【モンスター】6話のネタバレと感想|法廷で父娘対決が決着

2024秋ドラマ
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【モンスター】6話のネタバレと感想をまとめています。

ついに父と法廷で直接対決することになった亮子は、勝つためにあらゆる可能性を探り、証拠を集める。そして裁判当日、亮子は隠していた奥の手を出すが……。

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【モンスター】6話のあらすじ

エマ・サトウ(秋元才加)が父親であるマサル(石橋凌)の死後、財産が全て寄付されていたことを知り、損害賠償請求と全額返還を求める裁判を起こした。

神波亮子(趣里)は父・粒来春明(古田新太)と法廷で直接対決するのを楽しみにする反面、どんな尋問が来ても大丈夫なように万全の準備を着々と進めていた。

裁判当日、亮子は奥の手として入手した新たな証拠を提出するが……。

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【モンスター】6話のネタバレ要約

亮子はマサルが軽度の認知症だった診断書を見せ、その事を知っていようがなかろうが、治療を受けさせた病院の看板は偽りがあると指摘する。

粒来は隠し持っていたマサルが寄付の経緯を自らの口で説明する映像を見せ、エマは父が最後まで自分の知る父だったと再確認できたことで、裁判を取り下げる。

裁判に負けた亮子は、事務所に戻ると子供のように大泣きした。

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【モンスター】6話の詳細なネタバレ

想定問答

エマ・サトウ(秋元才加)の訴訟内容について事務所で話し合う中、大草圭子(YOU)が「結局、何を訴えるの?」と尋ねると、村尾洋輔(宇野祥平)が「損害賠償請求と、不当利益の返還です」と答えた。さらに、看護師の梶田素子(島田桃依)の弁護を担当するのも、粒来春明(古田新太)であることが明らかになった。

杉浦義弘(ジェシー)は損害賠償請求について、「P2カクテルではなく抗がん剤を使っていたら助かったという点で争えないか?」と提案する。「P2カクテルには科学的根拠がないが、抗がん剤には認可がある」と言う杉浦に対し、神波亮子(趣里)は反論した。「認可がある抗がん剤でも、例えば大腸がんのケースでは、10%の患者にしか効かない例もあるんです。効果があると言っても、治ることとは別問題なんですよ」と。

さらに亮子は、「効果があると言われる患者の中には、がんが縮小しただけの人も含まれます。そして、がん診断は医師によって異なり、西洋医学は基本的に対処療法なので、完全に治るわけではありません」と付け加えた。

洋輔も「そもそも、抗がん剤治療を受けていれば、亡くならなかったかどうかは誰にも分からない」と冷静に指摘。亮子は「粒来は恐らくP2カクテルの科学的効果ではなく、岡本プレミアクリニックでの医療の『納得度』に焦点を当ててくるでしょう」と予測する。

杉浦は「エマさんは納得していないはずだ」と言い、村尾由紀子(音月桂)は「寄付をしている事実は、納得度が高かったという証拠にもなり得る」と懸念を示す。「エマさんは騙されたと思っているから、取り戻したいんです」と洋輔が補足した。

一方で、梶田素子がクリニックから3億円を受け取っていた事実が浮上する。素子がエマの父・マサル(石橋凌)をたぶらかしたかどうかを証明する必要があると亮子が指摘する中、杉浦は「素子を信じたい」とつぶやいた。「それで素子さんの調査を進められるの?」と亮子にからかわれると、杉浦は「大丈夫だ」と自信を見せる。亮子はからかうように笑い、「じゃあ任せるわ」と軽く応じた。

その後、亮子はコンビニで城野尊(中川翼)と会い、彼から「コンサル会社を尾行していたら横断歩道で背中を押された」と聞かされた。城野は「多分押されたと思う。やばい人たちがバックにいるのかもしれない」と不安そうだ。「調べてみる?」と提案する城野に対し、亮子は「やめておいて」と釘を刺した。

しかし、亮子は別の依頼をする。「探して欲しい人がいるの。2つ目の遺言書が公正証書遺言だったから、それを作成した公証人を見つけてほしい」と頼んだ。

聴取

岡本輝久(阿南健治)のもとを訪れた亮子。彼は岡本病院の変貌について苦々しい表情で語り始めた。

「息子はコンサル会社にそそのかされたんだ」と、憤りを隠さない輝久。亮子が「その経緯は分かりますか?」と尋ねると、彼は苛立ちながら「ある日突然、秋津という男を連れてきた」と答えた。秋津孝行(やべけんじ)は「お力になれると思います」と言い、輝久を説得し始めたという。

