【下剋上球児】最終話のネタバレと感想をまとめています。
ついに甲子園まであと1勝まで越山高校野球部がたどりつく。しかし、学校側は甲子園に行くための資金が足りず頭を悩ませていた。球児たちの5年後の姿も描かれる怒涛の最終回!
【下剋上球児】最終回のあらすじ
三重県大会優勝まであと1勝、越山高校野球部が甲子園へ行くために勝利を目指す。対戦高は春の大会を優勝した強豪の伊賀商業。南雲は根室知廣(兵頭功海)を先発に、キャプテンの椿谷真倫(伊藤あさひ)も加えたスタメンを組む。
その頃、学校では校長の丹羽慎吾(丹羽慎吾)が、甲子園に行くために必要な3000万円を、何とか集めようと保護者や地元民たちに頭を下げてお願いをしていた。
この夏が終わったら引退をすることになる3年生たちは、それぞれ今後の進路について考えていた。南雲脩司(鈴木亮平)もまた、これから監督を続けるのかどうかを妻の美香(井川遥)に聞かれ、チームに合う指導者が見つかるまでは続けると答えた。
決勝当日、山住香南子(黒木華)はベンチに戻ってきたが、前日のケガで久我原篤史(橘優輝)は休むという連絡が入る。
ところが久我原は親の目を盗んでやってくる。帰そうとする南雲だが、久我原の訴えにベンチ入りを許した。
前回対戦した星葉のブラスバンドも応援にやってきて賑わう越山スタンド。犬塚樹生(小日向文世)はその頃、目の手術をすることを決めて病院へ向かう。
勝てば甲子園、負ければ引退。最後の夏が今、始まる。
【下剋上球児】最終回の見逃し配信
『下克上球児』の見逃し配信は、TVerとTBS FREEで配信しています。無料配信終了後はU-NEXTで視聴できます。
本ページの情報は2023年12月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
最終回のネタバレ
決勝戦開始
伊賀商業戦のスタメン
1番キャッチャー 日村
2番サード 椿谷
3番レフト 犬塚
4番ライト 楡
5番ファースト 中世古
6番ショート 阪
7番センター 三宅
8番セカンド 三鬼
9番ピッチャー 根室
部員たちはみんな意外と落ち着いていた。南雲脩司(鈴木亮平)は「ここにいる一人でも欠けてたら、こんなチームにはなっていない。一生のうち、このメンバーで野球できるのは今この時だけだ」と言って送り出す。
椿谷真倫(伊藤あさひ)は「俺でええんかなじゃない。俺がキャプテンや」と気合を入れ、円陣を組み部員たちと声を上げ試合が開始した。
越山高校は表の攻撃で試合が進む。5回の裏、1アウト満塁のピンチが訪れる。先発の根室知廣(兵頭功海)に疲れが見え始め、3点を入られたところで南雲はピッチャーを阪大輔(中山翔貴)に変えた。
マウンドを降りる根室に南雲は「よくやった」と声をかけ、根室は涙を流した。スタンドから姉の柚希(山下美月)だけでなく、応援席のみんなが根室の健闘を讃えた。
根室は試合前、姉と進路について電話で話をする。姉は就職希望をしている弟を心配していた。大学に行って野球を続ければいいという姉に、これ以上無理させれないし働きたいといって断った。
しかし、根室は伊勢学院大学のスカウトの人の名詞を見て悩む。ポケットに名刺をしまった根室は、「明日が最後の試合になるかもしれないから頑張る」と答えて電話を切った。
この回、交代した阪が打ち取り、その後の追加点を許さずに抑えた。
6回の表、1アウトランナー1塁2塁のチャンスを越山高校は迎える。南雲は賀門英助(松平健)監督がくれたメモを見る。裏を返すと「あいつらに甲子園をみせてやれ!!」と書かれていた。
賀門のメモには相手高校の情報が書かれていた。南雲はそれを信じ、ダブルスチールのサインを出して成功させる。1アウトランナー2塁3塁に変わり、バッターボックスの根室がヒットを打ち2対3に迫る。
続く日沖壮磨(小林虎之介)がヒットを打ち、根室が戻り同点に追いついた。
勝利への執念
7回の裏、1アウト満塁のピンチから伊賀商業に追加点を入れられ、5対3と逆転されてしまう。スタンドからは日沖誠(菅生新樹)が勝つイメージを持てと檄が飛ぶ。選手たちもまだ諦めてなく、みんな声も出ていた。
南雲はその姿を見てみんないい顔をしているとつぶやき、「乾坤一擲、いきますか」と言ってタイムを取り、ついにエースの犬塚翔(中沢元紀)をマウンドに上げた。
