今回の【W県警の悲劇】第4話「一途な女」のゲストは優希美青さんでした。好きな人がいるけど“壁”があって越えられない、でもその好きな人のためなら命さえ差し出せる。今回のオチは賛否両論ありそうな、ある意味衝撃的なオチです。
ドラマ【W県警の悲劇】4話のあらすじ
3Dプリンタで銃を密造する半グレ集団を捜査する警察チーム内に問題があるという情報から調査するよう菜穂子(芦名星)に指令が下る。そのため鑑識課の女刑事の近田(小林きな子)と千春(優希美青)を呼び事情を聞く菜穂子。特殊な能力があり捜査に貢献できるという千春の話を聞く菜穂子。すると、チーム内に絶対に結ばれない恋模様があることが分かる。
公式HPより
ドラマ【W県警の悲劇】4話のネタバレ
千春の正体
警察犬
野尻との壁とは?
ランニングサークルでいつも一緒だったが、野尻は重度の動物アレルギーだった。そのためサークルを辞めてしまう。それ以来、千春は好きだけど近づけず、野尻も距離を取っていた。
事件解決の流れ
壁があるせいで一定の距離を置いていた千春に、野尻自ら千春に近づいてその能力を使って探して欲しいと熱望する。壁を自ら越えてきた野尻に、千春は奮起して建物外からする匂いを嗅ぎ取る。
別の建物の屋上にドローンを飛ばして改造拳銃を運ばせていたのを見つける。だが、隠れていた園田に野尻は銃を向けられる。千春は自らの身を犠牲に立ちはだかり、野尻を守った。その後、千春は元気になり、野尻はまたサークルに戻って来る。
千春は野尻に動物アレルギーがあるのを理解して距離を取ってくれるから、野尻は千春以外とは組めないという。千春は今回のお手柄もあり、県警にとっても必要なので、処分は一切なしということになった。
ドラマ【W県警の悲劇】4話の感想
この話は映像で再現すると、どうしても後だし感が出る話です。原作未読なのでわかりませんが、小説なら最後のオチをまだ受け入れられると思います。映像だと最初に姿を出すわけにいかないので、後だしじゃないかという気持ちが強くなってしまいます。
しかし、優希さんの顔の感じや目の動きの仕草などが愛らしく、その“正体”によく似せている感じがしました。彼女の持つ特殊能力や言葉を発さない辺りから、何となく察する人は察したと思います。
自分は全く察してなかったので、オチがわかったときに、“世にも奇妙な物語”か?と突っ込みいれたくなるような回でした。普通の推理や駆け引きなどが好きな人には、肩透かしを食らう回だと思います。
できるだけネタバレなしに書いていきたいと思いますが、未見の方はご注意ください。この回はオチが全てです。
今回の事件の概要
半グレ集団のアジトにガサ入れに行ったところ、ベテラン刑事の野尻が銃で撃たれてしまう事件が起きます。どうやら一緒にいた鑑識の千春をかばってのことらしいのですが、なぜこんなことになってしまったのでしょうか?
菜穂子に呼び出された鑑識の千春と近田がその日の経緯を説明してくれます。
- 半グレ集団“禁愚混愚(キングコング)”のアジトにガサ入れに行く
- 現場検証の応援として鑑識も組織対策課の応援で合流
- 危険ドラッグを見つけるのが目的
- 千春は野尻にいいとこを見せようとして一人で物を探す
- アジトにいた男が銃を千春に向けた
- 野尻は千春をかばって足を撃たれてしまう
千春と野尻は二人の間に“壁”があって、どこかよそよそしい感じです。千春は遠くにいてそばに行きません。でも野尻にいいところが見せたくて、一人で勝手に危険ドラッグを探します。見つけたまではいいのですが、3Dプリンターで作ったという銃で、野尻が撃たれてしまいます。
この件を円卓のメンバーから指摘され、前回も鑑識でおかしなのがいたんだし、何かしらの処分が必要なんじゃないか?と菜穂子は命じられます。そこで話を聞いたわけです。
ただ、野尻側からも話を聞かないとわからない点もあり、とりあえずは今回はここまでにします。明日もガサ入れがあり、また野尻と組んで今度は3Dプリンターで銃を製造している、場所を押さえにいくガサ入れとなります。
菜穂子はここで結果を出せば、不問にできるかもしれないといった感じで、千春に暗示します。
そのガサ入れに行く場所とは、どんな場所なのか?
