緊急取調室3 8話感想 ゲスト陣が好演な待望の男性メインの回!

緊急取調室 2019春ドラマ
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今回のキントリは待望の男性メインの回です。しかもゲストの橋本じゅんさんと三宅弘城さんが好演してくれたお陰で、少し物悲しい話となっています。“居場所”があれば辛い仕打ちにも耐えられる、でももしその“居場所”がなくなってしまったとしたら……?

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緊急取調室概要

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毎週木曜日21時からテレビ朝日系列で放送されています。
取調室で言葉を武器に、容疑者と一対一の駆け引きを繰り広げるドラマとなっています。

キャスト&スタッフ

  • 真壁有希子(天海祐希)
  • 梶山勝利(田中哲司)
  • 渡辺鉄次(速水もこみち)
  • 監物大二郎(鈴木浩介)
  • 磐城和久(大倉孝二)
  • 玉垣松夫(塚地武雅)
  • 菱本進(でんでん)
  • 小石川春夫(小日向文世)
  • かやの(中村静香)
  • しんじ(生島勇輝)
  • 【脚本】 井上 由美子ほか
  • 【演出】 常廣 丈太・本橋 圭太ほか
  • 【主題歌】「Prime Numbers」家入レオ(ビクターエンタテインメント)

8話ゲスト

  • 梅田信吾(三宅弘城)
  • 橋下拓海(入江甚儀)
  • 木崎勝則(橋本じゅん)
  • 宇佐美友香(霧島れいか)
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あらすじ

あろうことか平日の昼休みに、ネット広告会社の社長・宇佐美友香(霧島れいか)が社長室で殺された! しかも、凶器だと思われるパソコンとIDカードは、いずれも現場から消えていた…。真壁有希子(天海祐希)ら「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」は取り調べ専任チームであるにもかかわらず、なぜか初動捜査への応援を要請され、事件現場へと急行。さっそく、第一発見者である人事部の梅田信吾(三宅弘城)に事情を聴く。だが、事件解決につながるような情報は得られず…。

その矢先、友香が事件前日に叱責した社員がいるとの情報が舞い込んだ! その社員とは営業部の橋下拓海(入江甚儀)。彼は人気アイドルを起用したCMの営業担当だったが、なぜか撮影スケジュールが外部に漏れ、スタジオにファンが殺到。しかも、友香に情報管理の甘さをたしなめられるや、何の罪もない後輩のせいにしてしまったため、担当を外されたのだという。だが、橋下は事件当日の昼休みはアーカイブ室でずっと、アーカイブ室長の木崎勝則(橋本じゅん)と2人きりだったと証言し…。

そんな中、社長室から消えたパソコンの行方が明らかになる。なんと梅田が事件直後に持ち出し、駅のロッカーに隠していたのだ! さらに、アーカイブ室のゴミ箱には3人分の弁当の空き箱が捨ててあったことも判明する。これらの事実を踏まえ、有希子らは木崎、梅田、橋下の3人が共謀したのではないかと推測。だが、世代も部署も違う3人をつなぐ線も、殺害動機もまるで見えてこず…!?

公式HPから引用
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ネタバレ


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殺人犯

木崎勝則(橋本じゅん)

動機

定年退職の一日前に自分が書いていたブログについて、社長から呼び出されて叱責される。そして懲戒免職にすると言われ、さらに過去に自分が作ったキャッチコピーで受賞した盾をゴミ箱に捨てられてしまう。カッとなった木崎はそこにあったノートPCで頭を殴打し、IDカードの紐で首を絞めて殺害してしまう。

落ちるまでの道筋

アーカイブ室で木崎・梅田・橋下の3人が一緒に昼休みを過ごしているところを、他の社員たちも見かけていた。そこで木崎を呼んで取り調べをし、そのことを指摘すると、職場で2人は浮いていたから励ましたりアドバイスをしていたと認める。さらに梅田が捜査の目を自分に向けておこうとしていたことを話し、彼らには“計画”があることをほのめかす。

