【世にも奇妙な物語’21秋の特別編】の全話キャストとネタバレ感想

世にも奇妙な物語 スペシャルドラマ
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2021年11月6日に放送された【世にも奇妙な物語’21秋の特別編】の全話キャスト・ネタバレ感想をまとめています。

今回は「スキップ」「優等生」「ふっかつのじゅもん」「金の卵」の4話構成でした。

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第1話「スキップ」

キャストとスタッフ

  • 大倉幹夫…赤楚衛二
    大学生・サッカー部所属
  • 藤野彩花…堀未央奈
    幹夫の同級生
  • 大倉和樹…栁俊太郎
    幹夫の兄
  • 岩立淳…時任勇気
    幹夫の友人でサッカー部員
  • アイツ…坂口涼太郎
  • 西岡隼人…野村祐希
    サッカー部の先輩
  • 脚本:井上テテ
  • 演出:松木創

あらすじ

大学生の大倉幹夫(赤楚衛二)はサッカー部の合宿が憂鬱だった。動画のようにスキップできたらなと思いながら、自宅で同じ大学に通う憧れの藤野彩花(堀未央奈)が掲載されているグラビアを見ていた。

学校に行く途中、近所で飛び降り自殺があったらしく、救急車に運ばれていく男性がいた。幹夫は彼が落とした鍵を拾い、子供の頃に祖母に入るなと言われていた扉に差してみた。すると、扉が開き中へ入ってみることにした。

学校で授業を受けていると、同じサッカー部の岩立淳(時任勇気)があんな合宿の次の日に授業は無理だと言う。合宿は明日のはずではと思い、スマホで日付を確認すると既に3日経過していた。

扉の中を通ったことで日付がスキップしたのか?幹夫は再び確かめるために、今度はテストが終わった1週間後にスキップすることにしてみた。すると、本当に1週間が過ぎていた。さらに、憧れの彩花に告白をしていたことになっていて……。

ネタバレ

1週間飛ばした隙にどうやら彩花に告白していたらしく、彼女はすぐに返事できなくてごめんと言い、交際して欲しいと言ってきた。知らぬ間にしていた告白が成就していたのだ。

調子に乗った幹夫は彩花の体に触れようとするが、それはもうちょっとたってからと断られてしまう。そこで、さらに扉の中に入り1週間スキップすることにした。

1週間後、気付いた時には病院の待合室にいた。看護師に促されて病室に入ると、そこにはサッカー部の先輩である西岡が怪我をして入院していた。気付いた西岡は姿を見るなり怯え、淳が連れ出して「よく見舞いなんて来れたな。あんなことしておいて」と文句を言う。

幹夫は練習中に西岡に殴りかかり、馬乗りになって何度も殴り続けたらしく、他の部員が止めなかったら殺していたかもしれなかったと言う。

別のベッドには身元不明の男性が寝ていて、それは以前飛び降り自殺をして運ばれた男だった。幹夫はあの時の男だとは思い出すが、誰だかは分からずにいた。

彩花が自宅に泊まっていかないかと誘うのに驚き、知らない間に彼女の家に泊まり親密な関係になっていたことを知る。何が何だか分からない幹夫は、誘いを断って帰ることにした。

すると通りがかった男たちが幹夫を見るなり声を掛け、奪った金を返せと言ってくる。身に覚えのない幹夫だったが、証拠の写真があるといって見せられた姿は、自分ではなく兄が金を巻き上げている姿だった。知らないといっても聞いてもらえず、幹夫は男たちにボコボコにされて金を取られてしまう。

そこを彩花が通りがかって心配するが、自分と撮った写真を見せて欲しいと幹夫は頼んだ。見せてもらった写真はどれも、兄と一緒に写っているものだった。同じく淳にも写真を見せてもらうと、やはり兄と一緒に写っている写真だった。

幹夫は自宅に戻って子供の頃のアルバムを見直す。兄の姿は自分の知っている兄とは違う姿だった。以前、兄は高校なんてもういい、もっと先にと言っていた事を思い出す。兄は高校でいじめを受けていたからだった。本当の兄の顔、それはあの時救急車で運ばれた人物で、病院にいた身元不明の人物だった。

