【笑うマトリョーシカ】3話のネタバレと感想をまとめています。
清家の元彼女を知る人物に話を聞くが、誰も現在彼女がどこにいるのか知らなかった。香苗は何とかして見つけようと、彼女が以前応募したシナリオを入手するため、鈴木に協力を要請するが……。
【笑うマトリョーシカ】3話のあらすじ
道上香苗(水川あさみ)は西島君弘(中村育二)教授の紹介で、学生時代の清家一郎(櫻井翔)とその彼女を知る、佐伯絵美(山田キヌヲ)という女性に話を聞く。彼女の名前は三好美和子(田辺桃子)と言い、清家のことを題材にしたシナリオを書いて賞に応募したという。
テレビ局からシナリオを取り寄せようとする香苗だが断られてしまう。そこで今度は佐々木光一(渡辺大)に美和子のことを聞くが、それもまた断られてしまった。
行き詰った香苗に山中尊志(丸山智己)が、武智和宏(小木茂光)議員の政策秘書をしていた、藤田則永(国広富之)に話を聞いてみることを勧める。だが藤田もまた、マスコミには一切会わないと、入居する施設の職員に断られてしまった。
香苗はそこで勇気を連れて、施設のレクリエーションに参加する。見かけた藤田に声をかけ、清家の背後に誰がいるのか尋ねると藤田は重い口を開き始める。だが、現在の美和子の行方は知らなかった。
すると香苗は鈴木俊哉(玉山鉄二)の入院する病院へ行き、美和子が送ったシナリオを入手して欲しいと協力を要請するが……。
【笑うマトリョーシカ】3話のネタバレ要約
3行でネタバレ
香苗は清家の元彼女である三好美和子が清家に影響を与えていた可能性を追及し、美和子の存在を探る中で過去の出来事や人間関係を掘り下げる。
美和子が清家のために武智議員を殺害したのではと疑い、元政策秘書の藤田に会って話を聞く。
最後に美和子の本名やシナリオの詳細を掴んだ香苗は、真相を突き止める決意を新たにした。
500字ぐらいでネタバレ
香苗は元彼女である三好美和子の存在が清家に影響を与えていると考え、美和子の行方を追うことにする。美和子は清家をリードし、彼を27歳で政治家にさせることを誓っていたが、その後突然姿を消す。
香苗は美和子が清家のために、武智議員を殺害したのではないかと疑い、様々な人物に話を聞く中で、美和子が大学生ではなく偽っていたことや、シナリオの中に清家の話が書かれていることを知る。
藤田からも重要な情報を得た香苗は、鈴木にも協力を要請してシナリオを入手する。そして美和子の本名が真中亜里沙であることを突き止める。
香苗は清家にの言葉に困惑しながらも、父の死の真相と清家の背後にいる存在を、必ず明らかにすることを心に誓った。
【笑うマトリョーシカ】3話の詳細なネタバレ
最後に笑うマトリョーシカ
道上香苗(水川あさみ)はなぜ急に清家一郎(櫻井翔)から切られたのか、わからずにいた。鈴木俊哉(玉山鉄二)も事故に巻き込まれていることを考えると、元彼女の仕業かもしれないと考える。
鈴木は病院のベッドでうなされていた。そこに佐々木光一(渡辺大)が見舞いにやってきた。目を覚ました鈴木が三好美和子(田辺桃子)は今何しているかわからないか?と尋ねるが、佐々木は知らなかった。
香苗は佐伯絵美(山田キヌヲ)という人物を西島君弘(中村育二)教授に紹介され、大学時代の話を聞くことになった。清家は学生時代、特に目立つ人物ではなかったという。鈴木のことは知っているといい、清家といる時は鈴木が主導権を握っていた。清家は危なっかしいから鈴木が見守っているようだった。
美恵子という恋人について知っているかと香苗がきくと、三好美和子のことだと思うと絵美は話す。きれいな子で、いつも清家をリードして自信家という感じの強い子だった。美和子は法院大学の学生で、脚本家を目指して香川から上京したという。
鈴木は当時のことを思い出す。2000年、大学3年生の時、東京にて。
美和子は脚本家志望であり、いつか清家の話を書きたいのだという。鈴木が何を書くのかと問うと、美和子は「もちろん、お父様のことに決まってるじゃないですか」と答えた。それを聞いて、父親のことを話したのかと驚く鈴木に対し、美和子は「生き別れた実の父親が、現役の官房長官だなんて、それだけで十分ドラマチックだと思いません?」と盛り上がる。そして「しかも息子は、憧れの父を追うように同じ大学同じ学部に進学して、政治家になろうとしてるんです」と語る美和子の姿があった。
