WOWOWで放送・配信中のドラマ『シリウスの反証』第2話をネタバレ解説。宮原有罪の決め手となった「指紋鑑定」に、致命的な疑問が突きつけられました。
科学捜査は本当に“絶対”なのか。そこに人の判断や思い込みは介在しないのか。
さらに冒頭で描かれる、真犯人と遭遇した正体不明の少女が追われるシーン、物語終盤で明かされる“被害者一家の生き残り”などが新たに登場します。
本記事では、第2話の物語を時系列で整理しつつ、指紋鑑定の盲点、少女の存在が持つ意味、そしてタイトルにもつながる「シリウス・ペテルギウス・プロキオン」という星の比喩まで含めて解説します。
※本記事は第2話のネタバレを含みます。
本作は第1話から連続した物語で描かれています。
まだ第1話を視聴していない方は、先に
▶【シリウスの反証】第1話ネタバレ解説|冤罪事件の始まりとチームゼロ結成
を読んでおくと、第2話の指紋鑑定パートがより理解しやすいです。
※本作『シリウスの反証』はWOWOWで放送・配信中。
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第2話3行まとめ|『シリウスの反証』
- 宮原有罪の決め手だった「指紋鑑定」に、致命的なバイアスの可能性が浮上する
- 冒頭で追われる少女と、終盤で明かされる“生き残った少女”の存在が今後に繋がる
- チームゼロは初めて、冤罪を覆す「具体的な突破口」に手をかけた
結論
第2話は、冤罪が生まれる「構造」そのものを描いた回でした。警察の捏造ではなく、科学捜査に潜む“人の判断”と“思い込み”が、無実の人間を犯人にしてしまう――その恐ろしさが、指紋鑑定という具体例で示されます。
そしてラスト、藤嶋が気づいた「被害者一家の唯一の生き残り」の存在は、物語の重心を一気に次回へと押し出しました。
登場人物(第1話からの主要人物)
- 藤嶋翔太(中島裕翔)
主人公の弁護士。自分の血と向き合いながら冤罪救済に踏み込む。 - 東山佐奈(仁村紗和)
チームゼロのトップ。鑑定ミスという“禁忌”に切り込む。 - 安野草介(金子大地)
藤嶋の友人で同僚。理知的だが感情も熱い。 - 宮原信夫(五頭岳夫)
25年前の吉田川事件の死刑囚。 - 大坪志郎(綾田俊樹)
宮原の元弁護士。過去の判断を悔い、再び真実に向き合う。 - 稗田一成(緒形直人)
検察官。再調査の動きを警戒する。
時系列で整理する第2話の物語(ネタバレあり)
冒頭|追われる少女と“火傷の跡”
夜道で男に追われる少女。男の腕にははっきりとした火傷の跡がある。
少女は人通りの多い通りへ逃げようとするが――ここで場面は切り替わる。
この少女が誰なのかは明かされない。
だが本話全体を通して、最も重要な「問い」として残される。
“唯一の証拠”指紋鑑定の正当性に疑問符
大坪は、宮原が犯人ではないと確信していると語る。
動機も面識もない。決定的証拠は凶器に付着した指紋だけ。
チームゼロの定例会では賛同は得られず、東山は「結果が出なければ辞める」とまで覚悟を決めた。
宮原の息子・信也との断絶
藤嶋と安野は造船所で宮原の息子・信也に接触するが、「死刑になればいい」という強烈な拒絶を受ける。
ここで藤嶋は叫ぶ。
「僕にはわかります!」
藤嶋自身が、父の存在に苦しんできたからこそ出た言葉だった。
指紋鑑定という“絶対視される証拠”
物語はここから核心に入る。
凶器の指紋は「片鱗指紋(部分的にしか形が残っていない指紋)」。
完全な形ではなく、一部しか残っていない指紋だった。
東山は説明する。
- コンピュータは候補を出すだけ
- 最終判断は人の目
- 事前情報があると、判断は大きく歪む
指紋鑑定は「科学捜査=絶対」というイメージが強いが、第2話で描かれたように、人の判断や事前情報が結果を左右することもある。
※この指紋鑑定と冤罪の関係については、別記事で詳しく整理する予定です。
志村の告白|鑑定現場で何が起きていたか
当時の鑑定官・志村は、こう語る。
- 自分は相違点を見つけていた