その後、輝久は「何なんだ、あの男は! 金持ちしか受けられない医療なんて、医療とは言えない!」と激怒。さらに、岡本久嗣(内村遥)がもうオペをしないと聞き、「あの腕をなぜ患者のために使わないんだ!」と息子への失望を口にした。

亮子は次に、岡本病院からクリニックに移った梶田素子について話を聞くことにした。

輝久は「彼女は患者からの評判が良かった」と話しつつも、ためらいがちに「ただ、よくない噂もあった」と付け加えた。「患者に好意を抱かせ、金銭を受け取っていた噂があった。実際、遺産を残したいと遺言書を書き換えようとした患者がいたが、素子が家族に説得して元に戻したこともある」とのことだった。

一方、杉浦はこの話を聞いてショックを隠せなかった。「意図的に好意を抱かせたかどうかなんて分からないけど」と複雑な表情を浮かべていたが、その後、彼は再び入院することになった

入院した杉浦が素子について尋ねると、新しい担当看護師の成田明子(川﨑珠莉)が「杉浦さんも素子さんファン?」と笑った。

亮子はエマを呼び出し、父マサルが正常な精神状態ではなかったことを示す証拠が必要だと伝えた。するとエマは、ふと思い出したように「父が『私は間違ってたかもしれない』と一言だけメッセージを送ってきたことがある」と明かす。「今思えば、それは岡本プレミアクリニックで、治療を受けたことを悔いていたのかもしれない」と、エマは言葉を噛み締めるように話した。

裁判前の準備

夜遅く、事務所で一人黙々と仕事をしていた亮子の前に、突然粒来が姿を現した。「何しに来たの?」と亮子が問いかけると、彼は「なんとなく」とだけ答えた。その態度に少し苛立ちながらも、亮子は深く追及せず、粒来はそのまま帰っていった。

退院した杉浦は、担当だった素子に結局会えなかったことを悔しがると、明子からこっそりと素子はすでにクリニックを辞めていることを教えられた。彼は自分が弁護士であることを明子に明かし、素子の行方について尋ねた。すると明子は、偶然見た航空券の情報を教えてくれた。「今日の午後2時、アムステルダム行きよ」

空港に急いだ杉浦は、素子を探し回る。そして、ついに粒来と話している素子を見つけた。しかし、自分の存在を気取られないよう、そばの椅子に腰掛け、会話を盗み聞きすることにした。

「私、今さらお金は返せませんから」と素子が言うと、粒来は落ち着いた声で「贈与されたものだから、返さなくていいし、そんなことをさせるつもりもない」と応じた。そして粒来は続けて「じゃあ、裁判当日」と言い、素子は「よろしくお願いします」と言い、二人は別れた。

事務所に戻った杉浦は、亮子に「裁判までには素子は戻ってくるようだ」と報告した。亮子は「素子がマサルをたぶらかした」というストーリーは確立しつつあると語りながらも、「粒来も同じ事実を使って、全く別のストーリーを作り上げてくるはず」と考えを巡らせた。

そんな中、城野から公証人が見つかったとの連絡が入る。亮子はその情報を確認し、すぐに外出する。その後、杉浦に向けて短いメッセージを送る。「LAに行ってくる」と。

裁判までの時間は刻一刻と迫っていたが、亮子は新たな真実を掴むために次の一手を打ち出していた。

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裁判開始

静まり返る法廷の空気の中、杉浦は傍聴席に座り、一部始終を見守ることにした。彼の視線は、尋問を繰り広げる亮子や粒来、そして証言台に立つ関係者たちに注がれている。

最初に亮子が輝久を尋問した。「岡本病院がクリニックに変わったことについて、どう思われますか?」輝久の目には怒りが宿っていた。「最後まで反対しました。医療の本質から外れている。富裕層向けに効果があるかも分からないものを提供し始めるなんて、医師として情けないし恥ずかしい」と強く非難した。

