※本記事は、ドラマ「元科捜研の主婦」第4話の結末までを含むネタバレ解説です。
第4話では、学習塾の説明会で起きた原因不明の集団食中毒と、直後に発覚する塾長の転落死という、二つの事件が描かれます。
一見すると別々の出来事に見えるこの二つを結びつけたのは、「毒物」そのものではなく、それがどう広がったか=空気の動きでした。
本記事では、第4話の内容をネタバレありで整理しながら、
- なぜ弁当は無関係だったのか
- なぜ犯人だけが発症しなかったのか
- 科学がどのように“意図”を証明したのか
を中心に解説します。
なお、本作の導入や、詩織が科捜研を離れ「主婦」となった背景については、第1話のネタバレ解説で詳しく整理しています。
結論|第4話の犯人と動機
犯人:四方田達真(あすなろ若葉塾 講師)
動機:塾長・平井が、子どもの適性よりも「難関校合格」という実績を最優先するようになり、無理な受験で子どもたちを追い込んでいたことへの強い憤りがあった。
保護者にも現状に気づいてほしいという思いから、集団食中毒を意図的に引き起こし、さらに追及され口論の末、平井を屋上から突き落とした。
本作では、第2話でも「人魂」という怪異を、科学的に分解する形で事件解決へとつなげていました。
▶︎ 第2話ネタバレ解説
事件概要
- 被害者:平井孝一朗(あすなろ若葉塾 塾長)
- 死因:ビル屋上からの転落死
- 関連事象:説明会参加者の集団食中毒(エンテロトキシン)
- 当初の疑惑:保護者・三上奈央による犯行の可能性
食中毒と転落死は、同一人物の“選択”によって引き起こされた一連の事件だった。
時系列整理(ネタバレあり)
① 説明会で起きた集団食中毒
あすなろ若葉塾の説明会中、参加していた保護者たちが次々と体調不良を訴え、詩織も倒れて病院へ搬送される。
症状はエンテロトキシンによる食中毒と一致していた。
② 弁当は「原因ではなかった」
検査の結果、配布された弁当からは菌は検出されなかった。
「食中毒なのに、食べ物に原因がない」という矛盾が浮かび上がる。
③ 塾長・平井の転落死
塾の入るビルの屋上から、転落死した塾長・平井の遺体が発見される。
屋上には靴やタバコが残されていたが、不自然な点も多く、自殺とは断定できない状況だった。
④ 奈央に向けられる疑い
塾とトラブルを起こし、卵を投げつけていた三上奈央が重要参考人として浮上。
しかし、状況は合うものの、決定的な証拠はなかった。
⑤ 詩織が気づいた「空気の違和感」
病院で説明会を振り返る中、詩織は会場に加湿器が置かれていたことを思い出す。
さらに、ダルマ通信(プリント)の位置関係と、亮介が掃除でスプレーを噴射している姿を見て閃いた。
⑥ 科捜研での立証実験
詩織は科捜研で、加湿器を使った再現実験を実施。
その結果、エンテロトキシンを含んだミストが空気中に拡散することが確認される。
⑦ なぜ犯人だけが発症しなかったのか
鍵となったのは空気の高低差。
- 冷たいミストは重く、下へ流れる
- 座っていた保護者は菌を含む空気の層に長時間さらされた
- 立って話していた四方田は、その層の上にいた
曝露時間と高さの差が、症状の有無を分けていた。
⑧ インクが示した“意図”
加湿器の水から微量の赤い水性インクが検出される。
その成分は、四方田が使っていた自作のハンコのインクと一致。
インクを押した手で加湿器の水に触れたことで、毒素と一緒に痕跡が残った。
⑨ 塾長殺害の真相
脅迫メールの送信履歴も四方田のPCから見つかり、追及の末に自白。
塾長と言い争いになり、ビルの縁に立っていた平井を突き落としてしまったと語る。
科学的視点での解説|第4話で使われた「見えない証拠」
科学が事件解決の決め手となる展開は、本作では
▶︎ 第3話ネタバレ解説(事故死編)
▶︎ 第2話ネタバレ解説(怪異を科学で解明)
食中毒=食べ物、という思い込み
第4話のポイントは、「食中毒=弁当」という固定観念を外した点にあります。
原因は“食べたもの”ではなく、“吸い込んだもの”でした。
加湿器という拡散装置
加湿器は、液体を霧状にして空間全体に広げる装置。
そこに毒素が混入すれば、室内全体を汚染することが可能です。
空気は均一ではない
空気は部屋全体で均一に混ざらず、温度差や高さ、滞在時間によって濃度差が生まれます。
その濃淡の違いが、特定人物のみ無症状だった理由でした。
登場人物(第4話)
レギュラー
- 吉岡詩織:元科捜研職員
- 吉岡道彦:神奈川県警 捜査一課刑事
- 吉岡亮介:詩織と道彦の息子
- 北村さくら:科捜研 科学係
- 倉田歩人:科捜研 物理係
- 小沢晋作:科捜研 所長
- 太田洋平/岡部一郎/千葉真紀/金田誠也:捜査一課
ゲスト
- 四方田達真:あすなろ若葉塾 講師
- 平井孝一朗:塾長(被害者)
- 三上奈央:卒業生の母
- 江口友和:塾事務員
まとめ|第3話は「空気で嘘を暴く回」
第4話は、目に見えない“空気”を手がかりに、人の嘘と意図を可視化した回でした。
毒を盛ったかどうかではなく、どう広げたか、誰がその場にいたかを科学で証明する構成は、『元科捜研の主婦』らしい静かな切れ味があります。
また、事件の背景には「子どものため」と言いながら、大人が作り上げた歪んだ期待がありました。
科学は犯人を追い詰めますが、同時に「やり直せたかもしれない関係」も浮かび上がらせます。
科学は断罪の道具ではなく、事実に立ち返るための道具。
第4話は、その姿勢が最も端的に示された一編でした。
「科学が真実を示したあと、人はどう選ぶのか」というテーマは、第3話でも強く描かれていました。
▶︎ 科学で真相へ迫った第3話ネタバレ解説
次回への伏線・未回収要素
- 兄・修一の手帳に書かれた「4.14」の意味
- 救急搬送時に残した「く…悔しい」という言葉の真意
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