【特捜9シーズン2】最終回のネタバレと感想|宗方班長こと寺尾聰さんが卒業

特捜9 2019春ドラマ
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【特捜9シーズン2】最終回11話のネタバレと感想をまとめました。

今回で最終回を迎える【特捜9シーズン2】は、宗方班長が卒業する回でした。班長はなぜ辞めてしまうのか?それは今回の事件ではなく初回に起きた事件に関して、直樹の身代わりになるといった感じで話は進みますが、最終的な理由とは?

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【特捜9シーズン2】最終回のあらすじ

 弁護士の小林則夫(坂本直季)が死亡する事件が発生し、特捜班が臨場する。ほぼ無傷の遺体は、指先だけが切れており、床に血で『J・P』と書かれていた。“これはダイイングメッセージか!?”と考える浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班の面々だが、監察医の早瀬川真澄(原沙知絵)の解剖によると、死因は不明…。

 一方、鑑識課の解析により、すべて同じ背広姿の男を隠し撮りした大量の写真がスマートフォンに残っていることがわかる。それを見た班長の宗方朔太郎(寺尾聰)は、写真の背景から撮影された場所は東京地方裁判所だと指摘。さらに調べを進めると、写真に映っている人物が裁判官の櫻井潤(嶋田久作)であることが判明する。

 特捜班が、小林と櫻井の接点を調べ始めた矢先、第2の死亡事件が発生! 死亡したのは、弁護士の松井浩史(古河耕史)で、床には血で『J』の文字が!

 小林と同様死因は不明だが、松井の足裏に軽度の熱傷があることが判明。真澄は、二人は感電死した可能性があると言い、二人の弁護士の死は、連続殺人事件の様相を見せ始める。

 櫻井と二人の弁護士の接点を調べる中で、松井が元々検事だったヤメ検弁護士だということが分かる。さらに、12年前の『青酸ガス無差別殺人事件』でのつながりを見つける。当時の関係者にも聞き込みを始めるが、上からは圧力がかかる事になる。

 しかしそんな中、裁判所から刑事部長の三原達朗(飯田基祐)に、しつこく櫻井に聞き込みをするなとクレームが入り、直樹が降格の危機に…。さらに、優しく人に寄り添いながらも正義を貫く直樹の姿を見た宗方はある決意を固め、特捜班に運命のときがやってくる…。

公式HPより

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【特捜9シーズン2】最終回のネタバレ


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犯人のネタバレ

村野真法(笠原秀幸)

動機のネタバレ

父親が起こした事件を当時は父が本当にやったものだと思っていた。弁護士からも証言の偽証を迫られるような言い方をされ、裁判当日に父親に不利な証言をしてしまう。しかし、送られて来た手紙に書いてあった「やがて円満。諦めるな」という文章と同じ文が、後に近所の神社で引いたおみくじに書いてあった。

父親の証言通り、父は無実で事件発生当時、近所の神社でおみくじを引いていたと、その時に初めて確信する。父親を信じ切れなかった自分を悔やみ、父を有罪にするように差し向けたその事件担当の弁護士、判事、検事に復讐で殺害した。

結末のネタバレ

殺された小林がなぜ櫻井の写真を持っていたのか?さらに殺された松井との共通点は何か?調べていくと過去に起きた「青酸ガス無差別殺人事件」という裁判に、三人それぞれが関わっていたことがわかる。

そこで殺害現場の物件を管理する不動産屋をあたり、村野がそこに来ていたことがわかった。また、二人が殺害されたことで、櫻井は自分が狙われていると思い長期休暇を取って別荘へ行く。そこに村野がやってきたところを、特捜班のメンバーが捕らえた。


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【特捜9シーズン2】最終回の感想

班長がなぜ辞めるのか?今シーズンの初回に起きた爆破事件の容疑者が、射殺されてしまう事件について直樹の身代わりになって辞めるような流れになります。しかし、なぜ班長が辞めないとならないのか?その理由はいくつかあるのかもしれませんが、最終的に本人の口から語られるのは家庭の事情でした。

初回の事件について

初回に起きたビルの爆破事件の容疑者が、直樹を拉致して山中に逃亡する事件が起きます。この事件がどういったものか、番組内で出てくる新聞記事を引用します。

爆破テロ犯人射殺 逃走中に警官に向けて発砲

 九日午後五時頃、埼玉県所沢市の山中で同日に港区六本木で起きた爆破事件の容疑者である男が警察官の制止を振り切り猟銃で発砲したため、警察官が発砲、男は現行犯逮捕されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。なお発砲した警察官に怪我はなかった。

