【I, KILL】1話のネタバレと感想|ゾンビサバイバルホラー時代劇が開始

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WOWOWのオリジナルドラマ【I, KILL(アイキル)】の1話のネタバレと感想をまとめています。

トキの薬を取りに岡田村へ向かったお凛と源三郎は、そこで凄まじい光景を目撃する。2人は知り合いの医師を探して山にある小屋へ行くが、そこには無数の群凶たちが待ち構えていて……。

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【I, KILL】1話のあらすじ

トキ(田牧そら)の咳の薬をいつもくれていた医師からの音信がなく、お凛(木村文乃)と源三郎(高橋克実)は岡田村まで取りに行くことにする。やがて村に到着した2人だが、誰もいないどころか無惨な遺体が腐臭を放っていた。

医師を探しに山にある小屋へ向かう2人。だがそこに待ち構えていたのは、人ではなく“群凶”だった。

必死に抗い何とか小屋の中に入って、群凶から逃れたお凛たちだが、そこにいた何者かに捕らえられてしまい……。

2話→

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【I, KILL】1話のネタバレ

小屋にいた男も群凶に襲われて、群凶化してしまう。何が何だか分からないまま、お凛はケガを負った源三郎を連れて小屋を出る。やがて大きな群凶が現れ、お凛たちが襲われそうになったところ、現れた十兵衛によって救い出された。

一方、士郎はかつて自分に優しくしてくれた八重の行方を捜して遊郭に行く。遊女になった八重を身請けしようとする士郎だが、何も知らない八重は子どもの頃、同じ士郎という名の人物がいたと話す。

士郎に優しくしていたのは、世渡りのためだと話す八重。失望した士郎は自分がその時の士郎だと明かし、八重に噛み付き群凶化させた。

始まり

関ヶ原の戦いの後、徳川家康は将軍の座に就いた。家康は新たな兵器を開発していたとも言われ、箱には奇妙なブレスレットがはまるミイラ化した右手があった。

それから35年後、岡田村では五穀豊穣を祝う祭りが催されていた。村人の惣吉(芹澤興人)はタカ()に酒を振る舞っていたが、突然、辺りに人々の叫び声が響き渡る。人々は逃げ惑い、一度席を離れていた惣吉が戻ると、村から人影は消えていた

その時、タカが声をかけ、惣吉に身を隠すよう促す。次の瞬間、謎の存在である群凶が現れ、タカは襲われ、惣吉もまた襲撃を受ける。襲われた者たちは、やがて群凶と化していった。

救護

多胡宿では、お凛(木村文乃)が氷雨(富田靖子)に「殺せ」と命じられる悪夢を見て、うなされながら目を覚ます。目を覚ました後、トキ(田牧そら)の体調が思わしくなく、激しく咳き込んでいた。

そのとき、外から騒ぎ声が聞こえてくる。お凛は様子を見に外へ出ると、清()が熊と間違えてトシキ(鈴之助)を撃ってしまったと聞かされる。

お凛は「生きてるから血が出るし、叫ぶんです」と言いながら応急処置を施し、痛がるトシキを源三郎(高橋克実)のもとに連れて行き、銃弾を抜き取る。そして自ら縫合も行った。

お凛はトキを呼ぶが姿が見えず、誰かが兵藤先生のところで見かけたと言うので、確認しに向かった。

出発

トキは兵藤(高橋光臣)のもとで剣術の稽古をつけてもらっていた。お凛はトキの体調を心配し、病気だからやめさせてほしいと兵藤に伝える。しかし、トキは稽古を続けたいと主張して拒否する。

お凛はそれなら自分を倒してから稽古を続けろと迫るが、トキはその隙を突いて逃げ出す。お凛はすぐに後を追うが、トキは途中で咳き込み、動けなくなってしまう。

薬を飲んで落ち着いたトキは、岡田村の仁志(金山一彦)先生がなぜいなくなったのかを源三郎に尋ねる。岡田村ではかつて流行り病が起こったというが、源三郎にも正確な理由は分からなかった。トキの咳止めの薬も、これまでの10年間、仁志先生が送り続けていたという。

今回の旅の目的は、流行り病に効く薬草とトキの薬を持ち帰ることにある。お凛は源三郎とともに村を出る決意をし、トキを平兵衛(北山雅康)に預けることにする。しかし出発前、トキとお凛は言い争いになり、見送りもないまま出発することとなった。

