【海に眠るダイヤモンド】7話のネタバレと感想|坑内火災発生!端島の運命は?

2024秋ドラマ
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【海に眠るダイヤモンド】7話のネタバレと感想をまとめています。

坑内で発生した火災を消火するため、密閉作業をしに進平たち鉱員が向かう。一方、外勤の鉄平は中に入ることはできず、もどかしい思いをしていた。鎮火しなければ端島は終わるというが……。

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【海に眠るダイヤモンド】7話のあらすじ

ある日、坑内で火災が発生するが、数時間で消し止められた。一平(國村隼)はいつものように坑内へ作業に向かい、火災の検証をしていた職員の様子を見に行く。すると、坑内で突然ガス爆発が起こり、一平たちは負傷してしまう。

発生した火災を消火しに、進平(斎藤工)たち鉱員が地下950メートルの坑道へ向かう。だが、直接消火では鎮火せず、密閉消火を試みることになった。

もし、消火できなければ、端島は終わる。島の運命をかけた、3日間が今始まる……。

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【海に眠るダイヤモンド】7話のネタバレ要約

密閉消火をしに行った進平たちだが、塞いだと思った壁が破壊されてしまう。

辰雄は誰も死なせたくないという思いから、海水を坑内に引き入れ埋没させることを決断する。すなわち石炭の採掘はもうできなくなる。

一酸化炭素中毒になっていた進平は、一人坑内で倒れる。そこに海水が満ち始めた。

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【海に眠るダイヤモンド】7話の詳細なネタバレ

深夜の警報

リナ(池田エライザ)と進平(斎藤工)の息子、誠が一歳の誕生日を迎えた。小さな体でしっかりと歩み始めた彼のため、端島の人々が集まり「餅踏み」の祝いが開かれた。賑やかな笑い声と祝いの唄が響くなか、和尚(さだまさし)が穏やかに呟いた。「この島では必要なことしか耳に届かんようになっとるとよ」

一方、鉄平(神木隆之介)と朝子(杉咲花)の間には、密かな愛が芽吹いていた。お互いを想いながらも、島は狭く結婚前に公然と語るのが難しくもあった。

「プロポーズ、してみたら?」百合子(土屋太鳳)に背中を押された鉄平は意を決して朝子に告白しようとしたが、その瞬間、厨房で火が出てしまいタイミングを逃す

夜半の静寂を破る警報の音。鉱山の奥深く、最も深い九片で火災が発生したという知らせが島を駆け巡った。石炭層が蓄えた熱が自然発火を引き起こしたのだ。すぐさま消火活動が行われ、数時間後には火は鎮まったかに見えた。しかし、それは嵐の前の静けさだった。

「俺が行ってくる」一平(國村隼)は鉱員たちの前に立ち、経験豊富な者として坑内の状況確認に向かった。鉱員引退まで残り一ヶ月。長年支えてきたこの島のために、最後まで職務を全うしようという思いだった。

だが、運命は彼を試す。

坑内深く、静まり返るトンネルの奥で突然の爆発音が響き渡った。灼熱の火が猛烈な勢いで広がり、黒煙が天を覆う。絶望に似た重い熱気が島を包み、ここから始まる長い三日間の闘いが幕を開けた。

灼熱の闘い

進平は何かに突き動かされるように走り出した。鉱山火災の報せを聞いた瞬間、彼の胸には抑えきれない衝動が込み上げた。島の人々は不安に顔を曇らせながらも、無事の帰還を祈り、坑口で固唾を飲んで待っていた。

しばらくして、炭鉱作業服が焼けただれた高井が大火傷を負いながら戻ってきた。続いて、鶴岡(生田俊平)も担架で運ばれてきた。島民たちは凍りついたように彼らを見守る。

「一平さんが!」

担架に乗せられて運ばれてきたのは一平だった。顔はすすで汚れやけども負っていたが、意識はしっかりしている。周囲の鉱員たちが次々と報告を上げる中、安堵と緊張が交錯する一瞬だった。

坑内にいた124名は奇跡的に全員無事。しかし、火災対応にあたった坑務課長代理以下10名は重い火傷と打撲傷を負い、医療班に運び込まれた。

坑務課長の指揮の下、二番方が冷水消火作業を開始した。一平は岩盤の割れ目から噴き出したガスが、くすぶる火に引火したのを目撃していた。

「火が潜るように広がってる。油断できない」と鉄平は報告する。

ガスを排出するために通気を増やすと、今度は酸素の供給量が増え、火が勢いを増すという悪循環に陥る。揚水ポンプを逆流させ、火元に直接放水する方法が取られたが、それでも鎮火には至らない。