2001年、大学4年生の時、愛媛県松山市にて。佐々木の実家の料亭に、清家が美和子を連れてきた。清家は、藤田則永(国広富之)が連れてきていいと言ったから連れてきたと説明し、藤田は先生に許可を取ってあるからと語った。その場には鈴木もいた。
美和子は政治に興味がない。そんな話は聞いたことがないと絵美は言った。彼女は清家と別れたのか、大学の途中でぱったり見かけなくなったという。
香苗は社に戻ると部長の小笠原(明星真由美)に怒られた。今調べていることを話し、父の死は仕組まれた可能性があるので、しばらく時間をくれないかと頼み込む。部長は1年前のように会社に迷惑をかけないことを条件に許した。
その後、絵美から電話があり、昔の日記がでてきたという。そこには美和子が応募したシナリオの話が書いてあった。内容は清家をモデルにした政治もので、タイトルは『最後に笑うマトリョーシカ』というものだった。
新たな手がかり
2001年に応募されたシナリオについてテレビ局に電話したが、個人情報は明かせないと断られた。香苗は青山直樹(曽田陵介)に頼んで法院大学について調べてもらうことにした。青山がスポーツ部のOBに頼んで調べたところ、三好美和子という学生はいなかった。当時の在籍記録にその名前はなかったのだ。美和子は大学生だと偽っていたのかもしれない。
手詰まりになった香苗に対し、山中尊志(丸山智己)が武智和宏(小木茂光)の元政策秘書である藤田則永をあたってみるかと提案した。藤田は清家の元彼女を知っている可能性があるという。特別養護老人ホームそよかぜ苑に、藤田は数年前に足を悪くしてそこに入っていた。藤田はマスコミの人とは関わらないようにしていると言い、面会を断った。香苗はそこで見つけたチラシを手に取り、勇気(森優理斗)とイベントに参加しようと考えた。
赤坂の春吉に行くと、そこにちょうど佐々木が出てきた。香苗が美和子について知らないかと尋ねると、佐々木は知っているが、清家のプライベートについては話せないと断った。しかし佐々木はそのことを気にかけた様子だった。
香苗はそよかぜ苑で行われるレクリエーション、折り紙教室に勇気を誘う。当日、元夫の旗手健太郎(和田正人)が勇気を送り届けてくれた。夫は香苗に勇気の近況を話し、寂しがっているようだと話す。そして元夫は、事件を追う仕事ではなく、今のままならまた3人で暮らしたいと思っていると言うと、香苗は嬉しそうにしたが戸惑いも感じた。夫が帰った後、藤田を見かけた香苗は、勇気に仕事に行くと言って藤田を追いかけた。
生きた証
香苗が「清家さんを操ってるのは誰ですか?」と話しかけると藤田は止まり、「どんな記事を書くつもりなのか」と問いかけた。香苗は「まだ決めてないが、背後に得体のしれないものがいる気がする」と話すと、藤田は「いつかこんな日が来るんじゃないかと思っていた」と言い、二人でホームの庭で話すことになった。
香苗はハヌッセンの話をし、清家の後ろにそういう存在がいるのではないかと言う。例えば鈴木ではないかと話すと、藤田は「彼はそんなたまではない」と否定し、清家は鈴木を友だちとは思っていなかったと思うと語る。「案外、何も感じていなかったのかもしれませんね。清家君は心の内を探らせないというか、心なんてないと言ったほうがしっくりくる」と語った。そんなところは父親の和田島芳孝(加藤雅也)にそっくりだと言い、天賦の才がある清家が、鈴木をどう考えていたのかは本当のところは分からないという。
鈴木がハヌッセンでないなら、誰だと思うかと尋ねると、藤田は無言だった。香苗が美和子の写真を見せると、藤田は知っていると言い、一度連れてきたことがあると話した。
2001年、大学4年生の時、愛媛県松山市で行われた武智の講演会に清家は美和子を連れてきた。鯛めしをふるまう佐々木に対し、美和子は大好きだと言った。武智に政治に興味があるかと聞かれると、興味があるのは一郎くんだけだと答えた。そして27歳で死んだアーティストたちの話をし、自分も一郎も惰性で長生きしたいなんて思っていないと語った。「生きた証を残せたなら、私たちはぱっと散りたい。だから、私が27歳までに一郎くんを立派な政治家にしてみせます」と宣言した。
