【ジャンヌの裁き】4話「黙秘の貴公子秘める謎…裏切り者は誰?」のネタバレと感想をまとめています。
人気パティシエの淡路宗一郎が父殺害の容疑で逮捕されるも黙秘。不起訴で釈放されるが、審査員の剛太郎は事件の真相に疑問を抱く。この事件を取り扱う事に猛反対する神山わこに、剛太郎は内通者の可能性を感じ始め……。
【ジャンヌの裁き】4話のあらすじ
人気パティシエの淡路宗一郎(前田拳太郎)が父・啓介(ふるごおり雅浩)の殺害容疑で逮捕されたが、不起訴で釈放された。
宗一郎は取り調べ中一貫して黙秘し、「完黙の貴公子」とメディアに称される。越前剛太郎(玉木宏)は彼の黙秘の理由に疑問を抱く。
事件当日、啓介は宗一郎と弟・翔(周郷一颯)が在宅中、頭部を置物で殴られ、腹部をハサミで刺されて死亡。宗一郎の指紋は凶器の置物から検出されたが、ハサミからは検出されなかった。
第一発見者の家政婦・佐竹明美(久保田磨希)によると、宗一郎は父親との関係が悪化し家を出ていた。
審査員たちはなぜはさみと置物という2つの凶器を選択したのかに疑問を持つ。さらに目撃者の桑名克子(土井きよ美)は犯人らしき人物を見たが、それは宗一郎に似ていないと証言していた
だが、この事件を取り扱うことを、神山わこ(糸瀬七葉)は猛反対する。剛太郎は桧山卯之助(田中直樹)の内通者がわこではないかと疑い始め……。
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【ジャンヌの裁き】4話のネタバレ
今回の事件
淡路啓介(ふるごおり雅浩)殺害事件は、長男の宗一郎(前田拳太郎)が容疑者として逮捕されることで、世間の注目を集めた。
人気パティシエである宗一郎は、取り調べ中一貫して黙秘し、その甘いマスクと毅然とした態度から「完黙の貴公子」とメディアに称された。その後、宗一郎は不起訴処分となった。
越前剛太郎(玉木宏)はなぜ宗一郎が黙秘を貫いたのか、そして父親を殺していないならなぜ否定しなかったのかに疑問を抱いた。
他の審査員も意見を交わし、黙秘は犯罪を隠すため、または後の裁判で不利にならないようにするためかもしれないと憶測した。
近藤ふみ(桜井ユキ)は黙秘権は一般人を守るための正当な権利だと説明するが、剛太郎は事件の背後に何かあると感じていた。
なぜか神山わこ(糸瀬七葉)がだけがこの事件を取り扱うことに反対する。剛太郎は桧山卯之助(田中直樹)の内通者がわこなのではないかと疑い、あえてこの事件を取り扱うことに決めた。
関係者の証言
第一発見者の家政婦の佐竹明美(久保田磨希)によると、事件の日、被害者の啓介とその二人の息子、宗一郎と弟の翔(周郷一颯)が家にいた。啓介は頭部を置物で殴られ、さらに腹部をハサミで刺されていた。
宗一郎の指紋が凶器の置物から検出され、事件当時宗一郎が自室にいたと思うと明美は述べた。
明美によれば、宗一郎は医者になることを望む父親との関係が悪化し、高校を中退してパティシエになると決めた後、家を出ていた。
その後、審査員たちは宗一郎についてさらに話し合う。わこは相変わらず事件に触れる事を嫌がっていた。
剛太郎は凶器の選択に疑問を抱き、宗一郎の指紋が置物にはあるが、ハサミにはないことに疑念を抱いた。
目撃者の桑名克子(土井きよ美)は犯人らしき人物を見たと証言する。彼女はその人物が宗一郎に似ていない、恰幅のいい男だったと言う。宗一郎は幼い頃から彼女の店に来ており、彼が父親を殺すような人間ではないと断言する。
剛太郎とふみは、この情報に基づき、真相を究明するためにさらなる調査を行うことにした。
わこの秘密
審査員たちは克子の証言の信憑性に疑問を抱く。なぜなら克子の理容院は啓介の兄・一之(冨家ノリマサ)の所有する土地に建てられており、一之は宗一郎を守るために克子に偽証をさせた可能性があるからだ。
審査員の間で意見が交わされ、宗一郎が真の犯人である可能性が高まった。
すると突然わこが「あんたたちに宗一郎君の何がわかるわけ。何も知らないくせに中途半端な正義振りかざして宗一郎君のことを侮辱しないでよ!」とキレる。
実はわこと宗一郎は小学校の同級生だった。彼が人を殺すような人間ではないと主張する。わこはパティシエとして頑張っている宗一郎のことを、これ以上邪魔しないで欲しいと頼む。
