【元科捜研の主婦】第3話 ネタバレ解説|感電死は事故ではなかった。科学が示した最期の選択

連続ドラマ
記事内に広告が含まれています。

※本記事は、ドラマ「元科捜研の主婦」第3話の結末までを含むネタバレ解説です。

『元科捜研の主婦』第3話は、電気柵による感電事故として処理されかけた一件から始まります。しかし、科学的に検証していくと、その死は単なる事故では説明がつかないことが明らかになっていきます。

本話で描かれるのは、「犯人を見つけて終わる事件」ではありません。
科学によって暴かれたのは、誰かの悪意ではなく、ある人物が自ら選んだ“最期”でした。

科学は、人を裁くための道具なのか。それとも、真実を理解するためのものなのか。
この回では、感電事故と見えた死の仕組みを科学的に解き明かし、驚きの真相へと迫ります。

なお、人魂という怪異を科学で解き明かした前回の事件については、
▶︎ 第2話のネタバレ解説で詳しく整理しています。

スポンサーリンク

結論|第3話の真相と着地点

第3話の結論を先に整理します。

  • 表向きの犯人:桝井恵一
  • 事件の実態:矢崎敏子による自殺
  • 桝井は「殺人犯」ではなく、自殺を手助けした人物だった

矢崎敏子は、自らの最期を自分で決めたいという意思から、事故死に見せかけた自殺を選択します。その手段として、高圧電流を用いた仕組みを桝井に依頼していました。

科学はその事実を隠すことも、和らげることもなく、静かに真相を示しました。

スポンサーリンク

事件概要|感電事故として処理されかけた死

被害者は矢崎敏子(70)。
自宅の庭に設置された電気柵に触れ、感電死したと見られていました。

電気柵の一部が地面に接触しており、落としたスマートフォンを拾おうとして感電した――それが警察の初期判断です。

しかし、司法解剖の結果、通常の家庭用電圧では致命的な損傷には至らないと判断されます。これは通常の“事故死”とは異なる科学的条件が必要であることを示していました。

スポンサーリンク

時系列整理(ネタバレあり)

① 電気柵事故として発見された遺体

矢崎家の庭で、電気柵に触れ倒れている敏子の遺体が発見される。雨天という悪条件はあったものの、感電死としては不自然な損傷だった。

② 嫁・ひとみへの疑惑

同居していた嫁・ひとみが第一発見者となり、疑いの目が向けられる。保険金の受取人も彼女だった。

③ 科捜研の見立て

司法解剖により、通常よりはるかに高い電圧が流れた痕跡が確認される。誰かが意図的に電圧を上げた可能性が浮上する。

④ 義母・美代子との日常

一方、詩織の家では、義母・美代子との穏やかな日常が描かれる。料理の味をめぐる何気ない会話が、事件の重さと対照的に響く。

⑤ 防犯カメラに映った“ヘビのような影”

事故の瞬間、防犯カメラには地面を這うような影が映り込んでいた。それは生き物ではなく、何か別のものではないかという違和感が残る。

⑥ 喫茶店での違和感

詩織は、敏子の行きつけだった喫茶店を訪れる。そこでオーブンレンジが使えなくなっていた日があったことを知る。

⑦ 亮介のからくり箱

亮介が見せたからくり箱の仕組みを見て、詩織は「隠された工程」に気づく。見えない部分で何が起きていたのか。

⑧ 科捜研での再現実験

詩織は科捜研で、オーブンレンジに内蔵された高圧トランスを用いた実験を行う。

⑨ オーブンレンジという盲点

実験の結果、高圧トランス経由で電気柵に流れる電流が、人体の致死ラインを超えることが科学的に立証された。防犯カメラの影は、回収される前のケーブルだった。

⑩ 敏子の手紙

敏子は、事故に見せかける理由と、嫁への思いを手紙に残していた。そこには、静かな覚悟が綴られていた。

スポンサーリンク

科学的解説|なぜ電気柵で人は死んだのか

本話の核心は、高圧トランスという存在にあります。

家庭用電流は、人を感電させる危険はあっても、致死に至るケースはまれです。しかし、電圧を昇圧すれば話は別になります。

オーブンレンジには、内部で電圧を大幅に上げるための高圧トランスが組み込まれています。これを取り出し、電気柵と接続することで、約2000ボルト規模の電圧を流すことが可能になります。