一方、粒来は久嗣に尋問を始めた。「マサルさんは承知の上で治療を受けていたのですか?同意書には間違いなくマサルさんのサインがありますか?」久嗣は落ち着いた口調で答える。「はい、すべて承知の上で受けていました」さらに粒来は、OPCエンタープライズへの振込明細を示し、「納得と賛同の結果として、贈与が行われたのです」とまとめた。

亮子の尋問が再び始まる。久嗣は自分の思いを話す。「長年何人もの人の治療をしてきたが、むなしくなることの1つがお腹を開けた瞬間、治せないとわかってしまうときだ。間に合わなかったなって、間に合ったとしてもまた病気になる人がいる」彼はさらに続けた。「病気にならないためにどうすればいいのか、それを研究提供することに力を入れるべきだと考えています」

「本当にそう思っていますか?」と亮子は食い下がる。「不確実性の高い治療に過ぎないのでは?」久嗣の顔には戸惑いが浮かんでいた。

次に素子が証言台に立つ。粒来が尋問を開始した。「P2カクテルについて、どう思いましたか?」「本当ならすごいものだと思いました。実際、マサルさんはだんだん穏やかになっていったと感じます」と素子は答えた。

続いて亮子が尋問を始めた。「あなたは看護師を辞めたのですか?」「いえ、クリニックを辞めただけで、看護師の資格は保持しています」亮子はさらに追及する。「マサルさんに生前贈与を持ちかけたのではありませんか?」素子は戸惑いながらも「受け取りました。マサルさんの望みだったので」と認めた。その言葉を聞いた瞬間、エマが立ち上がり、「うそ!」と叫んだ。裁判官が場を収めようとする中、亮子は休廷を申し出た。

別室で、亮子はエマと向き合った。「見たくなかった父の姿を、認めるのが辛いんです」とエマは涙ぐんで語った。 亮子は静かに問いかけた。「裁判を続けますか?場合によっては例の物証を提出することになります」エマは深く息をつき、「ええ、続けます」と力強く頷いた。

新たな証拠の提示

休廷が明け、再び緊迫した空気が法廷を包む。証言台に立つ梶田素子へ、亮子の追及が再開された。

「マサルさんの望みとは、具体的にどういうことだったのですか?」素子は一瞬戸惑いながらも答えた。「医療従事者として、もっと幅広い経験をすることを望んでいたようです。だからこそ、お金を受け取り、私は海外で新たな挑戦をするためクリニックを辞めました」

亮子は鋭く切り返す。「美しいストーリーですね。それが事実ならばの話ですが」 素子は反論せず、亮子の視線を受け止めた。

「マサルさんに他に何か変化はありませんでしたか?」と亮子が問いかけたとき、場の空気がさらに緊張する。
その言葉とともに亮子は新たな証拠を提示した。法廷に響く音声録音が再生される

公証人の山下がマサルに問いかける声が響く。「なぜ遺言書を書き直すことにしたのですか?」マサルの答えは曖昧だった。「仕方がない。ほれた弱みに漬け込まれたんだ……」

さらに、マサルが記憶の混乱を訴える場面も記録されていた。彼は記憶に異変を感じ、公証人に記録を依頼していたのだ。

「入院期間中、マサルさんの記憶が曖昧だったことはありませんでしたか?」と亮子は素子に問いただす。
素子は言葉を濁したが、亮子は畳みかけるように日本に行く前に受けた、ロサンゼルスの病院のマサルの診断結果を示した。その記録には「軽度の認知症」の診断が明記されていた

亮子は法廷全体に向けて力強く語りかけた。「つまり、贈与が行われた当時、マサルさんには正常な判断能力がありませんでした。そして、この治療に納得していたかどうかさえ疑わしい」

彼女は続ける。「もし、あなたたちがその異変に気づいていなかったのなら、この病院はただの見せかけに過ぎません。もし気づいていたのなら、金をだまし取るための詐欺的行為です。いずれにせよ、この病院の看板に偽りがあることに変わりはありません

最後に亮子は力強く締めくくった。「よって、原告は30億円の損害賠償と203億円の贈与全額の返還を求めます」

父の信念

裁判終盤、エマが証言台に立つ。彼女の目には、これまでの疲労と決意が入り混じった色が宿っていた。粒来の鋭い質問が飛ぶ。

「マサルさんに脳の異変が起きていると知ったのはいつですか?」エマは一瞬視線を伏せてから答えた。「2日前、脳の検査結果を聞いたときです」

続けざまに粒来が問い詰める。「なぜ病院を訴えたのですか?そんなにお金が欲しかったのですか?」エマの顔がこわばる。粒来は畳み掛けてきた。「そもそも、そのお金はマサルさんのものです。マサルさんがどう使おうが本来関係のないこと。でも、もらえると思っていたものが消えたことで、だだをこねていただけでは?