剛太郎はそれはできないと断った。検察審査会は検察の判断を検証し、正しいかどうかを見極めることが必要だという。決定一つで被害者やその周りにいる人の人生を、大きく変えてしまうからだった。
「何の知識も持たない素人だからこそ、11人誰一人手を抜かずに向き合っていく必要があると思うんです」と強調した。
その後、剛太郎とふみは、宗一郎が現在住んでいるとされる実家を訪れる。彼らは宗一郎に出会い、事件について話を聞くため審査会に来てもらうよう頼むが、宗一郎は拒否する。
剛太郎は自身の家族の話を持ち出し、親子関係の難しさを共有し、改めて宗一郎に協力を求める。
事件の真相
最終的に宗一郎は審査会に出席し、凶器に関する剛太郎の仮説に耳を傾ける。審査会は事件の再現を行い、弟の翔が事件に関与していた可能性を示唆する。
宗一郎はこの仮説に反論せず、再び黙秘を始めた。そこで剛太郎は翔が自分の行動に苦しんでいることを指摘し、宗一郎に真実を話すよう促す。しかし、宗一郎は語らずに帰ろうとした。
わこは勇気を出して語り始める。子どもの時、学校に行くのが嫌だったわこは、宗一郎がお菓子をくれるのが楽しみで行っていた。宗一郎がパティシエになりたいという夢を聞き、その夢を叶えて欲しいと思った。
「宗一郎君のくれるお菓子を食べたら、元気をもらえるから」とわこは自分の思いを語り、宗一郎にどんなことでも受け止めるから真実を話すよう説得する。
宗一郎はついに重い口を開いた。事件のあったあの日、弟の翔の誕生日を祝おうと思い、久し振りに実家へ行った。すると弟が自分と同じように父から教育虐待を受けていた。
毎日ゴミだクズだと言われ続け、そのうち死んだほうがマシなのではないかと宗一郎は考え始めた。ある日、ケーキ屋の前を通りかかり、昔の夢を思い出した。
このまま死ぬぐらいなら、自分の人生を好きに生きてやろうと思った。そうして家を飛び出した宗一郎だが、自分が出て行ったせいで弟が虐待を受ける事になってしまったとあの日後悔した。
いじめられている弟と過去の自分が重なり、宗一郎は置物を手にし父親の頭を殴打してしまった。
剛太郎は憔悴する宗一郎に、翔が文集に書いた夢を教える。そこには兄と同じケーキ屋で働きたいという夢が書かれていた。
そして剛太郎は「ちゃんと罪を認めて、もう一度夢を叶えてください。正義はこれからです」と宗一郎を励ました。
【ジャンヌの裁き】3話の結末
その後、宗一郎は自宅に戻って翔の部屋のドアを叩き、「ごめん。ずっとつらかったよな。でも。もう大丈夫だ。何があっても。お兄ちゃんが守るから」と語りかける。すると引きこもっていた弟がドアを開け、宗一郎は翔を抱き締めた。
今回は匿名での投票をふみが提案した。配った紙を回収すると、11人中10人が起訴相当と判断した。
わこは宗一郎が起訴されるかもしれない、という事実に複雑な心境を抱きながらも、剛太郎に感謝をする。虎本にわこは帽子を返す際、拾ったやつだと話していた。
実は投票用紙にふみは細工をしていた。紙の端を鉛筆で擦ると、名前が浮かび上がる細工だった。桧山の息がかかった人物なら、不起訴相当に入れるに違いない。そう思っての細工だった。
桧山は内通者に「こうなれば強硬手段に出るしかない」と語りかけ、内通者は「分かっていますよ」と答えた。
美弥が急に剛太郎とデートしようと誘っていると、ふみが不起訴相当に投票した紙を持ってやってきた。そこには根津信也(長谷川純)の名前が浮かび上がっていた。
【ジャンヌの裁き】4話のまとめと感想
完全黙秘を貫いていたのは、弟をかばっていたからだったという話でした。
話としてはすぐに黙秘の理由が分かりますが、審査員の中に幼馴染がいたり、教育虐待という理由があったという部分で、話に深みを持たせます。
父親がかなり酷い人物でして、子どもたちの将来を勝手に決めて虐待します。兄が反発して家を出て行くと、残された弟を今度は虐待しました。
その結果、弟にハサミで腹を刺されるという事態になります。兄は助けるどころか、自分も被害者だったためか殴って殺してしまいました。
この場合、兄が直接の死因になるので罪が重そうですが、虐待を受けていたので情状酌量されそうです。
わこが内通者のように話が進んでいきましたが、結局違いました。根津の名前が不起訴相当の紙にありましたが、恐らく根津も違う気がします。
なぜなら、あの状況で不起訴相当に入れても、起訴されるのは誰の目にも明らかです。不起訴に入れたのは、もしかしたら宗一郎が気の毒だと思っただけかもしれません。