鈴木も彼女に手を焼いていたようで、別れさせたほうがいいと藤田は忠告したという。その後、しばらくして清家と別れたのか、姿を見なくなった。しかし香苗は本当に別れたのか疑問に思った。
27歳という年齢に激しく拘っていた美和子。実際清家はその年で当選し、武智は亡くなった。これは偶然なのか、彼女が清家のために武智議員を殺害したのではないかと香苗は考えていた。藤田は「わかりません。ただ…事故にあったとき、武智はある女性と不倫関係にあった」と話す。
2006年、事務所で電話をかける武智。藤田は傍目にもその女性にすがっているのはわかったが、強く注意しなかった。その愛人が誰かはわからないし、見たことがないという。
美和子の可能性はと香苗が問うと、藤田は「そうだとしても、殺す理由が分からない」と答える。当時、武智は政界を引退するつもりで、地盤を清家に譲る準備をしていた。そのことは清家も鈴木も美和子も知っていたはずだという。だから、あのタイミングでわざわざ武智を葬る必要はない。何もせずとも次の選挙で、清家は29歳の時には政治家になれたはずだと藤田は言った。
清家が初当選した後、なぜ藤田は秘書にならなかったのかを尋ねると、「断られた」と答えた。
2006年、東京の清家事務所で、鈴木が藤田に頭を下げて断る。「自分の考えだ」と言い張るが、多分嘘だと藤田は感じていた。自分を切ったのは清家自身か、ハヌッセン的な誰かの差し金だったのかもしれないと。
ホームの職員が来て藤田に戻るよう促すと、香苗は時間の経過を知って焦った。藤田は「恐らくハヌッセンは今も清家君の近くにいる。私はそう思います。真相に迫るのはいいが、あなたもハヌッセンに寝首をかかれないよう気をつけて」と忠告した。
案の定放置されていた勇気を元夫が迎えに来ていた。「さっきの人に取材するために、ここに子供を連れてきたのか?」と言われ、香苗は謝るが、夫は納得いかない。「昼間言ったことは忘れて。部署が変わっても、君が変わらない限り無理だよ」と言われてしまう。
その後、香苗は父親の亡くなった現場に花を供えて覚悟を決めたようだった。
鈴木の葛藤
香苗は鈴木の病室に行き、美和子を捜すのを協力してくれないかと頼む。香苗は鈴木を怪我させたのも美和子だと、自分も思っているのではないかと話すが、鈴木は何の話かとはぐらかす。
そこで香苗は清家が27歳で政治家になり、ハヌッセンが暗殺された43歳に、鈴木が殺されそうになった一連の経緯を話す。さらに清家には、人の所有欲をかきたてる才能があるため、鈴木は美和子に危機感を抱き、別れさせようとしたのではないかと指摘する。
2001年、大学4年生の時に東京で、鈴木が美和子に清家と別れてほしいと頼む。美和子は「血の裏付けと人をひきつける力がある人間が、中身が空っぽのまま存在しているなんて、奇跡ですよね。しかもその人は100%私に依存してくれてる。完全に自分色に染められるんです。こんないいもの、絶対に渡しませんよ」と答えた。
そして「もう彼には鈴木さんは必要ありません。私がきっちり引き継ぎますから」と宣言する。鈴木は君じゃ清家の才能を活かせないと反論するが、美和子は聞く耳を持たずに帰ろうとする。
美和子はシナリオを書いている話をし、『最後に笑うマトリョーシカ』というタイトルの意味を説明する。「誰が一郎人形の一番芯の部分で、大笑いしてられるかっていう意味を込めた」という。
香苗は今も清家の近くにいる美和子の居場所を突き止めるために、関東テレビに電話してくれと鈴木に頼む。「私を利用してください」と言う香苗に対し、鈴木は「結構ですお帰りください」と断った。香苗は去り際に「電話待ってます」と言って出て行った。
その後、清家から電話があり、今夜会おうと誘われる。料亭の裏口に来てくれと言われ、香苗は美和子についても聞きたいと話した。
2006年、清家事務所でのことを思い出す鈴木。初めて事務所に来た時、片付けをしながらビールで乾杯をした。鈴木はけじめとしてこれからは先生と呼ぶと言い、清家にも俊哉君ではなく鈴木と呼んでくれと頼んだ。