思い出

道中、雨が降る夜、お凛と源三郎はとある宿に泊まっていた。荷物の整理をしていたお凛は、トキからもらったかんざしが紛れ込んでいるのを見つけ、ふと微笑んだ。

源三郎は「ちょうどこんな晩だったな」と呟き、かつてお凛とトキが源三郎のところに来た夜を思い返していた。やがて源三郎が問いかける。

「いずれトキが自立して出ていく時が来たら、お前はどう暮らしたい?」

お凛は少し考えてから静かに答えた。

「このままがいい。このまま先生のおそばで、人を助ける仕事をしていきたいです」

源三郎は「誰かと夫婦になって暮らす道もある」と続けるが、お凛は「そのような道は望んでいません」ときっぱりと答えた。

「夫がいれば、本当の母になれるかもしれんぞ」と言われると、お凛の表情が陰り、「私は…トキの本当の母親のつもりです」と囁くように口にした。

それ以上、源三郎は何も言わず、二人は黙って寝床についた。

血まみれの男

翌朝、雨が上がり、源三郎とお凛が道を進んでいると、向こうからふらついた様子の村人が現れる。源三郎たちがケガの様子を確認しようと近づくと、その男は突然叫びながら逃げ去ってしまった

そのまま岡田村に到着した二人は、村の惨状を目の当たりにし、言葉を失う。源三郎は仁志の姿を探して彼の家に向かうが、家の中は荒らされており、やがて腐臭を放つ遺体を発見する。

源三郎はお凛に近づかないよう告げ、短刀を渡して、一人で多胡宿に戻るか、あるいは近くで安全な場所を探すよう命じた。そして自分は山にある仁志の「お救い小屋」へ向かい、そこで何があったのかを確かめたいと語る。

それに対し、お凛は「自分も行く」と答え、トキに薬を持ち帰りたいという思いを伝え、短刀を返して同行した。

群凶との遭遇

二人は山中の「お救い小屋」を目指して歩き始めた。夜になると、提灯の明かりだけを頼りに進み、やがて目的の小屋にたどり着く。

小屋の中に人の気配を感じ、声をかけると、突然お凛に太郎が襲いかかってきた。驚くお凛と源三郎。さらに次郎も現れ、今度は源三郎に襲いかかる

お凛は必死に抵抗しながら源三郎のもとへ駆け寄り、彼を助けようとする。二人は閉ざされた小屋の扉の鍵をなんとか壊して中へ逃げ込んだ。

源三郎の負傷した体をお凛が応急処置していると、突然奥から現れた何者かに頭を殴られ、お凛はその場で意識を失った

鬼は小屋にも

お凛は再び、氷雨に「殺せ」と命じられる悪夢にうなされて目を覚ます。彼女と源三郎は柱に縛り付けられており、目の前には恭蔵(大迫茂生)という男がいた。恭蔵は「やつらみたいになるつもりはねえ」と呟き、「人は食わねえ」とぼやく。

「なんでこうなったんだ」と叫ぶ恭蔵に、お凛は「何も知らない」と答える。恭蔵は荒れた様子で語り始める。

「人が人を食うんだ。鬼が出たんだ。村中、鬼だらけになっちまったんだ」

この場所はかつて砦だったという。戦に出て兵糧攻めにあった際、弱った仲間を食うようになり、人は簡単に“人食い鬼”になってしまうのだと恭蔵は話す。

源三郎が「お前は食べたのか」と問うと、恭蔵は「自分は食わねえ。ただ、いざってときがあるからな」と口を濁す。外では群凶たちが小屋を包囲し、不気味な気配が迫っていた。

お凛は密かに隠し持っていた刃物で縄を切ろうとしていた。そんな中、源三郎は「噛まれてないか?」とお凛に尋ねる。お凛が「はい、なぜですか?」と返すと、それを聞いていた恭蔵が「何か隠してるな」と疑いを向ける。

突然、恭蔵は斧を振りかざして源三郎を殺そうとする。お凛は縄を切り、急いで源三郎を守ろうと立ち向かう。追い詰められる中、外から手を伸ばしてきた群凶たちが恭蔵を捕らえ、噛み殺してしまう

お凛は源三郎の縄を解き、倒れた恭蔵の遺体を見ていると、それが突如として動き出し、群凶化を始めた

士郎と八重

倉本町の遊郭で、士郎(田中樹)は遊女の八重(長井短)から酒を振る舞われていた。士郎は「ここを一緒に出るにはいくら必要か」と尋ねる。八重は冗談めかして「百万両」と答え、士郎が「用意しよう」と言うと、八重は笑い出した。「一見の客と駆け落ちなんかしないし、この商売が好きだ」と言いながらも、八重は欲情し、士郎に身を寄せた。

事を終えた士郎が店を出ようとすると、八重は「名前を教えて」と声をかける。士郎が名乗ると、八重は「昔、同じ名前の男の子を知っていた」と語り出す。不思議なことに、昨日からその子のことを思い出して仕方がなかったという。

その子は医者の息子で、「化物」と呼ばれていた。醜い姿をしており、いつも袋をかぶっていた。それは、恥じた親がかぶせたものだったという。八重は子供のころ、士郎の世話をしてみんなに褒められたと語るが、「あの子が微笑むたび、目が腐るかと思った」と笑う。

