【タリオ 復讐代行の2人】2話のネタバレと感想、元ネタをまとめて紹介!
今回のゲストは歌手の竹原ピストルさんです。
怪しい宗教のせいで妻を亡くし、真実と黒岩に復讐代行を依頼しに来ました。
どうやって復讐をするのか?
【タリオ 復讐代行の2人】2話のあらすじ
冠華喜村で和紙を作っている谷村寛治(竹原ピストル)という男が、黒岩(岡田将生)の事務所にやってきて復讐代行の依頼をする。
谷村の村では元々陽出教という宗教を信仰していたが、新しい教祖(伊藤歩)になった途端、お布施を強要してくるようになった。
谷村の妻は言われるままにお布施をし、金もなくなり終いにはノイローゼになり亡くなってしまったという。
その妻のための復讐を教祖にして欲しい、というのが依頼内容である。
真実(浜辺美波)たちは早速村へ向かい、村の旅館に滞在することに。旅館の主人である須川辰造(阪田マサノブ)もまた、新たな教祖のことを嫌がっていた。
しかし、妻の頼恵(生田智子)は教祖に心酔し、真実たちを教団施設へ連れて行き、教祖の素晴らしさを知ってもらおうとする。
真実たちは新教祖と対面し、火を自由に操るという怪しいパフォーマンスを目にする。そして教祖はお札を「いいことがきっと起こる」と言って真実たちに渡した。
来たついでに施設内を探る真実たち、教祖の部屋には薬品棚や法律の本が沢山置いてあるのを目撃する。
旅館に戻った真実は教祖が火をつけたトリックを暴き、インキチ教祖であることを突き止める。
一方で黒岩が和紙の原料になる貴重なコウゾを買えるかもしれないという、いい知らせが入ってくる。
再び教祖に呼ばれた真実がトリックのことを言うと、教祖は「まもなく大きな不幸が訪れる」と預言をした。
真実と黒岩はコウゾが置かれている倉庫へ向かい取引の契約を結ぶ。真実は“大きな不幸”はこのコウゾがどうにかなってしまうのではないかと考え、一晩中みんなで倉庫を監視することにした。
しかし、火の気のないはずの倉庫ないから出火し、コウゾはすべて燃えてしまった。
真実たちは教祖の所へ向かい、谷村が支払う義務はないと、新たな法律を持ち出し教祖を言い負かす。
だが、産廃業者の車が燃えたのを知り、村人たちは再び教祖に心酔する。
そこで真実は「人を呪い殺す力があるなら、自分たちを呪い殺してみろ」と言ってしまい……。
【タリオ 復讐代行の2人】2話のネタバレ
あらすじ以降のネタバレは次の4つ。
- 新教祖の謎
- 呪い殺されそうに…
- 黒岩の賭け
- ドラマの結末
教祖のトリックを暴くことと、どうやって復讐するのか?
結論から言うと勧善懲悪ではありますが、ちょっと切ない終わり方です。
1.新教祖の謎
元々村では陽出教という宗教を信仰していました。しかし、新教祖になってからは火出教に変わります。
なぜそうなったのか?旅館の辰造が教えてくれました。
- 先代の教祖は穏やかで村人の悩み相談にも乗ってくれた
- そこに都会でOLをしていた女がやってきた
- 女は教祖と出会って霊能力を身につけたといって、教祖の寵愛を受けた
- その後、女は教祖の養子になった
- ほどなくして教祖が病で亡くなった
- 女が後を継いだ途端、陽だまりから炎へ陽出教は変わった
どうやら女は村人ではなく、都会のOLだったということがわかります。
ここまでの間に、真実は教祖のトリックを見破っています。
- 金属のナトリウムに水をかけて燭台の火をつけてる
- ぬらした手の上にエーテルを垂らして火をつけているから熱くない
なぜか薬品や化学に詳しい女です。そして妙に法律にも詳しい女でしたが、少し古い六法全書だったため、最新の法律を知っている真実に言い負かされました。
教祖も怪しいですが、村人も教祖ともちつもたれつの関係で利用しています。
村全体が教祖の味方のような状態なのに、呪い殺してみろと言ってしまった真実。どうなるのか?
