そして口を開き、人には聞こえない特殊な「声」を発したように見えました。
すると、それまで動いていた襲撃者たちは突然その場で止まります。
その様子を見た佐野は思わず「お前、アリウスなのか?」と問いかけました。
これまでアリウスを研究する側にいた神崎自身が、実はアリウスだった可能性が一気に高まります。
神崎自身もアリウスだと知らなかった可能性
神崎は第1話からアリウスに強い関心を示し、第2話では「ホモアリウス」という仮説を立て、第3話では人類史が変わる瞬間に立ち会っているのかもしれないと興奮していました。
しかし現時点では、神崎が以前から自分の正体を知っていたと断定できません。
羽住はアリウスの中には、自分自身がアリウスだと気づいていない者もいると言っていました。
つまり神崎もその一人だった可能性がある。
もしそうなら、神崎は自分が何者なのか知らないままアリウスを追い続け、最後の最後で自分自身がその研究対象だったと気づいたことになります。
アリウスの正体が明かされた第4話でしたが、同時に今度は「神崎とは何者なのか」という新たな謎が生まれました。
コラム|神崎はなぜアリウスに惹かれていたのか
第1話からアリウスの研究に強い関心を示していた
神崎は第1話から、アリウスに関わる研究へ強い関心を示していました。
北条が「あと少しで世界がひっくり返る」と語っていたことを知ると、その研究内容に興奮し、第2話では「ホモアリウス」という別の人類の存在まで仮説として提示します。
さらに第3話では、アリウスの遺伝子配列がホモサピエンスと異なる可能性が示されると、「我々はとんでもない瞬間に立ち会っているのかもしれません」と高揚していました。
佐野が殺人事件として真相を追っているのに対し、神崎は一貫して「アリウスとは何者なのか」ということ自体に強く惹かれていたのです。
当初は研究者としての好奇心にも見えましたが、第4話ラストを踏まえると、その関心には別の意味があったようにも見えてきます。
「他人に期待するな」と教えた両親の意味
第4話では、神崎の両親について気になる話も出てきました。
羽住が公安だったことについて佐野からどう思ったか聞かれた神崎は、「他人に期待しないようにしてるんです」と答えます。
そしてそれは、物心ついたころから親に嫌というほど言い聞かされてきたことだと明かしました。
一見すると、少し変わった家庭環境を示すだけの会話にも見えます。
しかし、その直後に神崎自身がアリウスである可能性が示されたことで、この言葉も意味深に聞こえてきます。
もし両親が神崎の能力を知っていたなら、そして親自身もアリウスだったなら。人と深く関わりすぎないように育ててもおかしくありません。
他人を信用しすぎず、自分のことを不用意に明かさない。それは子どもを思う親心だったのかもしれません
神崎の両親もアリウスなのか
羽住によれば、アリウスの能力は顕性遺伝(片方の親からでも子どもに能力が受け継がれる遺伝)です。
そのため神崎がアリウスだとすれば、両親のどちらか、または両方がアリウスである可能性があります。
両親のどちらかが自覚のあるアリウスだったのか。それとも両親自身も自分の正体を知らなかったのか。
神崎がアリウスであることを知りながら、その事実を本人に隠して育てていたのか。
アリウスの正体が明らかになったことで、今度は神崎の生い立ちそのものが大きな謎として浮かび上がってきました。
第4話で残された謎
神崎はなぜ自分がアリウスだと知らなかったのか
第4話ラストでは、神崎がアリウスの能力と思われる「声」を使いました。
しかし、それまで神崎自身が自分をアリウスだと認識していた様子はありません。
羽住は自分がアリウスであることに、気づいていない者もいると話していました。神崎もその一人だったとすれば、なぜこれまで能力が表に出なかったのか。
神崎の両親はアリウスなのか
アリウスの能力は顕性遺伝すると説明されています。
そのため神崎がアリウスなら、両親のどちらかもアリウスだった可能性があります。