端島の炭鉱は地下940メートルに達し、純度の高い石炭は発火しやすい。その上、地球の深部に近づくほど地熱が高まり、石炭層が過熱する危険が増す。

海の底に広がる炭鉱では、何もしなければ海水が瞬く間に流れ込み、島全体が水没してしまう。そのため、各階層には24時間稼働する小型ポンプが設置され、海水を吸い上げている。それらの水は地下600メートルの大規模なタービンポンプに集められ、地上へと排出される仕組みだ。

辰雄(沢村一樹)はすべてのポンプを火元に集中させるという作戦を打ち立てた。限界まで耐えるポンプと奔走する人々の運命は、まさに命の綱だった。

「島中のホースを集めろ!」鉄平たちは辰雄の号令を受け、火元へ向かう。ホースを引きずりながら、彼らの足音が鉱山の底に響く。

海水を引き込む音、熱気を裂く消火の音、島全体が生きているかのようにうなりを上げていた。火災との死闘は、まだ終わりを迎えていなかった。

消えない火

端島の鉱員たちは疲れた体を引きずりながら食堂に集まり、無言で食事を取っていた。焚き火のように小さな明かりが照らすその光景は、戦場の休息のようでもあった。

鶴岡がふと口を開いた。
「なあ、もし坑内の火が消えなかったら、どうなるんだ?」

鉱員たちは顔を見合わせ、誰もがその可能性を考えていたが、口に出すのは躊躇われた。重い沈黙を破ったのは一平だった。

「何としても消すんだよ」

その一言に全員がうなずいた。命懸けの仕事が続くが、火を消さなければ、島は終わる。それだけは誰もが理解していた。

坑内から戻ってきた進平に鉄平が声をかけた。

「火はどうだ?」

進平は力なく首を振る。
「めいっぱい水を使っても消えん。酸素を止めんといかん」

その場にいた全員が悔しそうに目を伏せた。坑内の直接消火は失敗に終わった。翌朝からは密閉消火作戦に切り替えることが決定された。

密閉消火は酸素を完全に遮断し、火を窒息させる方法だ。密閉壁で坑内を封鎖し、数日後に火が消えたのを確認してから壁を壊し、再び採炭を行う。しかし、採炭までの復旧には途方もない時間がかかる。

夜風が少し冷たく感じる頃、朝子は鉄平を待っていた。現れた鉄平は安心させるよう朝子に言う。

「俺は外勤だから、坑内には入らんよ」

その言葉に少し安堵しながら、朝子は目を伏せた。

「鉱員じゃないの、なんか悔しいね」鉄平はもどかしかった。

「今も役に立っとるよ」朝子は鉄平の気持ちが痛いほど分かっていた。

「おやすみ」

そう言って別れようとした鉄平だったが、不意に朝子が腕を組んできた。2人は夜の道をゆっくりと歩いた。

「去年の三池炭鉱みたいにならんよね…?」

朝子の声は震えていた。福岡の三池炭鉱爆発事故。一酸化炭素中毒で800人以上が倒れ、死者は450人を超えた。誰もが忘れられない惨事だった。

「ならないよ」鉄平は静かに答えた。

二人は途中まで歩き、ようやく「また明日」と別れた。

朝子の心配は当然だった。もしかすると、島の誰もがそのことを考えていたのかもしれない。

もし火を消せなかったら…その時、端島は終わる。

誰もその未来を口に出せなかったが、炭鉱火災の深刻さが彼らの胸に重くのしかかっていた。火を消さなければ、すべてが失われる。その現実が、夜の静寂に深く沈み込んでいた。

戦いの続行、密閉作業の開始

18日、端島の炭鉱では未曾有の火災との戦いが続いていた。最深部の火元を封じ込めるための密閉作業が正式に開始された。

作業の第一段階は土嚢の搬入と設置。炭鉱員たちは全身汗まみれになりながら、払肩充填口(はらいかたじゅうてんぐち)を塞ぎ、火元の両側をコンクリートブロックと粘土で固める計画だった。火を消すためには酸素の完全遮断が必要だった。

