【下剋上球児】8話のネタバレと感想をまとめています。
甲子園三重県大会でベスト8に進出した越山高校は、さらに勝ち進み準決勝に進出する。対戦相手は南雲の恩師が監督を務める県内屈指の強豪高だった。先発を誰にするか、悩みに悩みまくる南雲が下した決断は……。
【下剋上球児】8話のあらすじ
越山高校野球部がベスト8に進出したことで、地元は盛り上がっていた。次の対戦相手は春の大会で勝っている香良洲高校だったため、選手たちは楽勝ムードになっていた。監督の南雲脩司（鈴木亮平）と山住香南子（黒木華）は、浮かれている部員を見て喝を入れる。
楽勝かと思われていた試合は7回まで互いに点数が入らず、次第に選手たちは焦り始める。南雲は1点を確実にとるようにと選手に声をかけ、結果的に勝利しベスト4進出が決まった。
試合後、選手たちは強豪高の星葉高校の試合をすぐに見に行く。犬塚翔（中沢元紀）と同じクラブチーム出身の星葉のエース児玉拓海（羽谷勝太）は、投げてよし打ってよしの大活躍だった。終わってみればコールド勝ちで星葉高校は圧倒的な強さを見せた。
帰り際、翔が児玉に声をかけ、次の試合で負ける気はないと意気込むが、児玉は「何夢見てんの？」と越山を完全に格下扱いしてきた。だが、越山の選手たちは臆するどころか、逆に闘志に火がついた。
南雲は次の星葉戦をどう戦うか悩んでいた。そして山住に相談を持ちかけ……。
【下剋上球児】8話の見逃し配信
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8話のネタバレ
究極の選択
今まで戦ってきた相手とは段違いの強さを見せる星葉高校相手に、南雲脩司（鈴木亮平）はどう戦うか悩んでいた。そこで山住香南子（黒木華）に相談を持ちかける。
先発をエースの犬飼翔（中沢元紀）ではなく、根室知廣（兵頭功海）でいこうと考えていると切り出す南雲に、山住は驚きの色を隠せなかった。恩師でもある星葉高校の監督賀門英助（松平健）は、恐らく今頃翔を分析しているだろうと南雲は考えていた。
準決勝でエースを下げるのはどうなのかと疑問を口にする山住に、南雲は星葉相手なら根室のほうがいいと力説する。だが山住は、一度の負けが子供たちの人生に、大きく影響するのを何度も見てきたと食い下がった。
今まで通りでは勝てないと言う南雲だが、山住はもし負けるにしてもチーム全体が納得する負けがいいと、話は平行線をたどっていた。
そこで南雲は「1日でも多くあいつらに野球をやらせてあげたい。勝たせたいんですよ」と説得する。その言葉に南雲の決意は固いのだろうと山住は察した。南雲はさらに山住にあるお願いをした。
その様子を偶然目撃してしまったジョンソン（新浜レオン）が、次の試合でピッチャーを変えるつもりらしいと、生徒たちにもらしてしまう。翌日、グラウンドに集まった部員たちは、真偽を確かめに南雲にきくが、南雲ははっきりとした返事はしなかった。
翔と根室はピッチング練習をしている間、お互いに意識し合ってどこかギクシャクしていた。
スタメン発表
南雲はスタメンを発表するまでの間、ずっと悩んでいた。中でも先発ピッチャーを誰にするかが一番の悩みだった。
発表の日、グラウンドで打撃練習をしている日沖壮磨（小林虎之介）の打った球が、山住の脇腹に直撃してしまう。山住は何事もなかったように振る舞い、病院に連れて行こうとする壮磨を心配させないようにした。そして南雲にもこのことは言わず、普段通りに練習を続けた。
南雲がやってきてついに星葉戦のスタメンを発表する。1人1人読み上げていく際、南雲は選手たちと過ごした日々を思い出していた。
1番：センター 久我原
2番：キャッチャ ー日沖
3番：ライト 楡
4番：ファースト 中世古
5番：ショート 阪
6番：サード 三宅
7番：ピッチャー 根室
8番：レフト 幸上
9番：セカンド 三鬼
