【能面検事】2話のネタバレと感想|不破が銃撃される!?

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【能面検事】2話のネタバレと感想をまとめています。

アパートで男女2人の刺殺体が発見される。被疑者として逮捕されたのは、女性にストーカー行為をしていた男だった。だが殺害を認めないどころか、アリバイがあると主張する。しかし捜査資料には一切の証拠がなく、不破が所轄に行って確かめると、また捜査資料や証拠が紛失していて……。

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【能面検事】2話のあらすじ

アパートで須磨菜摘(玉井らん)と同棲中の恋人・楠葉峰隆(志生)の刺殺体が発見される。警察は被疑者として菜摘にストーカー行為をしていた男・谷田貝聡(前原滉)を逮捕した。

不破俊太郎(上川隆也)は弁録で谷田貝が殺害を否認し、アリバイもあるので調べて欲しいと主張する。だが、惣領美晴(吉谷彩子)は谷田貝に対して嫌悪を感じていた。不破は先入観を抱かず、粛々と真実を探すため谷田貝の証言の裏取りをする。

その結果、谷田貝の主張は正しかったことが分かり、誤認逮捕となり釈放された。その際、所轄でまた証拠が紛失していたことが判明した。

不破は事件の犯人を見つけるべく、別の視点から事件を改めて調べ始め……。

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【能面検事】2話のネタバレ

銃撃を受けた不破はすぐさま病院に運ばれ、一命は取り留められた。その後、不破はある人物の戸籍を調べて欲しいと惣領に頼み、豊中中央署で府警本部の刑事部長・内村と、刑事課の大矢を呼んで話をする。

殺された楠葉は女癖が悪く、自殺した女性もいたという。自殺者を調べた結果、大矢の娘が亡くなっていたことが判明した。惣領に取り寄せてもらった戸籍と照合し、間違いなく大矢の娘と確認する。

さらに不破は大矢の毛髪をこっそり採取し、知り合いの鑑識に頼み、事件現場にあった不明毛髪と照合してもらっていた。その結果、毛髪は大矢のものと一致した。

大矢は殺害する前に楠葉に娘のことを覚えているかと問うと、彼はまったく覚えていなかったため、一切の謝罪もなかった。大矢はただ謝罪してくれればと言いながら、恋人の菜摘が旅行で留守の日を狙って殺害に向かう。

楠葉を殺害した後、いないはずの菜摘が現れて顔を目撃されてしまった大矢は、彼女のことも口封じに殺害した。実は菜摘は谷田貝に居住を知られ、旅行先で襲われたら怖いと思い、旅行を中止していた。

娘のためにやったことと後悔がない大矢に対し、不破はあなたが娘を奪われたように、あなたは菜摘の母から娘を奪ったと厳しく指摘した。ようやく己の罪の大きさに気付いた大矢は泣き崩れた。

なお、不破を銃撃した犯人は未だ逃走中で、逮捕には至っていない。

事件発生

階下の住人・大町伸二(前野朋哉)は大家の神田(松本じゅん)を伴い、苦情を伝えようとしたが室内から応答がなく、床を見ると血痕を認めた。中へ入ると住人が血を流して倒れていた

前回の高校生殺人事件では、資料箱ごと紛失していた事実が照会で判明している。

6月15日午後11時30分頃、階下に住む大町が男性と女性の悲鳴を聞き、翌日、202号室の住人である須磨菜摘(玉井らん)と恋人の楠葉峰隆(志生)の刺殺体が発見された。室内には争った形跡があり、凶器とみられるアウトドアナイフが残されていたが指紋は検出されなかった

捜査線上に浮上したのは、近隣のホームセンター勤務の谷田貝聡(前原滉)であった。谷田貝は客である菜摘へ一方的な恋愛感情を抱き、待ち伏せや付きまといを繰り返すなどストーカー行為を行ったため、相談を受けた店側に即刻解雇された。

その後、郵便物を荒らすなど行為はエスカレートし、今回の凶行に至ったと推測される。被害者の衣服から谷田貝の毛髪が検出されたことが決め手となり逮捕に至ったが、本人は殺害を否認していた。

検察の仕事

不破俊太郎(上川隆也)は谷田貝と弁録する。谷田貝は「菜摘を殺すはずがない」と殺害を全面否定し、アリバイとして6月15日23時30分頃に、難波のNGK付近で酔っ払いに絡まれたと主張する。自身に前科があるため逃げたが、その酔っ払いは交番に連行されたはずだとも述べた。

