【記憶捜査~新宿東署事件ファイル~】令和の女殺人鬼のネタバレと感想

スペシャルドラマ

2020年7月27日に放送された、ドラマスペシャル【記憶捜査~新宿東署事件ファイル~】令和の女殺人鬼のネタバレと感想をまとめました。

以前連続ドラマで放送されていた【記憶捜査】のスペシャル版となります。

事件の裏にあるのは恨みか、それとも……?

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【記憶捜査】令和の女殺人鬼のキャストとスタッフ

レギュラーキャスト

  • 鬼塚一路…北大路欣也
  • 神啓太郎…風間俊介
  • 遠山咲…上白石萌音
  • 山崎清内田朝陽
  • 本多太一…松本大志
  • 栗田史郎…石黒賢
  • 木地本淳子…余貴美子

ゲスト

  • 橘修平…深澤辰哉(Snow Man)
  • 蒔田紀子…大塚寧々
  • 伊藤恵…櫻井淳子
  • 伊藤正…神保悟志
  • 蒔田雄三…伊藤正之
  • 蒔田優子…凛美
  • 久住圭子…岡まゆみ
  • 鎌田光子…渚あき

スタッフ

  • 監督:塚本連平
  • 脚本:櫻井武晴

【記憶捜査】令和の女殺人鬼のあらすじ

新宿区須賀町でぼや騒ぎの後、振る舞ったかす汁を食べた人たちが突然倒れ苦しみ出す。その結果、伊藤正(神保悟志)と佐伯俊春の2人が死亡してしまう。

鬼塚一路(北大路欣也)は事件が起きた町から、新宿マキタ製鋼に毒物があるかもしれないと記憶をたどり、遠山咲(上白石萌音)が調べに向かう。

新宿マキタ製鋼は以前、西新宿3丁目で工場をやっていたが、金属加工の廃液を用水路に漏らしてしまったことがあった。池では大量の魚が死に、井戸水が使用禁止され、自衛隊が給水に来るような騒ぎになっていた。その後、工場は閉鎖され蒔田らは引っ越していた。

その過去を須賀町の住民たちは知っていたので、邪険にされた蒔田紀子(大塚寧々)が住民たちを恨んで殺害したのか?と動機を推理するが、住民たちは誰も蒔田家のことを悪く思っていなかった。また、夫の蒔田雄三(伊藤正之)はその日出張していたため、完璧なアリバイがあった。

しかし、マキタ製鋼から押収した毒物と、使用された毒物が一致する。そこで警察は任意でかす汁を作っていた紀子を同行する。強引な橘修平(深澤辰哉)のやり方に神啓太郎(風間俊介)は注意をするが、まるで聞く耳を持たない。

防犯カメラの映像から、紀子が鍋から離れている時間があり、毒物は誰でも入れられた状態だったとわかる。動機も住民からのけ者にされていたわけでないので、まったく不明だった。だが、亡くなった伊藤正の妻、伊藤恵(櫻井淳子)は自分たち夫婦には冷たかったと証言する。

恵は5年前にこの町に来た新参者だから冷たくしたのか?紀子にそうたずねると、紀子自身もまた6年前に越してきて4年前に蒔田と結婚していたのだった。鬼塚は紀子は以前、どこに住んでいたのか気になり遠山が調べに向かう。

紀子は元々西新宿3丁目の十二杜に実家があり住んでいた。今は空き地になっていたが、近所の人に話を聞くとあることがわかる。両親の死後、男と同棲していたが2年ぐらいで男を見なくなったと。その男が蒔田なのか?遠山はそう考えていた。

20人中、19人の器からは紀子の指紋が検出されているのに、亡くなった伊藤正の器にだけ紀子の指紋はなかった。さらに、その器だけ毒物の反応が強く、鍋に毒を入れる前にこの器に毒を入れてから移したのではないか。鑑識の木地本淳子(余貴美子)の調べでわかった。

神刑事官もある疑問を覚えていた。偶然起きたぼやに合わせてかす汁を作った紀子は、料理の手際がよいのになぜわざわざ器に毒物を入れてから鍋に入れたのか。直接鍋に毒物を入れればいいのにと不思議に思っていた。

