今回で最終回となる虫籠の錠前ですが、やっとタイトルの意味がわかる最終回でした。最後にナナミとカゴロク、二人の運命はどうなるのか?
「虫籠の錠前」概要
「虫籠の錠前」はWOWOWライブで金曜22時~で放送されています。
カルト教団の残した莫大な遺産をめぐり、裏社会や能力者たちの抗争に巻き込まれていく、主人公2人のアクションミステリードラマです。
主なキャスト
- ナナミ(清原 翔)
- カゴロク(鈴木拡樹)
- カズキ(宇野祥平)
- サンゾウ(黒田大輔)
- ヤナ(池田朱那)
- ニト(萩原みのり)
- シラク(定本楓馬)
- サオトメ(松本享恭)
主なスタッフ
- 原作:成田良悟
- 監督:豊島圭介
- 脚本:清水 匡 小寺和久
- 主題歌: Survive Said The Prophet 「Right and Left」
前回はこちら
あらすじ
ナナミ(清原翔)がナンバー6だと判明し、カゴロク(鈴木拡樹)が自ら名乗り出て自分が排除しに行くと志願する。
一方サオトメ(松本享恭)はレコーダーのありかを吐かせようとナナミを痛め付けていた。ナンバー6なのに全く力を使おうとしないナナミ、その理由はあまりにも巨大な力ゆえだった。
やがてカゴロクが到着し、ナナミはカゴロクに向かって銃口を向けるのだった。
ネタバレ
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姿を現さないカゴロク達にナンバー6の獲得と排除、他にも選択肢がある。バグ狩りだ。バグと名の付く者はしらみ潰しにする。とトーマス黒岩(谷川昭一朗)が宣言をする。
そして捕らえられたサンゾウ(黒田大輔)とカズキ(宇野祥平)も店に連れて来られる。
そこでカゴロクがナナミのところに行くと志願する。
だが、うまくいかなかったら、こっちで全て処理してなかったことにする。と忠告される。
カゴロクはトーマスに君は何者なんだ?と問われ、「俺はカゴロクだ」と答える。
その頃サオトメにナナミはレコーダーの場所を問い詰められていた。
力を使おうとしないナナミに、サオトメは不思議に思っていた。力を使えば世界を圧倒できるのに、なぜ下等な生活に甘んじているのかと。ナナミは自由になりたかっただけで、誰にも利用されず妹と二人で自由にでいたかっただけだという。だが、力が強すぎて妹を殺してしまった。
奪うだけの力ならいらないし、誰も殺したくないという。そんなナナミにサオトメは、じゃあ死ねといって首を絞めるが、あの日のナナミの目を思い出して手を放すのだった。
店ではカゴロクの様子を映像で追っていた。目を盗んでトイレに席を立つサンゾウがサオトメに電話をする。妙なスパイのような連中が来ていると報告すると、そっちはそっちで始末しろという。そしてカゴロクがナンバー6をやりにそっちに向かっていることを聞いたサオトメは、好都合だと言って電話を切るのだった。
サオトメが森の中を歩いて探していると、木の皮の間にレコーダーが挟まっていた。それを取って喜ぶサオトメだったが、そこにカゴロクが現れて首を絞め上げて奪う。そしてナンバー6はどこだときく。
サオトメはナナミを手錠で繋いでいた場所に連れて行くが、手錠だけ残して姿はなかった。ナンバー6を本当にやるのかときくサオトメに、カゴロクは世界のバランスとやらのためと、バグたちをしらみ潰しにしないためにする。意味がわからないが、多分酷いことだと思うので、ナンバー6は自分が排除するという。
そばの木の陰でそれを聞いていたナナミは、森の中に一度戻りサオトメの持っていた銃を拾う。
一方店ではサンゾウが言われた通りに、トーマスをやっつけようと狙いを定めていた。カズキは元々ヤナ(池田朱那)に詫びようと店に来ていた。持ってきたプレゼントをヤナに渡し、さらに手作りのヤナに似せたマスコット人形を渡すと、ヤナは礼を言って受け取った。
サンゾウがトーマスに背後から迫り攻撃しようとした瞬間、トーマスは振り向いて話を始める。妙な力のせいでまともに生きることができない君達に同情するという。しかしヤナはそんな同情はいらないと拒絶する。