1アウト1塁3塁の場面で、南雲は壮磨にサインを出す。相手がスクイズし、転がった球を壮磨は1塁ランナーの走りを見て迷わず2塁へ送球し、1塁もアウトに取りダブルプレーで追加点を許さなかった。
ベンチに戻ってきた選手たちに南雲は「みんなに相談がある。こうなったら絶対勝ちたくなった」と切り出す。
そして「どんな手使ってもいいか?卑怯な手でもこそくな手でも、連続敬遠したっていい。どんな手使っても勝ちたくなってきた。スポーツマンシップにのっとてない、そう言われるかもしれない。それでもいいか?」と告げる。
ルールにのっとっていれば、こそくもセコイもないと椿谷はいい、今までザン高と言われ続けてのだから、何を言われたっていいと選手たちは乗り気だった。
山住香南子(黒木華)も「下剋上、やってやりましょう」と気合を入れて送り出した。
8回の表、ノーアウトランナー2塁の場面で椿谷が、バントの構えからヒッティングに切り替えて打つ。1塁へヘッドスライディングし1塁もセーフになった。
南雲は椿谷の代走として久我原篤史(橘優輝)を送り、ノーアウトランナー1塁3塁の場面で盗塁を仕掛ける。しかし、久我原は途中でつまづいてしまい、ランナーが挟まれてしまう。
その間に3塁ランナーの壮磨がホームに戻り、1点返すことに成功した。実は3塁ランナーをホームに帰すため、久我原はわざとつまづいたのだった。すべては勝つために、南雲がなりふり構わずに立てた作戦だった。
続く楡伸次郎(生田俊平)もヒットを打ち、スタンドからは星葉学園のチャンステーマが流れる。中世古僚太(柳谷参助)がヒットを打って5対5の同点に追いついたかと思えば、その後の打者もヒットを打ってついに逆転した。
試合終了
6対5で迎えた最終回。ノーアウト満塁のピンチに越山高校は陥っていた。ゴロで1アウトを取るが、まだ満塁のピンチは続く。続く打者が打った球はヒットになるかに思われたが、根室のファインプレーで2アウトとなった。
1アウトを取れば越山高校の勝利の場面で、南雲はタイムをとって久我原を伝令に送る。マウンドに集まる選手たちに、久我原は監督が一息入れろといっていると伝え、みんな深呼吸をした。
迎えた4番の強打者を、翔は渾身のストレートを投げ、空振り三振に打ち取った。試合は6対5で越山高校が勝利し、甲子園出場が決定した。
スタンドは歓喜に湧き、選手たちはみんな喜びの涙を流す。校歌斉唱の後、みんなで応援席に挨拶に向かう。
南雲は「ほんとに勝っちゃいましたね」とつぶやき、山住は「思いっきりやって、そんで越山に帰ってきましょう」と語った。
翔はすぐに樹生へ電話し「勝ったよ、おじい」と泣きながら報告し、無事手術を終えた樹生も共に喜んだ。
いざ甲子園へ
優勝が決定したのはいいものの、資金がまだ集まっていなかった。寄付を募るため、人が集まる肉フェス会場で美香(井川遥)たちは募金を呼びかける。青空(番家天嵩)もお小遣いから募金をし、寄付に一役買った。
募金の手伝いをしている姉に根室は、大学からスカウトが来ていることを明かした。奨学金も出るから野球を続けてもいいかときく根室に、姉は「頑張りや」と応援した。
優勝が決まってから短期間ながら、目標金額はあっという間に達成された。犬塚家では地域貢献したことを、娘に褒められた樹生(小日向文世)が嬉しそうに「そんな立派なもんじゃないよ、空き地にグラウンドつくったバカなじじいがいたなって、いつか思い出してくれればそれでいいよ」と笑った。
校長の丹羽慎吾(丹羽慎吾)は募金が集まったことを学校の体育館で、支援者たちに報告する。野球部員たちは壇上に上がり、挨拶をすることになった。青空は南雲を指差して、「あの人は俺のお父さんなんだ」と自慢げに語った。
南雲が代表して挨拶をする。「一つだけ言えることは、負けてもそこで終わりじゃない。必ず次がある。次を目指している限り、人は終わらない」と言い、応援してくれた人たちに感謝した。
最終回の結末
2023年冬。翔は越山高校野球部で、山住と一緒にコーチをしていた。山住は教師をしてみないかと翔に勧め、教師になるための方法を教える。その頃、根室は社会人野球で投手をしていた。
