【サイレント・ヴォイス】行動心理捜査官・楯岡絵麻 Season2の第4話「完全無欠のアイドル」のネタバレと感想をまとめました。
今回のゲストは小川沙良さんです。地下アイドルのメンバー1人が殺害され、絵麻はすぐに犯人を言い当てます。
しかし、彼女のマイクロジェスチャーが出たり出なかったり不安定な理由とは?
【サイレント・ヴォイス2】4話のあらすじ
地下アイドル“さくらんぼアーミー”のメンバーの1人、月影久美子(大幡しえり)の遺体が自宅で発見される。彼女の死に悲しみ泣いてばかりいる残りのメンバーたちの中、1人だけ他の子と反応が違うことに絵麻(栗山千晶)は気づく。以前、センターを務めていた星野舞(小川沙良)だけが、憎悪のマイクロジェスチャーを出していた。絵麻は彼女が犯人だとすぐに言うが、警察が容疑者として捜していたのは、久美子のストーカーである芳村勝也(久松龍一)だった。
絵麻が舞を取り調べしていくと、不思議なことが起こる。それは、マイクロジェスチャーが出るときと出ないときがあったのだ。大脳辺縁系をコントロールすることなんて不可能なはずなのになぜ?その謎の秘密とは……?
【サイレント・ヴォイス2】4話の犯人
犯人の正体と動機はこういったものでした。
月影久美子殺害犯
星野舞(小川沙良)
動機
久美子はファンの芳村と実は交際していて、殺人予告もセンターを取るための自作自演だった。
星野舞ことマイマイは未成年なので、22時を過ぎるとアイドル活動ができなかった。22時を過ぎると本名の土井舞が現れる二重人格者だった。
土井舞はマイマイのことを大切に思っていて、マイマイも土井舞が支えになっていた。久美子のせいでさくらんぼアーミーが解散するのではないかと心配し、マイマイを守るために久美子にグループを抜けてもらおうと話しに部屋へ行く。
しかし、久美子は抜けるつもりはないといい、いい子ぶっているマイマイをウザいという。そこで舞はモデルガンで撲殺し、芳村に疑いが向くよう芳村のアパートのそばのゴミ捨て場に凶器を捨てた。
アイドルの掟を破る久美子と芳村が許せず、2人まとめて排除しようと考えて殺害と濡れ衣を着せたのだった。
【サイレント・ヴォイス2】4話のネタバレ
事件概要
地下アイドルグループのさくらんぼアーミーのメンバー、月影久美子の遺体が発見されます。警察は関係者から話を聞いた結果、すぐに容疑者が浮上しました。
- 被害者:月影久美子(本名:中西久美子)
- 発見現場:寮である自宅アパート
- 第一発見者:さくらんぼアーミーのメンバー3人
- 死亡推定時刻:昨夜22時~6時の間
- 死因:脳挫滅
- 凶器:モデルガン
1ヶ月ほど前ぐらいから、ネットの掲示板で殺害予告が書き込まれていました。しかし、匿名通信ツールを使用しているため発信者の特定はできません。
そのため、関係者に聞き込みをした結果、芳村勝也という久美子の熱狂的なファンが浮上します。
彼はストーカーじみたことをしていたので、1ヶ月前に劇場に出入り禁止を命じられていたということが分かります。
第1回目取り調べ
遺体を発見したメンバー3人が筒井に取り調べを受けますが、泣いてばかりいて何も情報がつかめません。
仕方なく返すことになり、去り際のエレベーターの中で、舞だけが憎悪のマイクロジェスチャーを発していたのを絵麻は見逃しませんでした。
舞が犯人だと絵麻は早々に特定します。さっそく取り調べが始まりました。
- 舞は超・神対応と言われている
- 3歳から芸能界入りし、13歳の時にアイドルのオーディションを受けて合格した
- 現在は事務所の寮に住んでいる
舞がどういう人物なのかは分かりましたが、マイクロジェスチャーやなだめ行動は出ません。
あのとき見た舞のマイクロジェスチャーは何だったのか?絵麻は不思議に思います。
第2回目の取り調べ
今回はもう少し確信に迫る質問をします。
- 22時から0時までの間何をしていた?
→寝ていた - 久美子が疎ましかったのでは?
→なだめ行動なし - あなたが久美子を殺した?
→なだめ行動なし
ここで一回舞はトイレに席を立ちます。再び戻ってくると、舞は帰りたがります。
その時、舞の表情から恐怖のマイクロジェスチャーが現れました。
絵麻はようやく出たマイクロジェスチャーを見逃さず、立て続けに質問をします。
- 久美子のことをどう思っていた?
→憎悪のマイクロジェスチャー - あなたが殺した?