「士郎は死ぬほど臭かった。ドブ川みたいな匂いがした」

「ならなぜ親切にした?」と問う士郎に、八重は「私なりの世渡りのすべだったのさ」と明かし、結局こんなふうになってしまったと自嘲気味に笑った。

その士郎はどうなったのかと尋ねられると、八重は「村から何人も人が消えた。士郎が人を食ったという噂もあった」と語る。そして「あの子も、同じように消えてしまった」と。士郎は静かに言う。

「消えたんじゃない。屋敷にいた。座敷牢に閉じ込められた。人を噛んでしまったから。消えた村人は、私が食った」

その言葉を聞き、八重は震えながら尋ねる。

「あんた……士郎?」

生きるために斬る

源三郎とお凛は、小屋の中に立てこもっていた。外から群凶が迫る中、源三郎は短刀をお凛に渡し、「奴らをやれ」と命じる。お凛は刀を握りながらも、戸惑いを隠せなかった。

やがて群凶たちが小屋の中へなだれ込んでくる。源三郎は斧を振るって応戦するが、お凛はなおも手を下せずにいた。

「お主にどんな過去があったかは知らん。だが……今、斬るしかない!」と源三郎が叫ぶ。するとお凛は髪に挿していたかんざしを抜き、襲いかかってきた恭蔵の目に突き刺した

その瞬間、彼女は何かが変わったように、床に落ちていた短刀を手に取り、源三郎に迫る群凶を刺して助けに入る。源三郎は静かに言った。

「生きるために斬るのは、罪ではない。こいつらは人ではない。群凶だ。こいつらはみな、死んでいる」

「群凶って……何なんですか?」とお凛が尋ねる。

そのとき、ひときわ大きな力士(相馬龍輔)の群凶が姿を現す。二人はなんとか小屋を飛び出し、闇の中を逃げ出した。

血の涙

「誰もが怖い、醜い、臭いと蔑む世の中で、八重姉ちゃんだけが優しかった。あなたがいたから、この世に希望を持つことができた」士郎はそう語った。

震えながら八重は問いかける。「嘘でしょ…あんたが、あの化物なの?」

「化物……そうかもしれない」と士郎は静かに答え、自らの傷を剥がして見せた。

八重が遊郭に売られたと聞いたとき、いつか必ず買い戻すと誓い、座敷牢の中でずっとその夢を抱き続けていた。やっとその機会が訪れた。士郎はそう語る。

話を聞いていた八重は、耐えきれずにその場で嘔吐した。

「礼をいう。人の世の裏を教えてくれた。俺も生き抜こう、俺なりのやり方で」

そう言い放った士郎は、八重の首筋に歯を立てた。八重は静かに息絶え、士郎の目には悲しみの血の涙が流れていた。

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【I, KILL】1話の結末

負傷した源三郎を連れ、2人はなんとか逃げようと奮闘していた。しかし群凶に源三郎が持っていた斧で背中を叩いても、相手はびくともしない。

お凛はトキの顔を思い浮かべ、必死に叫びながら群凶の目を潰した。するとそこに十兵衛(山本耕史)が現れ、迷いなく群凶の首をはねると、「最高だな、おい」と笑みを浮かべた

一方その頃、士郎が宿を後にした直後、群凶化した八重がふらふらと店から現れ、人々を噛み始めていた

別の場所では、氷雨が群凶の姿を見て「待ってたよ。この世のたがが外れる時を」と不敵に笑っていた。

江戸城では、春日局(山下容莉枝)が家光に対し、「徳川家に危機が迫っております」と報告。時を同じくして、トキがいる場所にも群凶が押し寄せていた

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【I, KILL】1話のまとめと感想

どこからか現れた群凶に噛まれた者が群凶化し、どんどん増えていったという話でした。

群凶が正確には何かは分かりませんが、ゾンビ的な存在のようです。抜け忍のお凛は人を殺すことに躊躇いがありましたが、生きるために群凶を殺します。

そして恩人だと思っていた女性を救おうとしていた士郎は、実は嫌がられていたと知って噛み殺します。共に“生きる”ために殺すのですが、それぞれまだ明かされていない事情があるようです。

士郎が医者の息子ということなので、もしかしたら源三郎の子なのか?それとも仁志の子なのか?と推察したくなります。そして家康が密かに開発した兵器=群凶であり、士郎はその実験の犠牲者なのかもしれません。

初回はSFホラーな時代劇で、殺陣などのアクションもありそうな、エンターテインメント作品に仕上がっていました。ぜひこの勢いのまま駆け抜けて欲しいものです。

2話→

【I, KILL】1話のいいセリフ

生きてるから血が出るし、叫ぶんです。

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