清家はまず父の場所を目指すと言い、「それともう一つ。僕にはその先に成し遂げなければならない悲願がある」と語った。鈴木が悲願は何なのかと尋ねると、清家は「それはまた話すよ。その時には君の力も借りなければならないから」と答えた。
清家は鈴木が関係を改めるというなら提案があると言い、「今後意見が食い違うことがあったら、そのときは自分に従ってほしい。最後のジャッジは委ねてほしい」と頼んだ。鈴木が「わかった」と答えると、清家はさっそく藤田を採用しないことにすると言った。「僕のブレーンはあくまで君だから」と話し、戸惑う鈴木に対して「あの人なら働き口なんていくらでも見つかる」と説得した。
【笑うマトリョーシカ】3話の結末
鈴木は悩んだ挙げ句、香苗に連絡し、シナリオを取りに行くよう頼んだ。香苗は料亭への時刻に間に合うかを考えながら急いでテレビ局へ向かった。
渡されたシナリオの応募用紙を見ると、本名は真中亜里沙(まなかありさ)、ペンネームは劉麗蘭。住所は群馬県、生年月日は1979年5月17日だった。シナリオの内容にはハヌッセンについても書かれており、香苗は驚いた。そして急いで料亭の裏口へ向かう。
間に合った香苗は清家に色々話そうとするが、清家は「今後、連絡はとらないようにします。あなたのために」と言った。困惑する香苗に対し、清家は「聞いてください。前にも言いましたけど、僕のことをしっかり見ていて。僕も、あなたを見ていますから」と告げた。すると秘書がやってきて、何をしているのかと問いかけ清家は車に乗り込む。香苗は清家の後を追いかけ、清家は車の中から振り返って見つめた。
香苗は心の中で、「これからもあなたを見続けます。そして、父を殺した犯人を、あなたの背後にいるハヌッセンを必ず見つけます」と誓った。
春吉のカウンターで、タブレットで清家の会見を見る女性(高岡早紀)がいた。佐々木が鯛めしをふるまうと、女性は「これ、武智先生も好きだったなあ」と話す。佐々木が「あの記者がまた探っている」と話すと、女性は「一度その人に会ってみたいなあ」と笑った。
シナリオの内容
真中亜里沙が応募した『最後に笑うマトリョーシカ』の内容の、画面に映った部分を掲載しています。
鏑木「…誰のおかげでここまで来れたと思っているんだ」
清川「それはもちろん…君だよ」
鏑木「わかっているならいいんです。まず、明日の会見で今日の発言は撤回してください。代わりに…」
鏑木は清川に事細かに指示をし、思いのままに操ろうとする。
まるで、エリック・ヤン・ハヌッセンがアドルフ・ヒトラーをそうしたように。
●国会・囲み取材
記者に囲まれる清川。
清川「昨日の会見での発言は撤回させてください」
記者A「本意ではなかったと言うことでしょうか」
●清川と沙和子の家・リビング
沙和子「…鏑木…何もわかってないんだから」
テレビを消す沙和子。
沙和子「もう、あなたは要らないのよ」
清川=清家、鏑木=鈴木、沙和子=真中亜里沙 ということだと思われます。
【笑うマトリョーシカ】3話の感想
元彼女は清家をモデルにしたシナリオを書いていたが、名前も学校も偽っていたという話でした。
物語の進展は特にありません。三好美和子と名乗っていた元彼女ですが、本名は真中亜里沙といい、法院大学の学生ではありませんでした。応募用紙には学生とあるので、どこかしらの大学には通っていたのかもしれません。
この女性が高岡早紀さん演じる謎の女性なのか?今のところはっきりとは分かりません。また、武智議員と不倫していた相手と同一人物なのかも不明です。
インコも見つからないまま、息子をだしにして取材に向かう香苗に対し、元夫は呆れます。見ているこちらとしても、あまり共感できない女性です。優先順位は取材第一なのに、息子の心も欲しがります。とりあえずこの件が片付くまでは一切息子を巻き込まないで、全てが終わったら迎えに行くようにして欲しいものです。
清家がいうセリフの意味が、今のところいまいち分かりづらいです。誰かに見張られていたり、盗聴でもされているのか?意味深な事しかいいません。また、彼の悲願が何なのかもまだわかりません。
鈴木が香苗に協力したことで、今後どうなるのか?鈴木自体、また危険な目にあいそうな気もしますし、香苗にも車が突っ込んできやしないか心配です。