- しかし他の2人は一致と判断
- 主席鑑定官は「宮原は逮捕歴のある男」だと知っていた
つまり、「犯人らしい人物」だと知った上で鑑定が行われていた。
志村は最後に言う。
「あの日の鑑定が正しかったのか、確かめたい」
終盤|星と少女がつながる瞬間
河原で星を見上げる藤嶋と安野。
東山をシリウス、自分たちをペテルギウスとプロキオンになぞらえる。
その直後、藤嶋はカフェで“気づいてしまう”。
被害者一家で唯一生き残った少女――それが棚橋梨沙子だったことに。
第2話のポイント整理
ポイント①:冤罪は「悪意」だけで生まれるわけではない
警察の捏造ではなく、専門家の善意と経験、そして思い込みが冤罪を生む。
この描き方が、本作を非常に現代的な作品にしている。
ポイント②:指紋鑑定は“絶対”ではない
本話は、指紋鑑定を否定していない。
むしろ、どれほど精緻でも人が介在する以上、誤りは起こりうると示している。
ポイント③:少女の存在が、事件の感情軸になる
宮原の息子・信也。
被害者の娘・梨沙子。
被害者の娘、宮原の息子が姿を見せたことで、本作が単なる再審請求ドラマではなく、人の人生そのものを描く群像劇になっていく予兆が鮮明になった。
冤罪や司法の歪みをテーマにした本作は、物語が進むほど伏線が重なっていく。
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星のモチーフ|シリウス・ペテルギウス・プロキオン
- シリウス:全天一明るい星=東山(希望・突破口)
- ペテルギウス:不安定だが巨大=藤嶋(揺れる感情)
- プロキオン:寄り添う星=安野(支える存在)
この比喩はロマンチックであると同時に、チームゼロの役割分担そのものを象徴している。
Q&A|『シリウスの反証』第2話を整理
Q1. 指紋は本当に間違えるの?
A.完全な指紋なら可能性は低い。
しかし、片鱗指紋では判断が難しく、バイアスの影響を受けやすい。
Q2. 志村はなぜ訂正しなかった?
A.自分より経験豊富な鑑定官の判断を信じてしまったから。
それ自体が「組織の力学」を示している。
次回への注目点
- 冒頭で追われていた少女の正体は誰なのか
- 東山の「私は真犯人を知っている」という言葉の意味
- 指紋再鑑定は実現するのか
- 誰かが“命を賭ける”展開が来る可能性
『シリウスの反証』は、各話ごとにテーマを積み重ねながら進むドラマだ。
第1話では冤罪事件の輪郭とチームゼロの役割が描かれ、第2話ではその冤罪が「どのように成立したのか」が具体的に示された。
改めて第1話の内容を振り返りたい方はこちら。
▶【シリウスの反証】第1話ネタバレ解説
まとめ|『シリウスの反証』第2話が示した3つの核心
第2話は、派手な展開こそ控えめだが、物語全体を動かす決定的な回でした。
第一に、宮原有罪の根拠だった指紋鑑定が、「警察の捏造」ではなく人の判断とバイアスによって歪められた可能性が示されたこと。
冤罪は悪意だけでなく、善意や経験の積み重ねからも生まれうる――という現実がここに突きつけられます。
第二に、被害者一家で唯一生き残った少女・梨沙子の存在が明確になり、宮原の息子も登場し、事件は単なる再審請求ではなく「人生を壊された人々の物語」へと輪郭を変えました。
そして第三に、東山を“シリウス”とする星の比喩が示すように、チームゼロはついに「疑う段階」から「希望を掴みにいく段階」へと進みます。
静かな第2話は、次回以降の確かな助走でした。
『シリウスの反証』は、冤罪というテーマを感情と論理の両面から描く社会派ドラマです。
- 物語の始まりとなる第1話
- 冤罪の構造に踏み込んだ第2話
それぞれの視点を整理した記事はこちら。
▶【シリウスの反証】第1話ネタバレ解説|冤罪事件の始まり
▶【シリウスの反証】第2話ネタバレ解説|指紋鑑定の盲点と少女の謎(本記事)
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