急いで病院に行って兄に話を聞こうとする幹夫、鍵を見せてこれを兄も使っていたのかを問う。すると兄は自分も使っていた時の話を始める。

兄は高校生活から逃げ出したくて扉に入り、何度もスキップした。最初は1週間、次は1ヶ月、しまいに10年スキップした。そして扉から出たらここにいたという。今いる世界は10年後の世界だった。

しかし兄は騙されていたという。スキップしたわけではなく、その間の人生を乗っ取られていたんだ、アイツにと。幹夫と兄が擦れ違った時、幹夫は全く兄のことを覚えていなかった。幹夫は10年間ずっとアイツのことを兄だと思い込んでいたのだ。

人生を盗まれた兄は絶望して飛び降りた。父が死んだのもきっとアイツのせいに違いないと兄は言う。あの扉を開けちゃ駄目だと最後に言い残して兄は亡くなってしまった

扉を塞ごうとする幹夫だったが、扉から伸びてきた手に連れ込まれ閉じ込められてしまう。抜け出そうと歩いていく途中、アイツが彩花と仲良くしている姿などが目に入ってくる。「俺の人生は俺のもんだ!」と叫ぶ幹夫、アイツが追いかけてきて襲われるかと思った瞬間、幹夫は彩花の声で意識を取り戻す。

そこには彩花だけでなく「パパ大丈夫?」といってくる小さな女の子の手には、あの扉の鍵が握られていた。写真立てを見ると彩花と一緒に写るのは自分ではなくアイツの姿で、鏡を見てみるとそこにいた人物はアイツだった。

感想とまとめ

ホラー系の話になります。嫌なことをスキップして飛ばしていくうちに、スキップした時間は自分の代わりにアイツが過ごしていました。そうやって飛ばせば飛ばすほど、自分の存在がなくなりアイツに人生を乗っ取られるという設定です。

祖母の代には扉があり入ったら戻って来れなくなると、幹夫たち兄弟は忠告されます。父もどうやらスキップしたのか自殺してしまい、兄も同じく人生を乗っ取られて亡くなります。幹夫もスキップして乗っ取られ、娘も既に鍵を手にしていました。代々この家はアイツに狂わされていた家で、これからもそれが続いていくという感じのオチです。

実際の人生ではスキップはできませんが、嫌な事を他人に押し付けたり逃げてばかりいると、結果的に自分の人生でなくなる、というような教訓も暗示しているようでした。

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第2話「優等生」

キャストとスタッフ

  • 宮本明日香…森七菜
    女子高生
  • 宮本慶介…奥平大兼
    明日香の双子の兄
  • 吉田義彦…倉悠貴
    明日香の同級生で彼氏
  • 河本伸明…オーイシマサヨシ
    明日香のクラスの担任教師
  • 宮本昭雄…福澤重文
    明日香の父
  • 宮本弘子…楊原京子
    明日香の母
  • 本田浩二…近藤雄介
    母の浮気相手
  • 脚本:坂本絵美
  • 演出:山内大典

あらすじ

県内随一の偏差値の低さを誇り、大学進学率は創立以来一桁な高校に通う宮本明日香(森七菜)は、学校で毎朝出される簡単な小テストで0点を取ってしまう。しかし、まったく恥じるどころか彼氏の吉田義彦(倉悠貴)と一緒に笑い飛ばしていた。

出された小テストの問題で、トレビの泉と書くところを「ガチエモ神社」と解答した明日香、翌朝学校に行く途中に見慣れない木々に覆われた道を見つける。義彦と一緒にそこを入っていくと、難解な漢字が並んだ謎の神社があった。

せっかくだから小テストで100点取れるようにお願いしようという義彦、明日香は賽銭の5円玉を入れて渋々祈った。テストの問題は相変わらず分からず、日本の首相の名前に“吉田義彦”と彼の名を書いたりしていた。テストの結果は、賽銭分の5点だけ点が取れた。

義彦と自宅で遊ぼうとする明日香だったが、帰るなり両親は喧嘩していた。さらに隣の部屋は誰がいるのかと義彦に聞かれると、双子の兄の慶介(奥平大兼)の部屋だと答えた。兄は高校受験失敗して以来、引きこもり生活をしていた。

義彦がコンビニに出かけるが帰ってこないので、明日香が連絡をすると今忙しいと言う。テレビで首相が交代したというニュースが流れ、新しく誕生した首相はなんと義彦だった。明日香がテストで書いた答えがなんとそのまま現実になってしまい……。

