リブート第2話「裏切」は、10億円を奪った犯人を突き止める回ではありません。
この回で描かれたのは、誰がどの立場で金に関わり、誰を脅し、どこで歪みが生まれたのかという、事件の“構造”そのものです。
夏海、儀堂、海江田、そして一香。
複数人の横領と裏切りが重なった結果、最も危険だった10億円だけが行方不明になりました。
本記事では、第2話で明かされた情報をもとに、合六のマネーロンダリングの仕組みと、人物ごとの横領・脅しの関係を整理していきます。
※断定的な考察は行わず、第2話時点で分かっていることに絞って解説します。
『リブート』第2話 3行まとめ
- 早瀬は、「10億円を奪った犯人」だと疑われ、24時間以内に真犯人を示すという無理難題を突きつけられる。
- 夏海の死と10億円消失の裏に、複数人による横領と裏切りの連鎖が浮かび上がる。
※第1話の内容や前提を整理したい方は、
▶︎【リブート第1話ネタバレ解説】をご覧ください。
結論(先に知りたい人向け)
第2話では、10億円を奪った真犯人はまだ特定されていません。
ただし、
- 少なくとも「儀堂」単独犯ではない
- 海江田は横領に関与していたが、10億円と殺害は否定
- 一香は“最も得をしている立場”であり、疑惑が一段深まった
という整理までは進みました。事件は解決したというより、容疑者が整理されただけという段階です。
事件ポイントまとめ(第2話)
- 儀堂が「10億円を奪った犯人」だと組織に疑われる
- 合六から「今夜0時までに真犯人、もしくは別の容疑者を示せ」と命令
- 夏海は組織の経理を担当し、10億円の札束管理を任されていた
- 夏海失踪→殺害判明により、「真犯人は別にいる」状況へ
- 海江田の横領は判明するも、10億円・殺害は未解決のまま
解決した謎/未解決の謎(第2話時点)
解決・整理が進んだこと
- 夏海はマネーロンダリング組織の経理を担当していた
- 海江田は夏海を使って横領していた過去がある
- 儀堂も横領には関与していたが、10億円については否定
- 一香が組織の中枢で資金管理を担っていることが確定
未解決の謎
- 10億円の札束は、誰が・どこへ動かしたのか
- 夏海を殺したのは誰なのか
- 一香は「味方」なのか、それとも自分のために陸を利用しているだけなのか
各話ごとの未解決の謎は、
▶︎【『リブート』未回収の謎まとめ(更新型)】に随時追記していきます。
時系列整理(ネタバレあり)
本時系列は第2話単体の流れを整理しています。
第1話からの連続した経緯については、
▶︎【リブート第1話ネタバレ解説】をご参照ください。
早瀬、24時間の猶予を与えられる
拉致され暴行を受けていた早瀬は、一香に助け出される。
合六から突きつけられた条件は、「10億円を奪った真犯人を今日中に示せ」というものだった。
夏海と10億円の真相
一香の説明により、10億円はトクリュウから預かった現金の札束であり、それを管理していたのが夏海だったことが明らかになる。
夏海失踪当初は「彼女が盗んだ」と思われていたが、殺害が判明したことで状況は一変した。
海江田の浮上と否定
夏海の不倫相手として浮上した海江田。彼は横領の事実を認めるが、10億円と殺害については強く否定する。
一方で「一香が一番得をしている」という発言が、疑念を残す。
一香の動機と妹・綾香の存在
一香が横領していた理由は、妹・綾香の肺移植手術費用だった。
妹を救うためなら何でもすると語る一香だが、その覚悟は同時に危うさも感じさせる。
会食での告発と限界
早瀬は会食の場で海江田を犯人だと告発する。裏帳簿と録音により横領は立証されるが、10億円は戻らない。合六は「進展はあった」とし、儀堂を一旦は合格とする。
ここまでが、第2話で実際に起きた出来事の流れです。以降では、この出来事を「仕組み」と「人間関係」から整理していきます。