教祖は元OLだが村に来て教祖になった
2.呪い殺されそうに…
なぜか停電になった旅館では、ろうそくが渡されます。
真実は暗いのが苦手なようで、黒岩と同じ部屋で寝る事にして、ろうそくをちゃんと消しました。
しかし、消したはずのろうそくに火がついて燃え出します。
真実たちは脱出することはできましたが、教祖の呪いなのか?確かめに教団施設へ向かいます。
教祖の部屋を調べる真実たち。そこには黄リンという物質がありました。
黒岩が中の欠片を取り出すと、床に落とすとなぜかいきなり火がつき、慌てて辰造が消火します。
真実は読んだ本を思い出します。黄リンは空気に触れると簡単に自然発火するものだと。
倉庫を燃やしたのはきっと、黄リンをあらかじめ湿らせておいて、発火までの時間をコントロールしていたに違いない。
さらにろうそくの芯に黄リンを仕込んでおいて、一度消したろうそくに自然と火をつけた。
そして谷村から借りたはずのエーテルが教祖の部屋に。
そこに教祖が現れて真実たちは捕まってしまいました。
倉庫や旅館の発火は黄リンを使用して行った
3.黒岩の賭け
真実は村人たちに目を覚ませと、証拠を見つけたと訴えます。
しかし教祖は自分がインチキだという証拠をでっち上げるために、谷村から借りたエーテルを真実が置いたと反論です。
真実たちは詐欺師だ、どれだけ酷いかわかっていないと谷村に告げる教祖。
表に真実たちを連れ出し、火あぶりにすることにします。
最早、呪いでもたたりでもない、殺人罪だと訴える真実。本当にその通りです。ここにきてなぜか直接燃やそうとする教祖の謎の行動。
さらに教祖は一度だけチャンスをやるといい、真実・黒岩・辰造の中の1人だけ、信者になると誓えば助けると言います。
ここは俺に任せろと言う黒岩、自ら信者になるから助けてくれと願い出ました。
これには真実もビックリしますが、いざ火をつけるとなると教祖は動きを止めます。
なぜなら、自分の仲間には火をつけられないからです。
そう、辰造は教祖とグルだったのです!
黒岩はさっき黄リンを瓶から出そうとしたとき「危ない!」と言ってすぐに消した。
それは黄リンが自然発火すると知っていたからだと黒岩は指摘します。
本当は辰造だけを助けるつもりだった教祖、しかしさっさと黒岩が名乗り出たので火をつけるのをためらったのです。
開き直る教祖は構わず火をつけようとします。
すると、辰造の妻がかばいに入り、辰造は黒岩の言う通り、村のみんなから金を巻き上げようとしたと認めました。
怒る谷村が殴りかかろうとしますが、黒岩がそれを止めました。
教祖と辰造がグルだった
4.ドラマの結末
教祖はもともと化学薬品メーカーの営業部門に勤めるOLでした。
だから法律にも化学にも詳しかったのです。
たまたま村を訪れたとき、潰れかけの旅館をやっていた辰造と出会ったのが始まりです。
彼女は辰造に「ヒデキ好きですか?」と問いかけ、辰造は「はい」と答えます。
すべては西城秀樹から始まっていたのです。
2人とも未来に見切りをつけていた者同士だったため、意気投合してこんなことになったと後でわかります。
逮捕され連行される途中、教祖は谷村に言います。
- 谷村の妻は村で和紙造りにこだわる夫を不安に感じていた
- 教祖が妻を癒し不安を取り除いていた
- そんな妻を夫は厳しく責めた
「あなたの奥さんを殺したのはあなた自身だったんです。分かっておられたんでしょ」と語りかけました。
そして、「この村は間もなく地獄の炎に焼かれることになるでしょう」と、不吉な預言を残して去ります。
真実は村を去りながら言います。谷村にとって復讐は、妻への罪悪感を隠す言い訳みたいなものだったのだろうと。
黒岩が自分だけ助けてくれと名乗り出たとき、辰造と教祖がグルだという確信はなく、五分五分だったとわかります。
もし違ったとしても自分は助かるという黒岩、真実は呆れてしまいました。
事務所に戻ると真実の荷物が運び込まれ、今後真実はこの事務所で生活することになるようです。