被害者の衣服に付着していた毛髪については、前日にショッピングモールで菜摘の服の匂いを嗅いだ際に落ちたのだろうと説明し、菜摘が自分の愛情を無視したことへの怒りを露わにしながら「とにかく自分はやっていない、徹底的に調べてほしい」と訴えた。

面談後、惣領美晴(吉谷彩子)は谷田貝の独善性に憤るが、不破は「ストーカーとはそういうものだ」と一蹴する。谷田貝には5年前、恋人の浮気相手を殴って実刑判決を受けた前歴がある。

惣領が「女性をストーカーで恐怖に晒すのは犯罪ではないのか」と声を荒げると、不破は冷静に「今回争点となるのはストーカー行為でも前科の有無でもなく、同棲していた男女が刺殺されたという事実だけだ」と告げた。さらに「検察は被疑者に罰を与える機関ではなく、違法行為を立証し訴追するのが役割だ。刑を量り罰を科すのは裁判官の任務だ」と説明し、谷田貝が2人の殺害を認めていない点を強調した。

現状では証拠が不十分で、凶器と見られるアウトドアナイフは量販品のため、購入経路の特定は実質不可能と考えられている。

お守り代わり

不破は榊宗春(寺脇康文)に呼び出され、部屋へ赴いた。榊は例のストーカー殺人事件について心象を尋ねる。不破はそれよりも、豊中中央署や大阪府警本部の捜査に不備を感じると答えた。世間の注目が集まり、減刑や無罪判決は避けたいと嘆く榊に対し、不破は「勝ち目のない公判に臨むつもりはない」と言い切った。

呼び出しのあと、惣領は仁科睦美(観月ありさ)と食事を取りながら話す。なぜ自分も連れて行かれたのかときいた時に不破は「お守り代わり」と答えていたという。

2人きりならもっと強く脅されたはずで、絶対に負けは許されず、求刑どおりかそれに近い判決を獲得できなければ出処進退を考えろと突きつけられるところだった。惣領が同席したため榊もそこまでは言えなかったのだろうと仁科は推測する。

検察は20日以内に谷田貝の供述を覆さねばならない状況にある。それでも不破は、所轄で証拠が紛失した前回の事件を調べ続けていた。仁科は「その事件、しばらく監視しとき」といい、不破の行動には必ず意味があり、最後の最後でそれが分かると述べ、静かに見守る姿勢を示した。

またもや紛失

不破と惣領は豊中中央署を訪れたが、受付で十数分待たされた。そこへ府警本部・刑事部長の内村清吾(やべけんじ)が通りかかり、互いに皮肉を交わして去る。ようやく同署の刑事・大矢智徳(板尾創路)が現れる。資料の信頼性を疑っているのかと問われるが、不破は必要な工程だとだけ告げ、資料室へ案内させた。

谷田貝事件の資料がどれか尋ねるものの、大矢は把握していない。惣領が嫌がらせだと憤る一方、不破は保管庫を開放させたことを利用し、過去3年間に豊中中央署が送致した事件一覧から自力で探す方針を取る。2人で手分けして棚を漁り、ついに谷田貝関連の箱を見つけたが、箱は1と3だけで2が欠けていた。さらに同様に資料が欠落している事件がほかに2件あることも判明した。

ふりだしに戻る

不破と惣領はまず菜摘の母・照子(魏涼子)を訪ねた。照子は、警察へ相談していればと悔やみ、菜摘が学生時代からストーカー被害に遭っていたのに当時警察は取り合わず、今回も被害届を出さなかったと明かした。菜摘は楠葉と交際を始めたことで守ってもらえると安堵していたが、事件当夜は本来友人と一泊旅行へ出る予定だったものの、前日に谷田貝の尾行に気づき旅行を取りやめていた

次いで不破たちは大阪府中央北署の千日前北交番を訪れ、勤務日誌を確認する。谷田貝が主張した難波NGK付近での暴行騒ぎに該当する記録があり、酔った長倉英也(谷口知輝)が若い男に絡まれ殴られたと記されていた。

不破と惣領は長倉を直撃し、襲撃の相手を尋ねるため顔写真の並ぶシートを示すと、長倉は谷田貝を指さした。車中で不破は、谷田貝の供述は虚偽ではなく不起訴相当だと結論づけ、捜査は振り出しに戻ると惣領に告げた。

谷田貝へ結果を報告すると、彼は誤認逮捕だと不満をぶつける。憤慨した惣領は、菜摘が彼のせいで旅行を断念した事実を突きつけ、「責任がないとでも思うのか」と詰問。不破は「理不尽な愛情が彼女の生きる可能性を閉ざしたのは否めない。大いに反省すべきだ」と締めくくった。