合六の会社のマネーロンダリングの仕組みを整理する
第2話で「横領」の話に入る前提として、合六の会社がどのように資金洗浄を行っているのかがかなり詳しく描かれました。
ここが理解できないと、その後の「10億円」や「横領」が一気に分かりにくくなります。
合六の正体は“裏社会の金融機関”
合六は、表向きには「ゴーシックスコーポレーション」というクリーンな会社の代表ですが、裏では マネーロンダリングを専門に請け負う“ダークバンカー” として暗躍しています。
扱っている資金は、
- オンラインカジノの賭け金
- 特殊詐欺など、表に出せない犯罪収益
といったものです。
なぜ日本国内で資金洗浄が必要なのか
オンラインカジノは、日本では違法です。そのため、日本の利用者が海外の運営会社に直接送金することはできません。
そこで使われるのが、次の仕組みです。
マネーロンダリングの基本構造
- 日本国内の客が賭け金を支払う
- 賭け金は、国内のペーパーカンパニー名義の法人口座に振り込まれる
- その後、複数の法人口座を経由して資金を移動
- 出どころが分からなくなった段階で、海外の運営会社へ送金
この一連の流れを管理しているのが、合六の組織です。
規模と異常性
第2話で明かされた数字は、かなり衝撃的でした。
- ペーパーカンパニー:約500社
- 法人口座:約4000口座
- 年間送金額:1200億円以上
- 手数料:4%
- 合六側の年間利益:約50億円
口座が凍結されても、「切り捨てるだけ」という運用ができるのは、名義人が闇バイトで集めた末端の人間だからです。
警察や金融機関が追っても、合六本人まで辿り着かない構造が作られています。
表の会社を使う理由
マネーロンダリングで得た資金は、
- ゴーシックスコーポレーションの売上として計上
- 税金は支払う
という形で“表の金”に変えられます。
そうすることで、
- 土地の買収
- 表の事業への投資
にも問題なく使えるようになります。
10億円は「例外的な案件」
ここが今回の事件の核心です。
通常は「数字(送金)」で処理される資金ですが、今回トクリュウから預けられたのは現金10億円の札束。
- 現金が一度に10億円集まるのは極めて異例
- 知っているのは、ごく一部の幹部だけ
- その管理を任されたのが、夏海
つまり、この10億円は合六の組織にとっても“特別で危険な金”でした。
ここまでの整理
第2話時点で分かっているのは、
- 合六の組織は、常習的にマネーロンダリングを行っている
- その仕組み自体は、今回の「事件」ではない
- 問題なのは「例外的に預かった現金10億円が消えたこと」
という点です。
この構造を前提にして、次に問題になるのが――「誰がその仕組みの中で横領し、誰を脅していたのか」という話になります。
今回の横領を整理する(人物別・脅しの関係)
第2話で描かれた横領は、「誰か一人が10億円を盗んだ」という単純な事件ではありません。
複数の人物が、それぞれ違う理由で横領に関与し、 その中で脅しと保身が連鎖した結果、 最も危険な10億円だけが行方不明になった。そう整理すると、全体像が見えやすくなります。
ここでは、人物ごとに「どんな立場だったのか」「誰とどんな関係にあったのか」を整理します。
夏海|10億円を預かった管理者(事件の起点)
夏海は、合六の組織で経理を担当し、資金管理を任されていた人物です。
通常は送金データとして処理される資金とは違い、現金10億円の札束という例外的な案件を管理していました。
店の資金繰りに苦しむ中で儀堂と一緒に一部を横領していましたが、事件全体を主導していたかどうかは分かっていません。むしろ「金を扱う立場」にいたことで、複数の人物から利用される存在になっていました。
- 儀堂から脅され、金を横流しさせられていた
- そして自分も儀堂と一緒に横領して、店の運転資金に使用していた