ネタバレ

翌朝、返されたテストの答案を見ると、なんと100点だった。日本の首相は今は義彦だし、アメリカの大統領は空欄だったためか、現実では行方不明の状態だった。明日香の解答は現時点で確かに正解だった。

そこで、返された答案に本来正しかった日本の首相を書いた途端に、義彦は一日でクビになりまた学校に戻ってきた。自分のテストの結果が100点になるように、世界の方が変わってしまうんだと明日香は確信した

戻ってきた義彦にそのことを明日香は話し、神社でお祈りして以来、妙なことになっていると説明した。またニュース速報が入り、スカイツリーが倒壊の危機にあるという。窓の外を見た明日香の目に飛び込んできたのは、左右に大きく揺れるスカイツリーだった。

数学のテストで間違いがあったため、スカイツリーが大変なことになっている、明日香は急いで答案用紙に正解を書こうとした。しかし、なかなか答えが導き出せずにいた。その間もスカイツリーは左右に揺れ続けていた。ようやく正解したことで、何とか揺れは収まった

神社に行って願いを取り消してもらおうとするが、以前あったはずの道はなくなっていた。どうすればいいか悩む明日香に、義彦は世界の命運がかかっているのだから取りあえず勉強しろと告げた。しかし明日香は頑張れず、翌日の小テストでもやらかしてしまう。

今度は突然のミネラルウォーター不足が発生していた。父は浄水器のセールスマンだったため、お陰で売れまくっていると喜んでいた。父が喜んでいるからいいかと思う反面、世界中で水を争い暴動が起こっているというニュースを見て、慌てて正解を書いたら暴動は収まった

この力を使えば母親の問題もどうにかできるかも、明日香はそう思って母親の浮気相手の名前を書くことに決める。小テストで宇宙飛行士の名前を書く問題で、母の浮気相手の名前を書いた。すると彼は宇宙へと行ってしまい、母は相手と別れるしかなくなった

それ以来、夫婦の関係が良くなり、明日香は今度は兄を何とかしようと考える。テストで国民の義務を「休日の朝は家族と顔を見てあいさつする」と書いたら、父と母が兄の部屋へ強引に乗り込んでいった。しかし、兄との関係はよくなるどころか悪化してしまった。

それどころか、父はまたリストラ候補になるし、母はまた別の男と浮気していた。テストの力で表面だけ変えても、本人が変わらないと意味がない、明日香はそう気付いて兄と向き合い自力で扉を開かせようと考える

明日香は勉強を教えてもらおうと、兄の部屋の前で勉強を始めた。扉は開くことはなかったが、兄は次第に扉の向こうから勉強を教えてくれるようになった。やがて兄に教えてもらった効果が出て、自力で100点を取れた

ある日の朝、朝食を3人で食べていると兄がやってくる。兄は部屋から出てきて、一緒に食事をするようになった。それを喜んだ明日香は、あとは神社に行って願いを取り消せたらと考えていた。

ポケットに入っていた破れた答案を合わせると、再び道が出来て神社へ行く事ができた。解答した「ガチエモ神社」こと「峨薙慧茂神社」で不思議なテストの力はいらないと願うが、やはり何も変わらない状況だった。

どうしたら取り消せるのか、テストを解き終えた明日香はひらめく。賽銭を取り除かないの駄目なんだと。急いで神社に向かう明日香、落ちていた木の枝を拾って賽銭箱から5円玉を取り除こうとする。

一方、兄は両親と今までのことを話してお互いに謝罪し合っていた。明日香には自分と同じ間違いを犯してほしくない、帰ってきたら人生の教訓を教えてやらないと。表に見えてるものだけが全てじゃない、テストには裏があるって。と兄は語る。

明日香は5円玉を取り除こうと努力するが、途中で落ちてしまう。その頃、学校で明日香のテストの採点が始まり、願いは取り消されずに100点だった

ただし、テストの裏面にあった問題、現在の日本の人口を問う解答欄は、空欄のままだった。

感想とまとめ

シュール系の話でブラックなオチです。一見、感動系な話なのかなと思わせますが、最後はブラックに落とします。

せっかく引きこもりの兄も出てきて明日香の学力もお陰で向上し、家族全員が仲良くなってうまくまとまりかけたところで全員いなくなります。誰もいない部屋を風が抜けていく引きの画が、これ以上なく空しさを感じさせます。

