NHKで始まったドラマ【タリオ復讐代行の2人】1話のゲストは三浦涼介さんでした。
三浦さんと言えば『仮面ライダーオーズ』のアンク役で知られ、俳優の三浦浩一さんが父親であることも知られています。
今回のドラマで親子共演をしただけでなく、オーズネタも満載の内容となっていました。
どんなネタが出て来たのか、ネタバレやあらすじと合わせて紹介します。
【タリオ 復讐代行の2人】1話のあらすじ
新人弁護士の白沢真実(浜辺美波)は綿貫依里子(白石糸)から、復讐代行にお金を払ったが音沙汰がないと相談を受ける。
依里子が金を渡すといって呼び出し、現れた謎の男の後を真実がつけていく。そこは怪しいコンサルタント会社だった。
男は黒岩賢介(岡田将生)という自称コンサルタントで、真実は黒岩の怪しげな手口を指摘し警察に連れていくと告げる。
仕方なく黒岩は渋々お金を返し、自分よりもっと悪い詐欺師がいると財津宏樹(三浦涼介)という男の話をする。
財津は依里子を襲った人物で、彼女が警察に訴えても取り上げてもらえず、民事で訴訟した結果負けていた。
財津の父親は大手ゼネコンを経営し、警察にも顔が利くので怪しいと黒岩は真実に語る。
気になった真実は黒岩の言葉をきっかけに事件を再調査する。
調べていく内に分かる事実、どうやって復讐代行をするのか?
【タリオ 復讐代行の2人】1話のネタバレ
財津側の人間である高石をどう寝返らせるか、証拠の防犯カメラをどうやって入手するかがポイントです。
真実の立てた作戦がどういったものなのか?
1:被害者・依里子の証言
被害にあった依里子に真実は話を聞きます。すると、色んなことが分かりました。
- 依里子は大学のOBである高石に財津を紹介して欲しいと頼んだ
- 後で分かったが勤め先の不動産屋は財津の父の息がかかった会社だった
- 財津と一緒に食事をし終えると店を変えて飲んだ
- 沢山飲まされて気づいた時には財津のマンションだった
- そこで財津に襲われた
どこかで聞いたことのあるような事件です。
しかし、彼女は襲われた後、家に帰って高石へメールします。
そのメールは高石から「うまくいった?」と問われ、「今日はありがとうございました」と返しました。
襲われた後にしては変では?と真実に言われた依里子は「とっさに自分の中でなかったことにしようと思った」と言います。
襲われたことを忘れたかった、だからこのようにメールをしたということです。
一方、財津の証言だと依里子がマンションに率先してついてきたと証言します。
どちらが嘘をついているのか?真実は高石に話を聞きに行きます。
依里子と財津の証言内容がまったく違う
2:高石の証言
依里子が財津を紹介して欲しいと頼んだ高石の所へ真実は行きます。
高石の証言はこうです。
- どんな手を使っても財津との食事のセッティングを頼みたいと言われた
- うまくいった後、依里子にメールした
本当は転職の相談がうまくいったかを聞いたのでは?と真実はききます。
しかし、高石は認めずに真実のことを追い返します。
真実は高石の会社は、財津の父親がやっている財源建設の仕事が多いということに気づきました。
真実が帰った後、高石は財津に電話をし、事件を調べなおしているようだと報告です。
高石は財津側の人間だった
3:最強最弱のバディ誕生
真実はふと思います。マンションの防犯カメラを見ればいいのでは?と。
そこで最初に担当していた小暮に聞きますが、回収しようとした時にはもう消去されていたそうです。
黒岩から一人で何ができるんだ?と言われ、なぜだか一緒に調査をすることになった真実。
マンションの管理人に話を聞きに行きます。