辰雄は毅然とした態度で指揮を執り、ガス濃度の急激な上昇により、一般鉱員の入坑を全面禁止とした。有資格者と職員のみが危険区域へ入ることが許される状況に変わった。

坑内作業から外された一般鉱員たちは不満を募らせていた。現場から遠ざけられた怒りは、作業員たちの顔に色濃く現れていた。

鉄平は前に出て、声を張り上げた。
「外でも大事な仕事が山ほどある!」

その説得に動かされ、鉱員たちは補助作業に回ることを決めた。

その頃、港に船が到着し、高島から救援にやってきた石橋()が降り立った。鉄平は自ら案内役を買って出て、港から坑内へと連れて行く。

進平も坑内へ向かう支度をしていた。リナが息子・誠を背負って駆け寄る。彼女の顔には深い心配の色が浮かんでいた。

「火事ば封じ込める、心配するな、荒木リナ」

進平はそう誓い、リナを強く抱きしめてから、重い足取りで坑内へ戻っていった。

19日、第二次密閉作業が開始された。賢将(清水尋也)が報告する。

「うまくいけば、あと2時間で作業は終わる!」

気温は31度、湿度は95%、地熱温度は50度を超えていた。過酷な環境の中、作業員たちは全力を尽くしていた。
東京本社からの電話が再び鳴った。だが、辰雄は静かに応じた。

「今は出られない、そう伝えてくれ。2時間、信じて待とう」

全員が息を詰め、祈るような気持ちで作業を続けた。

作業が完了し、鉱員たちはようやく地上へ戻ろうとしていた。だが、突如として熱風が吹き出した。

「危ない!」

封じ込めたはずの壁が爆発音とともに吹き飛んだ。ブロー(ガスの逆流)が発生し、坑内にいた15人が負傷した。ガスと熱風が坑内に充満し、一酸化炭素中毒の危険が迫った。

辰雄はすぐさま号令を下した。

「全員退避!救護隊は残れ!」

坑内火災との長い戦いは、まだ終わっていなかった。希望と絶望が入り混じる端島の夜は、果てしなく続いていくようだった。

決意の夜

端島の夜空は厚い雲に覆われ、重苦しい空気が島全体に漂っていた。辰雄は自宅の一室で東京の本社と連絡を取り合っていた。受話器越しに話す彼の声は冷静さを装っていたが、内心は揺れていた。

「もう、それしか方法が…」 と、絞り出すように言ったその時、一平が部屋にやってきた。

「まさか、諦めるんじゃねえよな?」

辰雄は一瞬、言葉を失った。一平の眼光は鋭く、炭鉱夫としての誇りが全身からにじみ出ていた。

「中でまだ、うちのせがれが頑張っているんだよ!」

その頃、坑内の進平は負傷しながらも壁の再建を試みていた。体は限界を超えていたが、彼の目に迷いはなかった。

「ここにもう一度壁を作る…それしかない!」

熱とガスが充満する坑内で、炭鉱夫たちの魂はまだ燃え続けていた。

辰雄は拳を握りしめ、視線を逸らすことなく一平を見据えた。

「壁は壊れたんだ」

「また作りゃいい!」 と、一平は即答した。

「負傷者が15人も出ているんだぞ!」 辰雄の声が上がる。

「俺たちはいつだって覚悟して仕事してんだよ!簡単に諦めてたまるか!」

辰雄は声を荒げた。

「こっちだって簡単な決断じゃない!島の命運をかけたこの場所を諦めることが、どれだけの損害を引き起こすか、あんたにわかるのか!」

その言葉に、一平は一歩も引かなかった。

「金の話じゃねえよ!」

「あの道は、海の下のあの道は…俺たち炭鉱夫が死ぬ思いで掘ってきた、血が通った道なんだよ!」

一平の言葉に、辰雄は心を揺さぶられた。

「上の連中は自分で掘ってねえからわかんねえんだよ…てめえ、島守る気ねえのか?」

辰雄は、これまで押し殺していた感情を初めて吐き出した。

「守りたいんです!島も…命も…失いたくないんです。誰一人!」

その叫びに一平は動きを止め、深い静寂が訪れた。

「…これから先は上からの命令じゃない。私の決断です」

辰雄の声は静かだったが、その響きには不屈の意志がこもっていた。彼の表情には、迷いが一切消えていた。

その夜、島を守る戦いが新たな局面を迎えた。

灯火は消えない

端島の夜空は重く沈み、島民たちの胸に不安がのしかかっていた。そんな中、炭鉱長辰雄の声が島内放送に響き渡った。

「三日前の未明に発生した自然発火による坑内火災について、鉱員、職員ともに全力で消火活動にあたりましたが、火はまだ消えていません。ガスも危険な濃度に達しています。よって、消火は不可能と判断しました

