2020年10月11日にTBSで放送されたスペシャルドラマ【書類を男にしただけで】のネタバレとあらすじをまとめています。
主題歌や見逃し配信などの情報も調べて掲載しました。
小柴風花さん演じる主人公が男として会社に入り、同じ部署の男性に恋をするというオリジナルラブコメです。
しかし単なるラブコメではなく、所々に働く女性が共感するような悩みが描かれています。
いったいどういう結末を迎えるのか?
【書類を男にしただけで】のキャストとスタッフ
そんな私が
— 『書類を男にしただけで』TVer・Paraviで配信中🌎【公式】 (@yuki_minowa) September 21, 2020
主演 #小芝風花 さんで
ドラマになりました🎉
間違えて男として採用され、突然男の人生をゲットした崖っぷちの主人公が、偽りの自分を通して本当の自分を見つけていく…キュン!として痛快なドタバタ社会派ラブコメディ💛
10月11日ひる2時 #書類を男にしただけで ぜひご覧ください!#TBS pic.twitter.com/MBupnf9khc
キャスト
- 箕輪祐希…小柴風花
26歳の時、中途採用で大手広告代理店「インサイトエージェンシー」の社員に
クリエイティブ局 第七制作部所属
実は以前いた職場で上司を背負い投げしてクビに
書類の性別を間違えてしまったことで、男の人生を手に入れる - 杉田哲也…竜星涼
第七制作部のエースコピーライター
常識は無視する空気は読まない男
週刊少年ストップを愛してやまない
自称“インサイトエージェンシーのスーパーイケメン” - 須藤あやか…水沢エレナ
第七制作部でリサーチなどを担当
29歳という30歳目前の年齢がネックになってしまう - 鈴井翔平…奥野壮
第七制作部の後輩社員 - 加藤秀人…袴田吉彦
以前の祐希がいた会社の上司
背負い投げをされた張本人 - 柏木未来…高橋メアリージュン
産業医
祐希が女性であることを会社で唯一知る人物 - 古橋敏之…デビッド伊東
第七制作部の部長
面倒見はいいが古い考えが抜けない部分がある - 渡辺リカ…友近
IT企業深弦堂の社長でクライアント
スタッフ
- 脚本:飯野陽子
- 演出:石井康晴
- 主題歌:ジェニーハイ『片目で異常に恋してる』
- 漫画キャラクター:特文(@tokufumi130238)
- 公式HP
- 公式Twitter
- 公式Instagram
【書類を男にしただけで】の見逃し配信
放送終了1週間後の10月18日まではTVerで無料配信されます。
それ以降は有料ですがParaviで配信されます。
【書類を男にしただけで】のあらすじ
広告代理店に勤めている箕輪祐希(小柴風花)は、加藤秀人(袴田吉彦)の度重なるセクハラに耐えかねて、背負い投げをしてしまう。
その帰りに道でつまずいた祐希に、ハンカチを差し出してくれた杉田哲也(竜星涼)の言葉に祐希は勇気づけられる。しかし、彼はすぐにその場からいなくなってしまい、祐希は名前を聞くこともできなかった。
それから1年後、祐希は“男”として大手広告代理店に中途入社する。そこで社長賞をもらったのをきっかけに、花形の第七制作部へ異動となった。
その部署にはなんとあの時ハンカチを貸してくれた杉田がいた。バレるのではないかと怯える祐希、だが杉田はまったく気づかなかった。
早速、祐希は深弦堂という会社の社長である渡辺リカ(友近)と会い、10億円を使って日本中を驚かせて欲しいと依頼が入りチームを任される。
大きな仕事を任された祐希、張り切ると同時に同じチームの須藤あやか(水沢エレナ)の悩みに強く共感する。でも、実は女性だとは言えず、ただ彼女の悩みを聞くことしかできなかった。
部長の古橋は会社における女性の意味は、クライアントに隙を見せるためのものという考えで、来年30歳になるあやかは今回の仕事で最後になると言う。
なかなかいいアイディアが出ない祐希だったが、杉田と話している内にひらめく。あやかのお陰だと語る祐希、だがあやかはこの仕事を最後に会社を辞めようと思うという。
産業医の柏木未来(高橋メアリージュン)に、あやかが追い詰められているのに、何もできない自分の無力さを語る祐希。柏木先生はあなたには仕事があると告げ、祐希はその言葉に奮起する。
プレゼン当日、あやかを辞めさせないために杉田に協力してもらい大幅な変更をする。
プレゼンは成功するのか?そして祐希と杉田の恋の行方はどうなる?
