【ライオンの隠れ家】7話のネタバレと感想をまとめています。
ライオンの存在がいつバレるのではないかと心配していた洸人の元に、記者の楓がやってくる。危機感を覚えた洸人は、3人で貞本の別荘がある佐渡ヶ島へ旅に出ることにするが……。
【ライオンの隠れ家】7話のあらすじ
小森洸人(柳楽優弥)の家にやってきた工藤楓(桜井ユキ)は、ライオン(佐藤大空)と美路人(坂東龍汰)の声を聞いてかくまっていると確信する。しかし洸人は楓に書かないように懇願し、一旦は引き取ってもらう。
洸人はいよいよ危機感を覚えて悩んでいると、貞本洋太(岡崎体育)から使っていない別荘が佐渡ヶ島にあるから、そこに避難すればいいと勧める。
ありがたく使わせてもらおうとする洸人だが、美路人は嫌がって行きたがらず……。
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【ライオンの隠れ家】7話のネタバレ要約
美路人の説得に成功した洸人はライオンを連れて佐渡ヶ島の別荘へ行くが、その間に編集長にたきつけられた天音が楓の記事を勝手に公開してしまう。
怒った楓は洸人に何とか謝罪しようと探していた時、柚留木がやってきて楓に真相を明かす。
楓は会社を辞めたと話し、洸人に直接会って謝罪した。そして楓は愛生と面会する。
一方、天音は愛生だと思っていた遺体が、亀ヶ谷議員の秘書だったという情報を掴み、張り込んでいると遭遇した。
【ライオンの隠れ家】7話の詳細なネタバレ
祥吾の執念
工藤楓(桜井ユキ)が小森洸人(柳楽優弥)の家を訪れた。彼女の表情は真剣で、「じっくりお話ししたいんです」と洸人に伝える。その言葉に戸惑っていると、奥の部屋からライオン(佐藤大空)の大きな声が響いてきた。
その瞬間、楓は何かを察したように、洸人を鋭い目で見つめた。「なぜ愛生さんは息子を殺したと言いながら、あなたはその子と一緒にいるんですか?」楓の問いは直球で、洸人は答えに詰まった。「ただ、本当のことを知りたいだけなんです」彼女の真摯な態度に、洸人はさらに言葉を探そうとする。
「記事にされたら困ります」と、洸人が弱々しく言うと、楓はため息をついて言った。「自分以外の誰かがここを突き止めるのも、時間の問題です」楓の警告には、どこか優しさも込められていた。「私は面白おかしく書きたいわけじゃありません。ただ、話をする際には、相手を選んでください」と忠告し、静かに家を後にした。
一方で、たちばな建設にはマスコミが押しかけており、騒然とした雰囲気が広がっていた。そんな中、橘祥吾(向井理)は愛生(尾野真千子)が隠していた写真を樺島(後藤剛範)に見せた。「わざわざ隠していたんですよ」祥吾の言葉に、樺島の表情は険しくなった。
その後、祥吾の記憶が蘇る。愛生と交際をし始めた頃のことだ。彼女に「実は養子なんです」と明かしたとき、愛生は驚きながらもこう言った。「私も家族って思える人、今までいなかったんです」その言葉が、かつての祥吾には温かく響いたのだが、今はそれが全て偽りに思えてしまう。「嘘吐きやがって…」祥吾は怒りに満ちた表情でそう呟いた。
樺島は、愛生が隠していた写真の中に映る洸人たちを指して言った。「息子さん、この人たちのところにいるってことはありませんか?」その言葉に、祥吾の目は鋭く光った。「特定してもらえますか」彼は冷静さを保ちながらも、内心には燃え上がるような決意があった。
不安
牧村美央(齋藤飛鳥)が「私がライオンくんを預かろうか?」と申し出たが、洸人は首を振った。「記者が牧村さんのことも見ている。そんな迷惑かけられないよ」洸人の断りに、美央は悔しそうな表情を浮かべた。
すると、近くの物陰から声が響いた。「黙って見てるのも、もう限界だわ」現れたのは貞本洋太(岡崎体育)だった。その真剣な顔つきに洸人は驚きつつも、状況を悟った。「場所を変えて話そう」洸人たちは人目のない場所に移動し、事情をすべて貞本に打ち明けた。
話を聞いた貞本は、しばらく考え込んだ後に提案した。「うちの別荘を使う?人目につかないし、しばらくそこで身を隠すのもいいかもしれない」
その一方で、楓は録音した音声を天音悠真(尾崎匠海)に聞かせていた。「まだ記事は出さないよ」と楓は冷静に言う。「理由も分からないし、裏で何が起きているかちゃんと調べないと」