主将の椿谷真倫（伊藤あさひ）と翔は控えになり、4番は楡伸次郎（生田俊平）ではなく中世古僚太（柳谷参助）が務めることになった。動揺する部員たちに南雲は、今までと同じでは星葉には勝てないと、スタメンの意図を説明した。ベンチ20人、全員で戦う。控えの選手もいつでも出れるよう、準備しておいて欲しいと頼んだ。
練習後、仲間と帰宅する椿谷はショックを受けてはいたが「監督信じよう。俺ら、ほかに信じるもん、なんもないやんか」と口にする。それを聞いた他の仲間は「勝つで」と勝利を誓った。
南雲のお願い
翔は1人で橋の上に座っていた。通りがかった山住が声をかけ、隣に座って話をする。翔はいつかは根室が先発するとは思っていたが、まさか星葉相手の時とは思ってなかったとショックを受けていた。
山住は翔の話に耳を傾けながら、ここまで越山を連れて来てくれた翔に感謝していると語る。翔は明日は何としても勝ちたい、だから自分にやれることを考えておくと気持ちを切り替えた。そんな翔を山住は笑って見送った。
南雲が山住にお願いしたことは「次の試合まで、僕は余計な慰めも励ましも言わないでおこうと思います。その分、山住先生が声かけてやってくれませんか？」というものだった。山住は「鬼の南雲。仏の山住ですね」とすぐに引き受けた。
一方、根室は緊張に押しつぶされそうだった。姉の柚希（山下美月）と食事をしながら、自分が打たれたらみんなの夏が終わるとつぶやくと、姉はそれだけ南雲が信じているということだと励ます。そして今まで先生にしてもらったこと、試合で倍にして返したらいいと語りかけた。根室はその言葉に気持ちが楽になった。
部員たちはそれぞれ星葉戦に備える。翔は自宅で珍しく素振りの練習をし、楡と久我原篤史（橘優輝）は神社にお参りに行った。壮磨も自宅で素振りをし、椿谷はグラウンドで盗塁の練習を続けた。
根室も自宅でストレッチを始めたのを姉が見て、山住に「弟、明日は大丈夫やと思います」とメッセージを送った。みんな練習中に星葉の応援に馴れるよう、聞きながら練習に励んだ。
8話の結末
ついに準決勝の星葉戦の日がやってきた。南雲は出発前に子供たちの寝顔を見ながら、勝ってくると約束をした。
スタンドには越山高校の快進撃を見に、地元の人たちやOBも駆けつけていた。南雲は試合前、賀門との師弟対決について記者に聞かれる。「生徒たちと一緒に、全力で挑みたいと思います」と答えた。
山住はこの日のために作ったお守りを部員1人1人に渡す。後から行くからと言っていた山住だが、脇腹を押さえてうずくまってしまう。校長の丹羽慎吾（丹羽慎吾）は部員たちに山住が倒れたことを言い、南雲がどこにいるかをたずねた。それを聞いた壮磨は驚くと同時に不安を感じた。
横田宗典（生瀬勝久）が急いで車で山住を病院に運んでいる頃、南雲は賀門と廊下で対面していた。
【下剋上球児】8話のまとめと感想
準決勝の星葉戦の先発は根室になり、試合当日に山住が病院に運ばれてしまうという話でした。
エースの翔が先発して勝ち続けてきた越山ですが、ここに来て根室を先発に出すという決断をしました。ここまでの試合で根室が先発したことはなく、分析研究されていないことが強みという判断を南雲は下します。
星葉も最初は恐らく打てないでしょうが、やがて対応してくるはずです。そうなった時、翔が交代で出てくるのか？それとも全く別のピッチャーが出てくるのか？20人全員で勝ちに行くと南雲は言っているので、意外な人選もあるかもしれません。
さらに気になるのは山住のケガの具合です。その場で動けなくなってしまうぐらいなので、かなりのケガなのではないかと思われます。下手すると緊急手術になり、この日の試合を見れない可能性も考えられます。
問題は壮磨が責任を感じてしまい、本来の力を出せなくなってしまうのではないか？そんな不安がよぎります。
しかし今の越山なら、どんな状況であっても決して諦めず、みんなで力を合わせて乗り越えていく気がします。結果が分かっていても、ドキドキハラハラさせるのがうまいドラマです。