越山高校野球部のOB会が、三鬼まさる(青山俊雄)の実家の旅館でやることになった。三鬼は実家の旅館を継ぎ、板前をしていた。そこに漁師になった野原舜(奥野壮)がやってきて、食材を差し入れる。同じく農家になった阪もやってきて野菜を差し入れした。
徐々に集まり始めた部員たちが、それぞれの近況を語る。椿谷は市役所に勤め、文化スポーツ振興課に所属していた。星葉学園のエースピッチャーだった児玉拓海(羽谷勝太)は、現在プロ野球の投手になっていた。
久我原は自転車のプロチームに入り、中世古は大学に進学して教員免許を取得しようとしていた。
富嶋雄也(福松凜)は越山高校放送部員だった宮沢(伊達さゆり)と結婚し、1歳になる娘がいた。楡と壮磨は伊勢で旅行会社を起業した。
南雲は小学生にも野球を教えていた。横田宗典(生瀬勝久)が乾杯の音頭を取る頃、南雲は遅れてやってきた。
2018年8月11日。「あの夏、私たちは聞いたこともない歓声を耳にした。お前には無理だ、どうせできない。そう言われ続けたことなんか、一瞬で吹き飛ぶような、大きな、大きな歓声だった」と山住は回顧する。
大歓声の中、甲子園の土を踏む越山高校野球部。南雲は「こんだけ大勢の人に応援されるようになったんだ。この景色、一生忘れんなよ」と選手たちに声をかける。試合は11対0で敗北した。
スコアボードには彼らの名前があった。
1番センター 久我原
2番ピッチャー 翔
3番キャッチャー 壮麿
4番ライト 楡
5番ファースト 中世古
6番ショート 阪
7番セカンド 三鬼
8番レフト 根室
9番サード 椿谷
越山高校には当時の写真や、県大会優勝時のトロフィー、新聞記事などが飾られていた。
登場人物のその後
ドラマ内で判明した人物のみ記載しています。
- 南雲脩司:野球部との関係は不明だが、野球を教え続けている
- 山住香南子:引き続き越山高校野球部の顧問
■野球部員
- 犬塚翔:越山高校野球部のコーチをしながら、教員免許取得を視野に入れる
- 根室知廣:卒業後、大学進学し社会人野球部の投手になった
- 椿谷真倫:市役所の文化スポーツ振興課に勤めている
- 日沖壮磨:楡と共に伊勢で旅行会社を起業
- 久我原篤史:自転車のプロチームに所属
- 楡伸次郎:壮磨と一緒に伊勢で旅行会社を起業
- 中世古僚太:卒業後、大学に進学し教員免許を取得予定
- 阪大輔:農家
- 三鬼まさる:実家の旅館を継ぎ板前になる
■野球部OB
- 日沖誠:地元のスーパーエツノヤに就職
- 長谷川幹太:越山塗装工業に就職
- 藤本大牙:農協に就職
- 富嶋雄也:大学卒業後、宮沢と結婚し1児の父
- 野原舜:漁師になり、野原丸の船長となった
- 紅岡祥悟:地元の飲食店に就職
■その他
- 宮沢:情報番組のリポーターになり、富嶋と結婚し娘を出産した
- 児玉拓海:星葉学園卒業後、プロ野球チーム横浜DeNAの投手になった
【下剋上球児】最終回のまとめと感想
越山高校野球部は無事資金も集まって、甲子園出場を果たしたという話でした。
甲子園での試合のシーンはありませんが、スタンドに大勢の観客を集めてグラウンドに向かうシーンまで描かれます。
最初から甲子園出場することは分かっている話ですが、それまでに様々な問題がありました。一番の問題は何といっても南雲が無免許だったということでしょう。
バレるまでからバレた後、再び監督に就任するまで長い道のりでした。普通に野球部員たちの話を描けば良かったのではと思う反面、過去作との差別化をする必要があったのかもしれません。
結果的に単なる野球ドラマで終わらず、様々な名言を生み出すドラマになった気がします。今回も青空が部員たちに野球を今後も続けるのかを聞いた冒頭の話から始まり、南雲が学校の壇上で語るまで名言が詰め込まれていました。
南雲は部活動を通じて得たものは、今後色んな場所で役立つと教えます。そして学校の壇上では次を目指している限り、人は終わらないと語りました。
南雲自身、無免許の件で散々非難されましたが、球児たちに感化されて次を目指します。その結果、甲子園出場という下剋上をみんなと一緒に果たしたわけです。
過ちを犯した人が次を目指すのは大変です。しかし、信じてくれる仲間がいれば次も目指せます。結局のところ、南雲のような人柄があればこその話でした。
ここから次世代の主役が生まれるのか?出演していた球児役の人たちの今後にも注目です。