- メイカーズという組織
- 表向きは阿久津インダストリーというベンチャー企業
- フィギュアの制作をしている会社
- 既存の暴力団と繋がりはなし
- メンバーは20代が中心
- リーダーの金原は東京の名門大学出身
- 高校の後輩に声をかけて結成
組織と関わりがなくいわゆる半グレです。他の半グレと違うのは、インテリ半グレとなります。どちらかというと、ビジネスメインでやっている感じでしょうか。オラついた感じのメンバーではなく、見た目は普通でマンションの一室を借りて営業しています。
ガサ入れをして何を押さえるのが今回大事かと説明があります。
- 3Dプリンター
- 樹脂
- 設計図
- 作った銃の現物
この中で作った銃の現物を絶対押さえないとダメと言います。千春の特殊能力でこの現物をなんとか見つけ出してもらう必要があります。
防犯カメラが扉の前に複数設置され、鍵も二つついている厳重さです。普通の会社じゃない感があります。ガサ入れに行った当日、扉を強引にこじ開けて中に入っていきます。
捜査員が室内を探しますが見つかりません。金原たちが見つからないのをいいことに挑発します。そこで、野尻は“壁”を越えて千春に近づき願います。千春の力で見つけてくれと。自ら越えてきた野尻の期待に応えるべく、千春は能力を使って探します。
ベランダに出て千春はある方向に目を留めます。部屋を出て別の建物の屋上に向かい、そこにドローンで運ばれてきた銃を見つけました。
ここで、話が無事終わればいいのですが、隠れていた男に野尻が銃で狙われます。今度は千春が野尻を助けに行き、そして撃たれてしまいました。
千春が聞いていたこと
千春は色々な人から話をよく聞いていたそうです。この話までの間に登場した人たちから聞いた話について、紹介します。
- 鑑識の安岡:辰沢署に好きな人がいる。でもかなわぬ恋なのかもしれない。
- 熊倉清:父は実は事故死ではない。
前回最後に凛子をハメた鑑識の安岡は、千春に好きな相手がいるということを話していました。それがかなわぬ恋であることも言っていたようです。それでも、最終的に上原のところに押しかけていきます。
第1話で父親が登山中に事故死してしまった清も、千春に話をしていました。事故死ではないとそこまでは告白していたようです。千春は「父親の死がまだ受け入れられないのかも」と思っているようです。清が父を殺していることまでは千春は知らないようです。
その清の父の代わりに入ったのが、今回登場した野尻となります。千春はとても好きになりますが、大きな壁があって越えることができないといいます。意外と千春はロマンチストで、「まるで私の気持ちはロミオを思うジュリエット」なんて言います。
ドラマ【W県警の悲劇】4話のその他気になったこと
- 咲いてもいない桜の花びらが画面に多すぎ
- 撃たれてすぐに現場復帰する野尻
- 木場に対して冷たい千春
- チンピラの通称は“ジョー”
- 野尻が話していると“カッコイイ”三宅が話していると“かっこ悪い”という千春
- 悪ぶるのに「悪そうなやつはだいたい友達」と言うジョー
- 円卓メンバーに「行け!名犬!」と言われる菜穂子
ドラマ【W県警の悲劇】4話のまとめ
オチが全てといっても過言ではない回でした。オチがわかってしまうと、特にどうということがない話なのですが、オチがわかるまでの間は普通の恋愛話なのかなと思って見れます。ただ、信頼関係というものは、あらゆるものの間に生まれるとは思いました。
いくつかある話の中の一つですし、こういった話がメインのドラマではないので、こういう回も“アリ”かなとも思います。それでも、賛否両論ありそうなオチではありますが。
次回の話はこういう感じのオチではなさそうです。また楽しみに視聴したいと思います。