マスコミでは連日犯罪者扱いされている紀子たち、一方被害者の会が発足したとテレビで放映される。それを見た恵に騙された人たちがSNSに書き込み、今度は恵が結婚詐欺師だという話題が浮上する。

紀子に再び話を聞くと彼女はそんな女だと思ったという。鬼塚が気になりさらに話を聞いた際、なぜか紀子は“彼の奥さん”と恵を呼ぶことに気づく。恵は結婚詐欺はしていないといい、正にはむしろ自分が貢いでいたと否認する。

取り調べの様子を見ていた鬼塚は、恵と正の結婚指輪が違うことと、もう1つ恵の指輪と紀子が首から下げているネックレスのヘッドが一緒だと気づく。

恵と紀子、そして正の間には何か関係があるのか?事件の真相は……?

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【記憶捜査】令和の女殺人鬼のネタバレ

1:ここまでのまとめ

登場人物と事件の経緯について簡単にまとめます。

登場人物

  • 蒔田紀子:かす汁を作った本人。6年前に須田町に越してきて、4年前に蒔田と結婚
  • 蒔田雄三:紀子の夫。事件当日は出張に行っていて不在
  • 蒔田優子:紀子の連れ子
  • 伊藤恵:伊藤正の妻で結婚詐欺の疑いがある。5年前に須田町で伊藤と結婚し4歳の娘がいる
  • 伊藤正:かす汁を飲んで死亡

事件の時系列

  1. ぼや騒ぎが起きる
  2. 紀子がかす汁を振る舞う
  3. 食べた人のうち、伊藤正と佐伯俊春が死亡
  4. 他の人たちも被害にあう
  5. マキタ製鋼の青酸ソーダと現場の毒物が一致
  6. 紀子は任意で聴取を受ける
  7. 被害者の会発足
  8. 恵が結婚詐欺師と話題になる

事件の謎

  • 動機がはっきりしない
  • 毒物を容器に一度入れてから鍋に入れている
  • 紀子と正には何らかの面識がある

2:指輪の謎

遠山が鬼塚に頼まれて伊藤正の写真を近所の人に見せると、彼が同棲していた人物だと証言を得ます。

恵がもらった指輪は、母親の形見だといって渡されたため、他の指輪にはしなかったといいます。

紀子のネックレスのヘッドは指輪で、指に入らないからそうして持っていました。

恵と紀子の指輪は同一のものだとわかり、さらに紀子の指輪を調べた結果、内側に伊藤正の指紋が残っていました。

要するに紀子の指輪は正から贈られたもので、それを今でも大事に紀子は持っていたのです。

恵には“形見”といって贈り、紀子にはサイズの合わない指輪を贈る。正とはいったい何者なのか?

恵と紀子の指輪は正からのプレゼント

3:伊藤正の謎

結婚詐欺師と騒がれて自宅に戻れない恵を、鬼塚は知り合いの寺でかくまいます。

恵は自分が被害者になったことで、初めて被害者の気持ちがわかったようです。

結婚詐欺をしていたことを認めますが、正に対しては本当に愛情があったといいます。

でも正は自分が結婚詐欺師だったと知っていたのではないか、ある日気になる言葉をいっていたことを思い出します。

「悪人は一生悪人で居続けるなんてできないんだ。悪人が悪人でいられなくなったら、あとは罪を償うよう生きるしかない」と。

恵は自分のことをいっているのではと感じました。

正は魚が嫌いなのに、なぜ鮭が入っているかす汁を食べたのか。恵は疑問に思ってました。

平成22年ごろの西新宿の認知票を調べたところ、紀子からの訴えと被害届が出ていることがわかります。

そこには“結婚詐欺”での被害を訴え、添付されていた写真はなんと伊藤正のものでした。

伊藤正は結婚詐欺師だったのです。

指輪の入手先を特定し話を聞いたところ、いっぺんに同じ指輪を複数買って行ったという証言が得られます。

大量生産品だったため紀子の指には入らず、恵には形見など適当なことを言って渡していたのです。

伊藤正は結婚詐欺師だった

4:鍵が発見される

マキタ製鋼の薬をしまっておくロッカーの鍵が、実はもう1つあって行方不明でした。

しかし、突然発見されます。調べたところ指紋はない代わりに、なぜか犬の唾液が付着していました。

そしてその犬の唾液は恵の飼い犬のものと一致します。

犯人は恵なのか?これを聞いた鬼塚は「そこまでするのか…」と、既に真相にたどりついたようなつぶやきです。

犯人は恵なのか?

