【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】最終回のネタバレと感想|登場人物のその後

2024秋ドラマ
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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】最終話のネタバレと感想をまとめています。

加勢を殺害したのは千寿だった。爆破テロを止めるために逃亡した千寿は、3箇所に仕掛けられた爆弾をオクラのメンバーに協力してもらい解除しようと奮闘する。やがて最後の1つを解除しようとする千寿、その前に立ちはだかったのは……。

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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】最終回のあらすじ

飛鷹千寿(反町隆史)が加勢英雄(中村俊介)殺しの犯人だと、助け出された不破利己(杉野遥亮)はオクラのメンバーに伝えるが誰も信じられずにいた。

爆破テロを止めるために逃げた千寿は指名手配され、阿澄玄人(三浦獠太)に井伏愁(観月ありさ)の持っていたチップのプログラムを書き換えてもらい、遠隔操作を無効化してもらう。

加勢の持っていたチップのパスワードを解除した千寿は、爆弾が3個仕掛けられていることを知る。オクラのメンバーに協力してもらい何とか2つは解除するが、残る1つを解除しようとする千寿の前に立ちはだかったのは……。

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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】最終回のネタバレ要約

爆弾は1つは吉岡の出身高校にあり、もう1つは祈里の夫が亡くなったシンフォニーホールにあった。

そして最後の1つはオクラの部署にあり、解除しに向かった千寿の前に幾多が立ちはだかる。

不破が駆けつけて千寿が爆弾を停止させるが、不破は千寿を撃った。

しかしそれは千寿を逃がすための計画で、その後不破は千寿の後を継いだ。

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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】最終回の詳細なネタバレ

加勢殺しの犯人

駐車場で不破利己(杉野遥亮)は一人考え込んでいた。飛鷹千寿(反町隆史)が残した言葉や行動の一つ一つが、頭の中で渦を巻いていた。そのとき、不意に幾多学(橋本じゅん)が現れて不破を助けた。

一方、千寿は一人どこかへ向かっていた。その足取りは迷いなく、何かを決意した者のものだった。

思い返せばあの日、千寿は京浜埠頭へ加勢英雄(中村俊介)を呼び出していた。荒れた風が吹きつける中、千寿は加勢に首都爆破テロの全容を教えるよう迫った。しかし加勢は冷たく拒絶する。

「副総理だけじゃなく、蓬田晴樹にもカプセルを渡していたのか」と詰め寄る千寿に、加勢は肩をすくめた。「お前を殺してでも、俺はこの計画を止める」と決意を示す千寿に対し、加勢は静かに笑った。

「俺はお前がうらやましかったよ。正義なんて青臭いことをいつまでも信じていられるお前がな。やれるもんならやってみろ。どうせもう、誰にも止められない」と言い残し、廃墟へと向かった。その瞬間、千寿は起爆装置のボタンを押した。

後日、不破はオクラのメンバー全員を集め、千寿が加勢を殺害した真犯人であることを告げた。その言葉に結城倫子(白石麻衣)は思わず息を飲んだ。「そんなはずない」と声を上げる者もいたが、不破は続けた。

「千寿さんは首都爆破テロを止めるために逃げています。だから今、私たちもこの計画を阻止しなければならない」と。だが、チーム全員がその事実を受け入れられるわけではなかった。不信感が静かに広がる。

その頃、千寿は井伏愁(観月ありさ)の病室を訪れていた。静かな空間で、千寿は加勢を殺害した事実を井伏に明かした。「なんとなく、そんな気がしていた」と井伏は静かに答えた。

千寿は続けて、爆破テロを止めたいが、チップのパスワードがわからないことを打ち明けた。「加勢君のチップには爆弾の設置場所が記されている。自分のチップでプログラムを書き換えれば遠隔操作を止められるけど、もしオフライン回線に切り替えられたら、直接爆弾の電源を切るしかない」と説明する井伏に、千寿はしばらく考えた末に「阿澄に話してみる」と答えた。

「千寿、私たち、どこで道を間違えたんだろうね」と井伏が静かに語りかける。「きっと答えは出ない。でも、だからこそ悔いのないように生きて」その言葉に千寿は微笑み、「ありがとう」と短く答えた後、静かに病室を後にした。