その頃、吉見寅吉(でんでん)のもとに記者の男が訪れ、ライオンの写真を見せながら「この子を知りませんか?」と問い詰めた。しかし、寅吉は「知らないよ」とそっけなく答え、その場を切り抜けた。すぐに洸人に電話し、記者が来たことを伝えた。洸人は危機的状況に追い詰められていることを実感し、不安に胸を締め付けられた。
その夜、ライオンを寝かしつけた後、洸人は仏壇の前に座った。両親の写真をじっと見つめながら、ぽつりと呟いた。「どうしよっかね…」
美路人を説得
翌朝、洸人はリビングに集まった美路人とライオンに声をかけた。「みんなで旅行に行こうと思うんだ」その提案に、ライオンは目を輝かせて喜んだが、美路人はすぐに首を振り、「行きません」と言い放った。
洸人は困ったような笑顔を浮かべながら、「どうしても三人で行きたいんだ」と説得を試みた。しかし、美路人は頑なに拒む。「お兄ちゃんだってしたいことがあるんだよ」と洸人が話すと、美路人は少し考え込んだ後で問いかけた。「お兄ちゃんも、したいことがありますか?」洸人は真剣に頷き、「あるよ」と静かに答えた。その言葉に、美路人の表情が少し和らいだ。
その日の夜、洸人はもう一度美路人と話そうとした。しかし、美路人は「寝る時間です」と言い、カーテンを閉めてしまった。それでも洸人はカーテン越しに話し続けた。「みっくん、大学が決まって家を出ていった日のこと覚えてる?」洸人の声は少し懐かしそうだった。
「家のことは気にしなくていいから、夢を追ってこい」そう言って送り出してくれた父の言葉。そして、「自分のやりたいように、思いっきりやったらいいんだからね。今まで我慢させてごめんね」とハグをしながら言ってくれた母の笑顔。洸人はその記憶を語りながら続けた。「あの時は、もう自由だ、ここに戻らなくていいんだって、少しすがすがしい気持ちだった。でも、大学4年の時、結局戻ってきた。突然、父さんと母さんがいなくなって…」
声に詰まりながら、洸人は続けた。「どうしたらいいのか分からなくて、必死でみっくんを支えようとしてた。お互いすごく大変だったよね」その言葉に、美路人はカーテン越しに涙を流していた。
「それから大学を辞めて、二人で暮らし始めて、なかなか慣れなかったけど、やっと慣れたと思ったらライオンが来てさ。こんな展開、みっくんも予想してなかったでしょ?」洸人は少し笑ってそう語った。その言葉に、美路人は黙っていたが、やがてカーテンをそっと開けた。
「旅行…行きます。お兄ちゃんとライオンと、旅行行きます」涙を拭いながら、そう言った美路人の顔には、小さな決意が宿っていた。洸人は安堵の笑みを浮かべた。
逃避行
夜明け前、洸人、美路人、ライオンの三人は、静かに家を後にした。身を潜めるように荷物を持ち、玄関をそっと閉める。出発の準備は万全のはずだった。しかし、ライオンのキーホルダーが玄関先に落ちてしまっていることに誰も気づかなかった。
車を手配してくれたのは美央だった。見送りに現れた寅吉は、袋に詰められた食事と、マヨネーズを差し出した。
洸人は前日、休職届を役所に提出していた。すべてを投げ打つ覚悟を決めたが、その重さを感じさせないように、ライオンや美路人には明るく振る舞っていた。途中、朝食用の牛乳を買い忘れたことに気づき、コンビニに立ち寄ることにした。
その頃、祥吾は洸人たちの家を訪れていた。玄関先に落ちていたライオンのキーホルダーを見つけた瞬間、祥吾の目は鋭く光った。その確信が、彼をさらに行動へと駆り立てた。
一方で、洸人たちは船に乗り、佐渡ヶ島へとたどり着いた。目的地までの場所が分からず、地元の人に道を聞きながら進む。たどり着いたペンションは、少し手入れが必要な場所だった。洸人、美路人、ライオンは到着後、まず掃除から取りかかることにした。洸人がホウキを手に動き、美路人も無言で手伝う。ライオンも雑巾がけを手伝った。
三人にとって新たな場所での第一歩は、静かな始まりと少しの希望を含んでいた。
スクープ記事
編集部では、編集長の田島秀孝(池田鉄洋)が天音を煽り立てていた。欲に駆られた天音は楓のパソコンに向かい、書きかけの記事を見つけた。
その頃、洸人はペンションの部屋で静かに本を読んでいた。横で船木真魚(平井まさあき)と美路人はオンラインで繋がり、「仕事頑張ってね」と励まされる瞬間が心を和ませていた。