木崎が退職金を得たタイミングで、未だ出て来ない凶器のIDカードをネタに木崎を脅そうとしている計画だと指摘する。当初信じられなかった木崎だが、2人は住宅ローンを抱えて残業代も減っているという話を、昼休みにしていなかったか?と春さんに言われる。心当たりがあった木崎は、重い口を開き始め真実を語りだす。

後に、この“計画”の話を梅田と橋下にすると、2人は怒って否定をする。純粋に居場所を作ってくれた、木崎をかばっていたのだった。そのことを木崎に伝え、有希子と春さんは詫びた。


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感想

ずーっと待っていた男性メインの回は、ゲストの橋本じゅんさんと三宅弘城さんの好演もあり、話もカネカのパタハラ問題もあってタイムリーな話でした。現在会社に勤めている人には共感できる部分も多い回だったと思います。会社から一方的に通達されたことを、社員は従う以外ありません。従えないのなら退職する以外ありません。会社とはなんなのか?社員とはなんなのか?このドラマを見て改めて考えさせられました。

待望の男性メイン回

どれだけ男性回を待っていたかは、過去にこの第3シーズンの男女比を調べた記事があります。

なんと、このシーズン3初の男性メインの回です。8話目にしてようやく男性メインとなったキントリ、ゲストの橋本じゅんさんと三宅弘城さん、そこに天海祐希さんが加われば、劇団☆新感線の舞台を思い出す人もいるかと思います。そのせいか、TVドラマでありながら、緊迫感の伝わってくる取調べとなっていました。

対象者1:梅田信吾の場合

まずは第一発見者である梅田信吾から取り調べを開始します。

  • 所属:人事部
  • 12時30分に社長室に行った
  • 時間に几帳面
  • 社長のノートPCを持っていた
  • 人事異動に怯えている
  • 備品室で弁当を食べていた

殺害の凶器の一つであるノートPCを持っていました。証言も怪しげなもので、取調べに余裕すら見せ始めます。
この梅田役の三宅さんの演技がのらりくらりとかわしながら、しまいには「圧迫面接だ」など言い出すのが面白かったです。

対象者2:橋下拓海の場合

他の社員から情報を得て、橋下のところに聞き込みに行きます。

  • 所属:営業部
  • CM撮影の時に社長に叱責される
  • 担当を外される
  • 昼の12時から1時までアーカイブ室で資料を読んでた

社長に不当な扱いは受けているようですが、殺害の動機にしては弱いのではとキントリでは見ています。

対象者3:木崎勝則の場合

  • 所属:アーカイブ室長
  • 昼休みはずっとアーカイブ室にいた
  • 定年退職間近
  • かつて手がけたCMで賞をもらっている

どうやらかつてコピーライターをやっていて、誰もが見たことあるようなCMを手がけていたようです。橋下じゅんさんの他の2人がどういうつもりなのかを聞かされ、悩み葛藤する姿が非常に印象的でした。

共感する春さん

キントリもメンバー入れ替えで、春さんと菱さんの二人が構想外だということを聞かされています。今回の話はそんな春さんと被疑者が共感します。

私は駄目だ。ここから追い出されそうです。警視庁内の若手エースを後釜に据えるらしくて。時代に合った捜査と捜査員、それを求められてね。そんな時 ふと感じるんですよね。時代を作ってきた自分が、時代から取り残されたようで。情けないような、むなしいような…。

ドラマ内セリフから引用

この取調べの様子を磐城刑事部長はモニターで見ています。春さんが被疑者に寄り添い、供述を引き出す作戦でもあるのでしょうが、事実を語っていきます。有希子はそばでそれを聞き、複雑な気持ちになった表情をしています。

居酒屋で春さんと菱さんの二人が飲んでいた時、善さんは今頃何をしているのか?という話をします。好きな将棋でも指してんじゃないの?と春さんが返し、菱さんは俺たちもそんな日が来るまで頑張らないとな。と言います。

時代に取り残される人が悪いのか?過去の功労は現在役に立っていなければ、無かったことになってしまうのか?だとしたら、人間を雇うよりAIや機械に働いてもらったほうが良いです。彼らは“永遠に働き続けられる”のですから。