- マンションは財津の父親の会社の持ち物
- 前の管理人は既に辞めていた
- 防犯カメラの映像保存期間は1週間
- 小暮が来た時にはまだ残っていた
防犯カメラの映像はまだある。そう確信した2人は辞めた管理人、菅野を探しに行きます。
菅野はクラブで女性と飲みまくり、住んでいる家はタワーマンションという怪しい状況です。
どこからか金をもらっているはず、黒岩は財津をちょっと揺さぶろうと真実に提案しました。
元管理人の菅野の金回りが突然良くなった
5:仲間に引き入れろ
そこで財津に『復讐代行弁護士』の名刺を見せて、防犯カメラを指差して真実は揺さぶったのです。
そのせいで、弁護士会へ懲戒請求書が届き、真実は弁護士事務所をクビになってしまいました。
黒岩のところへ行き八つ当たり気味に、何が何でも菅野が持っている映像を手に入れると張り切る真実。
誰か寝返ってくれれば……とつぶやく黒岩、財津に味方なんていないと、高石のとこへ向かいます。
しかし、高石は財津のことがあって協力なんてできません。
真実が調べたところ、高石には事情がありました。
- 財津の父から事業を拡大するよう言われた
- 多額の設備投資をした途端発注を縮小されてしまう
- 彼らの狙いはここの財産と土地が狙いなのでは
なら、土地と財産を全部奥さんにあげて離婚したらいいと黒岩が言います。
ですがそうはできません。債権回収の詐害行為と見なされてしまうのです。
その後、真実はあることを思いつき、黒岩は高石と一緒に飲みに行きます。
キャバクラで酔っ払って女の子といちゃつく高石。それを黒岩が撮って真実に渡しました。
このことを奥さんが知ったらどうなるのか?と脅す真実。高石は「最初からそのつもりだったのか?」と言います。
浮気の証拠写真をつきつけ高石を仲間に引き入れる
6:真実の作戦
ところが高石は財津の所へ行って、作戦をバラしてしまいます。
真実の作戦とはどんなものだったのか?
- 高石が財津に電話をし映像の存在を知らせる
- 財津が菅野からまとまった金で買い取るよう仕向ける
- 財津は菅野に取引を持ちかける
- 取引の日付を一日早め、財津の代理人のふりをして真実が受け取る
という作戦でした。
それを高石は財津に話し、真実が映像を奪ったら手助けするふりをして映像を奪うと言います。
裏の裏をかく作戦を財津へ持ちかけました。
高石が財津に作戦を話してしまう
7:取引当日
菅野を呼び出し取引をする真実。映像を確認すると、依里子が財津に連れて行かれているのが映っていました。
依里子が言っていたことは本当だったのです。
金を渡す前にハードディスクを持ち逃げし、作戦通り高石に渡します。
高石はそれを持って行くと、海に向かって放り投げてしまいます。
財津は笑いながら現れ、証拠が破棄されたことを喜びました。
高石は本当に裏切ってしまったのか?
証拠の映像データが入ったハードディスクを高石が捨ててしまう
8:ドラマの結末
浮気がバレてしまった高石の所から、妻が娘を連れて出て行ってしまいます。
一方、財津は披露宴の最中です。
2人の馴れ初めのビデオを流すと出て来たのは、なんと「激録!財津密着23時」なる映像でした!
依里子をマンションに連れ込んでいる映像が流れ、会場はざわつき始めます。
高石に裏切ったのか?と迫る財津。最初からお前の味方なんていないと言いきりました。
高石はあの時、ハードディスクをすり替えて、別のハードディスクを海に投げ捨てたのです。
結婚の祝いに来た依里子は、「おめでとう」と言って財津にパンチします。
今度は新婦が怒ってパンチをし、2人の間で財津はサンドバッグのように殴られまくりです。
では、なぜ高石は味方になったのか?