【書類を男にしただけで】のネタバレ
あらすじ以降、ドラマの結末までのネタバレは4つです。
- ネタバレ1:祐希の過去をプレゼン!?
- ネタバレ2:男性として過ごして分かったこと
- ネタバレ3:祐希の提案とプレゼンの結果
- ネタバレ4:恋の結末
結論からいうとハッピーエンドです。
すべてが丸く収まります。
ネタバレ1:祐希の過去をプレゼン!?
プレゼンを始める祐希と杉田、画面にはラフスケッチで描かれた絵が映し出されます。
1人の残念な女性の話をさせてくれと祐希は告げてプレゼン開始です。
- 開業医の両親の家の女の子は、親が急患で不在になることが多かった
- だから小さい時から自分で家事も勉強も1人でやった
- でも周囲は“女”だから後継者になれなくて残念だという
- 女の子の気の合う友達は男の子が多かった
- しかし女子はコミュニティを越えた付き合いを白い目で見ていた
- 中学の時に握力測定をしたら凄い数字が出た
- それを見た男子は「女じゃねーな」といい、学級新聞に取り上げられた
- 高校の時初めてできた彼氏にフラれた
- 「ラーメン屋のカウンターで替え玉を注文できる女より、守ってあげたくなる女がいい」と
- 大学時代は綺麗な人から就職の内定が出ることに驚いた
と、まずは学生時代の“残念な女性”の話をします。
さらに就職した後の話へと続きました。
- 会社に入るとセクハラやパワハラを受けた
- 相談に行くと相手が会社を支える人物だから泣き寝入りしろといわれる
- 彼女は“愛人”と呼ばれ続け、我慢の限界になり上司を背負い投げした
この“残念な女性”は祐希のことだったのです!
ここで祐希は後ろへ引っ込み、杉田が一人でプレゼンを続けます。
中途採用はことごとく落ち、間違えて出した書類で男性の人生を手に入れた、と紹介。
再び現れた祐希はヒールとスカートを履き、ばっちりメイクもした女性の姿でした。
「この残念な女性は私です」はっきりとカミングアウトします。
ネタバレ2:男性として過ごして分かったこと
祐希は男性として過ごしたことで分かったことがいくつかありました。
- 圧倒的なチャンスの多さや自由度の高さを感じた
- 生意気なぐらいが信頼を得れる
- 夜道を1人で歩いていてもビクビクしなくていい
- 女性とは違う安心感や喜びがあった
しかし、本当は女性なため、男性として過ごすことに後ろめたさや心苦しさがありました。
なので今回この大事な場でカミングアウトしたのです。
さらに話はあやかのことになります。
- 都合のいい時だけ若さや明るさを利用する
- 女性の時代だと持ち上げるが、肝心な所は相変わらず男で固めている
- 声を上げた女性が傷つくような世界ではダメだ
- 明らかなセクハラパワハラは減ったけど、見えづらくなって陰湿になった
と、あやかを含めた女性への問題について語りました。
そして男でも女でも自分の仕事は変わらない、会社に損はさせていない。
今まで男性としてやってきた仕事は、女である自分がやってきたんだと部長に訴えます。
ネタバレ3:祐希の提案とプレゼンの結果
どんなプレゼンなんだと首を傾げたくなるような状況を、ようやく深弦堂の社長が「仕事の話をしてもいいかしら?」と切り出します。
祐希が提案するのは“IT企業深弦堂に物語を作る”プロジェクトです。
- 深弦堂は30年前、化粧品の会社だった
- 作ったハンコをリップケースに入れたのは、心の底に懐かしさがあったから
では10億円の使い道は?