詩織はこの仮説を、実験によって立証しました。
「オーブンレンジで人が殺せる」という発想は突飛に見えますが、科学的には成立します。

それが、この事件の“仕掛け”でした。

スポンサーリンク

真相整理|殺人ではなく「選択」だった理由

了解です。では、該当パート(「真相整理|殺人ではなく『選択』だった理由」)を、桝井の“断れなかった理由”が芯になる形で再構成した文章をそのまま差し替え用に出します。


スポンサーリンク

真相整理|殺人ではなく「選択」だった理由

桝井は、敏子から直接「頼まれていた」。

ただしそれは、誰かを殺してほしいという依頼ではありません。
敏子が望んだのは、自分の最期を自分で決めることでした。

敏子は、自分の体が弱っていくのを感じながらも、嫁のひとみにこれ以上迷惑をかけたくないと思っていました。
さらに、ひとみが海外の研究機関から声をかけられていることも知っていました。介護を理由に、その誘いを断っていることまで――。

だから敏子は、自分がいなくなれば「嫁が自由になれる」と考えたのです。
しかも、自殺では保険金が下りない。事故死なら、ひとみにお金を残せる。
敏子はその現実まで含めて、最期の形を設計していました。

そして、桝井がその依頼を断れなかった理由も、同じく“過去”にありました。

桝井は数年前に妻を亡くしています。
妻が病気になったとき、桝井は「治る」「大丈夫だ」と言い続け、治療に専念させました。生きるために必要だと信じて、希望を絶やさないことが正しいと思っていました。

だが、その結果、妻は“自分がやりたかったこと”を後回しにしたまま亡くなってしまいます。
最期に妻が残した言葉は、桝井の中でずっと刺さったままでした。

――本当は、最期くらい自分で選びたかった。

その後悔があるからこそ、敏子の「最期は自分で決めたい」という願いを、桝井は否定できなかったのです。
止めることが正しいと分かっていても、止めた瞬間に、自分が妻にしてしまったことをもう一度繰り返す気がしたのでしょう。

だから桝井は、敏子の依頼に応じました。
それは善意のようにも見えますが、同時に、過去の後悔から逃げられなかった選択でもありました。

科学が明かしたのは「仕組み」だけではありません。
敏子の覚悟と、桝井の後悔が重なった結果として、この“事故に見える死”が成立してしまった――その人間の部分でした。

スポンサーリンク

家族ドラマとしての第3話

第3話では、事件と並行して「家族」の描写が丁寧に重ねられていました。

義母・美代子の「誰かが作ってくれた料理はおいしい」という言葉は、科学では説明できませんが、確かな真実を含んでいます。

また、「親ができることは、子どもの選んだ道を応援することだけ」という姿勢は、敏子の選択とも静かに響き合います。

スポンサーリンク

まとめ|第3話は「科学が残酷になる回」だった

第3話で科学が示したのは、救いだけではありませんでした。

科学は、嘘を暴く。
同時に、人が抱えてきた覚悟や後悔も、容赦なく可視化してしまう。

それでも詩織は、科学から目を背けない。
正解が人を幸せにするとは限らなくても、真実を知ることから逃げない。

『元科捜研の主婦』は、科学を万能な正義として描きません。
第3話は、その姿勢を最も静かで、最も重い形で示した回でした。

科学が暴いた真実は、単なる事実ではなく、選択した人の物語でもありました
第3話は、真実と優しさは必ずしも一致しないことを静かに教えてくれる回でした。

『元科捜研の主婦』では、各話ごとに科学の使い方と人の選択が描かれています。
今後、各話の事件と未回収の謎をまとめた記事も作成予定です。

スポンサーリンク

次回への伏線・未回収要素

  • 道彦の兄・修一の死の真相
  • 義母から渡された修一の手帳
  • 詩織が再び科捜研と深く関わっていく兆し

道彦の兄・修一の死については、物語の冒頭から続く重要な未回収要素です。
この件は、▶︎ 第1話ネタバレ解説で描かれた爆発事故の描写から続いています。

タイトルとURLをコピーしました