【必殺仕事人2023】キャストとネタバレ|瓦屋の陣八郎の最期

スペシャルドラマ
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2023年1月8日に放送された【必殺仕事人2023】のキャストとネタバレ感想をまとめています。

遠藤憲一さん演じる瓦屋の陣八郎が今回で最後となります。「鬼面風邪」なる病が江戸の町で流行し、日々死者が増える中、養生所ではそれを利用し補助金の不正受給が行われていた。依頼を受けた仕事人が成敗しに向かうが……。

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キャストとスタッフ

レギュラー

  • 渡辺小五郎…東山紀之
    仕事人。表の顔は本町奉行所の同心
  • 経師屋の涼次…松岡昌宏
    仕事人。表の顔は襖や障子を張り替える経師屋
  • リュウ…知念侑李
    仕事人。今回の表の顔は魚屋
  • 瓦屋の陣八郎…遠藤憲一
    仕事人。表の顔は瓦屋
  • 花御殿のお菊…和久井映見
    仕事人の情報屋。表の顔は常磐津の師匠
  • 増村倫太郎…生瀬勝久
    本町奉行所に勤める与力。小五郎の上司
  • 住之江彦左衛門…松尾諭
    本町奉行所に勤める同心。小五郎の同僚
  • 渡辺ふく…中越典子
    小五郎の妻
  • 綾小路てん…キムラ緑子
    ふくの叔母。渡辺家に居候している

ゲスト

  • 酒井東庵…橋本じゅん
    江戸養生所の医師。陣八郎の幼馴染。以前の名は東吉
  • 天野景信…西村まさ彦
    疫病改方長官
  • 越前屋孫次郎…正名僕蔵
    呉服屋
  • 玄斎…相島一之
    江戸養生所の医師
  • 黒田三太夫…阪田マサノブ
    天野の側近
  • 白河伝八郎…吉田ウーロン太
    天野の側近
  • 仁吉…谷田歩
    越前屋の側近
  • 正元…中村織央
    江戸養生所の医師
  • 井坂折兵衛…川合俊一
    旗本
  • サク兵衛…DJ KOO
    岡場所の紅屋の主人
  • あかり…志田彩良
    長屋住まいの町娘
  • 田助…池川侑希弥
    あかりの弟
  • 文代…秋元才加
    東庵の助手
  • 源蔵…ガッツ石松
    文代の父

スタッフ

  • 脚本:西田征史
  • 監督:石原興
  • 音楽:平尾昌晃
  • 主題歌:「鏡花水月」The SHIGOTONIN
  • 公式HP
  • 公式Twitter
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あらすじ

江戸の町に「鬼面風邪」なる病が流行する。治療薬もなく人々は不安に駆られていた。新たに疫病改方が設立され、呉服屋の越前屋孫次郎(正名僕蔵)が私財を投げ打って江戸養生所を作る。渡辺小五郎(東山紀之)はそちらで長官の天野景信(西村まさ彦)元に行くよう、与力の増村倫太郎(生瀬勝久)に命じられた。

そこで渡辺は以前、妻のふく(中越典子)が急病になった時、救ってくれた医師・酒井東庵(橋本じゅん)と助手の文代(秋元才加)に再会する。偶然養生所の瓦を修理していた瓦屋の陣八郎(遠藤憲一)とも出会い、気まずい渡辺だったが、東庵と陣八郎の2人は幼馴染だったことに驚く。しかし、かつて人様に後ろ指差されないような生き方をしようと、東庵と誓った陣八郎は引け目を感じていた。

その頃、経師屋の涼次(松岡昌宏)リュウ(知念侑李)から買ったイワシを、通りがかった知り合いの町娘・あかり(志田彩良)田助(池川侑希弥)の姉弟に渡す。再び顔を出した時、あかりが咳き込んでいるのを見た涼次は、江戸養生所で診てもらうことを勧めた。

あかりが養生所に行くと東庵は鬼面風邪ではないと言い、頓服を出すよう他の者に頼む。そこへやってきた玄斎(相島一之)が嘘をつき、隔離施設とは名ばかりの牢にあかりを閉じ込めてしまった。病人と共に入れられたせいで病にかかってしまうあかり、必死の思いで逃げ出そうとするが殺害されてしまう。

姉が帰って来ないという田助の話を聞き、涼次は養生所をこっそり調べる。すると、越前屋たちが給付金目当てに鬼面風邪の患者を増やし水増し請求していたことを突き止める。そしてあかりが病で亡くなったのではなく、殺害されたことを知り田助に仕事人の存在を教える。