きっと兄はテストの裏面の問題を解答しなかったことで、高校受験に失敗したのだろうなと。そしてそれを先に明日香に伝えなかったため、裏面の問題に気付かずに明日香は賽銭を取り除きに走ります。裏面にあった問題は非常に大事な問題で、日本の人口が空欄=0人となってしまい、日本全国民が消失して終わります。

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第3話「ふっかつのじゅもん」

キャストとスタッフ

  • 中岡賢一…桐谷健太
    祐樹の父で美紀の夫
  • 中岡美紀…野波麻帆
    賢一の妻
  • 石村良介…石田星空
    賢一と美紀の小学校の時の同級生
  • 中岡祐樹…笹木祐良
    賢一と美紀の息子
  • 脚本:畠山隼一
  • 演出:石川淳一

あらすじ

中岡賢一(桐谷健太)は実家の片付けに息子の祐樹(笹木祐良)と一緒にやってきた。片づけをしている最中に、祐樹はあるゲームに目を留める。それはドラゴンクエストⅡで、カセットと一緒にあるメモ書きがあった。メモには「ふっかつのじゅもん」が書かれていて、祐樹はそれを入力していく。

するとどこからか見知らぬ男の子の石村良介(石田星空)が現れた。一緒にゲームをやる祐樹、ラスボスのところまで行くが全滅してしまう。その後、良介は用事があると言って帰ってしまった。

翌日、川で小学生の男の子が流されたと騒ぎになっていた。服装を聞くと昨日家に来ていた良介と同じ格好だった。

賢一は小学校の時のアルバムを見返し、良介が一緒に写っているのを見つける。彼は小学校の時に仲良くしていた子で、34年前に川で溺れて亡くなっていた。本当にあの時の良介が家にやってきたのか?今度は賢一が「ふっかつのじゅもん」を入れてゲームを始めてみると……。

ネタバレ

賢一が同じく入力してゲームを始めると、再び良介が現れた。疑心暗鬼になりながらも一緒にゲームを進める賢一、だがラスボスに全滅させられてしまう。時間を気にしている良介は、ゲームが終わった途端に用事があると言って出て行ってしまう。

賢一は川に行かないほうがいいといって止めるが、今日行かないと駄目だと言って良介は聞かない。するとなぜか祐樹の体が徐々に消え始めてしまう。良介を追いかけて川へ行き、何とか連れ戻そうとするが良介はどんどん石を飛び越えていく。

おまじないをしないとという良介、賢一が飛び石を渡ってあそこのお社でおまじないしたら、夢が叶ったと言っていたという。明日引っ越してしまう美紀に告白がしたい、「うん」と言ってもらえるようにおまじないをするんだと良介は言う。

その話を聞いているうちに祐樹の体はどんどん消え始めてしまう。やがて、良介が川に落ちて流されると、祐樹の体は元に戻った

自宅に戻ると電気がついていて、妻の美紀が手伝いにきてくれていた。片づけを終えた後、良介の話を妻にすると、引越しの前の日に確かに声をかけられたという。次の日の朝に行くから待っていてといわれたが、自分と話した後に良介は川に落ちてしまったと後で聞いたという。

良介を救うと未来が変わってしまい、美紀と結婚することがなくなって祐樹も生まれてこないということか。祐樹の体が消えかかっていたのはそのせいかと賢一は考えた。

良介の言っていた川を渡っておまじないをするという話は、賢一が川を見て思いつきで作った話だった。良介に何一つ勝てなかった賢一が嫉妬して、簡単な嘘のつもりでした話だった。それを信じた良介が川を渡るのを失敗して、死んでしまったのだ。

賢一は良介が亡くなったのは自分のせいだと知り後悔した。そして忘れ去ろうとしていた。しかし、心の底ではもう一度良介に会って本当のことを伝えたいと思っていた。

賢一は再びゲームを始める。すると良介が現れた。良介はラスボスに負けたせいで、川に行っておまじないをしようとしたのだから、ここで勝てば川へは行かないはずだと思い、賢一は必死で勝とうとする。そんな賢一のコントローラーを持つ手を良介も握り、一緒に戦ってようやく勝つことができた