しかし、その静けさは一通の連絡によって破られた。スマホに表示されたのは美央からの記事のリンクだった。それはライオンが生きているというスクープ記事だった。洸人は驚きを隠せなかった。
記事が公開されると、それは瞬く間に拡散された。楓が編集部に戻ると、怒りが頂点に達していた。「天音!」と怒鳴りながら彼を投げ飛ばし、詰め寄った。「出した記事がどこにどういう影響を与えるか、1回でも考えた?考えたかって聞いてんだよ!」楓の激しい叱責に、天音は何も言い返せず、うつむいた。
さらに追い討ちをかけるように、記事には楓と天音の連名が記されていた。自分の名前が勝手に使われていたことに、楓は苛立ちを隠せなかった。その場で洸人に電話をかけるが、彼はもう電話に出なかった。
一方、記事の内容は祥吾の耳にも届いていた。その記事を読んだ祥吾の脳裏に浮かんだのは、愛生とライオンの姿だった。幼い愁人に手を上げようとする祥吾、それを必死に止める愛生の姿が、鮮明に蘇る。
その頃、愛生は拘留中に高田快児(柿澤勇人)と話をしていた。「窃盗の件ですが、祥吾さんが被害者と示談をしています。そして息子さんの件についても、証拠不十分となる可能性が高いです」高田の言葉を聞き、愛生は無言で天を仰いだ。
同じ頃、柚留木(岡山天音)から洸人に電話が入った。「愛生さんは近々釈放される見込みです。引き続き、あの子のそばにいてあげてください。そして、どうかその場所に留まってください」彼の声には静かながらも強い懇願が込められていた。
柚留木もまた、記事の内容を把握していた。そして、その影響が及ぼすであろう波紋に、深く考えを巡らせていた。
束の間の休息
夕方、洸人たちのペンションには来客があった。道を尋ねた際に親切にしてくれた農家の人が、新鮮な野菜を持ってきてくれたのだ。「これ、よかったら使ってくださいね」と笑顔で手渡された袋には、みずみずしいトマトやナスが詰まっていた。その優しさに、洸人は感謝の気持ちを込めて深く頭を下げた。
その後、洸人はバーベキューの準備を始めた。炭を並べたり、食材を切ったりと手を動かす中で、美路人に買い物を頼むことにした。「一人で行ける?」と洸人が尋ねると、美路人は胸を張って答えた。「一人で行きます!」その張り切った様子に、洸人は微笑みながら送り出した。
一方、楓は美央のもとを訪れていた。玄関先で頭を下げながら、「記事のことで謝罪したくて…」と話し始めた楓。その言葉に美央は驚き、呆れた表情を浮かべた。「本当は出すつもりはなかったんですが、すべて私の責任です」楓の必死な弁明に、美央は冷たい声で返した。「もう関わらないでください」そのまま立ち去る美央。
楓は肩を落としながら帰り道を歩いていた。その時、遠くから一台の車が猛スピードで突っ込んでくるのが見えた。楓はとっさに身を避けようとするが、車の行方に気を取られ、驚愕の表情を浮かべる。
その頃、美路人は無事に一人で買い物を済ませ、笑顔で帰宅した。洸人が用意した炭火でバーベキューが始まり、三人は楽しそうに盛り上がった。ライオンは肉を頬張り、美路人は持ち帰った肉を褒められ、得意げな顔をしていた。
夜になると、焚き火の周りに集まり、炎の揺らめきに包まれながら静かな時間を過ごした。ライオンは火を見つめながら、だんだんと目を閉じ始めた。「眠い…」と呟くライオンに、美路人は自分の寝る時間ではなかったが、ライオンの手を引き、テントへと向かった。
その夜、三人は同じテントの中で横になった。ライオンの安らかな寝息が聞こえる中、洸人と美路人は静かに目を閉じた。星空の下で、彼らはひとときの平穏を感じながら眠りについた。
楓の過去
楓が洸人のもとを訪れたのは、謝罪するためだった。「ごめんなさい」そう言って深く頭を下げる彼女の背中には、どこか重い決意が見えた。
「柚留木さんに頼まれました」楓は静かに口を開いた。あの時、楓に突っ込んできた車は柚留木だった。「祥吾さんのDVのことも、愛生さんの偽装死のことも、すべて聞きました」その言葉に洸人は驚きを隠せなかった。
「それと、私…週刊真相を辞めてきました」楓のその報告は、さらに洸人を驚かせた。「週刊誌のやり方がどうしても自分に合わなかったんです。このまま会社にいても、自分のポリシーを貫けないと思ったから」