- 海江田にも付け込まれ、横領に利用されていた
結果として夏海は、横領の中心にいながら、最も身動きの取れない立場に追い込まれ、殺害されることになります。
儀堂|脅す側であり、脅される側(横領の媒介役)
儀堂は、合六に買収された悪徳警官で、警察情報を組織に横流ししながら、横領にも関与していました。
彼は夏海を脅して金を横流しさせ、さらに一香に対しても、妹・綾香の命を盾に横領を強要しています。一方で、監察官・真北に目を付けられ、自身も追い詰められていました。
- 夏海と一香、両方を脅して横領に関与
- 10億円については「自分ではない」と否定
- 夏海殺害についても否定している
儀堂は、横領の加害者でありながら、組織に使い潰される側の人間でもあり、この「中間的な立場」が横領の連鎖を広げた要因だったと考えられます。
海江田|横領で実利を得ていた人物
海江田もまた横領に関与していた人物です。
家族にバラすと脅して夏海に金を抜かせていたことが明らかになっており、実際に約6800万円を受け取っていたことも判明しています。
- 横領の事実は認めている
- ただし10億円の強奪と殺害は否定
- 一香を「一番得をしている人物」と見ている
海江田は確かに“黒”ですが、今回の事件の核心(10億円と殺害)からは一歩外れた存在であり、自分が助かるためなら、他人を差し出すこともいとわない人物です。
一香|脅され、そして「選択する側」に回った人物
一香は合六の組織で現在、資金管理を担う中枢にいる人物です。当初は、妹・綾香の命を盾に、儀堂から脅されて金の横流しをしていました。
しかし途中から、一香は受け身ではなくなります。裏帳簿を確保し、海江田と手を組むなど、自分が生き残るための選択を取り始めました。
- 綾香の手術費のために自らも横領に関与する
- ただし、情報と立場という強い“武器”を手にしている
- 「自分を守るために陸を利用した」と言い切っている
一香は、被害者でありながら、同時にプレイヤーでもある存在です。そのため、味方なのか裏切り者なのか、第2話時点では断定できません。
第2話は、「犯人が分かった回」ではなく、「横領と脅しの構造が見えた回」だったと言えそうです。
登場人物(第2話時点)
- 早瀬陸(=儀堂歩):10億円強奪の疑いをかけられる
- 幸後一香:組織の資金管理担当。陸の協力者だが疑惑も多い
- 合六亘:マネーロンダリング組織のボス
- 冬橋航:合六の部下。制裁や裏仕事を担当
- 幸後綾香:一香の妹。肺移植を待つ重病患者
- 海江田勇:夏海を脅していた弁護士。横領関与が発覚
次回の着目点(第3話以降)
- 10億円の札束は、どこに・誰の手にあるのか
- 一香は本当に味方なのか
- 儀堂の妻が見た光景が、今後どう波紋を広げるのか
まとめ|第2話は「答えを出す回」ではなく「構造を整理する回」
本作全体の謎や伏線は、
▶︎【『リブート』全話まとめ・未回収の謎一覧】で整理しています。
『リブート』第2話は、10億円を奪った犯人を特定する回ではありませんでした。
この回で描かれたのは、誰が、どの立場で金に関わり、誰を脅し、どこで歪みが生まれたのか
――その「構造」そのものです。
夏海を起点に、儀堂と海江田が横領に関与し、その圧力の中で一香が動き出した。しかし、最も危険だった10億円だけは、いまだ行方不明のままです。
つまり第2話は、「犯人探し」を前に進めた回というより、この事件が“単独犯では終わらない”ことを明確にした回だったと言えそうです。
誰が嘘をついているのか。誰が守るために裏切ったのか。そして、誰がまだ何かを隠しているのか。
その答えは、まだ出ていません。第2話は、そのための地図を広げた回でした。
次回以降、この整理された構造の上で、10億円と夏海の死がどう結び直されていくのか。物語はいよいよ、本当の核心に近づいていきそうです。
