今回は前回の続きの話となります。横浜女子大生連続殺人事件の犯人と思われる男を、樋口は無事捕まえることができるのか?そしてひかりの父親の話が今回語られます。終盤にはまた新たな事件も発生して次回にまた続きます。
【ボイス 110緊急指令室】のキャスト
【ボイス 110緊急指令室】2話のあらすじ
電話から聞こえる微かな音を頼りに被害者の監禁場所を突き止めたひかり(真木よう子)。女子大生連続殺人事件解決後、ひかりは3ヶ月の条件付きでECUの設置を許可される。
しかし、普通は聞こえるはずのない音だけを頼りに監禁場所を突き止めたというひかりを信用できない樋口(唐沢寿明)は、現場リーダーへの誘いを突っぱねてしまう。
一方、署長の田所(小市慢太郎)から指示を受けた強行犯係の沖原(木村祐一)は、緊急指令室に戻ってきたひかりが自分のチームに樋口を入れようとしている目的を探っていた……。
翌朝、長らく入院している一人息子・大樹(鳥越壮真)の病室で夜を明かした樋口は、後輩の石川(増田貴久)からの電話でひかりが自分たちをECUに異動させたことを知る。苛立つ樋口は、電話からの音が聞こえたというひかりの耳を試すため、離れた距離からひかりに呼びかける。すると、ひかりは普通は聞こえるはずのない樋口の声を聞き取って……。
樋口に詰め寄られたひかりは、自分の聴力の秘密を打ち明ける。そして、3年前に妻の未希(菊池桃子)が殺害された事件の陰に、ひかりを巻き込んだもう一つの痛ましい事件が隠されていることを知る樋口。その内容はあまりに衝撃的なものだった……!!果たして、ひかりが樋口をECUに呼び寄せた真の目的とは!?
公式HPより引用
【ボイス 110緊急指令室】2話のネタバレ
- 被害者が監禁されている場所を突き止めた樋口は、その場で犯人と格闘することになる。その隙に夏美を逃がすが、樋口は過剰に犯人を殴って凶器のハンマーを手にする。今での被害者の写真を見て、怒りに駆られるがハンマーを犯人には振り下ろさなかった。
- ECUの設立を許可されたひかりはメンバー選出に取り掛かる。戻って来た樋口がひかりになぜあの場所がわかったのかと問い、ひかりは正直に聞こえたからだと話すが全く信じない。
- 科捜研の落合を副室長として誘い、さらに緒方と栞を誘うが二人共乗り気ではない。森下は断って行ってしまうが、緒方は断りきれずに配属されることになる。
- 樋口は捜査資料を調べてみるがやはりあの場所を特定できるヒントはなかった。再び会ったひかりは12歳の時に交通事故にあって2年間目が見えなかったときから、聞こえるようになったと話す。
- 樋口を引っ張り込む理由は自分の父を殺した犯人が、樋口の妻を殺した犯人と同じだからだと答える。父は応援を待たずに犯人と遭遇し、その場で同じように撲殺されたのだった。しかし、警察の発表は“交通事故死”となっていた。
- ひかりは、警察内部に真犯人の協力者がて、警察を操るだけの権力を持っているというが樋口は証拠を持って来いといって信じない。
- その頃、相良が倉庫の屋上から飛び降りて自殺をしたという通報が入る。ひかりと樋口は現場に向かって遺体を調べる。足の裏の傷や頭の傷からあの犯人の犯行と思える遺体だった。
- 警察の発表は自殺と認定し、被疑者死亡のまま書類送検をするという。その発表を聞いた樋口はひかりの言っていたことがようやくわかり、ECUに参加することを決める。
- ECUへの参加を断った栞の元に妹の葵から電話が入るが拉致されてしまう。栞は緊急通報をしコードゼロが発令され樋口が出動する
【ボイス 110緊急指令室】2話の感想
ドラマの始まりが前回から引き続きの話で、まず緊張感のある場面が続きます。その後ほっと一息ついたかと思えば、前回の妻撲殺に続き今度はひかりの父が撲殺という話となり、最後にはまた拉致されて次回に続くという構成でした。
始まりが犯人逮捕、中盤がちょっとの息抜き、後半はまた事件発生、という流れで毎回やるのか?視聴者を飽きさせないように構成しているのが、しっかり伝わってきてよかったです。前回全く説明がなかったことも、大事なことは今回ちゃんと説明されていました。しばらくは起きた事件に集中する回が続くのか?それともれいの撲殺犯をちょこちょこ出してくるのか?展開に注目です。
また森下栞が5ヶ国語話せるということなので、そこら辺をいかす犯人も登場するのか?毎回樋口がボッコボコに犯人を殴りまくるのは、さすがにどっちが正義の味方かわかりにくいので、周りのメンバーの個性をいかしてくれることに期待します。
ひかりの父の死の真相
前回説明はありませんでしたが、今回樋口に父の死について話します。ひかりは父の死の時も声を聞いていました。しかし、警察は“殺人”ではなく交通事故として処理します。
2016年7月31日付けの新聞記事
交番の警察官事故死 パトロール中トラックにひかれ
三十日夜、神奈川県横浜市内の路上で神奈川県警港東警察署みなと交番勤務の橘修二警部補(60)が、パトロール中に走ってきたトラックにひかれて死亡した。