 警視庁発表によると男は東京都中野区在住、職業不詳、足代新市容疑者(六十三)。警視庁の捜査協力要請を受けた埼玉県警が現場付近を捜査していた所、足代容疑者が猟銃で発砲してきたため、警察官は「撃つぞ」と警告したが、静止することがなかったために発砲した。

 警視庁は足代容疑者の容疑を銃刀法違反及び殺人に切り替え、当時の詳しい状況を捜査するとともに死因を調べると発表した。

 警視庁の刑事部三原刑事部長は今回の発砲に対し、「警察官の生命に危険が及んでいた状態での拳銃使用でやむを得ないと考えている。引き続き住民の安全安心の確保に努めたい」と話した。

 足代容疑者は九日に六本木のセントラルスカイタワーで発生した爆破事件の容疑者として捜査線上に浮上しており、警視庁、警察庁による合同捜査が続けられていた。

やむなく狙撃

 事件現場となった山中近くにいた管理者の男性は事件当時の様子を振り返り、「山中で仕事中ドーンという物音を聞きびっくりして山を降りたところ、さらに数十分後に今度はパーンという発砲音が聞こえた。後で事件の事を聞き恐ろしくなった。普段はとても静かな場所だったがこんな事件が起きるとは」と話した。

 発砲事件の起きた山中は一般立ち入りが禁止されている地域となっており、埼玉県警の発表による登山者や地域住民に影響はなかった。

番組内より引用

初回では足代が射殺されて終わり、どこから誰が撃ったのかわからない感じでした。ただ、三原刑事部長が警察を連れて埼玉には向かいます。今回、三原刑事部長の発言から、色々わかりました。

  • 遺体には硝煙反応はなかったので、警官に発砲はなかったはず
  • 足を狙えと言った
  • 狙撃手が外したので仕方なく撃った

記事を見ると「ドーン」という音の後、「パーン」という音が鳴ったと証言しています。このドーンという音は実は狙撃手がライフルで足を狙ったが外してしまった音なのか?それとも爆発の音なのか?そして、後に鳴ったパーンという音は拳銃で足代自体を狙って撃った音ということなのか?

いずれにしても二発の銃声はどちらも警察のものだったということです。足代は撃っていません。

また、足代の前科に関しても、班長が調べた結果冤罪でした。真犯人は付近に住む空き巣の常習で、累刑で受刑中だということです。今回は足代の件といい、村野の父親の件といいどちらも“冤罪”という酷い話でした。

班長がなぜ辞めるのか?

この一連の話を警視総監の前で、三原と一緒に班長はします。警視総監は追って辞令を出すから戻っていろと三原に言います。そこで、三原は逆ギレして「ただでは済まさんぞ!」と班長に向かって言います。

そして班長が「警察とは無関係ですから」と言って辞表を出します。警視総監が「刺し違えか?浅輪警部補を守るために」と言うのですが、これについては自分がやらないと直樹が自ら刺し違えるからと言います。ここはわかるのですが、ではなぜ班長が辞める必要があるのか?責任を取る必要があるのか?謎に思っていました。

理由はいくつかあるのかもしれませんが、冒頭では「そろそろ親離れをする時期なのかなと思ってます。いやむしろ子離れですかね」と班長は言います。しかし、これは辞める理由として具体的でないのでわかり辛いです。

このまま具体的な理由はないのか?と思っていたら、最後みんなと別れの挨拶をする時に、班長自ら理由をようやく言ってくれます。

「そろそろ真面目に、この子(琴美)の将来を考えてあげなきゃいけないもんでね」

嘘か本当かわかりませんが、班長は去っていく時にそう言います。しかも班長が辞めることをみんな聞いていなかったようで、「水臭い」など言われていました。これだと班長は家庭の事情で辞めた、そんな感じで終わります。

辛口なおみくじ

矢沢と青柳の二人で神社におみくじを引きに行きます。もちろん捜査の一環としていくのですが、出てきたおみくじがなかなかの辛口だったので引用します。

【凶】矢沢の引いたおみくじ

願望苦労が耐えない
商売まっすぐ見据えよ
相場諦めたころに現れる
旅行暖かくなる頃が良し
争い注意深く観察せよ
学問時既に遅し
失物諦めなさい
恋愛現状維持
病気病は気から
家庭難しく考えるな

