【トッカイ】1話のネタバレと感想|伊藤英明主演の住専問題ドラマ

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WOWOWで始まった【トッカイ~不良債権特別回収部~】1話のネタバレと感想をまとめています。

住専の不良債権回収をするために設立された、住宅金融債権管理機構。その中にある、悪質債権者への取立てを任務とする、不良債権特別回収部(通称・トッカイ)と呼ばれる部署の話です。

果たして6兆7800億円の不良債権を回収することができるのか?

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【トッカイ】1話のあらすじ

1996年、住専7社の破綻と不良資産処理のため、多額の公的資金を投入することが決定した。国民の税金を使うことに世間は怒り、国は回収専門の住宅金融債権管理機構を設立することに。大蔵省銀行局長の二階堂頼明(佐野史郎)は、元日本弁護士連合会長の東坊平蔵(橋爪功)に代表を務めてもらうことを頼みに行く。東坊はこれ以上公的資金を投入しないことを条件として引き受けた。

住宅金融債権管理機構は破綻した住専7社とその親会社の銀行員を使い、自ら尻拭いをさせる会社だった。あおば銀行大阪支社融資部にいた柴崎朗(伊藤英明)は出向を命じられ説明会へ向かう。そこで産業振興銀行・大阪支店融資部の塚野智彦(萩原聖人)と出会った。

説明会には元・日国住宅ローン・大阪営業所の葉山将人(中山優馬)、元・中央住宅金融・なんば支店営業部の岩永寿志(矢島健一)、元・第一ローンサービス・梅田支店の多村玲(広末涼子)ら旧住専組も集められていた。

東坊は挨拶で6兆7800億円の不良債権を、一円残らず回収する。それが唯一の目的だと語った。ここから20年以上にも及ぶ戦いが始まった。

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【トッカイ】1話のネタバレ

1話のネタバレは3つです。

  1. バブル以前~バブル到来
  2. バブル崩壊
  3. ドラマの結末

結論から言うと、古賀が何者かによって銃撃されます。

バブル以前とバブルの最中、そしてバブル後で移り変わる登場人物たちの話が今回のメインとなります。

1.バブル以前~バブル到来

1985年、後の大口悪質債権者となる、金丸岳雄(イッセー尾形)は大阪市でビルを建てるために地上げをしていた。同じく後の大口悪質債権者となる仁科真喜生(仲村トオル)は、京都仏教会で古都税騒動の交渉役を買って出た。

柴崎は当時、四ツ橋支店で融資を担当していた。生野アルミという町工場への融資を取るため奔走し、ようやくこぎつけると社長の浜岡哲次(佐藤B作)に融資が下りた報告をする。新しい機械が買えると社員一同喜んでいた。

仕事を終えた柴崎は学生時代からの先輩である、紀州銀行・営業店業務部長の古賀幸秀(緒方直人)と、剣道の稽古をしていた。稽古後、酒を酌み交わし、銀行の行く末について話をする。古賀は紀州銀行が本来の銀行の姿と変わり始めていることに危機感を覚えていた。

1986年、あおば銀行でも個人向け住宅融資をやり始める。その頃、葉山は日国住宅ローンの営業についたばかりで張り切っていた。世間では株価と地価が急上昇し始め、日経平均株価も最高値を更新する。世に言う“バブル景気”の到来だった。

葉山は大阪住専会で勉強会とは名ばかりの宴会に参加し、そこには岩永も参加していた。一方、塚野は景気の良さに調子に乗り、ホステス相手に選民意識を披露していた。

あおば銀行でも柴崎の同僚は、土地の評価額を超える融資計画書を提出している異常な状況だった。柴崎は今の状況は踊らされているようだと危機感を覚え始める。そんな中、アルミ会社の浜岡に呼ばれ、自宅を改築して貸しビルを建てたいから融資してくれと言われる。現在の土地の評価額から考えれば妥当な融資だったため、上司に掛け合うとあっさり融資が下りた。

バブル以前から暗躍する悪徳債権者と、景気に浮かれていた行員たちとの違いが浮き彫りに

2.バブル崩壊

1990年、東坊は京都の馴染みの店で飲んでいる時に、二階堂を紹介された。大蔵官僚である彼に向かい、東坊は今の地価高騰をなんとかしてくれと苦言を呈した。二階堂は策があることを告げ、その後、ニュースで国から銀行に“土地関連融資の抑制”の通達が出たと報じられる。ニュースを知った東坊は、一気に蛇口を閉める気かと憤った。

あおば銀行も通達を受けて柴崎は憤る。国が土地取引を煽るだけ煽って、政府は何を考えていると不信感を募らせた。しかし、その中でも住専と農林系金融機関だけは除外されていた。葉山のいる住専でも上は意気消沈していたが、彼は一人そこから借りればいいと息巻いていた。

