2020年6月23日に放送された【探偵・由利麟太郎】の第2話「憑かれた女」のネタバレと感想をまとめました。
今回は結構ホラーテイストな回なので、怖いのが苦手な人はご注意を。
また、ドラマ内でよくわからない部分の考察もしています。
【探偵・由利麟太郎】2話のあらすじ
クラブのホステスである吉岡エマ(水上京香)は最近見る幻覚に悩まされていた。突然見える黒い影のような男の存在や、天井から生える腕など気味の悪い幻覚ばかり見ていた。
ある日、同じホステスの神崎美沙子(柳ゆり菜)が店の5周年パーティーに現れたとき、血まみれの姿だったのを見てエマは驚く。しかしそれも幻覚だった。
女優志望のエマに声がかかり、オーディションを受けに行くことにする。当日、なぜか目隠しをするよう言われ、行き先もわからないままどこかへ連れて行かれた。
部屋に入ると暖炉には美沙子のものと思われる刺青の入った腕が燃え、バスタブには血まみれで腕を切り落とされた姿があった。エマは恐怖に失神してしまい、目覚めたときには家の近所だった。
また幻覚を見たのかと悩むエマ、三津木(志尊淳)は由利(吉川晃司)を呼んで彼女の話を聞いてもらう。そして、エマが連れて行かれた場所を探し、一緒に洋館へ行ってみるとそこには何もなかった。
その後、洋館に消防隊が駆けつけ、燃え盛る暖炉には刺青の入った腕があり、バスタブには美沙子の遺体が発見される。
由利たちが遺体発見以前に洋館に行ったことがわかり、等々力警部に容疑者として聴取されてしまう。
一度あったはずの遺体がなぜ消えたのか?由利の推理で謎を解く。
【探偵・由利麟太郎】2話のネタバレ
今回の話はホラーです。ビックリさせたり血まみれの人が出てきたりと、怖いのが苦手な人には要注意な話です。
1:エマの悪夢
「クラブ・マダムシルク」という祇園にある会員制クラブのホステス、吉岡エマは幻覚に悩まされています。
どんな幻覚を見るのかというと、こんな感じです。
- 頭の先から爪先まで黒づくめな影のような男を見る
- 部屋の天井から腕がいっぱい生えてくる
- 美沙子の腕がベッドの中に入っていた
- 捨てた腕が動いて近づいてくる
もう、完全に何か薬でもやっているのではないのか?そんな感じの幻覚を見ます。
仕事中も具合が悪そうにカウンターでぐったりしてたり、仕事にもならないような状態です。
恋人の五月は元々美沙子と親しくしていましたが、今はエマと付き合っています。
そのため、美沙子はエマに対して強く当たります。
パーティーでの幻覚
クラブの5周年記念のパーティーでも、エマは幻覚を見ます。
それは、血まみれの美沙子が現れるというものでした。
完全に怯えきったエマは近づく美沙子を怖がり、周囲の目も構わず悲鳴をあげます。
しかし実際はエマの幻覚で、美沙子は血まみれでも何でもありません。
そんなエマに対して美沙子は、頭からトマトジュースをかける嫌がらせをします。
五月がブチ切れてズタズタにしてやるだなんだと騒ぎました。
エマは恐ろしい幻覚に悩まされている
2:謎の洋館
女優志望のエマにチャンスが訪れます。それは、ママからエマを映画に使いたいといっている人がいると教えてもらったのです。
エマは早速オーディションを受けに行きます。ですが、迎えの車に乗ると目隠しをするよう言われます。
エマは言われたとおりに目隠しをし、どこに連れて行かれるのかもわからないまま車に乗っていました。
突然、車が何かに乗り上げたように弾み、思わずエマは目隠しを取ってしまいます。
するとそこには一つだけの目や沢山の顔といった不気味なものを目にしました。
再び目隠しをしてようやくついた場所は、廃墟のような洋館でした。
そこで目にしたのは、あの幻覚でいつも見る黒づくめの男で、エマは驚いて失神してしまいます。
再び目を開けると暖炉が燃えていて、見覚えのある刺青が入った腕が燃えてます。
さらにバスタブには片腕を切り落とされた、血まみれの美沙子が横たわっていました。
あまりのショックにエマは再び気を失ってしまいます。
次に目を覚ましたときは洋館ではなく、自宅のマンションの近くでした。
通りがかった三津木と井出が、エマを心配し一緒に付き添います。
同じマンションに住んでいる井出の部屋で、エマの話を聞く事にしました。