涼次から聞いた田助は仕事を依頼。東庵が悪事に関わっていないことを知って陣八郎は安堵するのも束の間、病は体のみならず人の心も蝕み始めていた。

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ネタバレ

仕事は前半と後半で分かれて行います。

前半の仕事

田助の依頼を受ける際、渡辺は陣八郎が仕事に迷いを抱いているのを知り、外れるよう命じる。しかし、陣八郎はいつもどおりにやるだけだと言って参加した。

まずはリュウが養生所の医師・正元を仕留める。次に涼次が玄斎を仕留めた。そして渡辺が越前屋を斬る。最後に陣八郎が仁吉を仕留めようとすると逃げ出してしまう。後を追いかけた陣八郎だが、仁吉は自分には幼い子がいると言って命乞いを始めた。

一瞬、躊躇った隙に仁吉は通りに出て助けを呼ぼうと叫ぶ。それに気付いた渡辺が、慌てて斬り捨てた。仕事を仕損じそうになった陣八郎に渡辺は怒るが、声を聞いた人が外に出てきたのを見て散る。その際、妻からもらった根付が無くなっていたのを知って焦るが見つからないため去った。

翌朝、遺体を発見した奉行所の同心が検分に来る。そこに天野がやってきて、渡辺がつけていた根付を見つける。彼らを殺害したのは渡辺かもしれないと怪しむ天野は、側近に命じて渡辺を監視した。

後半の仕事の依頼

鬼面風邪の流行は激しくなるばかりで、死者は連日増えていた。何とか特効薬を作ろうと、東庵と文代は互いに日々薬の調合を続ける。だが、東庵は資金が尽きてしまい、新たな薬を買う事ができなくなってしまう。そこで天野に金の無心に行くと、金を出す代わりに薬が完成したら全て天野が買うという条件を出される。天野は金持ちにだけ高額な値段をつけて薬を売るつもりだった。それを聞いた東庵は一度は断るが、完成したら医師として名を残せると言われ悩む。

何度調合しても薬ができずに苛立っていた東庵の下に、文代が作った薬を父親に飲ませたら治ったと言って来た。東庵は調合の覚書を自分に渡すよう言う。文代は最初は断るが、東庵の名前で発表すれば薬の信用性も高まるといわれて覚書を渡した。

東庵は鬼面風邪を治す特効薬「鬼滅丸」を作った医師として、世間でも話題になった。だがその薬は一粒十両という法外な値段で、庶民は手を出せなかった。

渡辺と陣八郎は東庵を交え祝杯を挙げる。その時、具合の悪そうな陣八郎を見て、鬼面風邪にかかっていることを東庵は気付く。そこで持っていた鬼滅丸を差し出し、到底陣八郎が買えるような値段のものではないがと言いながら渡した。以前の東庵とは別人になってしまったと感じた陣八郎は、もらった薬を飲まずに懐にしまった。

養生所には薬を求めて人々が戸を叩くが、医師たちは彼らに薬を渡すことはなかった。その様子を見た文代は約束と違うと言って養生所に乗り込む。自分が薬を作ったと言い、覚書を返すよう東庵に迫る。すると東庵は謝罪して覚書を渡し、自宅まで送ると言って2人で外へ出た。

雨が降る中、東庵は文代に傘を差して歩いていく。橋の真ん中に差し掛かった頃、突然背後から文代のことを突き刺した。何が起こったのか分からないまま崩れ落ちる文代、手にした覚書は落ち、文代の血で赤く染まる。東庵はそれを拾い上げると養生所へ再び戻った。

遺体を天野の側近が片付けようとすると人影が現れ、一旦その場を離れる。やってきたのは文代の父・源蔵だった。源蔵は遺体が文代だと気付いて驚き声をかける。辛うじて息がまだあった文代は、東庵にやられたと言い、「おとっつぁんを助けられてよかった…」と告げて息を引き取った。

源蔵は文代の恨みを晴らしてもらうため、仕事を依頼した。リュウが裏取りをした結果、黒幕が天野だと分かり、的は東庵と天野、そしてその側近2人となった。

後半の仕事

幼馴染を手にかけることとなり、お菊は陣八郎に外れるよう言う。しかし自分が東庵をやると言って陣八郎はきかなかった。渡辺はやつがしくじったら自分がやると言い、仕事へ向かった。