5:事件の関係者の年表

この事件を解く鍵として、紀子の年表が出てきます。それに関係者の年表も足すとこうなります。

  • 昭和64年 西新宿3丁目 マキタ製鋼・青酸ソーダ流出
  • 平成18年 西新宿4丁目 紀子結婚・西村紀子となり優子を出産
  • 平成19年 西新宿4丁目 紀子離婚・両親が病死
  • 平成20年 西新宿4丁目 紀子は伊藤正と同棲
  • 平成22年 西新宿4丁目 伊藤正が消える・紀子被害届を出す
  • 平成26年 須賀町 紀子が越してくる
  • 平成27年 須賀町 伊藤正が恵と結婚・娘を出産
  • 平成28年 須賀町 紀子は蒔田雄三と結婚
  • 令和2年 須賀町 毒物混入事件が発生・正死亡

2人の女と正、事件を起こす原因となったのは、やはり女の嫉妬なのか?しかしなぜ大勢を巻きこむ必要が?

鬼塚はこれは無差別殺人事件ではなかったと結論づけます。

  • 動機は個人的な怨恨だった
  • かす汁に青酸ソーダを入れ直接ターゲットに渡した
  • 防犯カメラで確認すると最初はなみなみかす汁が入っている
  • 20秒後には容器は空っぽ
  • 魚が嫌いな正は口をつけずに鍋にかす汁を戻した
  • それ以降食べた人が中毒に

正を狙ったが偶発的に無差別殺傷事件になってしまったといいます。では誰が正を狙ったのか?