エマは美沙子の死体を見る
3:由利の推察
エマの話を聞いているうちに三津木は、由利を呼んだら何かわかるかもしれないと考えて呼びます。
由利はエマの話について語るよりも前に、なぜか井出の本棚を気にします。
そこに置かれていた本はこうでした。
- みんなのホラー映画100選
- ゼロからの映画制作
- ミステリー映画大全
- オカルト映画辞典
- ホラー映画バイブル
偏った映画の趣味の人のようで、由利はその中の1冊、ミステリー映画大全を手に取ります。
自分も同じ本を持っているという由利、何かヒントになりそうなことでも書いてあるのか?と視聴者は気になります。
そして由利はエマの話を聞いてこう推察しました。
- 隣の芝生が青く見えるのは、見る角度が変わるから
- 強いストレスのかかった角度で世界を見ている
何を言っているのかちょっとわかりませんが、三津木が補足すると、角度が変わるから他人には見えないものが見える。ということらしいです。
そこでエマの記憶を辿り、連れて行かれた場所をGoogleマップのストリートビューみたいなので探します。
- 1つだけの大きな目があった
- 沢山の顔が見ていた
聞いているだけで怖そうな話ですが、実際は眼科医の看板と沢山の人形が置いてある場所を通ったということがわかりました。
そこでみんなで行ってみることにします。
エマの連れて行かれた場所へ向かう
4:現場検証
車に乗って行ってみると確かに眼科医の看板があり、人形が沢山置いてある場所がありました。
その先に洋館があり、由利たちが中に入ってみます。
暖炉は確かにありますが、エマの見た腕はありません。さらに、バスタブも発見されますが、やはりそこに美沙子の遺体はありませんでした。
そこになぜか五月がやってきて、何やってんだと怒ります。
由利がエマのいっていたことの検証をしていると告げ、みんなでその場を後にしました。
エマはもう何が何だかわからない状態で、ママに美沙子の遺体を見た話をします。
すると、美沙子は今日店に辞めるといいに来たといいます。
殺されたはずの美沙子が来れるわけがない。自分はまた幻覚を見ているのか?エマは混乱するばかりです。
美沙子の遺体はなかった
5:遺体発見
幻覚だとばかり思っていた美沙子の遺体が、あの後洋館から発見されます。
それはエマの見た幻覚と同じで、片腕を切り落とされて暖炉で焼かれ、バスタブで死んでいました。
由利や三津木も現場に向かって確認していると、等々力警部から容疑者扱いをされます。
なぜなら、遺体発見以前に洋館に立ち入っていたのを防犯カメラで捉えていたからです。
こうして由利たち現場にいた人物の取り調べが始まります。
- 美沙子の切断箇所だけ冷凍されていた
- エマをスカウトした外国人は見当たらない
- 絶対五月が殺したに違いない
- バスタブの周囲にあった足跡は1つだった
という証言や情報がわかりました。
一度エマが見た遺体は次に行ったときには消え、なの再び戻ってきた。そんなことがあるのか?と等々力警部も怪しんでいます。
取り調べを受けていた五月が、トイレに行くといって警官を殴り逃走してしまいます。
こうして京都府警は五月が殺害犯だと考えて彼を追いかけ、由利たちは一旦解放されました。
- 美沙子の遺体が発見される
- 逃走した五月に容疑がかかる
6:容疑者逃走
逃走した五月が美沙子殺害犯なのか?井出の部屋で三津木は推理します。
しかし、遺体がどうして消えたり出てきたりするのかわからず結論が出ません。
その時、三津木携帯が鳴りエマもいなくなってしまったと連絡が入ります。
エマは実は五月に呼ばれて待ち合わせしていました。そこを警察に見つかり逃走劇が始まります。
由利もその場に駆けつけ、五月に「逃げなくていい、屋敷にあった靴跡は君のものではない」と告げます。
ですが迫る警察にビビり、五月はやはり逃げてしまいます。
五月とエマ、2手に分かれて逃げていくと、エマはそこに停まっていたタクシーに乗り込みます。
そのタクシーの中には、ママが気を失った状態で乗せられていました。
そのままエマは何者かにさらわれてしまい、五月は車でれいの洋館方面へ向かいます。
エマは何者かに連れ去られてしまう
7:『魔の家』とは?
