【東京二十三区女】3話「豊島区の女」のネタバレ感想|池袋の女とは?

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今回の【東京二十三区女】は「豊島区の女」です。

江戸時代の都市伝説である池袋の女にまつわる話となっています。
池袋出身の女を女中として雇い入れたことによって起こる怪異とは一体?

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【東京二十三区女】3話「豊島区の女」のあらすじ

璃々子が助けたシナリオライターの阿久根は、澪という娘を探していた。
阿久根を自宅に帰すために、璃々子が代わりに彼女を探すことにする。

ようやく見つけた澪は、阿久根は自分の父親ではないという。阿久根が歳の離れた澪に思いを寄せ、一緒にいたいがために探していたのだった。

澪が家を出た理由は阿久根が嫌で出たわけではなく、自分がいることで怪現象が起きるからだという。
なぜ、怪現象が起きるようになったのか?島野は璃々子に「池袋の女」という都市伝説を話す。

それは、現在の阿久根と澪の関係がまさに当てはまっていた。

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【東京二十三区女】3話「豊島区の女」のネタバレ

先にオチを知りたい人はこちらどうぞ。箇条書きで物語の内容を簡潔にまとめています。

  • 阿久根が探す澪という女性を、璃々子が代わりに探す
  • 澪と阿久根は親子ではなく、阿久根が思いを寄せる女性だった
  • 澪は怪現象が起きるようになったから、家を出ていった
  • 阿久根はそれでも澪と一緒にいることを望んで結婚する
  • 高根と澪の2人が計画した“後妻業”だった
  • 謎の人影に高根が襲われて死亡
  • 霊界の門が開き、やってきた人影に澪も襲われる

人探し

人探しをしていた璃々子は、島野と一緒に池袋の街にいた。
一体誰を探しているのかとたずねる島野に、璃々子は「澪」という23歳の女性を探していると答えた。

そもそもの発端は、璃々子が偶然道で苦しんでいる男性を助けたことから始まる。

男性はシナリオライターの阿久根一郎という男だった。
病院か家に戻ったほうがいいといってもきかない阿久根、理由は娘を探しているからだという。
阿久根を自宅に戻すため、璃々子は代わりに人探しをすることを引き受けた。

自宅に戻った阿久根はベッドで寝ていた。

呼び鈴が鳴り、澪が戻ってきたのかと思い玄関へ向かう。
しかしそこにいたのは澪ではなく、教え子の高根だった。
シナリオを見せに来た高根を部屋に上げ、その中身に目を通す阿久根。
恋人との関係に工夫が欲しいと指摘した。

澪を発見

その頃璃々子と島野は東池袋中央公園にいた。

阿久根の話によると何日か前に、この公園で澪の姿を見たという人がいるらしい。
だからといってまたいるとは限らないという島野は、池袋について話をし始める。
すると園内を探す璃々子の目に一人の女性が目にとまる。
それは探していた澪だった。

璃々子は澪に阿久根に頼まれて探していたと話しかけ、家を出た理由を聞かせてもらおうとする。
黙ったままの澪に璃々子は、お父さんは必死にあなたのことを探していると教える。
すると澪は「父って誰?」と逆に問う。

阿久根と澪は親子の関係ではなかった。

阿久根と澪の馴れ初め

家政婦として家に来た澪は、阿久根の死んだ妻にそっくりだった。目元の涙ぼくろまで一緒だった。
あまりにも妻に似ている澪に、阿久根は心の奥底の感情を押し殺して澪に接していた。
しかしある日、同居している妹の亜希子に澪が辛く当たられていたのを見る。
ただ詫びるだけの澪を見て阿久根は衝動を抑えられず、優しく抱き締めてしまった。

最初は戸惑っていたが、次第に阿久根のことを受け入れていったと澪はいう。
母子家庭で育った澪は、母親が色んな男性と付き合っていたため、誰が父親かも分からなかった。
だから阿久根のことを、父親のように思っていたのだった。

では、なぜ澪は家を飛び出したのか?
それは、自分があの家にいたら恐ろしいことが起きるかもしれない、そう思ったからだという。

怪現象の始まり

最初は不気味な物音から始まった。
やがて部屋のラジオが突然鳴り、電球が割れたりし始めた。

ある日、妹の亜希子が床に散らばった食器を見て、澪がやったに違いないと怒る。
澪が否定しても亜希子は聞かず、澪のことを責め続ける。
見かねた阿久根がそこに割って入り、これ以上彼女にとやかく言うなと亜希子に忠告するのだった。

阿久根は彼女に会えないのなら、もう生きている意味はないと落ち込んでいた。
そこに呼び鈴が鳴って出ると澪がいた。
喜ぶ阿久根だったが、澪はお別れを言いに来たという。
そして自分が家を出たのは、亜希子のせいではないという。

自分が家に来てから不吉なことばかり起きて、もっと恐ろしいことが起きる予兆なのかもしれない、と澪は考えていた。
だから澪は家を出て、最後に阿久根に別れを告げに来たのだった。