彼女の声は震え、続く言葉が重みを増していった。「弱くなった父を受け入れるのが怖かった。お金を取り戻すことで、私の知っている強い父を取り戻そうとしたのかもしれません」

粒来が久嗣を見ると、久嗣は静かに頷いた。そして粒来が新たな証拠として提出した映像が再生される

画面にはベッドに横たわるマサルの姿が映し出され、彼の重々しい声が響いた。「インチキくさい高額医療ツアーに参加している。しかし、インチキかどうかは分からない。時として本物というものは、限りなくインチキに似た姿で目の前に現れるものだ

マサルの言葉は続く。「今の私には本物とインチキの見分けがつかない。ただ、私はこのクリニックの理念に惚れてしまった。医療の新たな概念を創造していく。その未来ではどんな新しい価値が再定義されるのだろうか。それを考えると、胸が高鳴るんだ」

彼はさらに語る。「私は間違っていたのかもしれない。財産を娘に残すことが最善だと信じてきたが、違った。この世に私のコピーは必要ない。彼女には新たな価値を生み出す力があり、私はただ信頼すればよかった

映像を見ながらエマの目には涙が浮かび、彼女はつぶやいた。「亮子、パパよ……パパがいる……」

マサルの映像は続く。「私には死が迫っている。そして厄介なことに、脳の機能も怪しくなっている。これから創造される医療が本物かどうか、それを知るのは未来だけだ。ただ、本物だと証明される未来が来たとしたら、これほど震えるものはない」

彼の声には確固たる意志が宿っていた。「その震える未来を思うと、私は生きても死んでもどうでもいいように思えてくる。そんな未来のために、私の財産をこのクリニックに投資する

映像を見終えた亮子は静かに目を閉じた。粒来が尋問を終え、「以上です」と締めくくった。その瞬間、亮子は胸に湧き上がる敗北感を押さえきれなかった。

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【モンスター】6話の結末

裁判が終わり、勝利を手にした粒来は、余裕の表情で秋津の車に乗り込んだ。エンジン音が静かに響き、車は裁判所を後にした。

法廷の外で立ち尽くす杉浦と由紀子。杉浦は苦笑いを浮かべながら呟いた。「まさか、最後にひっくり返されるとはね……」 由紀子も悔しそうに息を吐いた。「向こうの方が何枚も上手だったわ」

法廷でエマと亮子が話していた。「父のこと、何も分かってなかった。彼は変わってなんかいなかった。むしろ……最後にパワーアップしてたのよ」エマは微笑みながら続けた。「裁判は取り下げたけど、亮子にお願いして良かった」

そう言うと、エマは亮子をしっかりとハグした。「じゃあね、亮子のパパも素敵ね」と笑顔を残して、彼女は去って行った。

亮子が事務所に戻り、椅子に腰掛けたその瞬間、くしゃみが飛び出し、その後に咳き込みが続いた。そして、突如として溢れる涙。抑えきれない感情が一気に爆発した。

泣きじゃくる亮子の様子を見て、圭子は小さく呟いた。「子供か」と。亮子の泣き声だけが部屋中に響きわたった。

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【モンスター】6話のまとめと感想

亮子の依頼人が訴えを取り下げ、亮子は父親に敗北したという話でした。

亮子は当初、父親との対決を楽しみにしていました。序盤は優勢に見えた亮子ですが、最後に父の隠していた証拠によりひっくり返されてしまいます。子供の時に父とやっていたオセロと、同じ結果になってしまいました。

亮子は事務所で人目もはばからずギャン泣きします。よっぽど悔しかったのか、切り替えるためのスイッチなのかは分かりませんが、とにかく泣きます。

父への苦手意識が生まれてしまい、何度か負けを味わうのか?それとも次の対決で負かすのか?恐らく父は何らかの不正を働いているかしていて、最後にはそれも暴いて勝つのではないかなと思います。再対決に期待です。

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