黒岩は「冠華喜村で大規模火災村の5割が燃える」というネットニュースを見ます。
産廃業者が捨てたゴミが自然発火したことが原因らしいですが、結果的に教祖の預言通りになるというオチがつきました。
最後、「2020年11月19日 白沢真実が知らない やがて訪れる運命の一日」というテロップが出ます。
最終回の話を示しているのか?次回へ続きます。
【タリオ 復讐代行の2人】2話の元ネタ
前回のようにゲストにまつわる元ネタが盛り沢山という回ではありませんでした。
見ていて気がついたものをまとめました。
1.西城秀樹
- 旅館 新御山家:西城秀樹が新御三家の1人
- (教祖の売っている)炎のお札:曲『炎』から
- (教祖の売っている)愛の十字架:曲『愛の十字架』から
- (教祖の売っている)正直者の壷:曲『走れ正直者』から
- 「火出教、冠華喜(ヒデキョウ、カンゲキ)」:「ヒデキ、カンゲキ」
- ギャラン堂:曲『ギャランドゥ』から
- 教祖専用風呂“ローラの泉”:曲『傷だらけのローラ』から
- ヤングの間:曲『ヤングマン』から
- 教祖の歌った歌:『炎』
- ブルースカイの飲み物:曲『ブルースカイ ブルー』か『Blue Sky』から
2.村下孝蔵とWink
- ムラシタコウゾ:歌手の村下孝蔵から
- ウィンク商事の相田倉庫:ウィンクの相田翔子から
- ハーツコーイ共和国:曲『初恋』から
3.ミスター・チルドレン
すべてドラマ内ニュースページの“主要ニュース”にあったもので、曲名が含まれています。
- ラグビー第4戦、シーソーゲームの白熱戦
- 全国“口笛”自慢大会、開催
- 競歩で世界一周 終わりなき旅へ出発
- IZAWA語る「ここが僕のクロスロード」
- くるみの早割り選手権開催:
- メビウス流星群、明日がピーク:
- 天気予報「雨のち晴れ」の意味とは:
- 伝説の深海魚、生きたジーラガンス見つかる
- コンビニに、彩りサラダバー登場
- 交流戦 敗因はサインの見間違い
- 沈没船から筆者不明の名もなき詩、見つかる
4.その他気づいたもの
- アイアー萬田:アメコミのアイアンマンから
- 冠和紙(かんむりわし):具志堅用高のあだ名
- 不知火型:横綱の土俵入りの型の1つ
- 教祖のお札:キョンシーの頭に貼ってあるお札
- 書籍『江芽戸 武羅雲博士の化学の基本』:バック・トゥ・ザ・フューチャーのエメット・ブラウン博士から
- 「おい、そこの若えの!」:竹原ピストルの曲『よー、そこの若いの』
- 引っ越しのジュンコ:デザイナーのコシノジュンコから
【タリオ 復讐代行の2人】2話のまとめと感想
2話は『TRICK』や『ピュア』でも出て来たエセ宗教ものです。
実際のところ最後には預言が当たったように見える終わり方をします。
しかし、村人が産廃業者を自分たちで何とかしなかった天罰にも見える、皮肉めいた終わり方にも取れます。
復讐の依頼に来た谷村は、結局のところ自分の罪悪感を隠したかっただけでは?と真実は言います。
依頼人の谷村や教祖や村人、みんな正しいと信じてきたものが、外部から見るとおかしなものだったという内容です。
谷村は最後に後悔をし、教祖は捕まり、村は焼けます。真実もまた正しいことをしたのかわからないと言います。
そういったシリアスな部分をコメディーで隠し、前面に出さずにふと“正義”とは何か?を考えさせる話です。
復讐代行といっても『必殺仕事人』のような話でもなく、『ハングマン』のような話でもなく、新しいといえば新しいのですが、普通に調査しているだけなのでは?とも思えます。
こんな感じでこの後も、特に何か復讐のための大掛かりな仕掛けをするでもなく、現地に乗り込んで調査をするのか?
浜辺さんや岡田さん目当てで見ている世代の人に、ちりばめられた元ネタが果たしてわかるのか?と、心配になりますが探すのは楽しいです。
次回は10月23日22時から放送予定です。