今回スポットライトが当たった人は、山口紗弥加さん演じる黒羽たまきです。不摂生な生活をしているたまきですが、ある気になることがありました。それと同時に検査に来た女性の件で、唯織がまた視えないものを見つけます。
ラジエーションハウス概要
月曜21時からフジテレビ系で放送している「ラジエーションハウス」は、放射線技師という立場から「視えない病」を見つける医療ドラマとなっています。
キャスト
- 五十嵐唯織(窪田正孝)
- 甘春 杏(本田 翼)
- 広瀬裕乃(広瀬アリス)
- 軒下吾郎(浜野謙太)
- 威能 圭(丸山智己)
- 悠木 倫(矢野聖人)
- 黒羽たまき(山口紗弥加)
- 小野寺俊(遠藤憲一)
- 辻村駿太郎(鈴木伸之)
- 鏑木安富(浅野和之)
- 大森 渚(和久井映見)
スタッフ
- 原作:「ラジエーションハウス」(原作:横幕智裕・漫画:モリタイシ)
- 脚本:大北はるか
- 音楽:服部隆之
- 主題歌:MAN WITH A MISSION 「Remember Me」(ソニー・ミュージックレコーズ)
- プロデュース:中野利幸
- 演出:鈴木雅之・金井紘・野田悠介・関野宗紀
2話ゲスト
内山理奈・松下洸平・小松和重
前回はこちら
あらすじ
唯織(窪田正孝)は、甘春総合病院の放射線科入局説明会で挨拶をする杏(本田翼)の姿を見に行く。堂々と話す杏に見とれる唯織。しかし、杏が整形外科医の辻村(鈴木伸之)と食事に行ったことを偶然知り、ショックを受けてしまう。
公式HPから引用
同じころ、裕乃(広瀬アリス)は、マンモグラフィ検査に苦戦していた。そこに、結婚を控えた女性誌編集者・葉山今日子(内山理名)がやってくる。今日子は、母と祖母がガンに罹患していることから毎年検査を受けていた。不安そうな今日子を和ませようと話しかける裕乃。だが、それを聞いていたたまき(山口紗弥加)から「ここはおしゃべりを楽しむ場所じゃない」と叱られてしまう。
今日子は、日本人に多いデンスブレスト――乳腺密度が濃い女性だった。読影した杏は、鏑木(浅野和之)に相談したものの、病変が見つからないことから『異常なし』との診断結果を下す。
一方たまきは、友人から相談されたと言って、杏に1枚のマンモ画像を見せる。杏は、右胸にある腫瘤が悪性の可能性を否定できない、として再検査をした方が良い、とたまきに伝える。
そんな中、唯織は、今日子のマンモ画像に目を止める。何かに気づいた唯織は、今日子の後を追いかけ、なるべく早く超音波検査を受けてほしい、と伝えた。
その夜、たまきは、裕乃に声をかけ、自ら被検者となってマンモグラフィ検査の練習をさせる。するとたまきは、その画像をこっそり持ち帰り……。
感想
今回は二人の女性を対比して病気の話をします。この二人の対比がなんとも皮肉な結果になるのが気の毒です。しかし、最後は良い話として終わるので悲しいばかりの話でもありませんでした。
黒羽たまきとは?
ラジエーションハウスの女性技師です。独身生活をしているせいか仕事が忙しいせいか、食事はカップラーメンなど不摂生です。ある意味技師長の小野寺よりもメンバーを仕切っている、男勝りな性格の毒舌家です。
今回は新人の裕乃に指導をしながら、検査来院した葉山今日子のことを見ますが、他人のプライバシーに踏み込むような会話をしている裕乃のことを叱ります。
しかし、たまきに練習ということで自分がマンモグラフィの被験者になります。
「一回10万払うならまた練習に付き合ってあげてもいいけど」という言葉が後で役に立ちます。
疑いを持った裕乃が、「10万払うんで検査させてください」と言って、再検査した結果問題ありませんでした。
その後でまたたまきに「10万ちょうだいよ」と言われるまで一連の流れです。
超音波の検査がうまくできない裕乃に、的確な指示を検査してもらいながら言うシーンは、なんだかんだ言っても裕乃の面倒をみているんだなと思いました。
ガンじゃないことがわかり、自分のことに喜ぶ裕乃に対し「そんなこと言われなくてもわかってる」と言いながらも、涙をひっそり流していたのが切ないです。
そんなたまきと裕乃の検査しているやりとりを、他の技師たちから隠すようにしたり、二人の不在を「飯食いに行った」といってかばってくれる小野寺技師長も良かったです。
デンスブレストとは?
乳腺濃度が高い乳房のことを言うそうです。
この乳腺濃度というのが高い場合、マンモグラフィの検査では真っ白に画面に写ってしまいます。
そうすると、シコリが見つけづらくなり、癌がある場合も見落としてしまう場合があります。
今回のドラマではマンモグラフィで見つからないものを、超音波検査やCTをやることで発見します。
ただ問題はデンスブレストである。ということを、患者に医者が伝えないことです。
ドラマ内では日本人の2人に1人が、その症状があるそうです。
来院した今日子は祖母と母をガンで亡くしています。なので、毎年ちゃんと検査をしに来ていました。
自ら気をつけて来ている人が死んでしまう可能性がある。なぜなら、医者は一人当たりにかける時間が短く、今すぐ手を施さないとならない人を優先するからです。
病気を優先して予防を蔑ろにするのは、本末転倒な気がします。予防医療に将来的には以降していかないと、医者の数が何人いても足りなくなると思います。
皮肉な結果
親族にガンの病歴がある今日子は、検査を毎年していて病気がないか気にしています。一方たまきは不摂生な生活をし、検査への意識も低めです。
そんな二人の比較を表でしてみました。
検査への意識 | マンモの検査 | 他の検査 | 結果 | |
たまき | 低い | 異常見つかる | 必要 | 問題無し |
今日子 | 高い | 見つからない | 不要 | ガン発見 |
気をつけている今日子がガンとわかります。そしてたまきは問題がないことがわかります。なんとも皮肉な結果でした。
その他気になったこと
- 医者の花形は外科、大門美知子のようなというセリフ
- シリコン入りの胸の人は結局どうしたのだろうか
- バスを待たせて話す唯織たち
- 今回の謎の演出は、モヤモヤした煙が晴れて発見
- パンダの糞からできたパンダ茶は美味しいらしい
まとめ
今回の話で一つの検査だけでは、見えないものがあるということがよくわかりました。家族の病歴などを調べた上で、医者の言うとおりにするだけでなく、患者自ら声を上げて他の検査を望むようにしないとダメということです。
しかし、時間や金銭的余裕がない場合もあるので、普段から日常気をつけられる運動や、食事を節制することが大事なのかもしれません。なかなか難しいですが。