【世にも奇妙な物語’20夏の特別編】全話ネタバレ感想

世にも奇妙な物語 スペシャルドラマ
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2020年7月11日に放送された【世にも奇妙な物語’20夏の特別編】の全話ネタバレと感想をまとめました。

ホラー映画のように見ていてドキドキするような話が多い回です。怖いのが苦手な人は注意してください。

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第1話「しみ」

1:キャストとスタッフ

  • 三浦あずさ…広瀬アリス
    五郎と康子の娘
  • 三浦五郎…宮川一朗太
    「クリーニングみうら」経営。あずさの父
  • 三浦康子…山口香緒里
    五郎の妻
  • 謎の女(七峰承子・看護師)…関めぐみ
    クリーニングを依頼に来た人物
  • 七峰周平…隈部洋平
    五郎と矢田部の共通の知人
  • 矢田部…木川淳一
    五郎の親友
  • 男性(研修医)…濱正悟
    あずさと食事をしていた男性
  • ラジオの声…中嶋将平
    事件を伝えるラジオの声
  • 脚本:諸橋隼人
  • 演出:植田泰史

2:あらすじ

クリーニング店を営む両親が友人の葬式へ出かけ、娘の三浦あずさ(広瀬アリス)は一人で店番をしていた。そこに現れた黒づくめの謎の女(関めぐみ)が、シミを落として欲しいとシャツを持ってくる。

あずさがシミ落としをしてみるが落ちず、戻ってきた父親の五郎(宮川一朗太)に伝票を見せると何か知っているような感じだった。その後も母の康子(山口香緒里)と父が何か話しているのをあずさは聞くが、何も教えてくれない。

ある日、突然倒れた父の腹には人間の顔のようなシミがあった。急いで病院へ運ぶがそのまま死んでしまう。

あずさが母親に何か隠しごとをしていないか問うと、父は友人を助けるために隠ぺいに加担していたことを知る。

葬式に行った矢田部(木川淳一)との間に共通の知人として、七峰(隈部洋平)という人物がいた。彼はオカルトにハマり妙なことを言い出したりしたため、父親は距離を置いていたが、矢田部は口論になって殺してしまう。

血まみれの格好で来た矢田部の服についた血を落とし、殺人を隠ぺいする手伝いをしたのだった。やがて母親もシミに覆われて死に、あずさが一人店にいるとまた謎の女がやってくる。

彼女の後を追いかけていったあずさがたどり着いた場所は七峰の自宅だった。女は七峰の娘で復讐のために、父親の遺影の前で妙な呪文を唱え儀式を始める。するとあずさの服に無数のシミが現れる。

なぜ自分がこんな目にあわなければならないのかあずさが彼女に問うと、あずさもまた幼少期に血を落とす手伝いをしていたことがわかる。

あずさも両親のように呪い殺されてしまうのか?

3:ネタバレ

やめてといっても無視して儀式を続ける女に、あずさはそばにあった花瓶を手に取り頭を殴る。女は倒れて頭から血を流して死んでしまった。

返り血を浴びたあずさは急いで店に戻り、シミ抜きを始め父親と同じように殺人を隠ぺいする。

両親が死んだことで東京に出てきたあずさは、男の人と食事をしていた。結婚願望を語るあずさと男はいい雰囲気だったが、ワインのシミが服についた途端、あずさは慌ててトイレに向かいシミを落とそうとする。

そこに殺したはずの女が現れあずさはパニックになる。頭が次第に痛くなり始めて倒れてしまい、次に目を覚ましたときは病院だった。

ベッドに寝ているあずさを見舞いに来る両親、心配そうに見つめているがあずさは目は開いてても声を発することはない。病院の看護師はあの謎の女で医師は七峰だった。一緒に食事を食べていた男も看護師として病院に勤務していた。

あずさは両親が葬式に行ったあの日、脳内出血で倒れて病院に運ばれていたのだった。あずさの脳内のCT画像には大きなシミがあり、開頭手術をすることができないと両親に説明している。