これで良介は川へは行かないはずだった。しかし良介は結局川へ行ってしまう。賢一は慌てて後を追いかけ、何とかしてやめさせようとした。大丈夫だと言う良介に、あれは嘘だったんだと告白する賢一。その瞬間、川へと落ちてしまう良介を必死に救い出した

ずぶ濡れになった2人は河原で話をする。あれは嘘だったの?と聞く良介に、当時の自分ができるわけない、何でもできる良介が羨ましくて嘘をついたんだと正直に話して謝る。すると良介は「分かったよ。明日駄菓子おごれよな」と笑って指きりをした。

良介が死なずに済んだことで、未来は変わってしまったのだろうか。賢一は恐る恐る自宅へ戻ると、祐樹が声を掛けてきた。そして妻の美紀もいた。卒業アルバムを見たところ、良介はちゃんと卒業していた

彼は生きているのになぜなのか?美紀に話を聞く。すると、良介はあの日会いたいと言っていたが、川に落ちて風邪を引いてしまい会いに来なかったという。だから未来は変わらずに済んだのだった。

美紀と賢一は2人で合コンの時、ゲームの話で盛り上がった結果、交際して結婚した。そのきっかけとなったゲームとは「ドラゴンクエストⅢ」だった。ほこりを被ったそのソフトを手にして、懐かしさに任せてゲーム機にセットする美紀。スイッチを入れた途端、不吉な音がして冒険の書は消えてしまう

賢一と美紀はお互いの顔を見合い「誰?」と言った。

感想とまとめ

感動系の話ですがブラックに終わります。「ドラゴンクエストⅡ」と「ドラゴンクエストⅢ」をやったことある人なら“あるある”な話なのですが、やったことない人にはあまりピンと来ない話かもしれません。

簡単に説明しますと、Ⅱはゲームにバックアップ機能がなかったため、セーブしたデータを読み込むために「ふっかつのじゅもん」という長ったらしい意味不明な文字の羅列を入力する必要がありました。当時、この呪文を1文字でも間違えて書き写してしまったことで、散々長くやったゲームが読み込めずに泣きを見るというのもあるあるでした。

Ⅲはバックアップすることはできたものの、カセットの抜き差しのタイミングでなのか、セーブデータが飛んでしまうということがあるあるでした。スイッチを入れるまで安心できないため、カセットを差しっぱなしにして、そーっと本体を戻したりしてました。その間、別のゲームができない不便さがあったわけです。

で、今回最後にⅢのセーブデータが飛んだことで、2人の出会いのきっかけも失われたわけです。もっと言えば「誰?」とお互いの顔を見て言っていたので、ゲームをやっていた当時から今までの記憶が失われていた可能性もあります。なぜなら、出会いのきっかけだけ失われたなら、お互いの顔を知らないという風にはならないはずだからです。せっかくなので生きていた良介がどうなったのかも知りたかったです。

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第4話「金の卵」

キャストとスタッフ

  • 一ノ瀬亜美…山口紗弥加
    主婦
  • 一ノ瀬克彰…長谷川朝晴
    亜美の夫
  • 一ノ瀬夕子…小野莉奈
    亜美と克彰の娘
  • 田村文枝…柴山美保
    金の卵で幸運が訪れた主婦
  • 脚本:三輪江一
  • 演出:山内大典

あらすじ

買い物から帰って来た一ノ瀬亜美(山口紗弥加)は買ってきた卵が割れているのを見てがっかりする。しかし、割れた卵のうちの1つが金の玉子だった。テレビでは最近金の卵が全国で発見されていて、幸運な出来事が続いているという主婦がインタビューを受けていた。

亜美も趣味の宝くじの番号をどこからか聞こえた少年の声に促され、「657」という番号を書いてみた。すると、くじが当選して大金が舞い込んで来たのだ。果たしてこれは卵がもたらした幸運なのか?