感謝を述べて出て行こうとする澪の手を、阿久根はつかんで引き止める。
澪を抱き締めてこれから先の生涯は全て澪に捧げると誓うと、澪もまた抱き返した。

池袋の女の言い伝え

澪から話を聞き終えた璃々子と島野は、阿久根の家の前で話をしていた。
この家には目に見えないおぞましい気配が漂っている、と璃々子は心配していた。
島野はあることを思い出す。「池袋の女」という江戸時代の文献に残されている伝説の話を。

当時、池袋の女を雇って手をつけると、怪異が起こると言われていた。
澪は池袋出身で阿久根の家では超常現象が起こっている。
池袋の女の話とよく似ていると島野は言う。

2人の計画

澪と阿久根は入籍をした。これで名実共に二人は夫婦となった。
阿久根は日々、澪といることで生きる活力がみなぎっていた。
しかし、阿久根は突然倒れてしまい、病院に搬送され間も無く死んでしまう。

病室に残された澪は阿久根のそばで泣いていた。
そこに入ってきた高根が澪に声をかける「ご苦労様です、もういいよ」と。
「これで終わったのね」という澪は、目元のほくろを擦って落とす。

葬式を終えた後、高根は阿久根の家に澪を探しに来る。
「これで誰もお前を疑う者もいない。この家も土地も全部俺達のものだ」と暗い部屋にいる人影に向かって言う高根。
答えない澪にもしかして本気で惚れていたのか?などいいながら人影に近付く。
振り返った瞬間、高根は驚いて言葉を失った。

霊界の扉が開かれる

一方、澪は阿久根の部屋で遺品の整理をしていた。
日記に目を通すと、阿久根は澪のたくらみを知っているような記述があった。
そして「彼女が池袋の女だったとしても」とも書かれていた。

驚く澪は他の遺品にも目を通す。
池袋の女を女中に雇うと必ず怪異が起こる、村の産土神の霊、霊力に同調など書かれた箇所に線が引いてあった。
「私が池袋の女?」澪は何が起こっているのか理解していなかった。

産土神の霊力に同調したことで、霊界の扉は開かれる。

叫び声を聞いて澪が向かうと、高根が床に倒れて死んでいた。
やがて聞こえ始める物音。
澪が振り返った先にある人影が、こちらへ近付いて来た。

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【東京二十三区女】3話「豊島区の女」の感想

きっと澪と高根はグルで、澪に“後妻業”をやらせていたのでしょう。

高根は阿久根に教えて貰っていたのに、その時言われたことを後に引用して嘲笑います。
阿久根が二人の関係を知ってて、殺されるとわかっていても、澪といれるならそれで良かったのだと思います。
そして自分の死後、残った二人が結ばれることはないのもわかっていたのでしょう。

なぜなら――扉が開いたからです。

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【東京二十三区女】3話「豊島区の女」の補足

池袋の女とは?

江戸時代にあった都市伝説ということですが、一体どういう話なのでしょうか?

  1. 池袋出身の女が女中として雇われる
  2. 雇い主である家主と密通する
  3. 怪音が鳴ったり、皿や椀などが飛ぶ
  4. さらには火のついた薪も飛ぶ
  5. 女中を村に戻すと怪異はおさまった

一説には娘の出身地である村の男たちがやってきて、娘を奪われた復讐をしていたとも言われてたり、女中自らやっていたなどいわれています。
「池袋の女は恐ろしい」というのが、その当時の共同幻想としてありました。
それもこれも池袋が江戸時代当時は湿地帯であり、魑魅魍魎が潜んでいるといわれていたからです。

現在の池袋はそんな面影もなく、人が沢山行き来しています。
名前に池がつくだけあって、当時は文献通りに湿地帯だったのでしょう。
劇中で島野も言っていますが、池袋が栄えたのは戦後になってからです。

詳しくはこちらをどうぞ。

東池袋中央公園について

澪が現れた公園は、サンシャインそばの東池袋中央公園という場所です。
この公園の話をするのかと思いきや、時代をもっとさかのぼった江戸時代の話でした。

なぜ、この公園の話をすると思ったのか?
それは、ここは以前巣鴨プリズンという刑務所があったからです。

この刑務所は第二次世界大戦の戦犯が収容されていました。
その人たちを処刑した場所が、現在の東池袋中央公園周辺となります。
この公園に行ったことある人なら知っているかもしれませんが、その人たちを供養するための慰霊碑があります。

巣鴨プリズンは後に東京拘置所となり、拘置所が小菅に移ったのでその後解体します。
その跡地に建てられたのが現在のサンシャイン60です。

現代の池袋で心霊といえば、真っ先にこの場所が思い出されます。

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【東京二十三区女】3話「豊島区の女」のまとめ

今回の話は特定の場所ではなく、江戸時代にあった都市伝説である「池袋の女」の話がベースでした。

池袋出身の女を雇って、その女に手を出すと恐ろしいことが起きる。
江戸時代にそう語られていた話を、現代で再現します。

阿久根は澪と一緒にいられれば、どうあろうと構わなかったようで、2人の企みについても気づいていました。
自分の死後、教え子の高根といちゃつく澪が、遺品の日記を読んでどういうことが起きているのか知ったときにはもう手遅れでした。

あの世の扉が開き、現れたこの世のものではない何かに襲われて終わります。

今回の都市伝説

池袋の女

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