- 高石の浮気が原因で妻に慰謝料を払う場合、債権者は何も言えない
- クラブで飲んでいるとき、知人の話として黒岩が話をする
- その人は慰謝料を受け取って3日後に元夫の会社が不渡りを出したが、回収されずに済んだらしいと
直接やり方を吹き込むわけにはいかなかったため、そんな話をして「今がそのタイミングだ」と知らせたのです。
気づいた高石は浮気の写真をネタに妻と別れ、多額の慰謝料を払うことで回収を免れたのです。
妻と娘に恨まれたままでいいのか?と言われても、そうじゃないと困ると高石は言います。
その後、財津から被害にあったという女性が次々に現れ、彼は長い刑務所生活を送る事になりました。
高石は財産を妻に渡すことができ、財津は逮捕された
【タリオ 復讐代行の2人】1話の小ネタ
木村ひさしさんが演出を担当するドラマは、毎回あちこちに様々な小ネタが散りばめられます。
今回、ゲストの三浦涼介さんにまつわる『仮面ライダーオーズ』ネタの他、いつものプロレスネタや『あしたのジョー』ネタなどがありました。
他にも小ネタはありましたが、いくつか選んだものを紹介します。
小ネタ1:仮面ライダーオーズ
- 宏樹のペンダントがメダル
- 裁判記録にバー「タカキリバ」
- 宏樹の記事が載る雑誌が『BATTA』
- 雑誌記事の見出しに「デザインの根幹はコア」
- 雑誌記事の見出しに「最強のプトティラで作られた家具」
- 雑誌記事に「ライダーデザイン賞」
- 雑誌記事に「日常といかにコンボするかだと思っている」
- 雑誌記事に映画『グリードの王』という話
- 雑誌記事にアクア空間ダイニングバー「タージャードルー」
- アンクの好物であるアイスを食べる宏樹
小ネタ2:あしたのジョー
- タカ石徹也工務店=力石徹
- 住所は八王子市“矢吹”町
- 工事予定に、西庁舎新築工事、丹下工業ミドル研究所、泪橋3丁目計画
- メインバンクが“ジョー銀行”
- 美型コンクリ打つべし!の標語
小ネタ3:プロレス
- 真実の部屋に「勝手に入ったらコブラツイスト」の張り紙
- 真実のやる印は新日本プロレスのレスラー後藤洋央紀のポーズ
- 混沌の荒武者=後藤洋央紀のあだ名
小ネタ4:サザンオールスターズ
- エリー被告の有罪判決が確定
- 秋のシンドバッド祭り開催
- 真夏の果実の定番、冬にも収穫か
- 君こそスターオーディション開催
- 新種の虫 学名はイエローマンに決定
- チャコの海岸に淡水魚
- 新ドラマ「涙の味のキッス」話題
【タリオ 復讐代行の2人】1話の補足
シリーズ通して関わって来る話になりそうなので、真実の父親の件について補足します。
1:真実の父親について
- 名前:白沢正弘
- 職業:弁護士
- 曲がったことが嫌いな厳格な弁護士
- いつも電話に向かってどなってた
- 真実が8歳の時、父は大きな投資詐欺事件の容疑者として追われる
- 逮捕された橘道三という男が真実の父が首謀者だと自供したため
- 刑事が自宅に来た時に父は行方をくらました
真実の母は真理という名で、父がいなくなってから間もなく心労がたたって亡くなります。
真実はその後、親戚の家に預けられ、中学の時に司法試験予備試験というのがあるのを知ったのです。
大学に行かなくても弁護士になれると思い、この狭き難関を突破して晴れて弁護士になりました。
父は果たしてどこへ行ってしまったのか?最終回までに謎が解けると思います。
2:橘道三について
真実の父が首謀者だと供述した男、それが橘道三という人物です。
どんな人物なのか?番組内に出てきた記事を元に抜粋します。
- 現在59歳
- 元ウコンファンド代表
- 株取引名下詐欺事件で実刑判決
- 詐欺罪で2010年から10年服役して出所
- 経済界に多くの崇拝者がいるカリスマ投資家
- リーマンショックをきっかけに単なる詐欺であることが発覚
- 集めた金を運用せずに配当に回していただけだった
- ファンドは破綻し、金はほとんど残っていなかった
- 流出経路はいまだ不明
10年の刑期を終えて出所してきたので、今後真実の父親と接触するかもしれないと刑事は見張っています。
そもそも真実の父親は生死もわからない状態ですが、どうなるのかが気になります。
【タリオ 復讐代行の2人】1話のまとめと感想
脚本が蒔田さんで演出が木村さんなので、今シーズン注目していたドラマの一つです。
初回を見たところ浜辺美波さんと岡田将生さんのコンビが、物語にうまくハマっていました。
『ピュア』『アリバイ崩し承ります』に引き続き、なぜか誰かと必ずコンビを組まされる浜辺さん。
どのコンビも面白く、今回の組み合わせもうまくいきそうです。
1話目のトリック部分はあまり凝ったものではありませんでした。
このドラマはそういう感じのドラマとしてやるのか?それとも凝ったトリックが登場するのか?どちらにしても楽しみです。
ゲストにまつわる小ネタが毎回挿入されそうな気がするのは、次回の予告で竹原ピストルさんが「よう、そこの若ぇの」というセリフがあるあたりから想像されます。
番組内で出てくる資料や、壁の張り紙に至るまで小ネタを散らばせてくるので、気が抜けないドラマです。
元ネタが分かったものについては、今後も紹介していきたいと思います。
次回は10月16日22時から放送予定です。