港東署によると、現場は見通しの良い交差点で、当時青信号で横断歩道を渡ろうとした橘警部補のところへ赤信号を無視したトラックが衝突。橘警部補は病院へ搬送されたが死亡が確認された。同署はトラックを運転していた松井卓容疑者(38)を自動車運転過失致死容疑で逮捕した。取り調べに対し松井容疑者は「居眠りをしてしまった」と供述しているという。警察は、松井容疑者が居眠り運転をして赤信号に気付かず、橘警部補をひいたとみて捜査を進めている。橘警部補は来年3月をもって定年退職する予定だった。
死亡診断書から死因は脳挫傷と頭蓋骨陥没骨折となっていますが、死んだ理由としてはあくまで“交通事故”という扱いです。ひかりは直接父親とコールを受けて話し、話している最中に父親は撲殺されてしまいます。
実際ひかりが話していた時と、新聞記事の差を比較してみました。
新聞 | 実際 |
---|---|
パトロール中 | 無線を聞いて向かった |
トラックにひかれた | 犯人に撲殺された |
横断歩道で死亡 | 市場で死亡 |
容疑者逮捕 | 捕まっていない |
その後、音声データは消され誰に言っても信じてもらえなかったということです。ひかりはここである推理をします。
- 警察内部に真犯人の協力者がいる
- 真犯人は警察を操るだけの権力を持っている
- その権力で法と正義をねじ曲げている
だから、樋口の妻の事件の音声データも一部消えていた。相良が捕まったのも犯人と取引をした。しかし、相良は途中で気が変わって保釈中に逃走したに違いないと。ひかりの父の時も犯人は捕まりますが、この人物も取引をしていたのかもしれません。
相良の最期
相良が自殺したという連絡が入り、ひかりと樋口は遺体発見現場へ駆けつけます。本当に自殺なのか?遺体を二人は確認します。
- 遺書がある
- 落ちるところを見た目撃者がいる
- 靴をはいていない足裏は傷だらけ
- 監察医に写真を見てもらうと、後頭部の陥没は転落時のものではない
- 現場でも司法解剖すべきという声があった
- しかし変死事案としてすぐ処理するよう言われた
遺書というのはメモのようなものでした。
頭からあの日のことが 毎日毎日離れない 逃げるのに疲れた
許してください さようなら
相良卓也
樋口が3年間追いかけていたので、疲れたといえば疲れたとは思います。筆跡が本人のものなのか、そんなことは調べても調べなくてもいいのでしょう、証拠もなにも捏造なり処分なりできるようなので。
ひかりはもちろん父の時と同じだと思いますし、さすがの樋口も直接見た遺体が自殺扱いになっていたことで、ECU参加を決意します。
ECUにスカウトされた人たち
緒方拓海
- 神奈川県警察学校初任教養卒業
- 父親は大学病院の医師
- 臨海交番勤務
- 階級は巡査部長
- 大学時代にMITに留学
- ハッキングオリンピックで優勝
- ホワイトハッカーとしてネットのセキュリティー専門家として活躍
交番勤務の巡査部長でしたが、その腕を買われて誘われます。しかし本人は断っていますが、押しに弱く結局参加することになります。同時に面接を受けていた栞のことが気になっているようでしたが、栞は全く興味がなく「クールビューティー」って韓国語でなんていうの?と聞かれ「目の前から消えて」と言ってました。
森下栞
- 神奈川県警察本部教養課通訳センター所属
- 父は教師で42歳で亡くなっている
- 英語、韓国語、中国語、ロシア語が話せる
- 居酒屋の志津が育ての親
5ヶ国語を話せるという特技をいかして通訳センターに所属しています。今回誘われて断りますが、妹の葵が拉致られたことをきっかけにECUに参加するのだと思われます。公式HPでは両親が亡くなっているということなのですが、番組で出てきた栞のプロフィールでは実母は存命していました。
実母:山根恵美子 53歳 無職(専業主婦)
単なる間違いなのか?それとも後で何か関係するのか?苗字がわざわざ違うあたり、何か意図的なものも感じますので一応書いておきます。
その他気になったこと
- ハンマーをうまいことよける夏美
- 閉店しても絶賛稼働中の水槽
- 人の話を基本的に聞かない樋口
- 遺体発見現場を荒らしまくるひかりと樋口
【ボイス 110緊急指令室】2話のまとめ
今回はひかりの父がどうやって死んでしまったのか?そして警察組織内で隠蔽が行われていることがわかります。真犯人は一体どういった人物なのか?ますます謎が深まるばかりです。新たな登場人物も出てきてECUが正式に設置されたことで、今後どういった連携を取ってどうやって進んでいくのか注目です。
話に登場してくる被害者が全て助かるのか?それとも残念な結果に終わってしまう回もあるのか?10分で解決することを目指しているので、間に合わなかったなんてこともありそうな気がします。
個人的にこの番組の一番ワクワクする部分は、音声だけの予告という部分が一番ワクワクします。大変なことが起こっているのではないか?と想像をかき立てられて良いです。今後も予告は音声だけでやって欲しいものです。