矢沢ならではの“苦労が耐えない”、そして争いは“注意深く観察せよ”ときて、恋愛は“現状維持”家庭は“難しく考えるな”となる矢沢らしい結果です。

【大凶】青柳の引いたおみくじ

願望悲しみが絶えない
商売気づかず
相場通り過ぎた過去
旅行水に注意
争いやるだけ無駄
学問手遅れ
失物今が底
恋愛周りを見よ
病気注意して過ごせ
家庭自己責任

願望の“悲しみが耐えない”や恋愛の“周りを見よ”の後に家庭“自己責任”と来て、今後も妙子と二人の恋愛は茨の道のような予感です。

【末吉】の内容

願望今はまだ無理
商売茨の道
相場良くない
旅行病気に注意せよ
争い負ける
学問時既に遅し
失物我慢
恋愛努力少し足りない
病気気長に治せ
家庭やがて円満、諦めるな

もはや“凶”のほうが“末吉”より良い内容です。“大凶”に至っては良いことは全て過去に置いてきてしまったような内容です。“吉”ぐらいでは安心できない、なかなか辛口なおみくじが面白かったです。

【特捜9シーズン2】最終回のその他気になったこと

  • 正面の写真もあるのに、なぜか後ろ姿の画像で人探しをする
  • 床に倒れる班長が紛らわしい
  • そして新藤にリアリティがある歳なんだからシャレにならないと言われる
  • 若い二人とはハイタッチで去る班長
  • なぜか傘を差さずに雨の中来る直樹
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【特捜9シーズン2】最終回のロケ地

喫茶ノモトとして出てくるお店は喫茶まりもというお店です。

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【特捜9シーズン2】最終回のドラマの補足

“J”“P”“B”という文字がキーワードになりますが、これは司法研修所などで使われる法曹三者の隠語だということです。番組内では以下のように紹介されていました。

J=Judge(裁判官)
P=Prosecutor(検事)
B=Bengoshi(弁護士)

なぜ弁護士だけ突然日本語?と思いましたが、それには諸説あります。弁護士は英語で“Attorney”で、頭文字の“A”を取ってしまうと、被疑者、被告人を指す“Accused”とかぶってしまう説や、“B”は“Barrister”から来ている説などあります。

弁護士って“Lawyer”ではないのか?AttorneyとかBarristerって何?と思ったのでさらに調べてみました。

イギリス統治下の国
Solicitor(ソリシター)=事務弁護士
依頼人から直接依頼を受け、法的アドバイスや法廷外の訴訟活動を行う弁護士。
Barrister(バリスター)=法廷弁護士
法廷での弁論、証拠調べ等を行う弁護士。

■ アメリカ
Attorney(アトーニー)
アメリカでは法廷弁護士と事務弁護士の区別は行っておらず一元性でこの肩書き。

■Lawyer(ロイヤー)=法律に関わる人全般のことを指す口語で、どの職務の弁護士にも、そして検事などにも使うそうです。

英語で弁護士は Lawyer、Solicitor、Barrister、Attorney……どう区別する? – 翻訳の代行・見積なら スピード翻訳

それぞれ意味が違ったり、国によって違うということでした。

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【特捜9シーズン2】の総評

長寿シリーズではありますが、一応9係とは別のものと考えたほうがいいのかな、と思う特捜9シーズン2でした。9係時代から見ていた人たちには、物足りないところがあります。

【特捜9シーズン2】の良かった点

  • なんだかんだいっても安定しているシリーズもの
  • 時々9係時代の話を混ぜてくれる
  • 気軽に見れる
  • 班長が馴染んでいた

【特捜9シーズン2】の残念な点

  • 直樹以外のメンバーが活躍しない
  • 残念な回が時々ある
  • せっかく馴染んでいた班長が卒業
  • 気軽に直樹が犯人と約束するが、その後の話はほぼない

良かった点はシリーズものだけに安定感はあります。さらに2シーズン目になり、班長が馴染んで来たところでしたが、まさかの卒業というショック。

一番残念な点は、やっぱり班長がいい味出していただけに、卒業が残念でした。そして、9係時代から見ている人には物足りない、直樹以外のメンバーの活躍や、お約束なやりとりのなさです。シリーズを引き継ぐのなら他のメンバーもお飾りのような扱いでなく、むしろ他の各メンバー中心の回が見たかったです。

そういう点も含めて9係シリーズというよりは、特捜9として考えたほうがいいのかもしれません。そうなると今までいたメンバーの入れ替えなども起きそうな予感がします。今シーズンの話では個人的に9話が一番面白かったです。

今回のいいセリフ

たった一人でもいい、浅輪のような正義が必要なんです。優しい正義が。

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