教団崩壊の後、自分が誰なのか、この先どうしたらいいのかもわかなかったヤナの前にナナミは現れた。バグだったからこそ幸せだったとはっきり反論するのだった。
一方カゴロク達はナナミが姿を現すのを待っていた。このレコーダーがあればここに戻ってくるとカゴロクは確信していた。するとナナミが姿を現し、カゴロク近くへと歩いていく。ナンバー6に会いにきたと声をかけるカゴロクに、悪かったなずっと騙しててと答えるナナミ。だがカゴロクは最初からわかってた、ナナミが嘘つきなのは。つまらない、不器用な嘘ばかりだと答える。カゴロクがレコーダーを持っているのを確認して、銃を向けるナナミ、そして最後の仕事をやる、これで本当に最後の仕事だ。もしお前が生き残ったら、それを処分してくれと頼む。カゴロクは自ら銃口に近づき、俺は生き残ると言い切る。そんなカゴロクにおまえはやっぱり凄いよ、と言いながらナナミは激鉄を起こす。いざ撃とうとするが、中々引き金を引けないナナミ、カゴロクは瞬きもせずにナナミをじっと見つめていた。
そこにサオトメの電撃が飛んできてナナミは倒れてしまう。カゴロクにトドメを刺せと命じるが、カゴロクは神妙な顔をして「お前だったのか」と言う。
それは教団崩壊の日、逃げ惑う人々の中でナナミの妹が電撃を受けて倒れるシーンだった。妹は「ロクヒコお兄ちゃんを一緒に探して」とサオトメに頼むが、邪魔だと言って妹を振り払い電撃を浴びせるのだった。カゴロクは急いで駆け寄るが、妹は既に重症を負い虫の息だった。
あの時の思いを一生忘れないとサオトメに告げるカゴロク、その話を聞いたナナミが起き上がり「カゴロク、お前に言ってなかったことがある。俺の本当の名前はロクヒコだ」と教える。
起き上がったナナミは妹の敵がサオトメだと知って力を使い始める。手の平大だった球が徐々に大きくなり、抱え切れないほど大きくなっていく。恐れを成したサオトメが命乞いをするがナナミは止めない。カゴロクがその球体に触れて押し返しながら、大事な約束があると、妹とした約束だという。お前を探して伝えて欲しいと言われたことがあるという。
カゴロクは妹の最期にこう言われていた。「みんなを自由にしてくれてありがとうって」それをナナミに伝え、みんなとうちに帰ろうとカゴロクが説得すると、ナナミは力を使うのを止めるのだった。
レコーダーに残っていた妹の子守唄を聴いたナナミは、湖にそれを投げ捨てる。カゴロクを追っていたドローンに向かい、カゴロクはピースサインをして見せる。
映像を通じて見ていたトーマスは、獲得でも排除でもなく共に生きるかと笑ってピースサインをするのだった。
カゴロクとナナミは二人で歩いて店へ戻る。そこにはヤナたちが待っていた。無事に戻って来たナナミに抱きつくヤナ、マスターが無事だったのを見て喜ぶカゴロク。それぞれの無事を喜んでいた。
テレビでは和宇琶會の会長殺しの罪で、サオトメが逮捕された話がやっている。店はまたいつもと同じように営業していた。そこにはカズキやサンゾウもいた。ナナミは仕事が入りカゴロクを呼ぶ、カズキとサンゾウも一緒に行こうとするが、お前らはいいと断る。ナナミは自転車に乗り、カゴロクは走りながら二人で仕事に向かうのだった。
世界をも破壊できるナンバー6を作りだした。
ただ一つ気掛かりが残る。カゴロクのことだ。かのものは幼い頃、人も入らない山の奥で発見され保護されたらしい。カゴロクはワームでありながら、いかなるバグの攻撃も通じなかった。あれが何者なのかはわからない。恐らくは錠前なのだ。人が踏み行ってはならない場所を守るための。
かのものは、この世界の大いなる意思、世界のバランスを保つために遣わした命ある錠前である。
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感想
最初に聞いた時は妙なタイトルだと思いましたが、教団の鍵を探す話だったのであまり気にしませんでした。しかし、最終回でそのタイトルの意味がわかります。
カゴロクは何者?