由利たちも車でエマを乗せた車の後を追いかけていきます。
車の中で由利は今まで推理したこと、気づいたことを三津木に話します。
由利の家にもある『ミステリー映画大全』の中にあった、ある『魔の家』という映画のページを三津木に見せました。
どんな映画なのか?
- 監督・脚本:井出江南
- キャッチコピー:ここに入ったらオシマイ。
- 映画ファン必見の知る人ぞ知るカルト映画
- 上映は2日間だけで中止
- それ以来作品は封印されている
なぜ2日間で上映中止されたのか?それは殺人場面で実際の人間の体を切断しているというウワサがあったからです。
この映画の監督と脚本は井出の父親でした。道楽で作った映画だったそうです。
道楽で作るにしてもこういう映画なのかと、突っ込みたくなる井出パパのセンスです。
そんな映画を由利はミニシアターで一度だけ見た事があり、井出はこの映画を再現しようとしているといいます。
由利も結構マメなのか映画マニアなのかわかりませんが、一度しか見た事ないためすぐに思い出せなかったようです。
しかし、殺害現場を見てようやくこの映画が元になっていると気づきます。
本の中では映画スタッフの集合写真があり、その中に幼い頃の井出も一緒に写っていました。
エマは井出の映画のヒロインに選ばれたのです。
井出は父親の撮った映画を再現している
8:殺害現場を特定
由利たちが向かった先はれいの洋館ではなく、「井出レンズ9番倉庫」でした。
中に入ると映画の機材や小道具などが置かれ、美沙子の腕を模したものや、エマを連れて行った外国人のマスクなどが置かれています。
それらの道具から見て殺害現場はここだと、由利は推察しました。
さらに由利の推理は続きます。
- 井出はエマの部屋を盗撮していた
- マンション自体が井出の持ち物だった
- マスターキーを手に入れ、エマの部屋に細工をしていた
- 恐らく何らかの薬物も使用していた
エマを気に入っていた井出は同じマンションに住み、エマの部屋に出入りしては仕掛けをしたり、隠しカメラを設置したりしていたのです。
完全に気味の悪いストーカーです。
- 井出の倉庫が美沙子殺害現場
- 井出はエマのストーカー
9:ドラマの結末
さらわれたエマはあの洋館と同じような部屋に拘束されていました。
バスタブにはママが横たわっていて、黒づくめの男が現れます。
エマは恐怖に悲鳴を上げ、男がマスクを取ると井出でした。
なぜママを連れてきたのか?それは、エマにあの部屋から出るよう告げたからです。
エマが部屋を出てしまったら、井出はエマを観察することができなくなってしまう。だから殺害しようと連れてきました。
さらに美沙子を殺害した理由は、自分のことを馬鹿にしたからでした。
エマのストーカーだと美沙子は気づいたため気持ち悪がり、「あんたみたいな大人になれないボンボンが、一番タチ悪いんだよ」と罵ります。
チェーンソーを持ってママの腕を切り落とそうとする井出に、三津木が自分は馬鹿にしていないといいます。
しかし、エマと一緒に帰っていたこと、エマに手を握られたことなどを妬んで怒ります。
壁に盗撮したエマの絶叫が響く中、由利と井出が格闘し、由利の鮮やかなかかと落としが炸裂します。
そして「君の死をラストシーンにはさせない」とキザなセリフもカマしてくれました。
一方、等々力警部たちが行った洋館では五月の遺体が発見されます。
容疑者の男を捕らえると、ここで殺せば警察を煙に巻けると言われたといいます。
こうして無事エマとママは救出され、物語は終わります。
10:登場人物の結末
- 吉岡エマ:無事救出
- 井出圭一:美沙子殺害容疑で逮捕
- 神崎美沙子:井出により殺害
- 五月翔太:誰かに指示された男により殺害
- 梶原絹江:片腕を凍結させられるが無事救出
五月が誰に指示されて殺害したのか、具体的な名前は出てきません。話の流れからいって井出なのか?と思うぐらいです。
井出はセットを使い回ししたいため、液体窒素で腕を凍らせて血が飛び散らないように切断していたそうです。
ママの腕が壊死しているのかはわかりませんが、切り落とされたりはしませんでした。
5:【探偵・由利麟太郎】2話のネタバレまとめ
神崎美沙子殺害犯
井出圭一
動機
父親のように自分のことを馬鹿にし、エマのストーカーであることを、エマに告げたら彼女はきっと部屋を出て行くと脅したから。
【探偵・由利麟太郎】2話の考察
原作があるドラマなので考察も何も、原作を読めばいいだけなのですが、考察するのが面白かったのでしました。
五月について分からない部分が多いため、なぜそうなったのか謎な部分について考察です。
- 五月はヤバい仕事(冒頭では違法薬物の取引)をしていた
- 美沙子いわくエマに浮気した
- 拘留中に「電話をかけたい」という
- 2手に分かれたときに乗った車は誰のか?