→なだめ行動あり
トイレに立つ前とはまったく反応が違い、怪しさバツグンの舞です。
凶器がどこにあるのか、地図を使って大脳辺縁系にたずねます。
板橋区大谷口のゴミ捨て場に捨てたことが、彼女の発するマイクロジェスチャーにより分かりました。
さっそく東野に言ってその場所を探すよう命じて舞を帰しました。
ここから分かることは以下のとおりです。
- トイレに立つまで
- 久美子を疎ましくは思っていない
- 久美子を殺していない
- トイレ後
- 久美子に対して憎悪を感じている
- 久美子を殺している
- 凶器を捨てた
不思議なことにトイレ後と前でまったく正反対の反応を示します。
凶器発見
絵麻がいった通りの場所に確かに凶器のモデルガンはありました。
しかし、余計に芳村の容疑を深める結果になってしまいます。
芳村のアパートへの通り道に凶器は捨ててあった
芳村の指紋しか検出されなかった
舞の指紋は凶器から発見されませんでした。
芳村の取り調べ
芳村は犯人じゃないと確信していた絵麻にとって、これはマズい状態でした。
芳村は久美子と交際していたと言います。
さらに、家に行ったときには既に死んでいたといい、メッセージを久美子からもらったからあの時間に家に行ったと言います。
そこからはなだめ行動やマイクロジェスチャーは現れていません。
そこで、筒井たちが取り調べをしているところに割り込み、直接芳村に話を聞きます。
- 本当に殺害予告はあったのか?
→なだめ行動なし - 犯人に心当たりは?
→なだめ行動あり - 久美子がやった?
→マイクロジェスチャーで認める - 舞は2人の交際を知っていた?
→認める
ここから分かるのは以下のとおりです。
- 殺害予告はあった
- 書き込んだのは久美子
- 舞は2人の交際を知っている
なんと、殺害予告は久美子の自作自演だったのです。
第3回目の取り調べ
再び舞を呼んで取り調べをします。
- ファン付き合うのはやめたほうがいいと注意していた?
→マイクロジェスチャーで認める - ルールを破った2人を同時に抹殺しようとした?
→なだめ行動なし
ここから分かるのは以下のとおりです。
- ファンとの交際を注意していた
- 2人を同時に抹殺しようとは思っていない
注意はしていたけど、殺してはいない。
しかし、以前の取り調べではマイクロジェスチャーがあったのになぜ?
彼女のマイクロジェスチャーは出たり出なかったりと不安定な状態でした。
シオリがいうには舞は深夜番組のMCに落ちたのは、生放送になってしまったため、未成年の舞では出演することができなくなってしまったからだと教えてくれました。
舞が芸能活動ができる時間は22時まで。
22時を過ぎるとどうなる……?
第4回目の取り調べ
単刀直入に絵麻は久美子を殺害した?と聞きます。すると、マイクロジェスチャーで認めました。
今回の取り調べではマイクロジェスチャーが出る状態だと分かります。
舞は犯人のときと犯人じゃないときがある。それは、二重人格者だからだと絵麻は突き止めました。
舞の書いている“アイドル日誌”を取り出して絵麻は読み始めます。
すると突然舞は暴れだして、そのことを知られるのを嫌がります。
この“アイドル日誌”に何が書かれていたのか?