このシミを取って、なくなって欲しいとあずさは天井に現れる無数のシミを見ながら、声にならない叫びを上げた。

4:感想とまとめ

怖い話と不思議な話が混ざった話です。一回見ただけだとわかりません。

両親が矢田部の葬式に行った後、あずさは頭が痛くなります。

そして再び画面が切り替わるときには、乾燥機が回っているシーンになります。

もし最後のシーンが現実なら、事実はこうなります。

  • 矢田部は死んでいる
  • 七峰親子は生きている

よって、矢田部の死は七峰の呪いではないことになります。

しかし、あずさは最後に天井のシミを見て、このシミを取って欲しいといいます。

なぜあずさには今もあのシミが見えるのか?考えてみました。

  • 病院にいることも想像の世界
  • 今まで起きたことはすべて現実

1つ目は今もまだあずさの想像の世界で、シミの恐怖に怯えている状態です。要するにまだ他の現実があるということになります。

2つ目は両親も七峰親子も本当は死んでいるのに、彼らが見えているということです。こちらの場合、あずさは呪われた結果、あの状態になったわけです。

今まで起きたことを想像して楽しむ面白い話でした。

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第2話「3つの願い」

1:キャストとスタッフ

  • 若林和也…伊藤英明
    投資家
  • 山口英二…松角洋平
    刑事
  • 若林貴美子…沢井美優
    和也の妻
  • 野島新一郎…宮崎秋人
    刑事
  • 浦田哲也…斎藤隆
    刑事
  • 松山楓…鮎川桃果
    刑事
  • 日比野篤…赤川千尋
    刑事
  • 織部秋人…伊原農
    刑事
  • 佐藤学…三村和敬
    東都経済通信の記者
  • 峰岸亜紀…山口詩史
    家政婦
  • 刑事A…堀池直毅
  • 店長…中田敦夫
    リサイクルショップの店長
  • 佐藤の彼女…密照幸映
  • 魔人…滝藤賢一
    ランプの魔人
  • 脚本:荒木哉仁
  • 演出:河野圭太

2:あらすじ

妻の貴美子(沢井美優)と一緒に自宅の庭で食事をしていた若林(伊藤英明)が、目を離した隙に彼女はどこかに消えてしまった。その後、身代金5億円を要求する電話が入り、若林は警察に連絡をする。

家にやってきた刑事の山口英二(松角洋平)は若林を聴取をし、妻のことなどを聞いてみても彼は何も知らない。自作自演の誘拐事件なのではないか?と疑う刑事たち。

若林はついに真実を話始める。それは、ランプの魔人(滝藤賢一)に出会ったことからすべてが始まったと。

5年前、若林はリサイクルショップで働いていた。店にあったランプを擦ると魔人が現れ、3つの願いを叶えるという。ただし、魔人は無からものを生み出すことはできないので、どこかから調達してくるという。そして、等価交換であるということが条件だった。

若林は1つ目の願いとして“金”を望み、魔人は早速どこからかスーツケースに入った5億円を持ってくる。2つ目の願いは“女”を望み、どこからか女性を連れてきた。その女性こそが今回誘拐された妻の貴美子だった。

刑事も話を信用してはいなかったが、身代金受け渡しの連絡が入り一緒に向かう際、若林がランプも持ち出していることに気づく。ランプの存在を知っている人物で、恨みを抱いている人物が誘拐犯なのでは?と考える。

魔人の話が本当ならば、誰かが被害にあっているに違いない。調べたところ以前、若林を取材していた記者の佐藤(三村和敬)の父親が、5億円奪われて殺害されていた事件を突き止める。

若林は妻を無事取り戻すことができるのか?