これが行き過ぎると予想できる未来があります。

  1. 効率を重視して人間を解雇
  2. 給料がないから物を買えない
  3. 買う人間がいないから物を作っても無意味
  4. よって企業自体が不要

自分で自分の首を絞めていることに気付かない、合理化のなれの果てです。人間の尊厳とは何か?そもそも“人間”とは何かを考えさせられました。

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SNSで誹謗中傷

SNS発の企業告発や内情暴露なんていうことは、日々“愚痴”という形で少しずつ発信されています。

梅田の場合

おしゃべりくん@noisyguy

【拡散希望】
警視庁の緊急事案対応取調班、
通称キントリはまるでブラック企業。
女の取調官は圧迫取調官だった!

番組内から引用

アイコンはご丁寧に“シャベル”です。有希子に対してのあてつけで投稿します。後で磐城部長にこのことで怒られます。

木崎の場合

世に溢れる創作物をズバッと批評 クリエイター日記

「ahead+agencyの最新CMに物申す」

とある情報筋から、ahead+agencyが新たに制作するアプリCMの情報を入手した。
数多のアプリがしのぎを削る現代で勝ち残るには、CMにも高いクオリティが必要とされる。

しかし、このahead+agencyが制作する人気アイドルYを起用した、アプリCMはいかがなものか。
十代がターゲットとは言え、斬新過ぎて意味不明。キャッチコピーに至ってはもはや言葉とは言えない。

これでは消費者の心には何も響かない。このCMの存在価値はゼロである。
もしそれを理解できないならば、広告会社として致命的だ。

番組内から引用

情報漏洩だと言われますが、木崎は事実を書いただけと反論します。事実でないことを書いているのなら論外です。木崎の件に関しては、放送前に書いてしまっているのであれば“情報漏洩”ではあります。放送後だとすれば、どこまでが誹謗中傷でどこまでが批評か、線引きは難しいところです。

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ドラマの補足

人気アイドルのユリナ役の人は誰?

人気アイドルYと書かれていますが、読んでいくとユリナであることがわかるようです。
そんな人気アイドル・ユリナ役の人は安田愛里さんという方です。テレビ朝日系のオーディションバトル番組「ラストアイドル」に出演し、現在は5人組アイドル「LaLuce(ラ・ルーチェ)」のメンバーです。主なプロフィールはこんな感じです。

  • 出身地:神奈川県
  • 生年月日:1999年6月24日
  • 星座:かに座
  • 血液型:O型
  • サイズ:身長161cm 靴24cm
  • 趣味:ダンス、民謡、三味線
  • 特技:バスケットボール
  • 所属事務所:サンミュージック

趣味が民謡と三味線ってすごいですね。ご家族の影響で始めたのでしょうか?幼少期からやっていそうな予感がします。

他の出演ドラマは「相棒13」の18話で、高校時代の片山雛子役をやっていました。 また、「遺留捜査5」の5話ではビストロのアルバイト店員、三好真由役をやっていました。相棒の時に見た印象がすごく強く残っています。

ラストアイドルの放送がテレ朝だったからか、テレ朝系の人気ドラマに主に出演されています。

その他気になったこと

  • 玉垣をパシリにできて嬉しそうな監物
  • “モツナベ”と略して呼ばれることに怒る監物
  • エレベーターで顔不自然に隠しすぎ
  • 善さんは会話の中で常に“生きている”
  • 木崎が60歳に見えないぐらい若々しい
  • 社長が嫌味なのかワザと「ハワイへ直帰します」とコピーを逆に言う
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まとめ

社内で殺害された社長を誰が殺したのか?キントリメンバーが初動捜査から加わって調べる回でした。調べていくうちに裏にある事情は、会社員として働く者なら誰でも起こりうる事柄でした。それをキントリのメンバーはゲスな考えで被疑者を落としにかかります。しかし、真実はとても純粋な思いがあっただけでした。男3人の友情は辛さを知っている者同士だから、築くことができたものでした。

次週はあの医大生事件の取調べとなるようです。吉田鋼太郎さんがゲスト出演するようです。次回も楽しみに視聴したいと思います。

今回のテープラベル

「男の居場所」

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