もう一度、化粧品会社を復活させるというものでした。
男性も女性も使えるユニセックスコスメを販売するのです。
祐希は杉田に徹夜明けのクマを隠すため、コンシーラーの使い方を教えてあげていました。
杉田はもっと早くこの存在を知っていたらと感動します。
男性だってメイクしてもいい、女性だってメイクしなくてもいい。ユーザーに全てを委ねるコスメ、それは深弦堂の理念と一致しているとアピールです。
しばらく考えた社長は「ありがとう、感動したわ」といい、深弦堂がコスメを発売したら日本どころか世界中きっと驚くと喜びます。
こうして、祐希のプレゼンは無事クライアントに喜ばれて企画が通りました。
ネタバレ4:恋の結末
あやかはこのプレゼンの後、もう少し会社で頑張るといい、残ることに決めます。
会社のエントリーシートには、性別欄がなくなりました。
では、祐希はクビになってしまうのか?
実は産業医の柏木先生は、会社の役員の弱みを握っているとわかります。
そのため、祐希の件はおとがめなしになり、あやかの異動も撤回されました。
祐希はもうスーツではなく、普通に女性の格好をしています。
現れた杉田に以前借りたハンカチを返し、あの時の言葉が励みになったと感謝しました。
そして「私、杉田さんのことが好きです」と告白!
杉田は「僕もお前のことが好きだ」といきなりハグします。
急展開に焦る祐希、“好き”の意味を勘違いしていないか、ラブという意味だと説明です。
すると杉田は自分の大好きな雑誌、週刊ストップと同じぐらい祐希のことが気になると言います。
これは杉田的には最大限の愛情表現と思われますが、祐希は何とも言えない感じながら受け入れます。
本当の自分に戻ることができて良かった、祐希はそう思いながら杉田と一緒に会社へ向かいました。
【書類を男にしただけで】のまとめと感想
小柴風花さんの男装姿がかっこいいドラマです。
ラブコメといっても恋愛部分を前面に出さず、メインの話は働く女性の悩みです。
こんな話あるはずがないと言ってしまえばそうですが、そこはあくまでドラマと割り切って楽しむと面白いドラマでした。
ひょんなことから男性の人生を手に入れたことで、女性の置かれた状況や男性の良い部分を祐希は知ります。
女性は若さを消費させられている、物申す女はヒステリーと片付けられる。そんなあやかの愚痴に共感する働く女性も多いのではないでしょうか。
女だから男だから、性別がそんなに大事なのか?一個人としては見てもらえないのか?何だかおかしな状況ですよね。
既得権益を得ている男性が、女性に利益を譲りたくないと死守し、排除しているようにも見えました。
ドラマでは最後、女性陣たちがエールを送ってくれるような、セリフを言います。
あやかは「これからは人目を気にしない。好きなものを選ぶ」と。
柏木先生は「男とか女とか分ける必要はない。お互いを大切に思う気持ちがあれば」と。
そして祐希は最後にドラマで「自分のなりたい自分でいられて、誰にも傷つけられることのない、そんな世界でありますように」と願います。
若さや性別、変える事ができないことで悩むよりも、“自分が自分でいる”ことを第一に考えて生きる。
なぜなら、祐希が男の人生は得だったけど、本当の自分ではなく苦しんだからです。本当の自分であることが一番だと。
明日からちょっとだけでも自分らしく生きよう、そんなことを思わせてくれる、ぎゅっと凝縮されたいいドラマでした。