組織を優先

不破は豊中中央署へ赴き、大矢に資料紛失の経緯を質した。大矢は谷田貝が真犯人だと確信し、送致を見送れば資料紛失が露見するおそれがあったため、組織の不祥事隠蔽を優先したと明かす。

大矢が「自分をどうするつもりだ」と問うと、不破は「どうもしない」と返し、組織防衛を許すか否かは自らの職務ではないと告げた。さらに大矢は、菜摘には過去にも言い寄る男がおり、ストーカーまがいのつきまとい被害もあったと述べたうえで、逃亡中のストーカーを必ず逮捕し不破に引き渡すと誓い、不破は了承して署を後にした。

その後、検察庁で高峰仁誠(竹財輝之助)と鉢合わせした。「府警は君を恨んでいるようだ」と高峰に話しかけられるも、不破は「急いでいる」とだけ答え、足早に立ち去った。

汚れたスリッパ

不破と惣領は楠葉の実家を訪ね、父親の日出男(川瀬陽太)から事情を聞いた。楠葉は高校卒業後に金融業者へ就職し、家に寄りつくことは少なかったという。父親は「女を守って死んだなど真っ赤な嘘で、昔から女癖が悪かっただけだ」と吐き捨て、中学時代から二股は常態化し、家へ戻るのは修羅場から逃げてくる時だけだったと語った。交際相手の詳細を尋ねても「知らん。女と一緒に殺されるなんて奴らしい」と笑うばかりだった。

家を出た後、不破は玄関に置かれた擦り切れたスリッパに触れ、それが楠葉のものであり、来客用ではないと指摘した。息子がいつ戻ってもいいように、父親は常に置いていたのだろうと推測する。惣領が「遺影も無い家なのに」と疑問を呈すと、不破は「悼み方は遺影や墓参だけではない。息子が死んだ今も、父親はあのスリッパを片付けられない」と父親の本心を示した。

続いて2人は楠葉の勤務先を訪ね、上司の細見(清瀬ひかり)から話を聞いた。楠葉はクレーム処理を担当し、口のうまさと聞き上手な性格で天性の才能と評価されていたが、その魅力が原因で女性関係のトラブルが絶えなかった。別れ話がこじれ、女性が会社に押しかけることも度々あり、少なくとも5、6人が妊娠や婚約を主張したという。中には「捨てられて自殺した女性がいるらしい」と噂されていた。

不破のシンパ

喫茶店で不破は待機し、惣領がここ半年の自殺者リストを届けた。そこへ鑑識の鴇田正元(松尾諭)が現れる。不破の隠れた支持者とされる鴇田は「理想を語る者は煙たがられるが、理想は追ってこそ価値がある」と語り、不破に共感を示した。

不破は鴇田に毛髪を差し出し、豊中市で発生した事件に関わる証拠として鑑定を依頼する。鴇田たちが以前鑑定した不明毛髪と下足痕は紛失したが、データは残っているため照合は可能だという。不破は現場の不明毛髪と今回の毛髪の照合を求めた

毛髪の入手経路を惣領が問い詰めるが、不破は答えを伏せる。感情が顔に出すぎる惣領に対し、不破は情報漏洩の危険を指摘し慎重な行動を促した。それでも納得のいかない惣領は、自分が頼りないのかと憤る。不破は「頼りないのではなく危険だ」と言い放った瞬間、惣領の背後から銃撃があり、不破は血を流して倒れた

銃弾に倒れる

不破は銃撃で負った傷の手術を受け、その傍で惣領が待機した。そこへ仁科が現れ、地検の動きを伝える。迫田検事正は今回の襲撃を「司法に対するテロ」と断じているという。

仁科は、不破には両親も配偶者もおらず、ほとんど身寄りがない可能性を示唆しながら、「他人に干渉されず独自の流儀で動く人間こそ、地検に、そして社会に不可欠だ」と語った。惣領は「撃たれたのは自分の責任だ」と悔やむが、仁科は「悪いのは引き金を引いた者だ」と応じた。

やがて手術を終えた不破が搬送されてきたが、意識は戻らない。医師によれば手術自体は成功したものの、一時ショック状態に陥り、当面は絶対安静が必要とされた。

その後、惣領は一人で資料に目を通していた。そこへ大阪府警刑事部長の内村が現れ、事件を回顧して何か思い出したことはないかと尋ねる。内村は犯人像こそ掴めていないが、凶器がトカレフであると断定したと告げた。

