【タリオ 復讐代行の2人】3話のネタバレと感想、小ネタについてまとめています。
今回の依頼人はなんと小学生!自分の父親をいじめた人たちに復讐して欲しいといってきます。
依頼を受けたことにより、真実と黒岩が決別してしまいます。
【タリオ 復讐代行の2人】3話のあらすじ
事務所に依頼にやってきたのは山村晴香(古川凛)という小学生だった。
父親が自殺してしまったのは、会社でいじめられていたからだという彼女の話を聞き、真実(浜辺美波)は自分の幼少期と重ね共感する。
しかし、依頼に持って来た金額の少なさから黒岩(岡田将生)は嫌がり、2人は喧嘩になって真実は事務所を出て行ってしまう。
真実は父親の隆也(三浦誠巳)が勤めていた会社へ向かい、直接CEOの長谷部智成(唐橋充)にパワハラがあったのではないかと聞く。
しかし、そんな事実はないと言って相手にされず、直属の上司である上川太一(神保悟志)に話を聞くことに。
そこでもやはりそんな事実はないと言われ、真実は弁護士を懲戒免職になったことがバレて出て行くことに。
会社の外に行くと黒岩が会社の女性をナンパしているところを真実は見る。待ち合わせの場所へこっそり向かう真実だったが、そこで出されたワインを飲んだ途端に倒れてしまう。
病院に運ばれた真実が目を覚まし、黒岩が聞きだした情報を整理すると、どうやら以前の担当者も不自然な形で会社を辞めていた。
2人は再び手を組んで調査をしていく。山村の妻である裕美(山田キヌヲ)に話を聞くが、上川に取り込まれてしまっている状態だった。
帰りに晴香と会った真実は自分の過去を彼女に話し、父親と一緒に行った公園で話を聞く。
隆也のノートパソコンを借りてきた真実だったが、どうしてもパスワードがわからずにいた。そこで晴香との会話を思い出し、ようやくパスワードを解除する。
中にあった文書の内容とはいったい……?
【タリオ 復讐代行の2人】3話のネタバレ
3話のネタバレは3つです。
- 自殺の真相
- 復讐の方法
- ドラマの結末
結論から言いますと、隆也は自分が許せなくて自殺しました。
正義を貫くということが、いかに難しいかを考えさせられる話です。
1.自殺の真相
隆也のPCのパスワード、それは晴香と一緒によく行っていた公園にあるクレープ屋です。
2人はこのクレープ屋のことを2人だけの秘密として“晴香クレープ”と呼んでいました。
ちなみに真実のパスワードは“Ubi societas,ibi ius”というラテン語で、「社会あるところに法あり」という法律のことわざです。
中には“晴香へ”と書かれた文書ファイルが見つかり、そこに真相が書かれていました。
- 子会社が新規で行った事業が失敗し、巨額の損失を出した
- 上場直後だったため株価暴落を避けるため不正をした
- 架空循環取引で損失を埋め合わせることにした
- 上場廃止どころか法律にも抵触する犯罪だ
- お父さんは不正を見て見ぬふりをする卑怯な人間だ
会社が株価暴落を防ぐため、実体のない商品を架空に取引して、売り上げや利益を水増ししていたのです。
上川のことを信頼し尊敬していた隆也は、この不正を表に出すべきと主張します。
しかし、上川はみんな薄々気づいている、今まで大丈夫だったから目をつぶって欲しい。家族を養わなければいけないんだ。と、黙認するよう訴えます。
信じていた上司に裏切られたショックもあり、家族を養うためには仕方がないと結局彼も見て見ぬふりをしました。
しかしそんな自分を許せなくなり、隆也は自ら電車に飛び込み自殺します。
引用する言葉が他人事とは思えない戒めの文でした。
最大の悲劇は、悪人の圧政や残酷さではなく、善人の沈黙である。
マーティーン・ルーサー・キングことキング牧師の言葉です。
隆也は“沈黙”したのです。
隆也は会社の不正に目をつぶり、自分で自分を許せなくなり自殺した
2.復讐の方法
真実たちは上川に晴香へあてた手紙をプリントして渡します。
それを見た上川は証拠にならないと言いますが、長谷部に報告しに行きます。
怒る長谷部に直接不正をしていた証拠にはならないと告げる上川。
長谷部は最初からそうならないように考えられていたスキームなのだから当然だと開き直ります。
それよりも自分が怒っているのは、上川の無能さについてだと。
自分の子飼いである隆也をてなづけられず、面倒までかけさせて土下座しろと、【半沢直樹】のようなことを言い出しました。
そこへやってくる真実と黒岩、すべて上川の協力により会話を録音していたのです。
金の請求か?と告げる長谷部に、既に週刊誌から手付金をもらってると黒岩は言います。
真実は金融商品取締法違反の罪にあたると告げ、いずれ司法の場で裁かれるから覚悟しとけと言いました。
なぜ上川は協力してくれたのか?