無差別殺傷事件ではなく、個人的な怨恨が動機

6:事件の真相

この事件の根底には“愛”があると鬼塚は考えます。

発見された鍵に犬の唾液がついていたのは、妻がやったと思った蒔田雄三が細工し、妻の嫌いな人物に罪をなすりつけようとしたからでした。

紀子がやったならかす汁に魚は入れないはずだと、鬼塚たちは考えます。

正が帰って来ないので警察に行ったとき、紀子は他の人が結婚詐欺で被害届出していると、その場で初めて知ります。

娘の優子が偶然正を見かけ、つけていくと須賀町に住んでいるのを知ります。

2人して彼を追って須賀町に引っ越しますが、正は紀子を知らないふりをしました。

金を奪い楽しくやっている姿に悔しさを覚え、その後、2人が結婚したのを知って紀子も結婚します。

だから、2人に対して冷たい態度だったのです。

そして紀子はもう最初から犯人が誰かわかってました。それは娘の優子です。

事件が起きた当日、すぐに紀子は自宅に戻り棚を確認します。毒物がないのを知り、娘がやったと確信しました。

しかし、娘を守りたい紀子は、挑発的な態度で警察には協力せず、たとえ人を陥れてでも守ると決意します。

娘の優子は父親になる人だと思っていた正が、他の人と一緒になり子供をかわいがっているのを見て、捨てられたと感じていたのです。

ましてや、正が出て行った後、母親が涙を流し住んでいた家も追われ、恨み言をいっているのを聞いて育った娘です。憎しみが強くありました。

あの日、優子はよそったかす汁に青酸ソーダを入れて正に渡します。

正は魚が苦手だったため、鍋に戻してしまいみんなが苦しみだします。

優子がやったと分かった正ですが、自らかす汁をよそい嫌いな魚も食べ始めました。

その意味がわからず、優子はぼんやりしていました。しかし、今回鬼塚に言われてようやく気づきます。

母親や父親が自分のためにかばい、罪をも被ろうとする姿に。自分は正に捨てられて愛されていないと思っていたが、今の両親に愛されていたことを。

蒔田優子が伊藤正に毒入りかす汁を渡した

7:ドラマの結末

優子は警察に連れて行かれ、取り調べで全て認めます。

恵も警察に行き鬼塚と話しをします。なぜ、正に惹かれたのか、結婚詐欺師だったからかもしれないと。

鬼塚はいいます。きっと紀子と娘に会ったから、悪人でいることに嫌になったのかもしれないと。

だから、恵と結婚して真っ当に生きようと考えたのではないか。

しかし、優子に毒を入れられたのを知り、最後に罪を償うために自らかす汁を食べて死んだ。

そんな感じの思いが正にはあったのではないかと、いうことになります。

恵は正の分も罪を償うつもりで警察に自首しました。

8:登場人物のその後

  • 蒔田紀子:娘をかばうがその後罪に問われたかは不明
  • 蒔田雄三:妻をかばうがその後罪に問われたかは不明
  • 蒔田優子:逮捕後、殺害を自白する
  • 伊藤正:自ら毒入りかす汁を飲んで死亡
  • 伊藤恵:結婚詐欺の罪を自首しに警察へ

蒔田夫妻もそれなりに犯人隠匿や証拠捏造なりの罪に問われそうですが、そのことについては触れられません。

優子は警察で自白し、全面的に罪を認めます。

正は一度は鍋に戻しますが結局、自分でかす汁を食べて死亡します。

恵は最後、自らが犯した結婚詐欺について自首しに行きました。

悪人はちゃんと死ぬなり逮捕されるなりしますが、優子が殺人の罪になるので勧善懲悪のスッキリしたオチではありませんでした。

9:【記憶捜査】令和の女殺人鬼のネタバレまとめ

毒物混入犯

蒔田優子

動機

以前、一緒に住んでいた正が母親の紀子を騙した結婚詐欺師だと知り、自分も捨てられたと感じていた。須賀町で家族と楽しくやっているのを見て殺害を決意。

工場から持ち出した青酸ソーダをよそったかす汁に入れ、正に直接手渡しするが、正は魚が苦手だったため鍋に戻してしまった。

その結果、鍋の中で毒が混ざり、大勢が中毒になった。

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【記憶捜査】令和の女殺人鬼のその他気になったこと

  • 鬼塚の実家も金属加工の町工場だった
  • 神と橘は“似たもの同士”
  • 眼鏡を上げるクセが一緒な神と橘
  • 生放送中に子供がいる前で母親を連行する警察の酷さ
  • “あつあつ”のかす汁と毎回いう紀子
  • 1分でかす汁を食べる検証をさせられる鑑識
  • 2人の遺影が常に置かれている捜査会議
  • 神は時短料理を身につけている
  • 料理する理由が理屈っぽい神
  • “令和の殺人鬼”扱いされる紀子
  • 指輪の内側に何年も前の指紋が残っている奇跡
  • 「バカなのかな、あの男」呼ばわりされる正
  • 5日分溜まった認知票の入力を手伝わされる神

【記憶捜査】令和の女殺人鬼の感想とまとめ

某カレー事件のような話かと思いきや、結婚詐欺師が騙した家族に復讐されるという話でした。

何気に最後はいい話でまとめていますが、正が真っ当に生きようと考えた結果、なぜ紀子ではなく恵との結婚を選ぶのか。

詐欺被害者を思い自首するとか、生涯結婚はしないとかではなく、自分の幸せを掴みにいくという思考です。

また紀子も騙されたと知ってもなお、正の後を追って近所に住むというストーカー染みた人物です。

娘と2人で一緒に楽しく生きるという選択肢はなかったのか?あてつけで結婚された蒔田雄二の存在はいったいなんなのか?と思えるような展開でした。

まるで昭和に起きたマキタ製鋼の事件と関係があるように話は進みますが、結局関係なくないか?と、オチを知ると思えてなりません。

話は所々突っ込み満載なドラマですが、行った事ある場所が出てきたり昔の風景が出てきたりと、東京ローカルドラマなところが面白いです。

こうしてスペシャルで放映するところをみると、また連ドラで放送するのかもしれません。

【記憶捜査】令和の女殺人鬼のいいセリフ

一つの愛じゃ足りないと思ったり、それに気づかないでいると、人は犯罪者になるのかもしれない。

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