直後に病院から連絡が入り、惣領は不破のもとへ急行する。ベッド上の不破は相変わらず無表情で動かないが、その姿を確認した惣領はわずかに笑みを浮かべた。不破はかすかに口を開き、ある人物の戸籍謄本を取り寄せるよう静かに告げた。

殺害の動機

不破は豊中中央署の資料室で刑事部長と大矢に対面し、2人に証人になるよう求めた。谷田貝事件で違和感を覚えたのは、当夜のアリバイを示す事案対応記録が紛失し、証言が無効化されていた点にある。

何者かが谷田貝に罪を着せる筋書きを用意し、捜査を「菜摘を谷田貝が殺害した」という方向へ誘導したのではないか。しかし実際に異性トラブルが多かったのは菜摘より楠葉であり、この事件は楠葉を狙った犯行と考えられる

楠葉と揉めていた女性を洗い直すと、大矢の娘・由梨(荒川琴)の名が浮かんだ。由梨は2人が殺害される1ヶ月月前、自宅近くの駅で自殺していた。また、凶器のナイフにも見覚えがあった。2年前、同署管内で発生した強盗事件で押収されたものと同一で、黒錆加工が施された市販品とは異質の一本だ。押収品が再利用され、その後行方不明になったとすれば、管理責任者が疑われるのは当然だ。

不破が提出した不明毛髪と大矢の毛髪を照合した結果、DNAが一致した。豊中中央署で相次いだ資料紛失は一つの意図に基づく可能性が高く、谷田貝の無実を示す証拠だけが選別的に消えていた。また、不破を撃ったトカレフも同署由来である疑いが強いと不破は結論づけた。

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事件の真相

大矢は不破の指摘を受けて自供を始めた。事件当夜、事前に調べた恋人不在の隙を狙い、楠葉の部屋を訪れてチャイムを鳴らし、出てきた楠葉をナイフで刺傷、そのまま室内へ追い込んで刺殺した。予定外に菜摘がいたため、彼女も刺殺した。娘の由梨を弄んで捨てた楠葉をどうしても許せなかった。妻を亡くして以来、由梨は生きがいだったが、一言の謝罪もなく死に追いやられたという。

不破は、「一人娘を奪われたのはあなたばかりではない。あなたは須磨菜摘の母からも大切な娘を奪った」と指摘した。大矢は重刑を覚悟すると述べ、刑事部長に連行された。不破は背中に向けて、口封じのために無関係の女性を殺し、無実の男を冤罪に陥れようとした行為は復讐譚などではなく純然たる殺人であり、通り一遍の償いでは済まないと告げた。大矢はその場に崩れ落ちて泣き崩れた。

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【能面検事】2話の結末

署を出た途端、刑事部長が追い掛けてきて「府警のメンツを立てるつもりか、ふざけるな」と不破に食って掛かった。

車内で惣領は、大矢が自首した形にしたのは身内の内村刑事部長を立ち会わせることで、府警本部への負担を最小化する狙いだったのだろうと推測する。

その後、不破は榊に呼ばれ、今回の処理で府警と検察の溝がいっそう深まったと叱責を受けた。榊は「もっと軋轢を生まぬよう立ち回れ」と求めるが、不破は「検察官の最終目的に向かう道筋は一つではない」と反論する。榊が「理想が違うようだな」と応じると、不破は「同じである必要はない。これが私の流儀だ」と言い切った。

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【能面検事】2話のまとめと感想

娘が自殺した原因の男を殺しに行ったら、同居人に目撃されたので口封じにそっちも殺したという話でした。

不破が何者かに撃たれますが、それに関しての捜査はまた別の機会になるようです。誰もが犯人だと思っていたストーカー男の谷田貝ですが、実は誤認逮捕だったことが分かります。

復讐に至ったほうが捕まるという、やるせなさは残ります。しかし、不破の言うように誰かの娘がこうして殺されてしまったわけです。

一般論として語る惣領と、本質を見抜く不破。余計な感情や先入観を抱くほど真実からは遠ざかるのだと、不破は身をもって教えてくれます。ストーカーだから犯人に違いない、遺影もないのだから悼んでいない。上辺しか見ていない人は間違いやすく、深くものを見る人のみが真相に至ります。自省したくなる耳の痛い話でした。

次回で一旦話はまとまるようです。どういう理由で一連の資料が紛失していたのか?それが判明するのかもしれません。

【能面検事】2話のいいセリフ

そんな美談であるかのような終わり方など、断じてありえない。あなたが激情に駆られて行ったのは、どう言い繕おうが殺人です。

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