3:ネタバレ

刑事たちが佐藤の家に踏み込むと、彼はそこにいて誘拐にはなんら関与していなかった。佐藤はシロだったのだ。

若林は身代金受け渡しの指定された場所へ行き、貴美子を見つける。そこに現れた人物とは魔人だった。

魔人は5年前、若林が願った願いの回収にやってきた。なぜなら“等価交換”だからだ。

もらった5億を5億の身代金として回収し、もらった女性を元の女性として回収する。そのため貴美子の記憶は既に失われていた。

そして3つ目の願い、心臓の移植を願った若林の心臓を魔人は奪っていく。

刑事たちが踏み込んだとき、そこには心臓を抜き取られた若林の遺体があった。

3:感想とまとめ

ブラックなオチの話です。魔人の話をちゃんと聞いておかないと、死に繋がります。

“等価交換”であるということを忘れ、換えがきかないものを願ったらダメです。

移植系のものはまず全て没収されたら困るので、金をもらって自腹で移植したほうがいいでしょう。

金もちゃんと返さないとならないので、5億もらったら5億以上増やすことが必須となります。

下手に美貌や頭脳、健康や寿命など、そういうのを願うのは危険です。元に戻ります。

また家族や友人、ペットなども望むのは危険です。すべて失われます。

よって、お金で買えないものを望むのはリスクがあります。

魔人はあくまで“前払い”してくれるだけで、ひとときの夢を見せてくれます。

なのでもし魔人が現れたら、お金をもらい増やして返しましょう。

くれぐれも1000万とか微妙な金額をもらわず、いっそ倍々で増やせそうなある程度の大きい金額を狙うのが正解です。

何を願ったら正解か、考えるのが楽しい話でした。

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第3話「燃えない親父」

1:キャストとスタッフ

  • 松田春香…杏(高校生時代…原有沙)
    徹の娘で長女。医者をしている
  • 松田光一…松下洸平(中学時代…萩原壮志)
    徹の息子で春香の弟。父の窯を継いだ
  • 松田悦子…森矢カンナ
    光一の妻
  • 松田トシ…山本道子
    徹の母
  • 松田徹…山田明郷
    陶芸家。春香と光一の父
  • ジャスミン1…マリア・コリコ
  • ジャスミン2…ダニエラ・タカダ
  • ジャスミン3…ジョアンニ・オオイシ
  • 松田茉莉花…小出ミカ
    徹の妻
  • 写真集…田中みな実
  • ジャスミン…三浦誠己
    徹が行きつけの店の店員
  • 鬼瓦…皆川猿時
    火葬場の職員
  • 脚本:坂本絵美
  • 演出:河野圭太

2:あらすじ

葬儀を終え亡くなった父親の徹(山田明郷)を火葬場で焼くことになり、最後にお別れをし終えた後、控え室で家族みんなで待っていると火葬場の職員である鬼瓦(皆川猿時)が慌ててやってくる。なぜか父親が燃えないというのだ。

設備の故障か何かではないかと聞くが、遺体以外のものは全て燃えているという。何か心残りがあって燃えないのでは?という話になり、家族それぞれ思い当たることがないか考える。

父親の言っていた言葉などを思い出し、心残りを一つ一つ探してみては焼いてみる。しかし、やっぱり徹は燃えない。

春香(杏)は仕事に戻らなければならなくなり、弟の光一(松下洸平)に任せていってしまう。残された光一は何でも押し付けていく姉に不満を感じ、原因は姉にあるのではないか?と文句を言う。

祖母のトシ(山本道子)がそんな光一に対して春香を責めないで欲しいと告げる。春香には光一も知らない事実があったのだ。

3:ネタバレ

春香は2人の実の子供ではなかった。子供が産まれない夫婦が養子に春香をもらい、その後に光一が産まれた。

以前、春香は進路に悩み、窯を自分が継いでも構わないと父にいうが、父は継がせないから大学へ行けといった。春香はそれを聞いて自分が実の子供ではないから継がせてもらえないと、父に対して怒ったことがあった。

戻って来た春香は父の遺体を前にし、そのことについて謝り、大学へ行かせてくれたことに感謝する。一方、光一も姉の気持ちを察し、自分が窯を継いだことが父は心残りだったのではないかという。

光一は窯を半分潰して代わりにカフェにしようと考えていた。だが、父は反対していなかった。カフェの名前を春香と光一から一文字ずつとった“春光”という名前にしようとしていた。

お互いに和解をし今度こそ燃えるかと思ったら父はやはり燃えない。なぜ燃えないのか?春香は母親の葬儀のことを思い出す。指輪を入れようとしたが断られ、一緒に燃やしてあげられなかったことを。

春香は家に戻り指輪を持って来て、今回だけ頼むと職員にお願いをする。渋々了承した職員が指輪を一緒に棺おけに入れ、改めて焼いてみると父親は骨になっていた。ただ、なぜか燃えないはずの指輪も一緒になくなっていた。

4:感想とまとめ

シュールな感動系の話です。燃えない父を燃やすため、色んな人がやってきては笑わせてくれます。

しかし、最後には感動の話に持っていき、家族の絆が深まる方向になります。

そこで燃えるかと思ったらまだ続きがあり、妻との愛の話になりました。

燃えるはずの人が燃えず、最後には燃えないはずの指輪が燃える。

父の思いの強さが肉体を留め、物質をも変化させて連れ去るというなんとも不思議な話でした。

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第4話「配信者」

1:キャストとスタッフ

  • 赤城良太…白洲迅
    『グッド アフタヌーン!』という情報番組のAD
  • 配信者…金原泰成
    動画の配信者
  • 安永和臣…大宮将司
    情報番組のディレクター
  • 警備員…横堀秀樹
    テレビ局の警備員
  • 脚本:荒木哉仁
  • 演出:淵上正人