さらに神崎は、物心ついたころから両親に「他人に期待するな」と教えられていました。この教育が神崎の能力や出生と関係していたのかも、まだ分かっていません。
薫がUSBに残したものは何なのか
薫は「婚約指輪を入れた箱」という、佐野にしか意味が伝わらないメッセージを残し、コインロッカーへ導きました。
そこにはUSBが隠されていましたが、中身を確認する前に奪われています。
薫が公安の監視を振り切った後に何を調べ、何を佐野へ伝えようとしていたのか。USBには事件の核心につながる情報が入っている可能性があります。
USBを奪った人物は誰なのか
佐野と神崎を襲い、USBを奪った人物たちの正体も不明です。
公安なのか、連続殺人事件の犯人側なのか、それとも別の勢力なのかは分かっていません。
少なくとも薫が残した情報を知られたくない何者かが、佐野たちの行動を追っていた可能性があります。
薫はなぜ佐野のもとを去ったのか
薫が公安の潜入捜査員だったことは判明しましたが、3年前に突然警察を辞め、佐野へ離婚を切り出した本当の理由は明らかになっていません。
離婚直後には公安の監視まで振り切っています。
佐野を事件から遠ざけるためだったのか、それとも公安にも知られたくない何かを追っていたのか。薫の3年間には、まだ大きな空白が残っています。
ALIUS LABの本当の目的は何だったのか
北条・大迫・渡部らは、ALIUS LABで「マリオネット計画」と呼ばれる研究を行っていました。
実験映像から、人間を操るアリウスの能力を研究していたことは分かっています。
しかし、その目的が能力の解明だったのか、制御や利用を目指していたのかまでは明らかになっていません。
北条が語った「あと少しで世界がひっくり返る」という言葉の意味も、まだ完全には分かっていません。
北条・大迫・渡部を殺した犯人は誰なのか
3人の殺害にアリウスの能力が使われた可能性は高まりましたが、命令を下した人物の正体は分かっていません。
薫や渡部殺害の容疑者は、操られて犯行に関わった可能性があります。
つまり重要なのは、実際に手を下した人物ではなく、その背後から操っていたアリウスが誰なのかという点です。
4本・3本・2本のナイフは誰へのメッセージなのか
北条には4本、大迫には3本、渡部には2本のナイフが刺されていました。
佐野はこれをカウントダウンと考え、日髙が次の標的ではないかと推測しました。
しかし第4話では、なぜ犯人がわざわざ目立つ方法で数字を残したのかという新たな疑問も生まれています。
人を操れるなら事故や自殺に見せかけることもできるはずです。それでも殺害方法を統一し、数字を減らしていったのなら、犯人は誰か特定の人物へメッセージを送っている可能性があります。
その相手が誰なのかは、まだ明らかになっていません。
まとめ|アリウスの正体が明かされ、神崎自身が最大の謎になった第4話
第4話では、これまで謎だったアリウスの正体がついに明らかになりました。
アリウスは遺伝子の突然変異によって生まれ、特殊な「声」でホモサピエンスを操ることができる別の人類。そして公安は、その能力を国家のリスクと考え、秘密裏にアリウスを追っていた。
さらに羽住だけでなく薫も公安の潜入捜査員だったことが判明し、これまで不可解だった警察上層部の動きや、佐野が監視されていた理由にも説明がつきます。
一方で、薫が残したUSBの中身や連続殺人事件の犯人、ALIUS LABの本当の目的など、事件そのものにはまだ多くの謎が残されています。
そして何より大きかったのが、最後に神崎自身がアリウスの能力と思われる「声」を使ったことです。
これまでアリウスの正体を追い続けてきた神崎が、実は自分自身もその一人だった可能性が浮上しました。
「アリウスとは何者なのか」というシリーズ開始以来の謎に答えが出た一方で、今度は「神崎とは何者なのか」という新たな謎が生まれた第4話。
物語はここから、アリウスの存在を証明する段階ではなく、彼らがなぜ事件に関わり、誰がその能力を利用しているのかを追う段階へ進んでいきそうです。