ネタバレ

テレビを見ていると幸運な出来事が続いていた、あの主婦が殺害されたというニュースがやっていた。どうやら金の卵を狙った人に襲われて殺されたという。亜美が不安を感じていると、なぜか夫がそばにいた

チャイムが鳴って夫が見に行くと警官が家を訪ねに来た。2人でひそひそと何か話しているようで、亜美は余計に不安になってくる。

さらにいきなり部屋の中に鶏がいて、「返せ」と言ってきた。卵は自分のものだから渡さないと亜美は言い、鶏を部屋の外に放り出した。

夜中に娘の夕子が冷蔵庫の中を漁っていた。卵を探しているに違いない、そう思った亜美は「卵はそこにはないわよ」と言い、これを狙っているんでしょと威嚇する。騒ぎを聞いた夫が宥めるが、亜美は夫も狙っているに違いないと思った

この卵は絶対に渡さない、ママが守ってあげると卵に話しかける亜美。瞳も金色に変わり、何かに取り憑かれているようになってしまう。夫が家の外にいた鶏を部屋に入れるのを見た亜美は、そいつは卵を奪いに来たのに何をしているんだと怒る。必死に説得する夫だが、亜美は包丁を持って夫を切りつけてしまう

クローゼットに隠れてやり過ごそうとする亜美、ついに見つかってしまい鶏男に襲われそうになる。必死の抵抗をして階段から鶏男を突き落とすと、階段下で鶏男は血を流して倒れた。今度は娘を襲おうとする亜美だったが、警官が現れて揉み合いになる。

すると持っていた卵が落ちて割れてしまい、亜美は正気を取り戻した倒れていた鶏男は実は夫で、鶏だと思って外に捨てたのはロボット掃除機だった。警官が夫と話していたのは、ただの巡回連絡だったのだ。

信じられない亜美は卵が「657」と言ったというが、それはテレビで「6時57分」と言っているだけだった。実際宝くじには当たっておらず、大金もどこかへ消え失せていた。亜美は警官に連行され、残った夕子が金の卵を手に取る。

殻が一枚剥がれて再び金色の卵が現れた。そして夕子の目は金色に輝き、「大丈夫。ママが守るわ」とつぶやいた

感想とまとめ

ホラー系の話です。他の話よりも短くサクっと終わります。結局金の卵が何だったのか?それは分かりません。ただ、この卵を手にすると疑心暗鬼になり、被害妄想が強くなるようです。その上、幻聴が聞こえたり幻影が見えたりします。

実際に幸運が起きていたのかと思えば、大金も消えてしまっていたので、幸運も幻想だったのかもしれません。金の卵を手にした人は操られてしまうようで、瞳が金色に輝き「ママが守ってあげる」と言いだします。女性のところにしかいかないのかは分かりませんが、母性を刺激するようです。

ただ、ワイドショーでは全国各地で金の卵が発見されているように報じています。ということは、全国各地でこんな事件が起きているのだろうと想像させます。ドラマ内でも時々事件がテレビから流れ、卵が原因だったのではないかと思わせます。

あなたが大切に思って誰にも渡したくないと思っているもの、それに実は操られているのではないか?と考えさせられる話でした。

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【世にも奇妙な物語’21秋の特別編】感想とまとめ

全体的に面白い話が多い回でした。前回の夏の話よりも、今回のほうが面白かったです。

ホラー系の「スキップ」と「金の卵」、シュール系の「優等生」、感動系の「ふっかつのじゅもん」どれも全てバッドエンドです。個人的にはこの番組はバッドエンドな話の方が面白いです。

今回、一番面白く感じたのは「優等生」でした。あれだけ散々、シュールでコミカルに話が展開していったのに、最後に日本人は全員いなくなったというオチとのギャップが印象に残ります。日常の全ては一瞬で消え去り、無常感だけが最後に残るというのがゾクゾクします。

「スキップ」も絶望的な終わり方をし、代々アイツに乗っ取られてきた家が、今後も乗っ取られるという永遠に続く絶望がやるせないです。

「ふっかつのじゅもん」も感動系な流れで終わるのかと思いきや、最後にブラックに落として終わります。スクエニ全面協力で作られているため、ゲームが差し替えられたりしていないのが良かったです。

「金の卵」もある意味シュールなのですが、やっぱりホラーな話だと思います。『ハロウィン』のようにクローゼットに隠れたり、『ローズマリーの赤ちゃん』のような展開になったりと、ホラー映画へのオマージュが所々に散りばめられていました。

夏がぼんやりした作品が多かったため、余計に面白く感じたのかもしれません。やっぱり秋は秀作揃いだなとここ数年を見ていると感じます。

タモリさんのまとめ

誰かの運命など、われわれに解けるような問題ではありません。

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