2:あらすじ

テレビ局のADをしている赤城良太(白洲迅)は日々遅くで働き、今日もオフィスで明日の準備をしていた。

気晴らしに生配信を会社から始めてみるが、視聴者数は増えずどうやったらバズれるのか愚痴を零す。すると視聴者の一人からコメントでバズるネタを教えてあげるといわれ、貼られたURLをクリックすると映像が切り替わった。

それはテレビ局の地下駐車場で、警備員(横堀秀樹)に呼びとめられた謎の男(金原泰成)が包丁で襲い殺害しているシーンだった。

エレベーターに乗り、自分のいるフロアに向かってくる男、赤城は焦り机の下に隠れる。スマホに映る画面はリアルタイムで映し出され、自分の姿を探してうろつく映像だった。

視聴者は次第に増え始め、コメント欄では“鬼ごっこ”をしているように、赤城を追い詰めて殺害しろと煽りだす。見つかって逃げる赤城はトイレに隠れ、何とかやり過ごそうとする。

男もコメントにヒントを得てトイレに向かい、一つずつ個室のドアを開けていく。最後の鍵がかかっているドアを叩く男、破壊して中を開けたところにいたのは赤城ではなく、ディレクターの安永(大宮将司)だった。

男は別の階のトイレにいっていたため赤城は難を逃れるが、安永はそのまま襲われてしまう。何とか建物から脱出して逃げないと、赤城がとった手段とは?

3:ネタバレ

安永が襲われたトイレに向かい、ポケットから車の鍵を取りだし逃げる赤城。男に見つかり追いかけられる。エレベーターに乗り、急いで地下へと向かい車の中に入った。

安心したのもつかの間、スマホの画面を見ると自分の姿が映っている。男は窓の外に立っていた。近くにあった消火器を手にガラスを割ろうとする男。しかし、視聴者のコメントで“警察に通報する”というのを目にしてやめてしまう。

配信も終わり助かったと思った赤城の前に、安永と警備員が立っていた。ドッキリのようなものかと安堵する赤城だったが、視聴者から再び続きが見たいという声に押されて配信開始。安永がスマホで赤城を撮影し始める。

さらに車の中にはあの男が乗っていて、包丁を片手に今まさに赤城を襲おうとしている映像に切り替わる。

恐怖に泣き叫ぶ赤城、絶体絶命と思ったところで「バズったね楽しかった?」と男がいう。視聴者数は1万人を越え大盛況だった。

4:感想とまとめ

怖い話です。ホラー映画のお約束が盛り沢山な、緊張感ある内容です。

結局何がどうなったのか?なぜこんなことになったのか、そういった細かいことはわかりません。

テレビ局の人間が仕掛けたドッキリ的なものなのか、殺されたと思っていた人物たちが生きているので、そう思える感じです。

最後に配信画面を消すのが黒手袋をした人物で、襲ってきてた男だと思われます。この男が何者なのか?正体はわからないままです。

匿名であるがゆえに、視聴者は人の死すらもエンターテイメントとして視聴し、殺せだなんだ煽るコメントを書き込みます。

もしかすると人の狂気が人を殺すという、皮肉めいたことを言いたかったのかもしれません。

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【世にも奇妙な物語’20夏の特別編】感想とまとめ

今回は怖い話が多い回でした。映像的に怖い話なので、見ていてドキドキする感じです。

個人的に一番面白かったのは、2話目の「3つの願い」がオチがブラックで面白かったです。

1話目と4話目は見ていて怖いタイプの話で、シミを見ると何かを思い出しそうな嫌な怖さだったり、追い詰められてドキドキする怖さがあります。

3話目の話は題材が死体ですが、感動系の話となっています。

最後に秋の特別編がもう撮影済みなのか予告で流れます。詳細は公式HPでも紹介しています。

原作つきの話が2つと、オリジナルが2つのようです。大竹しのぶさんの「タテモトマサコ」が面白そうな予感がします。

タモリさんのまとめ

たとえ過去は変えられなくても、未来は変えられるのですから。

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