ドラマ【スカム】3話ネタバレ感想｜誠実の再就職先は振り込め詐欺グループ

研修を終えた誠実たちは今回からプレイヤーとして、実際に電話をかけて詐欺を始めます。最初は全くうまくいかず毒川にまた頭を殴られたりしますが、やがて上達して成功します。しかし、偶然パーティーで姫花に会ってしまい…。

ドラマ【スカム】のキャスト

前回のドラマ【スカム】

ドラマ【スカム】3話のあらすじ

神部によって老人への憎悪を煽られた誠実たち五人は、振り込め詐欺要員の仕事を開始する。
最初は失敗続きだが徐々に成功率もあがり、大金を稼ぐようになる誠実。そのおかげで父の治療費やローンを払えるが、母の幸子や美咲には真実を告げられず、胸の内は複雑だ。
ある夜、職場の慰労パーティーで祥太郎の恋人・姫花に偶然出会い、酔った勢いで姫花の部屋へ。そこで待ち伏せしていた山田に出くわし、詐欺の稼ぎを差し出すよう脅される。

公式HPより引用

ドラマ【スカム】3話のネタバレ

ドラマ【スカム】3話の感想

【ノーサイド・ゲーム】ではアストロズの監督をしている大谷亮平さんですが、【スカム】では振り込め詐欺の番頭という、指導者であることには変わりませんが、同じシーズンで正反対な役柄を演じてます。あっちでは選手にラグビーを指導、こっちでは詐欺について若者たちに罪悪感をなくさせるレクチャーをします。“老人は日本のがん”をキーワードに誠実たちは段々自分たちを正当化していきます。

振り込め詐欺をドラマで再現していますが、何とも一つの電話に複数人が代わる代わる電話で話す様は滑稽です。こんな風に詐欺をやっているのかと思うと、壷を押し付けたりマルチ商法をやるより手っ取りばやいんだろうなぁと思います。しかし、詐欺は違法であり、壷は合法という理不尽な話でもあります。どちらも違法にして欲しいものです。

詐欺は犯罪なのか？

さっそく番頭の神部が誠実たちに問いかけます。まだ、グループに入ったばかりの彼らは、もちろん犯罪だと答えます。しかし、神部はその巧みな話術で若者たちを虜にしていきます。

これらは“合法”だというのはおかしくないか？と神部はいいます。

合法なやつらは貯金ゼロから引っ張ってきて、自分たちは金持ちから取る、どっちがいい？と聞きます。さらに現在の老人の置かれた状況を説明します。

年金は若者の給料よりよく、全く金を使う気もない。そもそも若者と老人は人種が違う、種族が違うとたたみかけます。老人≠若者だといいます。そしてそんなやつらから金を奪ったって1mmも罪悪感を感じない。むしろ誇りに思っていると主張します。

その後、この仕事がどれだけ儲かるかの説明を始めます。年収5000万もゴロゴロいるし、1億稼ぐ伝説のプレイヤーもいると。たまに逮捕者も出るが、それはそいつらが下手なだけだといい、誠実たちの心を鷲づかみにするようなセリフを言います。

と。こんなセリフを言われたら普通の人なら“怪しいヤツだ”と思うのでしょうが、誠実たちは金が必要なこともあって余計に信じます。詐欺は確かに殺人などに比べて罪は軽いです。しかし犯罪であることには変わりません。稼げるかもしれませんが、捕まったら没収されるわけですから、リスクが高すぎます。

最後に神部はこう締めます。「お前らは選ばれし5人なんだ」こんなことを言われたらもう誠実たちはメロメロです。こうして誠実たちは詐欺グループとして活動を開始します。

グループの掟

誠実たちはスーツ姿で街を歩いて出社します。全員同じようにスーツを着て、一見すると営業のサラリーマンのようです。その理由は“掟”があるからです。

そして「今日のスピーチ」といって、老人に対するムカツクことを指名された人が言います。最後に全員で「老害ぶっつぶす！」と毒川の後に続き復唱させられます。

さらに“御法度10ヶ条”なるものがあります。わかったところまで書いておきます。4話で判明しました。（第4話放送後7月24日修正）

最後の2つだけちょっとわかりませんでした。最後の2つは密偵と博打とわかりました。（第4話放送後7月24日修正）酒、薬は派手な遊びをするなという意味で、銀行は国税に目をつけられたら困るという理由です。急に派手な生活したり、警察沙汰になったら困るのはわかります。女や家族といった人間関係もほころびの原因となるので、できるだけ関わらないに限ります。

掟などがあって厳しいグループですが、支払いはちゃんとしてくれます。誠実のいるグループでは基本給として50万、交通費は日払い、成功報酬は歩合で10%となっています。200万の案件を取ったら20万プラスでもらえるということです。これに誠実は年収5000万の現実味を感じます。

今回の詐欺の手口

電話をかけて詐欺をやり始めますが、最初のころはうまくいきません。しかし徐々に上手になっていきます。今回でてきた手口を紹介します。

三役系

この三役で電話を回します。キレ役が重要でして不安なターゲットにド迫力で脅し続けることが効果を生むそうです。そしてヤバくなったら即撤退、深追いしないことが大事だそうです。

ターゲットの情報は名簿屋から買っていて、家族構成や名前までわかっているとのことでした。ちなみにドラマでは「母さんオレオレ」なんて手は使わないといってました。

劇場型詐欺について詳しくはリンク先に書いてあります。対策なども書かれていて面白いです。

劇場型詐欺の実態｜複数の詐欺師から電話がかかってくる手口に要注意｜あなたの弁護士

その他気になったこと

ドラマ【スカム】3話のロケ地

誠実たちがパーティーした店です。

CLUB Godfather

ドラマ【スカム】3話のまとめ

詐欺が悪くない、老人は金を持っているのだから構わない、そんな言葉で野心溢れる若者を煽る神部に、ついついその気になってしまう誠実たちがとうとう実践するという回でした。日に日に手口は巧妙化し騙されないほうが難しいようなやり方で電話をかけてきます。もはや固定電話を置かない、呼び鈴が鳴っても出ないとか、そういう防ぎ方しかないんじゃないか？そんな気にすらさせられます。

そして行方をくらましていた祥太郎の彼女である姫花と偶然出会い、祥太郎が持ち逃げした金を肩代わりするハメになりそうな誠実です。3話目にして弱みのようなものが出てきてしまい、あまり長いこと悪事に手を染めていられそうもない予感がします。しかし、面白いのでもう少しだけ詐欺グループのやり口再現シーンが見ていたいです。次週もまた楽しみに視聴したいと思います。