洸人が戸惑いの表情を浮かべていると、楓は自分の過去について語り始めた。「以前、発達障害に関する記事を書いたことがあるんです。それは、私の兄のことがきっかけでした。兄は吃音症で、同じ中学の生徒たちからひどいいじめを受けていたんです。教師に訴えても、誰も取り合ってくれなくて」楓の声には、当時の無力感が滲んでいた。
「だから、ビデオカメラでいじめの様子を撮影して、教師や生徒が集まる場でその映像を流しました。それで、ようやくいじめはなくなったんです。その時に思ったんです。こうやって弱い立場の人たちを助けられる仕事をしたいって。それが、記者を目指すきっかけでした」楓の目には強い光が宿っていた。「兄のような弱い立場にいる人たちに寄り添える記者になりたかった。その思いは今も変わっていません」
「これからは、皆さんを守るために動くつもりです」そう話す楓に対し、洸人は少し迷いながらも首を横に振った。「工藤さんの気持ちは分かりました。でも、これ以上は…」断ろうとする洸人の言葉を、楓が遮った。
「実は、愛生さんと面会できることになりました」その言葉に洸人の目が見開かれる。「何か、伝えたいことはありませんか?」楓の問いかけに、洸人はしばらく言葉を探していた。自分の中で湧き上がる感情を整理しながら、答えを出そうとしていたのだった。
【ライオンの隠れ家】7話の結末
天音はスナックのカウンターでグラスを傾けていた。酒に酔いながら、ぽつりとこぼす。「俺のせいで、楓さんが辞めたんだ…」その呟きに、ママの須賀野かすみ(入山法子)がやれやれといった様子で答える。「後悔したって仕方ないでしょ。早く一人前になって、立派なところ見せなさいよ」その言葉に、天音は少しだけ背筋を伸ばすように感じた。
ふと、天音は思い立ち「じゃあ、ボトル入れます」天音がボトルを入れると、ママはにっこり笑いながら情報を話し始めた。「笛乃川で見つかった遺体、彼女、実は亀ヶ谷議員の元秘書だったのよ」
その情報を胸に、天音はすぐに動き出した。亀ヶ谷議員の行きつけのキャバクラに足を運び、張り込みを開始する。そして、そこで亀ヶ谷と飲む樺島の姿を目撃した。その光景に天音は目を細めて思考を巡らせ、さらに緊張を高めながらその場を見守った。
一方で、楓は愛生との面会を果たしていた。冷たいガラス越しに向き合う二人の間には、張り詰めた空気が流れていた。
その頃、佐渡ヶ島には嵐が迫っていた。空は徐々に灰色に染まり、強い風が木々を揺らしている。洸人たちはその兆しを感じながらも、日常のひとときを静かに過ごしていた。しかし、この嵐が彼らの生活に何をもたらすのか、まだ誰も知る由もなかった。
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洸人が読んでいた本
今回久しぶりに洸人が本を読むシーンが出てきました。洸人が読んでいたのは、エラリー・クイーンの『ギリシャ棺の謎』です。
盲目のギリシャ人美術商ハルキスの葬儀が厳粛におこなわれた直後、遺言書をおさめた鋼の箱が屋敷の金庫から消えた。警察による捜索が難航する中、クイーン警視の息子エラリーが意外なありかを推理する。だが、捜査陣がそこで見つけたのは、身元不明の腐乱死体だった──
東京創元社公式HPより
偽装死なども出てくる話なので、今回のドラマも影響を受けているのかもしれません。
【ライオンの隠れ家】7話のまとめと感想
人目を避けるように逃げた洸人たちだったが、結局記事が出てバレてしまったという話でした。
楓は記事を止めますが、功を焦った天音が記事を出してしまい、ライオンが生きていることがバレてしまいます。その後、天音が思い直して新たな情報を元に張り込み、亀ヶ谷議員とたちばな建設との黒い繋がりを見つけるようです。
楓と行動を共にしていないので、天音は死亡フラグが立っているようにも見えます。ちょっと闇が深そうな部分まで、踏み込んでいるような気がします。
祥吾が跡継ぎのために養子で入ったといいますが、兄の橘春一の存在はそうなるとなんなのか?謎です。
どうやら愛生が釈放されそうです。祥吾のところに戻るのは恐ろしいので、うまいこと逃げてライオンと再会できるよう、柚留木あたりが何とか計らって欲しいものです。
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