- 1つのページの上段と下段に分かれて書かれている
- 上段を書いているのは星野舞ことマイマイ
- 下段を書いているのは本名の土井舞
例えばマイマイが「さくらんぼアーミーが解散することにならないか心配」と書いてあると、下段に「大丈夫だよ。努力は必ず報われる」と色の違うペンで書き込みされていました。
- 最初のほうはマイマイから土井舞に向けた日誌
- 後のほうは土井舞からマイマイに向けた日誌
アイドルマイマイは22時を過ぎると、本名の土井舞に入れ替わるという二重人格者だったのです。
朝起きると再びマイマイに戻り、ノートでお互いの記憶を共有していたのです。
3回目の取り調べのとき、舞が一度トイレに立ったのは中身が入れ替わるためでした。
記憶の共有ができないので、舞は手にボールペンで「女性刑事が私を疑ってるみたい。どうして?犯人は芳村さんのはずなのに」と記していました。
マイマイは自分が犯人とは思っていない。だから、マイクロジェスチャーが出なかった。
22時以前に取り調べても意味がなかったということです。
事件の真相
舞が久美子を殺害した真相はこうです。
舞にとってマイマイは憧れであり、何でも話せる友人であり、絶対に守らないとならない宝物だったと言います。
だから、くーにゃんが邪魔だったと告白します。
事件当日、久美子の部屋に行った土井舞は、久美子のせいでさくらんぼアーミーが解散させられるかもしれないと思い、グループを辞めてもらうことをお願いします。
しかし、久美子は辞めるつもりはなく、センターを奪われたことを嫉妬しているのだろうと言います。
さらに、普段の品行方正でいい子ぶっているマイマイがウザったいとまで言い出します。
舞はそれを聞いて「くーにゃんにはガッカリ」といい、そこにあったモデルガンで殴り殺します。
その後、芳村に容疑が向くように凶器を捨てたというのが真相でした。
これには東野も反省していないと感じ、2人は殺されるような悪いことはしていないといいます。すると、舞はキレて悪いに決まっているといいます。なぜなら、アイドルなのだから恋愛はご法度だし、ましてやファンに手を出すという行為に怒ります。くーにゃんは裏切り者だ、そして、そんな人間をセンターに置いておくわけにはいかないと。
絵麻は隣で聞いていて「マイマイを裏切ったのは久美子ではなく、あなたのほう」と指摘します。
実は4回目の取り調べの前に、もう一回舞を呼んでいたのです。
舞を自供させるために、マイマイに“アイドル日誌”を持ってきてもらいます。
何も知らないマイマイに絵麻は、二重人格者の場合、心神喪失で刑事責任を問われないことがあると伝えます。
しかし、マイマイは「償います」と即答しました。
なぜなら、舞とマイマイは2人で1人であり、舞が今までマイマイの負の感情を背負ってくれてたからです。
今度は自分が舞を支える番だと、彼女は覚悟を決めて償うといったのです。
そのときの様子の動画を舞に見せ、絵麻はマイマイの未来を奪ったと告げます。
舞は涙しながら何度も「ごめんなさい」と動画のマイマイに謝りました。
【サイレント・ヴォイス2】4話の感想
今回はアイドルと本人の2人の人格がある、二重人格者の話でした。
努力すれば必ず叶うと思っている年頃の少女です。まだ、無垢といえば無垢、夢を追ってる状態なのでそう信じたいのでしょう。
ある程度年齢を重ねると、努力をしてもどうにもならないことがあると分かります。
たとえば、どんなに健康に気をつけていても、病にかかったりします。
また、世の中は不平等ですし不条理です。
でも、そんな世の中でいかに快適に過ごすかというのが、努力だと思います。
ただし、自分に対しての努力に限ります。
今回、舞の一番の問題点は、“他人を変えようとしたこと”です。
久美子をどうにかしようと思った時点で、努力とかもう関係ありません。
ぜひ彼女には『嫌われる勇気』でも読んでもらいたいものです。
犯人が二重人格とか、後出しじゃんけんっぽく思えるかもしれません。
しかし、今回も最初からチラチラ時計が映りこんでいました。自分はまったく気づかなかったので、後で見てなるほどと思いました。
時計の意味が分かっていた人は、謎がすぐ解明できたと思います。
【サイレント・ヴォイス2】4話のその他気になったこと
- 握手するときが気味の悪い芳村
- “出入り禁止”の紙を顔に貼られる芳村
- 「あんなんでアイドルなんて笑っちゃう」とディスる絵麻
- キモオタたちの幻想だと東野を蔑む絵麻
- 合コンで神対応と言われるよう頑張る絵麻
- しかし合コンは散々だった絵麻
- 芳村となぜ交際することにしたのか謎な久美子
- 楯岡さんとエマエマに分ける絵麻
- エマエマは何も知らない17歳
- 未成年なのにビール飲んでいいのかと突っ込む東野
- 都合よくスイッチングする絵麻
【サイレント・ヴォイス2】4話のまとめ
アイドルと本人、2人の人格が存在する二重人格の少女の話でした。
朝起きるともうアイドルで22時までアイドルなわけですから、本人の人格は眠る前の数時間しか出てきません。
もはや本人よりも他人の存在のほうが占める割合が多いわけです。なんだかそれはそれで悲しいです。
理想的なアイドル像を自分の中に思い描き、その通りに振る舞い神対応とか言われる存在。
まさに“偶像”という言葉が当てはまります。
自己を捨ててまで得たものはいったい何だったのか?結局崩壊してしまいます。
出所してくるときには本人でいて欲しいものですが、下手すると鑑別所の中で新たな人格を生み出すかもしれません。
絵麻はシオリのヒントで、彼女がシンデレラの魔法が解けるように人格が入れ替わることに気づきます。
舞は3歳の時から芸能界で活動していたため、自然と22時がオンオフのスイッチングになっていたそうです。
誰しもオンオフを切り替えはしますが、記憶が共有できないほどの人格の乖離は、見ていて怖かったです。
次回は5月9日21時より放送予定です。