前回拉致られた誠実ですが、ある人物が救出に来てくれます。しかし、その人物とは何とも怪しい人物でした。さらに母親や美咲に仕事のことを怪しまれ始め…
ドラマ【スカム】5話のあらすじ
誠実を拉致したのは山田だった。詐欺の売り上げ強奪を計画した山田は、誠実を拷問して神部の情報を聞き出そうとする。
公式HPより引用
間一髪、店舗から依頼を受けた裏の何でも屋・小沼が現れ、誠実を救出する。修羅場をくぐった誠は神部に一目置かれ、ますます詐欺にのめりこんでいく。
いっぽう、姫花から誠実との一件を聞いた美咲は、誠実の仕事に疑念を抱き幸子に相談。
幸子は誠実の部屋に忍び込み、詐欺の証拠を見つけてしまう。そこへ誠実が帰ってくる。
ドラマ【スカム】5話のネタバレ
- 誠実を拉致したのは集金屋の山田だった。“タタキ”をやるから内部情報を教えろと、誠実のことを拷問する。だが、誠実は情報を喋ろうとはしない。そこに、謎の男が尋ねて来る。様子を見に行かされた山田の部下は、悲鳴を上げて戻って来ない。そして山田のことも連れて行ってしまい、誠実は命拾いをした。
- 事務所に戻った誠実に、清宮から直ぐに連絡があったので、救出に向かわせたと神部と毒川は言う。あの人物は誰なのかと問うと、小沼という裏家業の便利屋だという。山田はどうなるのかと聞くと、具体的には答えはしなかった。
- 一線を越えてしまった誠実はもう普通には戻れないと、神部に言われて覚悟を決める。店長として詐欺の仕事をさらに励むことになった。
- 部下たちに新たな手法などを指示していると、自宅が空いている間に、空き巣に入ったらどうか?と、来栖が言い出す。誠実は空き巣はやらない、あくまで詐欺で稼ぐといって却下する。
- 姫花が美咲のところへ行き、誠実がヤクザ絡みの仕事をしているらしいと言ってしまう。
- 清宮に何で普通の仕事に戻らないのかを聞かれる誠実は、もう普通の仕事には戻れないし戻らないという。振り込め詐欺の仕事は何があっても辞めないと決意していた。
- 美咲から話を聞いた母は、誠実の部屋に勝手に入って漁り、隠していた金を見つける。そして誠実が戻った時、どういうことと問い詰める。
ドラマ【スカム】5話の感想
冒頭から殴る蹴るの暴力と、蛍光灯で通電させるという拷問から始まる今回です。このまま誠実は殺されるか、組織の情報を吐いてしまうのか?そんな所に助けに来たのは“裏家業の便利屋”こと小沼です。見た目は普通の人物ですが、どうやら出会ったら最後、殺されるという人物のようです。残念ながら小沼の詳細は今回はわかりません。
そしてとうとう母親と美咲に仕事のことがバレ始めます。今回は説明するシーンはありませんが、次週なんらかの説明をするのではないかと思われます。ただ、もしかしたら母親は誠実に情報を流すのかも?と思うようなシーンがありました。それは、母が仕事に行った先の家には、大量の現金が置いてあったのです。今さら更生する話をされるより、いっそ振り切って行き着く先まで突っ走って欲しいものです。
故人詐欺とは?