それは、プリントを渡したとき、依頼人が晴香であると教えたのです。
「あなたはこのまま嘘をつき続けていいんですか?」真実の言葉に上川は動かされて協力をしました。
上川に協力してもらい音声データを入手する
3.ドラマの結末
一番の悪者は誰だったと晴香に報告するのか?真実は長谷部。それに上川と見て見ぬふりをしていた人たちだと言います。
父親も見て見ぬふりしたことについては伏せ、お父さんは正義を貫いたからいじめられたことにしたのです。
長谷部がマスコミに追い回されているテレビを見ながら晴香に説明します。
晴香は長谷部もまたいじめられているようだと言い、黒岩が面白がって見ている自分たちも一緒だと皮肉を言います。
最後に晴香はお父さんに嘘をついていたと告白します。
それは、学校でいじめられている子をかばったと父には言ったが、本当は自分もいじめられたら嫌だと思って見て見ぬふりをしたのです。
お父さんに嘘をついてごめんなさいと謝りたかった。もういない父親に対し、晴香は泣きながら語ります。
その後、泣きやんだ晴香を返し、きっと彼女は自分のような大人になると語る真実。黒岩はそうならないことを切に願いました。
11月19日 とまたテロップが入り未来の話が最後に入ります。
真実は橘道三に自分が白沢正弘の娘だと直接話します。すると、橘は住所を書いたものを渡し、「2時間後に1人だけでここに来なさい」と告げました。
この日に真実はどうなってしまうのか?
【タリオ 復讐代行の2人】3話の小ネタ
今回は小ネタが控えめです。それもそのはず、今回は脚本と演出がいつもの2人ではありませんでした。
その中で少し出て来たものを紹介します。
1.ワインバーのメニュー
- スノー・ナゴリ:かぐや姫の曲『なごり雪』
- ラ・カグヤ・プリンセス:フォークグループのかぐや姫から
- サンダ・パンダ:元かぐや姫のメンバー山田パンダから
- アカ・チョーチン:かぐや姫の曲『赤ちょうちん』
- シャトー・イセ・ショーゾウ:元かぐや姫のメンバー伊勢正三から
- リバー・ラ・カンダ:かぐや姫の曲『神田川』から
- テルーマ・アオヤマ:青山テルマから
2.黒岩が読んでいた本
- 『一周回って天才です。』村上夏樹:村上春樹から
- 『努力は9割報われない』玉定治:王貞治から
- 『世界を欺いた男 Hug man if you can』:『世界をだました男 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』から
3.その他気づいたもの
- PLAT FORMER:『トランスフォーマー』のロゴ
- SNS内でのアカウントにバンブルビー:『トランスフォーマー』ネタ
- SNS内でのアカウントにアンク:『仮面ライダーオーズ』ネタ
- SNS内でのアカウントに“Zaraki”:『ドラクエ』の呪文
- 社内のパワハラ防止ポスター:『ゴーストバスターズ』のマーク
【タリオ 復讐代行の2人】3話のまとめと感想
正義感の強い父親が、家族を養うためと不正を知っても沈黙した結果、自分を許せなくなり自殺してしまうという話でした。
傍観者は悪人と一緒という、耳の痛い話です。正義を貫くことの難しさ、傍観者でいることの罪深さを思い知らされます。
ドラマの世界では度々、嫌がらせにあっても、痛い目にあっても悪に立ち向かう主人公が出てきます。
なぜ度々そういう人物を主人公にするのか?それはやはり、本当はそうありたいと思ってもできない現実のうさ晴らしなのかなと思います。
当然、誰だって自分の身がかわいいし、家族がある人は養っていかないとなりません。しかし、今回の話のように結局自分が許せずに死んでしまう人もいます。
もし、あの時、隆也が不正を告発していたら?きっと職を失い、家族を養うことが難しかったかもしれません。
ですが、娘の晴香にしてみれば、やはり父親が生きていてくれたほうが嬉しかったはずです。
本当に家族が望んでいたものは何か?ということも考えさせられます。
毎回コメディタッチなのに、突き刺さるメッセージを残すドラマです。
次回は11月6日22時から放送予定です。