三人で誓った日

オクラの部署では、メンバー全員が自分たちに何ができるのかを模索していた。全員の視線が伏せがちになる中、倫子が静かに口を開いた。「千寿の気持ちは信じてもいいと思う。彼は本当にテロを防いで、みんなを救いたいと願っているから」その言葉に、他のメンバーも少しずつ顔を上げ、何かを決意するような空気が流れた。

その頃、千寿は阿澄玄人(三浦獠太)に電話をかけていた。「プログラムを書き換えて、爆弾の遠隔操作を無効化してほしい」と頼む千寿。その間、加勢のチップのパスワードを何とか見つけ出そうと頭を巡らせていた。だが、その最中に警官に見つかり、急いで逃げる羽目に。追跡をかわし、知り合いの店に身を隠した千寿は、一息つきながら次の行動を考えた。

一方、不破は阿澄のもとを訪れ、状況を確認していた。さらに吉岡雷(前田旺志郎)を呼び寄せ、プログラムの書き換えを手伝わせることに。緊張感が漂う中、阿澄は手際よく作業を進めていった。

千寿はふと過去の記憶を思い出していた。結城真一(平山祐介)と加勢と3人で飲んでいた日のことだ。真一が「ここで誓おう」と促し、みんなでグラスを掲げた。「2010年11月13日、俺たちはいかなる時も、正義のために警察官の職務を全うすることを誓う!」真一の音頭で乾杯を交わしたその日の光景が鮮明に蘇る。その瞬間、千寿はひらめいた。「パスワードはこれだ」と。

加勢のチップを解読すると、爆弾は三箇所に仕掛けられていることが判明した。すぐに阿澄に電話をかけ、不破に代わってもらうと状況を説明する。「爆弾が三箇所にある。主電源を落としに行かなければならない。だが、メインの爆弾が仕掛けられている警視庁だけは、正確な場所がわからない」

千寿は真一の「オクラに潜り込め」という言葉を思い出し、行動を決意する。「そんなことをしたら捕まります」と不破が声を上げるも、千寿は聞き入れず、警視庁へ向かった。

プログラムの書き換えが終わり、遠隔での起爆は無効化された。しかし、まだ安心できる状況ではない。不破は阿澄に向き直り、「頼みたいことがある」と切り出した。その言葉に阿澄が軽く頷き、作業を続けた。

爆弾の場所

不破は幾多に電話をかけ、爆弾の設置場所として橘東高等学校と東京シンフォニーホールの二箇所について伝えた。それは吉岡の母校であり、牧原祈里(青木さやか)の夫が亡くなった思い出のホールだった。オクラのメンバーは急いでそれぞれの場所に向かう準備を進めたが、そこに尾瀬義郎(松角洋平)が現れ、「協力する」と申し出た。

時間は残り1時間。阿澄が千寿に電話をかけ、「コインロッカーに行ってほしい。プレゼントがある」と伝えた。「俺は千寿さんについていったこと、後悔してませんから」と言う阿澄に、千寿は「お前がいてくれて助かったよ」と答え、ロッカーへと向かった。

一方、学校とシンフォニーホールでは爆弾を探す作業が始まった。不破は志熊亨(有澤樟太郎)とともに警視庁内の爆弾を捜索する。「心当たりがある」と言う志熊に、不破は一緒に向かう。

千寿はコインロッカーに到着し、中身を回収した。そのプレゼントを見て一瞬考え込むが、すぐに再び動き出した。

橘東高等学校では、倫子が科学室を捜索していた。そして棚の中に隠された爆弾を発見する。しかし、残り時間は10分を切っていた。倫子が緊張の中で爆弾を見つめていると、突然背後に拳銃を突きつけられた。

同じ頃、祈里はシンフォニーホールで夫が以前見つけたゴミ箱の中から爆弾を発見した。祈里が冷静に爆弾を確認していると、背後から拳銃を突きつけられる。

警視庁内では、不破が爆弾を捜索していた。すると志熊が拳銃を構え、不破に突きつけた。驚きと困惑の表情が不破の顔に広がる中、静寂が辺りを包んだ。

裏切り者の正体

千寿は警視庁に足を踏み入れると、緊迫した空気を感じながらオクラにある棚を丹念に探し始めた。その時、静かに幾多が姿を現した。千寿を見た幾多は「少し話しませんか」と言葉をかけた。その冷静な口調に、千寿は警戒心を抱きつつも耳を傾ける。