まずはリュウが天野の側近の1人、白河を仕留める。さらに涼次がお座敷で遊ぶ黒田を仕留めた。渡辺は天野を仕留めに向かう。一度は渡辺を疑ったものの、側近に襲わせた際に情けない姿を見て勘違いだと思っていた天野だったが、やってきた渡辺に騙されたと気づく。応戦空しく一刀両断されて死亡した。

最後は陣八郎が東庵の所へ行き、持っていた刀を投げて取るよう促す。かつて一緒にちゃんばらごっこをしていた2人、いつもわざと陣八郎が負けてあげていた。自分は人殺しだと暴露し、「あの世で詫びてこい」と告げる陣八郎。東庵は言い訳をした後、幼少期に交わした人様に後ろ指差されないよう生きるという約束は何だったのかと、陣八郎のことを蔑んだ。

陣八郎は以前もらった鬼滅丸を投げて返し、仕事に取り掛かろうとするが、病に蝕まれているため咳き込んでしまう。すると東庵は刀を抜いて陣八郎の背中を斬ると、着物が斬られ背中の入れ墨が覗く。嫌な予感を感じた渡辺は陣八郎を案じて走った。

東庵は陣八郎の腹目掛けて刀を突き刺す。体を貫く刃を握り締め陣八郎は引き抜いた。そして「悪ぃがな、おめぇも道連れだよ」と言って、たがねで東庵の額を叩き割った。

ドラマの結末

各仕事人たちが駆けつけた時には、陣八郎の息はもうなかった。仁王立ちのまま命尽きた陣八郎に、お菊は遠くから手を合わせた。渡辺は「おめぇのしまい、見届けた」と声をかけ、涼次は陣八郎に上着をかけてやった。

鬼滅丸が庶民にも行き渡ったことで、江戸で猛威をふるった鬼面風邪の療養者数は激減した。春になりリュウが魚を売っていると客が、首から下げたたがねについて聞く。「これは旅に出ちまった大事な友達からの預かり物なんでさぁ」と説明した。そして手にたがねをはめ、陣八郎と過ごした日々を回想した。

あかりの墓を作って田助は弔っていた。そこへ涼次がやってきてもしもの時に使えと鬼滅丸を渡した。

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登場人物のその後

今回ゲストで登場した人たちが最終的にどうなったのかをまとめています。

  • 酒井東庵…橋本じゅん
    陣八郎によって殺害
  • 天野景信…西村まさ彦
    渡辺によって殺害
  • 越前屋孫次郎…正名僕蔵
    渡辺によって殺害
  • 玄斎…相島一之
    涼次によって殺害
  • 黒田三太夫…阪田マサノブ
    涼次によって殺害
  • 白河伝八郎…吉田ウーロン太
    リュウによって殺害
  • 仁吉…谷田歩
    渡辺によって殺害
  • 正元…中村織央
    リュウによって殺害
  • 井坂折兵衛…川合俊一
    渡辺によって殺害
  • サク兵衛…DJ KOO
    陣八郎によって殺害
  • あかり…志田彩良
    脱走しようとするが養生所で殺害
  • 田助…池川侑希弥
    仕事を依頼後、姉の墓を作って弔う
  • 文代…秋元才加
    東庵によって殺害
  • 源蔵…ガッツ石松
    仕事を依頼後、不明
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まとめと感想

流行り病を利用して私腹を肥やしていた者たちを成敗したという話でした。

2015年に登場した瓦屋の陣八郎が、今回殉職してしまいます。昔の仕事人っぽい雰囲気の瓦屋がいなくなってしまったのは、非常に残念でなりません。新たに加入する人はやはり某事務所の人なのか、何とも寂しい限りです。

リュウが最後、手にたがねをはめていたことから、次回以降は彼があの武器で仕事をするのかもと思わせます。三味線屋や組紐屋の枠が空いているので、そんなような武器でやる人を次回以降は入れて欲しいものです。

今回は新型コロナウィルスを風刺した回で、悪人たちは補助金を着服していました。病にかかった陣八郎はもらった薬を飲まず、心変わりしてしまった東庵と共に死ぬ事を選びます。幼少期に交わした約束が果たせていない現状を恥じたのか、死を受け入れたのか分かりませんが、とにかく薬を飲みません。

そして最後、なぜか相手に武器を与え、共に死ぬという最期を迎えます。そういったやけっぱちな感じも、何だか昔の仕事人のようで良かったです。

【必殺仕事人2023】のいいセリフ

悪ぃがな、おめぇも道連れだよ。えんまの庁でまた会おうぜ。

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