カゴロクはナナミの力をも押さえようとします。一体なぜそんなことができたのでしょうか?
- 山奥で幼い頃に発見されて保護した
- カゴロクはワーム
- いかなるバグの攻撃も通じない
- 人が踏み行ってはいけない場所を守る者
誰が何のために連れて来たのか、なぜ教団にいたのかについてはわかりません。ドクターの言葉でわかるだけで、カゴロク自身の口からは語られません。
ただ、ワームはバグを作るための実験体という定義でした。カゴロクも連日実験をされていたのかはわかりませんが、ワームということがはわかっているので、もしかしたら教団にいたのかもしれません。
タイトルの意味
そしてやっとわかったタイトルの意味です。
虫籠の錠前というタイトルの意味は、虫籠は教団である「虫かごの庭」のことです。では錠前は何かといいますと、ドクターが最後の頃にナレーションで言います。「恐らく錠前なのだ。人が踏みいってはならない場所を守るための」「世界のバランスを保つために遣わした命ある錠前」と。
カゴロクが錠前なのです。
虫かごの庭は人体実験という、禁忌を犯してしまいます。それは“人が踏み行ってはならない場所”です。そしてカゴロクが現れて世界の均衡を保つということになっています。
もっとも、カゴロクにはその意識がないようで、目の前の大切なものを守ったり、約束を守ったりするだけです。しかし、それこそが禁忌を犯した者が忘れていることなのかもしれません。
ラストのまとめかた
結局サオトメが作りたかったものが、皮肉なことにナナミの店で形成されることになります。ただ一つ違うのはバグたちが集まる場所であっても、一般の人たちと共生していく場所です。支配をするために集まった場ではありません。
レギュラーの誰かが死んでしまっては寂しかったので、予定調和であっても自分的には全員無事だったのが良かったです。どちらかというと、この後のストーリーのほうが自分は興味があります。普通にこのメンバー達の得意な能力で、様々な仕事を解決していく一話完結の話。時々人情話や切ない話、アクションもあるよ、みたいな内容のものが見てみたかったです。
バグ一覧
最後に物語に出てきたバグの一覧を掲載します。
| 名前 | ナンバー | 能力 |
| 一喜(カズキ) | 1 | パイロキネシス |
| 四落(シラク) | 4 | ラピッドリジェネレーション |
| 五月女(サオトメ) | 5 | エレクトロキネシス |
| 七海(ロクヒコ) | 6 | 具体的な名称なし |
| 二兎(ニト) | 20 | インビジブル |
| 三三(サンゾウ) | 33 | テレキネシス |
| 八菜(ヤナ) | 87 | サイコメトリー |
その他気になったこと
- とにかく走るカゴロク
- とにかくピースサイン
- カズキお手製お守りが可愛い
- シラクは逮捕されないのか?
まとめ
途中動きがあまりない回もありましたが、全8話を通して見ればそんなに気になりませんでした。話のスケールが大きいので、最初はどうなるのかと思いましたが、国家とか世界とかを巻き込まずに、身近な仲間の話にしたのが良かったです。そうでないと収拾がつかなくなりますし、予算不足から荒さが目立つ結果になったと思います。
限られた時間や予算内で最大限の良い作品を作ろうとする、制作者側のアイデアが随所に見られたドラマでした。
あたしたちはあたしたちだから幸せだった