幾多は、井伏を撃ったのは自分だと告白した。「無駄な死人を出したくなかった。だから急所を外して撃った」と淡々と語る幾多に、千寿は怒りを抑えきれない。さらに幾多は、硝煙反応が出なかった理由についても説明した。「科捜研にも我々の手が及んでいた。それで証拠は隠滅できる」と言い切る。

驚愕する千寿を前に、幾多は続ける。「私はハイドアンドシークの黒幕ではない。しかし、加勢警視正や他のメンバーが私の指示を受けていたことは知らないでしょう」と。その言葉に千寿は問い詰める。「お前の目的は何だ?」幾多は静かに答えた。「シンプルに言えば、この国の秩序を保つことです」

幾多は自分が未解決事件を調べる中で、警察上層部への不信感を抱き、ハイドアンドシークに潜り込んだ過去を語り始めた。そしてそこで別の真実を知ったという。「時効を廃止するため、警察はいくつかの事件をわざと未解決のままにしていた。法案を通すために、時効を乱立させたんです」と。その話に千寿は唖然としながらも問いかける。「それで本当に救える命があると思うのか?」

幾多は新聞を千寿に見せ、一面に記された防衛費の増額と軍事関連の法改正について語る。「現時点では国民の反発が強い。しかし、身をもってテロの脅威を知れば、この法案を支持するようになるでしょう」幾多の言葉に千寿の怒りは頂点に達した。「ふざけるな!それで多くの命を救ったつもりか!」と怒鳴り、爆弾を止めるためにその場を去ろうとする。

しかしその瞬間、幾多が引き金を引いた。銃声が響き、千寿は足を止めた。

間違った正義

一方、不破と志熊も激しくやりあっていた。不破が問いかける。「お前もハイドアンドシークか?」志熊は肩をすくめながら冷静に答えた。「まだお試し期間だ。加勢課長の後釜候補としてな」その言葉に、不破は門真衛(山中聡)にカプセルを渡したのが志熊だったことを確信する。

「人は誰だって過ちを犯す、痛みや傷は残るしやり直すこともできない。でも、次に活かすことができる。それが俺の胸に刻まれた言葉だ」不破の力強い声が静まり返った場に響く。志熊の表情がわずかに揺らいだ。

一方、オクラの他のメンバーたちはそれぞれが困難に立ち向かい、全力で爆弾の停止に取り組んでいた。倫子や祈里、鷲沢泰造(宇梶剛士)、吉岡の努力により、学校やホールで見つかった爆弾は無事に解除された。残るは警視庁内の爆弾だけだった。

オクラの部署では幾多が千寿に銃を突きつけていた。「部隊は2つに分かれている。真実を隠蔽するハイドと、事件を未解決へと導くシークです」幾多の冷静な口調が続く。「10年前、結城さんはハイド部隊の一員としてこの爆破テロの計画に携わっていたが、耐えられなくなって抜けた。進む道が違っただけで、どちらの正義も間違っていない」

「そうじゃない!」千寿は怒りを爆発させた。「あなたの言っている正義は、自分を正当化したいがための正義だ!この世界は、人が人に正しくなきゃいけないんだ。誰かを傷つけたら、それはもう正義じゃない。俺もあんたも間違ってるんだよ!

幾多は銃口を下ろさず、苦い顔を浮かべながら言った。「そうかもしれませんね…。代償になるかわからないが、私もここで命を閉じるつもりです。これで全てが終わる」その瞬間、幾多は千寿もろとも死ぬ覚悟を決めた。

「撃て!」千寿が突然叫んだ。その背後には、不破が立っていた。不破の正確な一撃が幾多の銃を弾き落とす。千寿は即座に動き、爆弾を探し出し、止めることに成功した

しかし、千寿が立ち上がると、不破は彼に銃口を向けた。「言ったはずです、あなたが正義に背いたときは、容赦なく撃つと」静かだが決然とした声で、不破は千寿を撃った

倒れ込む千寿を救急車に運び込む間、倫子は彼のそばを離れなかった。

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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】最終回の結末