ノルマの1億2千万円をこのままだと達成できない。そう考えた誠実は新たな詐欺手法を考えます。それは“故人詐欺”というものでした。 故人がいる家に対して以下のような連絡をする詐欺です。
- 借金があった
- 違法物を所持していた
- 隠し子がいた
- 横領していた
誠実たちの持っている名簿は、故人の名前やタンス預金の金額まで書いてあるそうです。そこで誠実はこれを利用しようと考えます。やり方としては、故人がいる家に電話をかけ、「貸した金を返して欲しい」とか、「わいせつDVDを預かってる。警察に出されたくなければ金を出せ」など連絡します。実際にそういった事件も起きています。
未亡人が狙われやすいようで、電話や手紙で連絡してきます。誠実たちは名簿があるのでそこから連絡しますが、新聞のお悔やみ欄から連絡してくる詐欺師もいるようです。本当に詐欺師はあの手この手で考えてくるので、基本的に見知らぬ人からの手紙、電話、訪問は全て無視か警察に届けたくなります。
空き巣は犯罪
仲間の来栖が誠実の話を聞いて、空き巣に行ってはどうか?と提案します。誠実は空き巣は犯罪だと言って嫌がります。来栖は詐欺だって犯罪だと反論します。確かに詐欺と空き巣、どちらも犯罪です。なぜ誠実は詐欺にこだわるのか?考えてみました。
- スーツを着ているのでビジネスマンっぽい気になっている
- 戦略を練るのでビジネスっぽい
- 現場に行かないので逮捕される可能性が低い
- 空き巣は戦略も何もない
- 空き巣は現場に行くから逮捕される可能性が高い
勝手にいくつか考えてみました。一番は逮捕の可能性が低いだと思います。受け子や出し子は自分ではないので。空き巣なりの戦略があるとは思いますが、詐欺と違って職人的な技術になりそうです。頭を使うといった感じではないのかなと思います。
来栖が言うには仲間に空き巣が得意なのがいて、示談系の詐欺をして呼び出している隙に、空き巣に行ったらどうだ?と提案します。そして自分たちは直接行かず、10%のマージンもらうといいます。そこにいくらあるかなんてわからないのに、10%の手数料なんてまずごまかすでしょう。「10万しかなかった」と嘘つかれて1万もらう日もあるかもしれません。これが後の“アポ電強盗”に繋がりそうです。
さらに言えば“地獄の研修”をくぐり抜けて来た自分たちと違い、誰だかわからない部外者に頼むなんてリスクがありすぎます。鬼平犯科帳に出てくる盗賊のようなポリシーがあるのか、とにかく空き巣は犯罪と言って嫌がります。鬼平でも急ぎ働きをする盗賊は、大体ダメなやつらです。
詐欺に遭わないようにするには?
結論から言うと100%防ぐことはできません。なぜなら、彼らは“プロ”です。騙すために彼らは来るので、騙されないほうが難しいです。ですので、できるだけ獲物にならないように注意することが大事です。そして、“自分は絶対に引っかからない”という考えを捨ててください。ドラマを見て思ったことをいくつか書きます。
個人情報を簡単に書かない
まずはできるだけ名簿に載らないことが大事です。名簿は信用できる会社の人であっても、辞めるときに横流ししたり、小遣い稼ぎで売ったりします。以前ベネッセの名簿が大量流出したことがありましたが、あれも委託先の社員が横流ししました。
ましてや怪しいアンケートやプレゼントに応募、なんていうのに住所や家族構成、年収なんて書いたらダメです。目先の小さな利益に釣られて、大きな損失をする可能性があります。あなたの住所や年収、家族構成は詐欺師にとっては“財産”です。年収、家族構成を聞いてくるアンケートや、プレゼントには注意してください。
電話は留守電にする
電話は全て取らず留守電にしておきます。用事があるなら留守電に残しますし、携帯の番号を知っている人ならそちらにかけ直してきます。要するに留守電にも残さない、携帯にもかけて来ないのは怪しい人か急用ではないのです。
仮に「弁護士事務所のものです。電話番号残しておきますので、折り返しかけてください」なんて残っていたとします。折り返しかけずに放置しましょう。本当に連絡取りたいなら、またかかってきます。何日も連続でかかってきた場合、迷惑電話がかかってくると、警察なり消費者センターなりに言ったらいいです。とにかく電話をかけ直したらダメです、そのまま名簿に載ってしまう可能性があります。
電話番号の検索サイトです。かかってきた怪しい電話を受けた人たちが、どんな内容だったかを書いてくれています。変な電話がかかってきたら、かけ直さずにまずは検索を。
日本、電話番号検索HP:https://www.jpnumber.com/
ドラマ【スカム】5話のその他気になったこと
- 拘束されてるのでできないのにハイタッチを求める山田
- どう見ても家ではないのに「山田さんのお宅ですか?」と訪ねる小沼
- しつこく訪ねる小沼に「ご近所さんに迷惑だろ」という山田
- 片づけをしているそばからAVを見るセクハラをする爺さん
ドラマ【スカム】5話のまとめ
拉致られた誠実は戻って来れましたが、拉致った山田はそのままどこかに連れて行かれます。“裏社会の便利屋”こと小沼が、恐らく掃除をしてしまったのでしょう。軽い気持ちで詐欺に加担すると、命の危険があるなんてことはわかりません。しかし、実際は死が普通の生活をしているよりも近くにあります。
誠実はこの仕事は何があってもやめない、なんて言っていたそばから母親に隠していた金が見つかります。誠実は振り込め詐欺から足を洗うのか?といっても簡単に抜けれるのか?抜ける=逮捕以外ないような気がします。一度入ったら簡単に抜けられない、そんな世界が裏社会だとも思いました。