鉱員たちは息を飲み、放送に耳を傾けた。

「これ以上は不測の事態を招きかねません。全員坑内からの撤退を指示しました。撤退が完了次第、深部区域は水没放棄します

その瞬間、怒号が島内に響き渡った。鉱員たちは必死に抗議し、叫び声は波のように広がっていった。

「ポンプ座より下、650メートルの地点から全て海水に沈めます。これ以降、端島炭鉱では採炭が不可能になります。残念です」

この無情な宣告に、鉱員たちは激しい憤りを爆発させた。

その時。一平が堂々と前に進み出た。

「てめえら、黙れ!黙って聞け!」

怒号は瞬く間に止み、静寂が訪れた。

「端島は炭鉱の島です。石炭は我々の財産、生きる糧でした。しかし…」

言葉を区切り、拳を固く握る。

「本当の財産はここで生きている、働いている皆さんだ!」

その言葉に、鉱員たちの表情が変わり始めた。

「もう石炭が取れなくても、端島が終わっても、命にはかえられない。これ以上、甚大な事故を起こすわけにはいかない!」

心からの訴えに、鉱員たちは涙を浮かべた。

「この3日間の皆さんの働き…そしてこの島で働く全ての人に敬意を評します。ありがとう!」

声を震わせながら話す辰雄。

「皆さんが生きている限り…この島の灯火は消えません!」

島中に静かな涙がこぼれた。鉱員たちは嗚咽を堪え、拳を強く握りしめた。

その夜、端島の心に灯された希望の灯火は、決して消えることはなかった。

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【海に眠るダイヤモンド】7話の結末

鉄平は石橋に報告するため、重い足取りでポンプ座へ向かった。

「自分は高島の人間です。私が終わらせる…でいいんでしょうか?」

石橋は戸惑いながら、鉄平にも止める手伝いをしてもらうよう頼む。鉄平は要望を受け入れた。

鉄平は震える手でバルブをひねり、ポンプを止める。島中に響く静寂に、鉄平の胸は張り裂けそうだった。

ブレーカーを落とす度に、島の生命が少しずつ消えていくように感じた。自らを責める心の痛みを押し殺しながら静かに切っていった。

一方、進平は坑内奥の闇の中を彷徨っていた。漂う一酸化炭素による幻覚が、彼を死の淵へと引き込む

「栄子…?なんでここにおる…?死んどる…これは幻覚や…」

進平は必死に自分の頬を叩き、現実へ引き戻そうとする。

「リナ、誠…待ってろ。端島は終わったりせん、ここで三人で、幸せに…」

そう呟きながら、進平は膝をつき、その場で崩れ落ちた。

地上に戻った鉄平は父・一平にポンプを止めたことを報告した。そして賢将に進平の行方をきいた。

「兄貴は?まだ上がってないのか?」

言葉を失う鉄平の目が、鉱員たちの出勤札の板に向かう。ひとつだけ裏返しのままの札を見つけた。震える手で表を返すと、それは進平の札だった。

その頃、坑内の奥深く海水が押し寄せていた。

冷たく、容赦ない水は炭鉱の闇を埋め尽くし、進平の力尽きた体を飲み込もうとしていた。

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【海に眠るダイヤモンド】7話のまとめと感想

坑内火災が発生するが消火できず、坑道を海中に沈めて石炭の採掘を止めたという話でした。

始まった当初から炭鉱の話なので、誰か亡くなるのだろうなと思って見てはいましたが、いざその時が来るとやはり辛いものです。

リナは進平を失い、端島が閉山されたことで出て行くのでしょうが、なぜ夜逃げするように出て行くのかは分かりません。また新たな追っ手でもやってくるのかどうなのか。

また、鉄平はこの事故で亡くなったわけではないので、なぜ行方が分からないのか?謎です。端島が閉山された後、朝子と鉄平はばらばらになり再会しないのかもしれません。

来週から最終章ということで残り数話だと思いますが、最後どうまとめるのか楽しみです。

【海に眠るダイヤモンド】7話のいいセリフ

みなさんが生きている限り、この島の灯火は消えません!

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