金丸興産にノンバンクが支援するという記事が出る。住専3社が金丸保有の不動産を買い取り、6000億円の債務を1000億円に圧縮するという内容のものだった。記事を見た柴崎は今の住専にそんな体力はないと、とんでもないことが起きる予感がした。

1991年、地価の下落に歯止めがかからないというニュースが流れる。原因は政府が規制したことで、不動産投機の熱が冷め土地取引が激減したからだった。住専各社も世間の風当たりが強くなり始め、葉山も大人しくしているよう上司に言われる。しかし彼は住専が融資をやめたら意味がないと訴えた。

産業振興銀行では塚野がリゾート開発会社への融資を打ち切るという新聞記事を見て怒っていた。なぜなら、3800億円もの焦げ付きがあったからだった。

1993年、紀州銀行がヤバいという週刊誌の記事が出る。柴崎は古賀のことが心配になり電話をかけた。

政府の規制により地価が下落し、金融各社の不良債権が膨れ上がる

3.ドラマの結末

古賀は紀州銀行の債権回収担当になっていた。紀州銀行では関空ブームでかなり無茶な融資をしていた。創業者一族が派閥抗争を乗り切るため、暴力団や右翼にも食いつかれてしまった。それ以来、彼らとズブズブの関係になってしまう。

古賀は業務畑の人間で貧乏くじを押し付けられている、古賀のせいじゃないと柴崎は電話で訴える。しかし古賀はバブルが弾けたのは誰のせいだ?と問い返し、金融業界で融資に携わった自分たちにまったく責任がないと言えるか?と責任が自分たちにもあると感じていた。柴崎はそれ以上、何も言い返すことができなかった。

生野アルミの社長から柴崎に電話が入るが、「申し訳ございません。ご迷惑おかけしますが許してください」と言って切ってしまう。柴崎は急いで工場へ向かうと、残された社員たちが呆然としていた。社長は夜逃げした

なぜこんなことになったのか、社員たちが話し始める。それはある日、社長の元にどこから聞きつけたのか、不動産開発会社がやってきた。リゾートマンションを今持っているビルを担保に入れて買わないかという話だった。当時、貸しビルもうまくいっていたため、社長はその話に乗っかった。しかし、バブルが崩壊してリゾートマンションにも貸しビルにも入居者はなく、1億円の借金だけが残った

柴崎は1億も貸した覚えはなかった。社長は柴崎に内緒で他の住専やノンバンク、たちの悪い街金から金を借りていた。社員たちは給料ももらえず、ただ途方に暮れるばかりだった。「どうしてこんなことに…俺たちはバブルの時なんかこれっぽちもおいしい思いをしてなかったのに。バブルのほうが勝手に膨らんで勝手に弾けて、なんでそのツケを俺たちが負わなきゃいけないんですか?」と、社員は嘆いた。

運転手が迎えに来たため自宅を妻に送り出され銀行へ向かう古賀。車の後部座席に乗り、運転手が車を走らせようとすると、不審な男が後部座席のドアを開け、古賀に向かい数発の銃弾を放った。古賀は逃げる間もなく、胸に被弾した

古賀が何者かに銃撃されてしまう

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【トッカイ】1話のまとめと感想

“トッカイ”設立の経緯と登場人物たちの前日譚の話でした。

『しんがり』『石つぶて』と同じ清武英利さんの原作をドラマ化した今作。キャスティングが前2作と被っている人たちも何人かいます。今回は関西を舞台にした話なので、関西弁がネイティブな人をもっとキャスティングして欲しかった気がします。

バブルとはいったい何だったのか?その時に何が起こっていたのか?今では信じられないようなことが起きていました。その責任を取らず後始末をするでもなく、うやむやにして逃げた人たちの陰で、命を張って戦っていた人たちがいました。それが『トッカイ』や『しんがり』です。黙々と負の遺産を整理するため、人知れず戦ってきた人たち。そんな彼らに光を当てたドラマになっています。

国が煽ってきた不動産投機を国が締め付けて終わりにする。その結果、多額の負債を抱えて住専は潰れ、そのツケを国民が支払わされるというところから始まります。大口悪質債務者の金丸と仁科の2人はなかなかなクセ者で、一筋縄ではいかない相手です。彼らとトッカイの対決がどうなるのかが見ものです。

ドラマの最後で柴崎の先輩にあたる古賀が何者かに襲撃されてしまいます。柴崎にとってこの事件がどういうものになるのか、今後のトッカイでの活動に影響を与えそうです。

【トッカイ】1話のいいセリフ

お前はお前がいるべき場所で、今だからできることをやれ。

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