千寿が目を覚ますと、そこは自分の車の中だった。隣には不破が座っていた。窓の外には静かな海が広がっている。「ここは…?」千寿が呟くと、不破が静かに答えた。「あなたの死を偽装するためです」

阿澄がコインロッカーに仕込んでいた防弾チョッキが、計画の鍵だった。救急隊員に扮した祈里と吉岡が搬送を演じたが、この計画を知らなかったのは倫子だけだった。

「どうして俺を生かした?」千寿が尋ねると、不破はじっと千寿を見つめた。「あなたが私をバディに選んだのは、自分の罪を暴かせるためだったんでしょう?法の裁きを受けるために。でも逮捕しても、あなたはハイドアンドシークに殺される。それじゃ償いになりません。だから生きてください。生きて償ってください

不破は車を降り、トランクから荷物を取り出すと、それを千寿に手渡した。「あなたと出会って、私は散々な目に遭いました。これでもう、あなたに会わなくていいと思うと、清々しますよ」そう言いながら、不破の口元にわずかな微笑みが浮かんだ。

千寿は荷物を受け取りながら、不破の肩に手を置き、「利己、いい顔になったな。ありがとな」と笑った。そして振り返らずに歩き出した。不破は「千寿さん!ありがとうございました!」と深々と頭を下げる。千寿は振り返らず、微笑みを浮かべながら歩んでいった。不破の目にはうっすらと涙が浮かんでいたが、それを拭うことはなかった。

1ヶ月後、不破はアジトでハイドアンドシークのファイルに千寿の名前を入力した。画面には加勢を殺した京浜埠頭爆破事件の詳細と、爆破テロを阻止した内容が表示された。その最後には「警察病院に搬送中に逃亡」という一文もあった。

そのとき、倫子が鷲沢、吉岡、祈里を連れてアジトにやってきた。「ハイドアンドシークにはまだ謎がある。解明したい」と語る倫子。不破は肩をすくめながら微笑む。「面白くなりそうですね」

ふとファイルが自動的に書き換えられ始める。「飛鷹千寿、A国に逃亡。その後…」と。

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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】登場人物のその後

  • 飛鷹千寿:不破が逃がした後、A国に逃亡。その後は不明
  • 不破利己:千寿の後を引き継ぎ、ハイドアンドシークのファイルにある未解決事件を調べる
  • 結城倫子:不破と一緒にアジトでファイルの未解決事件を捜査
  • 鷲沢泰造:倫子に連れられアジトにやってきて、共に捜査に加わる
  • 牧原祈里:倫子に連れられアジトにやってきて、共に捜査に加わる
  • 吉岡雷:倫子に連れられアジトにやってきて、共に捜査に加わる
  • 幾多学:何事もなかったかのように、引き続きオクラの室長を務めている
  • 志熊亨:上層部に取り入り、加勢の後を継ぐべく試用期間中
  • 加勢英雄:爆破テロを止めたい千寿により殺害
  • 阿澄玄人:スポーツバーで引き続きオクラの手伝いをする
  • 井伏愁:狙撃されるが命に別状はく、退院後の進退は不明
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【オクラ〜迷宮入り事件捜査〜】最終回のまとめと感想

爆弾は全て解除し、千寿は不破の手によって逃がされたという話でした。

話としては大団円なのだと思います。ただ、ハイドアンドシークを解体するところまでは行きません。結局誰がトップなのかも分からず、組織は今も存在し続けています。

幾多は組織側の人間なのですが、そのせいか特にお咎めもなく、引き続き室長をしているというのも何とも不気味です。

千寿は警察に捕まれば殺されてしまうので、不破は生きて償えという意味で逃がしたと言います。そしてその不破が千寿の後を継ぐのですが、彼もまた千寿のようにならないのか?不穏な終わり方です。

全話通して視聴した感じ、いつも正義のために不正をするので、見終えてスッキリするドラマではありません。勧善懲悪が好きな人には向かないドラマかと思います。立場が違えば正義も違う、あなたの正義は何ですか?という問いかけを残すドラマでした。

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