- 「ここで殺せば警察を煙に巻ける」と言われた人物の存在
- エマは薬を盛られていた
なぜ美沙子からエマに浮気をしたのかは、ちょっとよく分かりませんが美沙子のキレようから、お互い納得して別れてはいないものと思われます。
エマの借金清算のため、違法薬物の売買にまで手を出していたことは確かです。
警察に拘留中に1度どこかに電話をし、また電話したいと言い出します。そして、トイレに行きたいといって逃げ出します。
美沙子を殺してもいないのになぜ逃げるのか?まったくもって謎でした。
逃げた先には車があり、それをなぜか洋館に向かって走らせ、そこで誰かに依頼された人物により殺害されます。
これらの謎が井出と違法薬物を売買していた組織が繋がっていたのではないか?と考えてみます。
- 井出は組織に頼んで五月を消すのと、ママ殺害の時間稼ぎを頼んだ
- 組織は警察に五月がいることを知って、外に出す必要があった
- 一度目の電話で、逃げないとエマを殺すとか脅した
- 五月はだから電話をもう一度したかったし、逃げる必要があった
- 車は組織が用意していた車だった
- 洋館で五月を殺害すれば、井出がママを殺害するのに時間稼ぎができる
井出はエマに使用する薬をこの組織から入手していたのではないか?とも考えられます。
なので、井出は顔見知りの組織に頼み、ムカツク五月を殺害する依頼もできたのではないか?と考察しました。
【探偵・由利麟太郎】2話のその他気になったこと
- お土産かと思ったら洗濯物と食いかけのたい焼きを渡す等々力警部
- 由利に花を買ってきてもらうのを頼み、手渡しされて喜ぶ大家
- オムライスにケチャップで絵を描く由利
- どう見ても薬物中毒者っぽい症状のエマ
- 井出を見ると格差社会を見せつけられている感じがする三津木
- “ごくつぶし”と父親に罵られる井出
- 大人扱いされないのは童顔だから諦めろといわれる三津木
- 由利ですら思い出せない父親の映画は駄作という井出
- エマを1発引っ叩きたくて家に来た美紗子
- 「オリジナルを越えられるリメークなどない」と言い切る由利
【探偵・由利麟太郎】2話の感想とまとめ
ホラーテイストで今回の話は進みます。直接残酷なシーンは出てきたりしませんが、血まみれの女だったり男に追いかけられたりと、怖いシーンが出てくるので苦手な人はビックリしたでしょう。
話としては簡単に言うと、バカ息子がストーカーになり、親父を越える映画を作るとか言い出して、嫉妬に狂い殺人をするという話です。
エマはどう見ても薬物中毒者のような状態で、仕事もままならず幻覚も見ます。警察に行った時、よく尿検査されなかったなと思うような状態です。
現代の警察だったらすぐわかってしまうような内容ですが、そこを突っ込んでしまうと昔の作品のドラマは見られません。
あくまで雰囲気を楽しむ、「オリジナルを越えるリメークなどない」と由利本人もいってます。
ちなみに4話と最終回放送予定の「蝶々殺人事件」は1998年に石坂浩二さん主演でドラマ化されています。
なので、なかなか思い切ったセリフをブチ込んできたな、と驚きました。
次回は6月30日の21時から放送予定です。
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